2020年11月29日更新

「ファンタビ」ゲラート・グリンデルバルドはあの人よりも恐ろしい?その生い立ちや企みに迫る

グリンデルバルド ファンタビ ファンタスティックビースト
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

ヴォルデモートと並び最強と称された闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド。「ファンタスティック・ビースト」シリーズでついに彼の暗黒時代が描かれます。この記事では、そんな彼のキャラクター像に迫っていきます。

目次

「ファンタビ」シリーズの悪役 グリンデルバルドのキャラクター像に迫る!

「ハリポタ」シリーズの前日譚となる「ファンタビ」シリーズ。その2作目から、伝説的な存在として知られていた闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドが登場しました。 「黒い魔法使い」でグリンデルバルトを演じたのは、監督のデヴィッド・イェーツから“生粋の才能を持った”、“本物のアーティスト”と称されるジョニー・デップ。 ダンブルドアと深い関係があった彼が、一体どんな人物だったのかが描かれる本シリーズ。そのキャラクターを徹底解剖してきます!

3作目からグリンデルバルト役がマッツ・ミケルセンに!

マッツ・ミケルセン
©Hahn Lionel/ABACA USA/Newscom/Zeta Image

2020年11月6日に、ジョニー・デップがグリンデルバルト役を降板したと自身のInstagramで発表しました。 元妻に対するDV疑惑を報じられ、イギリス紙と記者を名誉毀損訴訟で訴えたものの敗訴していたジョニー・デップ。ワーナーから役を降りるよう打診され、その要望を尊重して同意したと語っています。 そしてその代役として2022年公開予定の「ファンタスティック・ビースト3」では、グリンデルバルトをマッツ・ミケルセンが演じると報じられました。 これまでもドラマ「ハンニバル」シリーズで殺人鬼を怪演するなど数々の悪役を演じてきた彼に、世界中から期待が寄せられています!

ヴォルデモートと並ぶ闇の魔法使い ゲラート・グリンデルバルド

ゲラート・グリンデルバルドは魔法界において、「ハリポタ」シリーズに登場するヴォルデモート卿が現れるまで最強と称されてきた闇の魔法使い。 出生については純血または半純血のどちらかの出身とされていますが、謎に包まれています。魔法使いの中でも指折りの美形といわれ、頭が良く、白髪が特徴的です。 実はグリンデルバルドはアルバス・ダンブルドアのかつての友人で、アルバスの過去を語る上では欠かせない重要な人物です。

「ハリー・ポッター」シリーズでも登場!演じたのは誰?

「賢者の石」

「ハリー・ポッター」シリーズ1作目の「賢者の石」から、ゲラート・グリンデルバルドという名前だけは登場していました。 それは、ハリーたちが初めてホグワーツ魔法魔術学校へと向かう列車内でのこと。 カエル型のチョコレートと共に有名な魔法使いの写真や情報が記されたカードが入っている「蛙チョコ」にはまり、集めていることを語るロン。そんな時、ハリーが手にしたアルバス・ダンブルドアのカードに「1945年にグリンデルバルドを破った」と明記されているのです。 これが彼の名前が初めて登場したシーンであり、そこから7作目まで全く登場しなかったことから、当時のファンたちの間では「最も長い伏線はこれなのでは?」ともいわれていました。

「死の秘宝 PART1」

ゲラート・グリンデルバルドの姿が初めて登場したのは、「ハリー・ポッター」シリーズの7作目「死の秘宝 PART1」のことでした。 本作ではヴォルデモートが死の秘宝を集めるのを、ハリーが阻止しようとします。ヴォルデモートが手に入れるよりも早く、彼らが3つすべて集めなくてはなりませんでした。 死の秘宝の1つである「ニワトコの杖」がどこにあるのかを知るため、ダンブルドアの過去の記憶を見ることとなったハリー。その記憶の中に、若きダンブルドアと共にグリンデルバルドがいたのです。 記憶の中のグリンデルバルドは、杖職人・グレゴロビッチを気絶させたのち、ニワトコの杖を盗んでいました。若き日のグリンデルバルドを演じているのは、俳優のジェイミー・キャンベル・バウアーです。 一方で、ニワトコの杖を探してグリンデルバルドのもとへやってきたヴォルデモート。グリンデルバルドは自身が建てた要塞・ヌルメンガードにいました。1945年に行われた決闘で敗れたのち、衰えきった姿でヌルメンガードの最上階に投獄されていたのです。 このときの老年の姿は、マイケル・バーンが演じました。

ヴォルデモートより恐ろしい悪役?2人の違いとは

人の心を惹きつけるカリスマ性

ヴォルデモート
© Warner Bros.

ヴォルデモートに匹敵する力を持つとされるグリンデルバルドですが、悪役としての個性は大きく異なります。 「ハリポタ」シリーズに続き「ファンタビ」シリーズでもプロデューサーを務めるデヴィッド・ハイマンは、グリンデルバルドが持つ恐ろしさについて、“ヴォルデモートはとても冷たく、完全に邪悪な存在”であることを踏まえた上で、“グリンデルバルドはもっと恐ろしい”と語っています。 それは、グリンデルバルドのカリスマ性のなせる技。人を魅了して、自ら彼の元に来るよう仕向けることができるからです。 ダンブルドアもまた彼に誘惑されたうちの1人なのでしょうか。真相は不明ですが、人を操ることに長けているという意味では、少し似た者同士な2人です。

生い立ちから、ゴドリックの谷でアルバス・ダンブルドアと出会うまで

1882年から1883年頃に生まれ、ダームストラング専門学校に通っていたグリンデルバルド。かなりの秀才で勉強こそ得意でしたが、人道を軽視する面があり、16歳の頃に同級生を攻撃したとして退学処分を受けてしまいます。 その後は、死の秘宝を探すために渡英。ゴドリックの谷に住む大叔母のバチルダ・バグショットの元に身を寄せたグリンデルバルドでしたが、そこで近所に住んでいたアルバス・ダンブルドアと出会い、親交を深めていったのです。

「より大きな善のために」

ゴドリックの谷で出会い意気投合したグリンデルバルドとアルバス。2人は死の秘宝の探索に夢中になると同時に、魔法革命を起こして強く賢い魔法使いが率いる新世界を創ろうと夢見ていました。 グリンデルバルドは、魔法使いが常にマグル(ノー・マジ)の目を忍んで、日陰で暮らしている状態に嫌気を感じていたのです。むしろマグルは魔法族より劣る下等種族だと認識し、抹消はしなくとも家畜として支配しようと考えていました。

アバフォースの反対、そしてアリアナの死による確執

ハリー・ポッターと謎のプリンス ダンブルドア
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アルバスは決してマグルを嫌っていたわけではなく、グリンデルバルドについていけばゴドリックの谷で持て余していた自分の力を使えると信じていました。 しかし、それに反対したのがアルバスの弟アバフォースです。そしてさらに妹アリアナが精神的に不安定な状態であるため、アルバスはこの計画を実行する旅に出ることができないと判断するのです。 アバフォースの反対に対して、グリンデルバルドは激怒。小説版ではこの時、アバフォースに対して「自分たちが世界を変えてしまえば、そして隠れている魔法使いを表舞台に出し、マグルに身の程を知らせてしまえば、哀れな妹を隠しておく必要もなくなる」と、反論しています。

口論から決闘に発展してしまい……

アリアナはもともと、マグルから攻撃を受けたことがきっかけで精神が不安定になっていました。グリンデルバルドはそういった魔法使いが、マグルから蔑まれる状態が許せなかったのでしょう。 しかしこの後アバフォースとグリンデルバルド、そしてアルバスの3人はこの件を巡って決闘をすることに。その際、止めに入ったアリアナが誰かのかけた呪文にあたり、死亡してしまったのです。 前科のあったグリンデルバルドは逃亡。アルバスは裏切られ、取り残されてしまいました。ここから、両者の間で確執が生まれたのです。

実は恋人だった?ダンブルドアとの複雑な恋愛関係

ダンブルドア ファンタビ ファンタスティックビースト
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確執が生まれる前、2人は恋愛関係にありました。少なくとも、ダンブルドアは彼のことを愛していたのです。 映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、2人が付き合っていたということは明示されていませんが、友達以上の深い関係性であったことは示唆されていました。これは、デヴィッド・イェーツ監督が意図的に露骨な表現を避けたためです。 しかしダンブルドアが「みぞの鏡」を覗くと、そこにはグリンデルバルドの姿が映ります。彼は闇の魔法使いではないものの、ハリーにしたように人を操るなど、潔白な存在でないことも確か。グリンデルバルドの闇の部分に惹かれた可能性も否めません。

J・K・ローリングが明言「ダンブルドアはゲイ」

「ダンブルドアはゲイでグリンデルバルドと恋に落ちていた」と明かす原作者J・K・ローリングによると、当時彼と無二の親友だったアルバスは、彼の魅力や魔法スキルに惹かれ、盲目的な恋をしていたそう。 いずれにせよ、将来互いを傷つけないように「破れぬ誓い」を立てた時点で、かなり親密な関係であることは明白ですね。

「ファンタスティック・ビースト1」では変装してクリーデンスを利用

クリーデンス ファンタビ ファンタスティックビースト
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「ファンタスティック・ビースト1」において、グリンデルバルドは魔法保安局長官であるパーシバル・グレイブスに変装し、クリーデンスに近づきます。 強力な魔法であるオブスキュラスを使い、ダンブルドアを破滅させようと企んでいたグリンデルバルド。 オブスキュラスの宿主はクリーデンス自身であるということを知らぬまま、「お前を解放してやるから俺のもとで働け」とクリーデンスを言葉巧みに利用し、オブスキュラス探しを任せるのでした。 しかし最終的には、クリーデンスを暴走させた犯人として逮捕されてしまいます。

「ファンタスティック・ビースト2」で大暴れ!信者を募って集会を結成

グリンデルバルド ファンタビ ファンタスティックビースト
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イギリスから逃亡したグリンデルバルドは、杖職人グレゴロビッチの元から最強と呼ばれる杖「ニワトコの杖」を盗み出し、「ヌルメンガード」という要塞をヨーロッパ大陸の森に築きました。 その後、勢力拡大のために違法な闇の魔術を多く使用するなど有名な事件を起こしていき、ついにはビクトール・クラムの親族など大勢を殺戮してしまいます。 「ファンタビ2」では、グリンデルバルドはパリにあるレストレンジ家の墓で信者を募る集会を行っていました。このようにヨーロッパで精力的に活動をしていた彼ですが、イギリスには近づきませんでした。 これはイギリスにはダンブルドアがいるから、というのが理由のようです。敵対関係にありながらも、この距離感の保ち方が余計に過去の親密さをうかがわせます。

青い炎をくぐらせ、忠誠を誓わせる

「ファンタスティック・ビースト1」にて、ノー・マジであるジェイコブのことを愛しているからこそ、ノー・マジとの交際が禁止されている現制度に失望していたクイニー。 そんな彼女にとって、グリンデルバルドの集会で聞いたスピーチは心を打つものでした。そしてそのまま、闇の陣営の1人となってしまうのです。 自身を支持するものたちの忠誠心を、「青い炎」を用いて確かめるグリンデルバルド。彼に忠誠を誓い、心から賛同する者であれば、何事もなくその炎を通過できます。 一方で反する心があれば、炎に飲み込まれて死んでしまうのです。クイニーはその炎を無事に通り抜けてしまいます。彼女はジェイコブを愛するが故に、グリンデルバルドの思想を心から支持していたのです。 「ファンタスティック・ビースト3」では、グリンデルバルトに忠誠を誓ったものたちの行方も気になるところですね。

「ハリポタ」シリーズで明らかになっているグリンデルバルトの今後

1945年の決闘で敗北!自身が築いた要塞に50年近くもの間監禁される

1945年に伝説的な決闘の末、かつての親友アルバス・ダンブルドアに敗れたグリンデルバルド。ニワトコの杖もアルバスに奪われ、自らが築いた要塞ヌルメンガードに約50年もの間監禁されました。 ダンブルドアは彼の投獄について、小説版で以下の様に話しています。 「風の便りに、孤独なヌルメンガードの独房で、あの者が後年、悔悟の念を示していたと聞いた。そうであってほしいと思う。自分がしたことを恥じ、恐ろしく思ったと考えたい」

最期はあの人に殺されていた

その後は映画「死の秘宝 PART1」でも描かれています。ニワトコの杖を得るためグレゴロビッチの元へ訪れたヴォルデモートでしたが、すでに杖はグリンデルバルドに奪われたことを知り、要塞ヌルメンガードへ向かいます。 ヴォルデモートに杖のありかを聞かれ「お前の求めているものはここにはない」と臆することなく答える、老人となったグリンデルバルド。丸腰にも関わらず余裕の笑みを浮かべる様は、さすが一時代を築いた闇の魔法使いといえます。 映画では、杖の持ち主がアルバスだということをばらしてしまいますが、原作では「殺すがよい、ヴォルデモート。私は死を歓迎する!しかし私の死が、お前の求めるものをもたらすわけではない。お前の理解していないことが、何と多いことか」と語り、アルバスを庇うために杖のありかを明かさなかったことで、ヴォルデモートに殺されてしまいます。

「ファンタビ」シリーズでグリンデルバルトの今後はどう描かれるのか

これまで述べてきた、最強と呼ばれた闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルド。2作目のラストでは、クリーデンスを手中に収め、ダンブルドアを本格的に破滅させようと企んでいます。 彼らの過去、そして関係性が今後のシリーズ作品で展開されることに期待したいですね!