2024年1月12日更新

賢者の石を生み出したニコラス・フラメルって何者?不老不死の理由・実在の噂に迫る

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『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』 ニコラス・フラメル
© Warner Bros./Zeta Image

ニコラス・フラメルは『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ヴォルデモートの策略を阻止するために重要な人物として登場します。このような重要人物でありながら、作中ではその名前と賢者の石を生成したことにしか触れられていません。 しかし2018年に公開された『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場!初めて我々の前にその姿を現しました。 そんな彼が作中でどのような役割を担っていたのか、そして実際の彼はどのような人物だったのか紹介していきます。

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「ハリー・ポッター」シリーズに登場するニコラス・フラメルの正体は?

『ハリー・ポッターと賢者の石』ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン
©︎ WARNER BROS./zetaimage
誕生 1300年~1327年
死去 1992年以降
出身校 ボーバトン魔法アカデミー

「ハリー・ポッター」の世界ではニコラス・フラメルはフランスの魔法使いで、「賢者の石」の創造に成功した唯一の錬金術師としても知られる人物。14世紀初頭に生まれたフラメルは、「賢者の石」の力によって、ハリーたちがホグワーツに入学した後も健在で、1992年の時点で665歳だったそうです。 ダンブルドアとも親しい様子で、錬金術の研究を行ったり、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』にも登場しました。 J・K・ローリングは「賢者の石」を執筆中、夢にニコラス・フラメルが登場して賢者の石の作り方を教えてくれたと語っています。物語の中ではちょこっとしか登場していませんが、彼女にとっては思い入れのあるキャラクターのようですね。

「賢者の石」とは何なのか?ニコラス・フラメルの死因にも関係?

魔法界では賢者の石を作った人物として知られているニコラス・フラメル。この石は持ち主に不老不死の力を与えることができるため、ヴォルデモートのような者たちに狙われていたのです。 ニコラス・フラメル自身は、賢者の石で作られる「命の水」で665年もの間生きていました。彼だけでなく、賢者の石作製を手伝った妻のペレネレも不老不死に。2人は1991年まで生きましたが、ヴォルデモートに石を狙われたため、それを破壊することにしました。 賢者の石を破壊してまもなく、2人はこの世を去ったとされています。

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実在のニコラス・フラメルはどんな人物?

ニコラス・フラメルは14〜15世紀にかけてパリに実在した、裕福な実業家、慈善家として著名な人物です。妻のペレネレと共にパリで暮らしていました。 現在はレストランになっていますが、モンモレンシー通り51番地にある建物は彼が1407年に建てた家のうちの1つです。パリで最も古い建物として有名です。 さらにパリには、ニコラス・フラメルの名前をとった通りも存在するようです。このように現代にもその名を残す彼は、謎が多くて魅力的な人物です。

錬金術師として夫妻で有名だった

14世紀〜15世紀に実在したニコラス・フラメルはパリの出版業者でしたが、伝説上では錬金術師でもあったとされています。具体的には金の生成や、賢者の石の作製に成功し不老不死になったという伝説があり、妻のペレネレと共に錬金術に長けていたそう。 実際に彼は、ギリシア語とヘブライ語で書かれた錬金術の秘法書である「アブラハムの書」、カバラを解読するためにスペインへ巡礼に赴きました。そしてアンダルシアの大学でユダヤ人のカンシュに学び、秘法書に書かれた奥義を得ることに成功したと言われています。 彼らはこの秘法書の解読に21年もの歳月を費やし、ほとんど解読しかけたところで師であるカンシュが死去。スペインからの帰国後は秘法書で得た錬金術で財を成し、教会や病院などへの慈善活動に徹しました。

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ニコラス・フラメルは本当に不老不死かも!?

実在したニコラス・フラメルは1418年に死去し、サン・ジノサン墓地に入りましたが、のちに墓を掘り起こした人物が言うには棺の中は空っぽだったようです。このような不思議なことが重なってニコラス・フラメルの魔法使い説や不老不死説が浮上したことは間違いないでしょう。 もしかしたら「ファンタビ」シリーズで描かれたように、今もどこかでひっそりと暮らしているかもしれません。

『ハリー・ポッターと賢者の石』では、彼に関する本がカギに!

賢者の石の情報にたどり着くために重要なものとなるのがニコラス・フラメルに関する本です。ハリーたちは、どのようにしてこの本にたどり着いたのでしょうか。 それは彼らが蛙チョコでアルバス・ダンブルドアのカードを当てたとき、わずかにニコラス・フラメルに関する記述があったことがきっかけでした。 これは残念ながら映画ではカットされましたが、未公開シーンで観ることができます。ニコラス・フラメルを知ったハリーたちは図書館で彼に関する書を見つけ、4階で3頭犬が「なにか」を守っている、その「なにか」が賢者の石であると知りました。 そしてハリーたちは、それを盗もうとしている人物を追うのです。

ニコラス・フラメルは、アルバス・ダンブルドアの友人

ハリー・ポッターと謎のプリンス ダンブルドア
© Warner Bros./Zeta Image

フラメルはアルバス・ダンブルドアとは仲のいい友人で、賢者の石の共同研究者でもあったとされています。 ダンブルドアは1991年、フラメルに賢者の石をグリンゴッツ銀行に預けるようにアドバイスしましたが、より安全な場所に移すため、賢者の石をホグワーツの4階に保管することにしました。 ニコラス・フラメルにとってダンブルドアは、大事なものも預けることができる、気が置けない存在だったということですね。

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「ファンタビ2」ではニコラス・フラメルが姿を表す!

『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』 ニコラス・フラメル
© Warner Bros./Zeta Image

『ハリー・ポッターと賢者の石』では、その名前のみ登場したニコラス・フラメル。しかし、2018年に公開された『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、初めてその姿を現しました!登場時間も大幅に増えて、物語上で重要な役割を担っているのです。 「ファンタビ2」でニコラスを演じたのは、『ホーリー・マウンテン』などで知られるアレサンドロ・ホドロフスキーの息子ブロンティス・ホドロフスキー。1970年公開のカルト映画『エル・トポ』の裸の少年役として、映画ファンにはお馴染みの人物です。

ニコラス・フラメルは「ファンタビ2」の影の功労者?

ニュートがダンブルドアから紹介された、パリの隠れ家。「ここに行けば安全だ」と言われていたこの場所こそ、ニコラス・フラメルの家でした。 彼はすでに不死身であり、300年以上生きていたのです。ニュートたちからグリンデルバルドの集会について聞いたフラメルは、墓場に向かってパリの街を守ろうと彼らと一緒に戦うことに。 偉大な錬金術師であり魔法使いである彼の協力によって、街は燃え尽きることなく守ることができました。「ファンタビ2」のラストでは、主要メンバーと共にホグワーツに出向き、ダンブルドアと再会します。 今後のシリーズでも、ニュートたちと一緒にグリンデルバルドと戦ってくれるのではないでしょうか。さらなる活躍を期待したいところですね。

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ニコラス・フラメルは「賢者の石」を生んだ聡明な魔法使い

「ハリー・ポッター」シリーズの1作目、「賢者の石」で名前が登場してから、「ファンタビ2」で実際に登場するまで、その多くが謎に包まれていたニコラス・フラメル。 彼は、「賢者の石」を作るだけではなく、その危険性から石を破壊する事を決断した偉大な魔法使いだったといえますね。