ウルヴァリン(ローガン)、X-MENシリーズ主役の知られざる10のこと

2018年1月26日更新

大人気映画「X-MEN」シリーズ。その主人公ウルヴァリンは、アメコミヒーローのなかでも1、2を争う人気キャラクターです。そんな彼について、知られざるトリビアをご紹介しましょう。

大人気ミュータント、ウルヴァリンの秘密をご紹介!

アメコミヒーロー映画「X-MEN」シリーズの主人公ウルヴァリン。ヒュー・ジャックマン演じるこのキャラクターは大人気を博し、スピンオフシリーズも大成功を収めました。 ジャックマンがシリーズからの引退を表明し、2017年に公開された最後の主演作『LOGAN/ローガン』も大好評となりました。そんなウルヴァリンについて、みなさんはどれくらい知っているでしょうか。 コミックとは違う映画オリジナルの設定や、知っているようで知らなかった彼のトリビアをご紹介しましょう。この記事には映画各作品のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

1.ウルヴァリンの能力が発現したきっかけ

ウルヴァリンのミュータント能力は、ある衝撃的な事件がきっかけで発現します。 1832年、カナダに生まれたジェームズ・ハウレットは病弱な少年でした。ところが1845年のある夜、突然家に怒鳴り込んできた使用人トーマス・ローガンによって父ジョンが殺されてしまいます。 その現場を目撃したジェームズは、怒りと悲しみでミュータント能力が覚醒。手の甲から長い鉤爪のような骨が伸び、怒りに任せてローガンを殺害しました。 死の直前、ローガンは自分がジェームズの実の父親であると告げます。その後、もうひとつの能力である超人的な治癒能力も発現し、ジェームズ・ハウレットは屈強な傭兵として南北戦争や2つの世界大戦、ベトナム戦争で従軍しました。

2.ウルヴァリンにはミュータントの兄がいる!?

ジェームズの実の父親、トーマス・ローガンにはもう1人の息子がいました。それが、ジェームズの異母兄であるビクター・クリードです。 ビクターはジェームズと同様に超人的な治癒能力と、獣のように強靭な爪をもつミュータントでした。父親を殺害したジェームズを見たビクターは、彼が弟であると察知します。その後ふたりだけで強く生きていこうと約束し、ともに戦争に身を投じていきます。ビクター・クリードは、セイバートゥースと呼ばれるミュータントの本名です。 シリーズ1作目『X-MEN』(2000)に登場するセイバートゥースと、スピンオフ1作目『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)に登場するビクターは全く違うキャラクターですが同一人物のようです。

3.ウルヴァリンに影響を与えたかつての恋人たち

孤高のヒーロー・ウルヴァリンにとって、その長い人生で出会ってきた女性たちとの関係も大きな影響を受けた大切な要素です。ミュータントの特殊部隊「チームX」脱退後、カナダでともに暮らしていたケイラは、彼が鋼鉄の肉体を持つきっかけになりました。 そのほかにも日本で出会ったマリコ・ヤシダやX-MENの仲間であるジーン・グレイなどに想いを寄せてきたウルヴァリン。しかし、どの女性とも悲しい別れを迎えてしまいます。永遠とも思われた長い人生の中で、多くの出会いと別れを経験してきたウルヴァリン。その苦い経験から、人を遠ざける癖がついてしまいました。

4.強靭な金属の鉤爪はいつ手に入れたのか

ジェームズが生まれ持っていた鉤爪は、もともとは骨でできていました。義兄ビクターに最愛の恋人ケイラを殺された際ジェームズは復讐を誓いますが、そのままの能力ではビクターを倒すことができませんでした。 そこで、能力を強化することができるというストライカー将軍の口車に乗り、アダマンチウム合金を自らの骨格に埋め込む手術を受けることにします。この手術によって鋼鉄の鉤爪を持つ最強のミュータント、ウルヴァリンが誕生。 しかし、この手術はミュータントを殲滅させるための兵器「ウェポンX」計画の一部であり、ストライカーは、ジェームズのビクターへの復讐を遂げさせるつもりはなかったのです。騙されたことを知ったジェームズは、手術中に自力で抜け出しストライカーも復讐対象とするのでした。

5.「ウルヴァリン」というコードネームの意味は?

ケイラとともにカナダで暮らしていたとき、彼女はジミーに精霊ウルヴァリンの話をしました。それは、月を愛した精霊ウルヴァリンがトリックスターにそそのかされ、月のために地上にバラを取りに行き、戻れなくなってしまったという悲しい言い伝えです。 ビクターに殺されたケイラの仇を討つため、骨格にアダマンチウム合金を埋め込む手術を受ける際、ジミーはこの言い伝えになぞらえ、自ら「ウルヴァリン」と名乗ることを決心しました。 また、「ウルヴァリン」は日本語では「クズリ」と呼ばれるイタチ科の肉食獣のことでもあります。クズリは小型ながらも凶暴で、オオカミやクマにも単独で襲いかかるため、勇敢で恐怖心を持たない動物として知られています。日本を舞台とした『ウルヴァリン:SAMURAI』では、周囲の日本人からウルヴァリンは「クズリ」と呼ばれていました。

6.ウルヴァリンが過去の記憶を失った理由とは?

ウルヴァリンをミュータント殺害兵器「ウェポンX」にしようとしていたストライカー将軍は、彼の手術の一部として、その記憶を消すことを予定していました。しかし、そのことに気がついたウルヴァリンは記憶を消される前に逃走。 ビクターと和解し、協力して「ウェポンⅪ」となったウェイド・ウィルソンを倒すことに成功します。 しかし、その様子を見ていたストライカーは、アダマンチウムの弾丸をウルヴァリンの眉間に打ち込みます。持ち前の治癒能力で命を落とすことはありませんでしたが、その傷の影響で彼はそれまでの一切の記憶を失ってしまいました。

7.ウルヴァリンは長崎で被爆していた!?

第二次世界大戦中、長崎にいたウルヴァリンは原爆の爆発から日本の青年将校ヤシダを守って被爆します。その結果、皮膚がどろどろに溶けてしまいましたが、持ち前の治癒能力で致命傷から回復しました。 ウルヴァリンが長すぎる人生に苦しんでいると考えたヤシダは、臨終の床にウルヴァリンを呼び「不老不死の苦しみから救ってやる」と言います。彼は、ウルヴァリンの治癒能力を他の人間に移植する方法があり、その能力を欲しがっていました。 ここから始まった日本での物語が『ウルヴァリン:SAMURAI』(2009)で描かれています。

8.ウルヴァリンとジーン・グレイの関係は?

ミュータントの少女ローグとともに、X-MENに救われプロフェッサーXが運営する「恵まれし子らの学園」にやってきたウルヴァリン。彼はそこで同じくミュータントのジーン・グレイと出会い、想いを寄せるようになります。 しかし、ジーンはX-MENのメンバーであるサイクロップスことスコット・サマーズと恋愛関係にあり、彼らは三角関係になってしまうのでした。 映画では、『X-MEN 2』(2005)で死亡したジーンが『X-MEN ファイナル・ディシジョン』(2006)で蘇り、ウルヴァリンを誘惑するシーンがありますが、別人のようになってしまった彼女をウルヴァリンは拒絶しています。

9.ジーンを殺害し心に大きな傷を負う

『X-MEN ファイナル・ディシジョン』では、死亡したと思われていたジーンが復活。封印されていた能力を覚醒し、その能力を暴走させ人類を滅亡の危機に陥れます。 能力をコントロールできずに苦しむ彼女を救うため、ウルヴァリンはジーンを殺害。彼女への愛と人類の未来のため仕方がなかったとはいえ、自ら愛する女性を殺害してしまったことは、彼の心に新たに大きな傷を残しました。 愛する人たちを次々と失うウルヴァリンの人生は、つらいものだったのでしょう。それが『LOGAN/ローガン』(2017)冒頭での隠遁生活につながっていきました。

10.ウルヴァリン、衝撃の死の経緯

『ローガン』 ヒュー・ジャックマン
© 2016 TWENTIETH CENTURY FOX

不老不死と思われがちなウルヴァリンですが、実はそうではありません。 治癒能力の影響で重傷を負っても回復し、老化の速度も遅くなっていましたが、骨格に埋め込んだアダマンチウムから身体を守るため、彼の治癒能力は常に稼動状態。そのため、年齢を重ねるにつれその能力は衰えていきました。 『LOGAN/ローガン』(2017)では、そんなすでに不老不死ではなくなった彼の最後の冒険が描かれています。 自らのクローンであるミュータントの少女、ローラを連れてプロフェッサーXとともにミュータントたちが暮らすという「エデン」を目指したローガン。しかし、彼は自らの完全なクローンX-24との戦いで命を落としてしまいます。 ローガンはミュータントの未来の希望であるローラと、ほかのミュータントの子供たちを守ってその生涯を終えました。

いかがでしたでしょうか。大人気ヒーロー、ウルヴァリンにまつわるトリビアをご紹介しました。 『LOGAN/ローガン』でそれまでウルヴァリンを演じ大人気を博したヒュー・ジャックマンが引退し、幕を閉じた孤高のヒーローの物語。コミックでもウルヴァリンは2014年に死亡していますが、2018年現在、すでに復活が予告されています。 白骨化しても復活すると言われているウルヴァリンは、今後映画版でも別の俳優で復活する可能性があると考えられます。 ディズニーによる21世紀フォックスの買収が発表され、X-MENがMCUに合流する可能性が濃厚になりましたので、ウルヴァリンもその流れで復活するかもしれませんね。