2020年11月13日更新

「ファンタスティック・ビースト2」の謎をネタバレ解説&考察!黒い魔法使いって誰のこと?

ファンタビ ファンタスティックビースト
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

「ファンタスティック・ビースト」の2作目にあたる「黒い魔法使いの誕生」には、「ハリー・ポッター」シリーズで描かれた謎・秘密が解明されるような展開が数多く待ち受けています。この記事では、その謎や秘密を徹底解説・考察!黒い魔法使いとは、いったい誰のことなのでしょうか?

目次

「ファンタスティック・ビースト2」の謎を徹底解説!ハリポタに繋がる物語【ネタバレ注意】

2018年11月23日に公開された『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。 本作では、「ハリー・ポッター」シリーズの「死の秘宝 PART1」「死の秘宝 PART2」で描かれた謎が解明されるような、ファンの想像を絶する展開が描かれました。 そして、そこからまた新たに広がる謎の数々……。本記事では、「ファンタビ2」で明かされた謎と秘密を徹底解説・考察していきます! ※この記事には『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のネタバレが含まれます。未見の方はご注意下さい。

「ファンタビ2」ではナギニが人間の姿で登場!

『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』 ナギニ,クラウディア・キム
©Supplied by LMK

「ハリー・ポッター」シリーズでは、ヴォルデモートの忠実な側近として存在感を放っていた蛇・ナギニ。「死の秘宝」においてネビルによって殺害されましたが、「ハリー・ポッター」シリーズでは、その過去や生い立ちは謎に包まれたままでした。 母親を探すためにサーカス団で働いていたクリーデンス。そこで出会った蛇……ではなく絶世の美女がナギニであることが、本作で明らかになります。サーカスでは、人間より劣る種族マレディクタスとして虐げられていました。 マレディクタスとは、親から子へと遺伝する呪いを持って生まれた女性のこと。この種族は、動物に変身できる一方で、いずれ変身した動物のまま人間の姿に戻れなくなる悲しき運命を背負っていました。 本作の舞台となる1927年では、大蛇へ変身しても元の姿へと戻れる状態でしたが、「ハリポタ」シリーズで私たちが目にしていたナギニは、すでに人間の姿に戻れなくなっていたのです。

ダンブルドアとグリンデルバルドが直接対決できないわけ

ダンブルドア ファンタビ ファンタスティックビースト
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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではダンブルドアとグリンデルバルドの関係性について、新しい情報が明かされました。 ダンブルドアが彼に恋心を抱いていたことをご存知の方は多いかもしれません。しかしグリンデルバルドはダンブルドアの妹であるアリアナの死に関わっており、それに加えてマグルに対する考えの不一致から、2人の間には確執が生まれました。 本作でダンブルドアは「みぞの鏡」を見ますが、そこに写っていたのはグリンデルバルドでした。そこから、まだ恋心が完全には失われていないことが伺えます。 ダンブルドアがすぐにグリンデルバルドについて手を打たなかったのは、この恋心が原因だと思われていましたが、そこには他にも事情があったのです。 それは、2人が交わした「破れぬ誓い」。これは誓いを結んだ2人のうちのどちらかがそれを破れば、2人とも命を落とすという血の呪いです。「ハリポタ」シリーズの「謎のプリンス」で、セブルス・スネイプとマルフォイの母親のナルシッサが同じことをしていましたね。 ダンブルドアとグリンデルバルドは、近い将来、お互いが対立することを青年期に想定していました。そうなった時のために、「お互いが戦わない」という破れぬ誓いを立てていたのです。 つまりグリンデルバルドがダンブルドアをすぐに、そして直接に始末しないわけは、ここに起因していました。

グリンデルバルドがクリーデンスを利用したのはなぜ?

グリンデルバルド ファンタビ ファンタスティックビースト
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自分はダンブルドアに直接攻撃ができない。そう考えたグリンデルバルドは、自分の駒となって彼を破滅させる存在を探すことにしました。それが、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で描かれた、オブスキュラスの捜索だったのです。 グリンデルバルドは魔法省の闇祓いに扮して、孤児のクリーデンスにそれを探させていました。彼も途中までは、クリーデンス自身がオブスキュリアル(オブスキュラスを生み出す魔法族の子供)とは気付けなかったのです。 なぜなら本来オブスキュリアルは体が蝕まれているため、10歳前後で命を落としてしまうからです。 しかしクリーデンスがそうであると知った時、グリンデルバルドはわざと彼を「裏切る」ことで動揺させ、オブスキュラスを発生させました。 10歳を優に超えている彼に、類稀なる魔法の力を感じたグリンデルバルドは、彼をダンブルドアとの決闘に利用しようと考えたのです。「ファンタビ2」では、クリーデンスが自分の下にくだるよう仕向けます。

ダンブルドアの妹・アリアナがオブキュラスだった?

しかしここで疑問なのが、そもそもなぜグリンデルバルドはオブスキュラスにこだわっていたのか、ということです。ここから考えられるのは、彼は既にオブスキュラスに遭遇していて、その威力を知っていたことです。 実はグリンデルバルドが今まで出会ったなかで、クリーデンスのようにオブスキュリアルになり得た人物がいました。それは、アルバス・ダンブルドアの妹アリアナです。オブスキュラスの宿主の共通点に「精神的・肉体的な虐待を受けた魔法族の子供」というものがあります。 アリアナは、マグルに魔法を使っているところを見つかり攻撃を受けたことをきっかけに精神が脆くなり、破壊的になって“抑えられない力”を暴発させるようになった、という過去があります。 そしてその力によって母親であるケンドラ・ダンブルドアを殺してしまいました。このアリアナが暴発してしまった力というのが、オブスキュラスだと考えられるのです。 彼女がマグルに襲われたのは、6歳のとき。年齢的にもオブスキュリアルであったことへの辻褄が合うのです。さらに彼女が不慮の事故で亡くなる14歳まで「生き延びられた」のは、ダンブルドア家の血に流れる強い魔力のおかげだと考えられます。 これこそが、まさしく「ファンタビ2」で明かされたクリーデンスの正体の裏付けとなるのです!

さらに驚きの真実も!リタ・レストレンジがキーパーソン

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でついに登場したリタ・レストレンジ。ホグワーツ時代のニュートとリタの様子が描かれますが、闇の魔術の防衛術の授業では、リタが怖がるものとして白い布が出現します。 リタはなぜ白い布を怖がるのか。それは彼女の過去に秘密があるようです。 リタはロレナ・カーマとコーヴァス・レストレンジ・シニアの間に生まれた娘。コーヴァスは、服従の呪文を用いてロレナを誘惑しました。しかしその後ロレナは死亡し、クラリス・トレンブレイと再婚後、リタの弟となるコーヴァス・レストレンジJr.が生まれます。 服従の呪文を使った過去への報いを恐れ、息子をどこか遠くの地へと向かわせたかったコーヴァス。そこでリタと弟のコーヴァスJr.を、船でアメリカへと向かわせるのです。 その移動中、リタは弟を見知らぬ赤ちゃんと取り違えてしまいますが、なんと船が沈没の危機に。リタの本当の弟を間違って抱いている母親は、白いお包みに包まれた弟を抱きながら海に飲み込まれてしまいます。 まだ詳細は明らかになっていませんが、この時に取り違えられて、その後ベアボーン家に引き取られていった赤ちゃんこそが、クリーデンスではないかと考えられているのです。

クリーデンス・ベアボーンズの正体は、アウレリウス・ダンブルドア?

クリーデンス ファンタビ ファンタスティックビースト
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「ファンタビ2」のメインテーマは、クリーデンスのアイデンティティを探す旅でした。誰もが「彼がいったい何者なのか」ということを本作で突き止めようとします。彼がレストレンジ家の人間ではないのか、という疑惑もありましたが、上記のように取り違えられていたことも明かされます。 なんと彼の本当の正体はダンブルドア家の人間、アウレリウス・ダンブルドアだったのです。 このアウレリウスという人物は、シリーズ史上、未だかつて登場したことのない存在でした。しかしクリーデンスがダンブルドア家の人間である証に、ピンチの時に不死鳥が彼の元に現れているのです。 さらに先述のアリアナがオブスキュリアルである可能性が高ければ、長く生きられた彼女と同じダンブルドア家の血を引き継ぐクリーデンスが生き延びている理由にもなります。 ただここで生まれた新たな謎が。それはクリーデンスの親についてです。「ファンタビ」1作目で彼の義母だったメアリーは、「お前の母は魔女だった」と話していたことから、彼が魔法族の子供であることはわかっていました。 しかし本作で明かされたリタ・レストレンジの秘密によると、彼の母親は航海中に息子を取り替えられてしまった人物です。そしてダンブルドア家の子供だとしても、アルバスの母ケンドラは1899年に亡くなっています。さらに父パーシバルはそれよりも前に、アズカバンに収監されていました。 クリーデンスがこの2人の子供であることは、考えられないのです。 さらに、仮にケンドラの息子だとすると、1899年以前に生まれてなければなりません。すると彼は「ファンタビ2」の時代1927年には、30歳以上になっていないと辻褄が合わないのです。いったい彼はどの、ダンブルドアの子供なのでしょう!?

ダンブルドアとグリンデルバルドの行方やいかに?

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」グリンデルバルト
©︎ Warner Bros./Photofest/zetaimage

もともとは親友同士で、「破れぬ誓い」まで交わしていたダンブルドアとグリンデルバルド。ゴドリックの谷で出会って以来、2人とも「死の秘宝」に魅了され、"より大きな善のために"と称してマグルの世界を魔法で支配しようとも考えていたほどでした。 しかし妹の死をきっかけに、親友であったにも関わらず決別となってしまった2人。いつしか互いに正反対の道を歩んでいき、決闘を繰り広げることになるのでした。 すでに「ハリー・ポッター」シリーズで、ダンブルドアとグリンデルバルドが1945年に決闘することが明らかになっています。今後が分かっているからこそ、物語の展開から目を離せませんね。

【考察】「黒い魔法使い」は誰を指しているのか

2作目のタイトルである『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。原題では、「グリンデルバルドの犯罪(The Crimes of Grindelwald)」となっているサブタイトルが、邦題では「黒い魔法使いの誕生」になっています。 日本版だけ違うストーリーになっているというわけではありませんが、邦題のサブタイトルは、今回の物語をとても上手く表しているのです。 「黒い魔法使い」が誰を指すか、パッと思いつくのはグリンデルバルドでしょう。「ファンタビ」シリーズで主人公ニュートたちの前に立ちはだかる、悪の魔法使いゲラート・グリンデルバルド。彼の名前は小説版「ハリポタ」で幾度か登場しており、映画版「死の秘宝」では老後の姿が描かれています。 グリンデルバルドは、ヴォルデモート卿の出現まで「歴史上もっとも危険な闇の魔法使いのリスト」のトップに君臨していました。青年期はダンブルドアと深い親交があり、彼をして秀才と言わしめる、確かな実力者だったのです。 前作で逮捕されたグリンデルバルドは脱獄し、再び活動し始めます。「黒い魔法使いの誕生」とは、グリンデルバルドが歴史に名を残す人物として、いっそう本格的な活動を始める、ということを「誕生」に例えたのではないでしょうか。

もう1人のダンブルドア

ファンタビ クリーデンス・ベアボーン
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

しかしここで注目したいのが、物語の最後で「アウレリウス・ダンブルドア」という本名が明らかになったクリーデンス。 その名に誰しも驚いたことでしょう。クリーデンスが本当にダンブルドア家の血を継いでいるのかはわかりませんが、確かにダンブルドア家の象徴である不死鳥が、彼の前に姿を現しました。 「黒い魔法使いの誕生」というサブタイトルには、彼が闇の魔法使いの道を歩むことになる、という意味も込められているのではないでしょうか。

あの重要なアイテムや呪文も「ファンタビ2」に続々登場!

死の秘宝

死の秘宝とは、「ハリー・ポッター」シリーズにも登場する魔法界で最も強力な3つの秘宝のこと。ニワトコの杖、蘇りの石、透明マントの3つを指しています。 ダンブルドアとグリンデルバルドは、死を制する者となることのできるこれらを利用し、マグルの世界を支配しようと考えていました。

変身薬(ポリジュース薬)

「ハリー・ポッター」シリーズで登場していた変身薬・ポリジュース薬は、「ファンタビ」シリーズでも登場。 主人公ニュートは、ポリジュース薬を用いて兄のテセウス・スキャマンダーに変身しています。

「フィニート」呪文を終わらせる

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)で、マルフォイの呪文によって石にされてしまったハリー。そんな彼を救ったのが、ルーナが使った呪文「フィニート」でした。 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、ニュートやティナ、ニコラスなどが円陣を組んで「フィニート」を使用し、グリンデルバルドの魔法を抑えています。

考察するほど面白い!「ファンタスティック・ビースト2」は驚きの連続

ファンタビ ファンタスティックビースト
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ダンブルドアとグリンデルバルドの関係、ナギニの過去と呪い、クリーデンス・ベアボーンズの正体など、「ハリポタ」ファンにとって驚きの展開の連続となった本作。しかし明かされた謎は、まだほんの一部でしかありません。 魔法ワールドのさらなる謎や秘密は、今後公開が予定されている「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、明らかになることでしょう。