2023年10月16日更新

『進撃の巨人』アニ・レオンハートは硬質化から復活する?アルミンとの恋の結末も解説

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諌山創(いさやまはじめ)による漫画『進撃の巨人』はアニメ化や実写映画化もされた人気作品。本作に登場するキャラクターの1人、アニ・レオンハートは非常に冷静で常に落ち着きがあり、強い女性の兵士です。本記事では、そんなアニの目的や正体、活躍などを最後まで徹底解説します。 ※本記事では『進撃の巨人』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

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『進撃の巨人』アニ・レオンハートのプロフィール

身長153cm
体重54kg
誕生日3月22日
所属訓練兵104期生→憲兵団
出身地ウォール・マリア南東の山奥の村→マーレ国レベリオ収容区

アニ・レオンハートはエレンと同じ第104期の訓練生で、特に格闘術を得意としています。立体機動の扱いにも長けるその実力から、訓練生の中では4位という好成績を収めました。 いつも淡々とした態度で感情を表に出すことのないアニ。原作では一貫してクールを貫いており、僅かですが好意的と思える感情を覗かせるシーンと言えば、自分の格闘術をエレンに教えようとする時のみです。そんなアニは物語が進むにつれ、ライナーベルトルトと同郷であることが明かされ、その衝撃の正体も明らかとなっていきます。

アニの特徴は?

アニの見た目の特徴は、後ろで束ねてアップにした髪型です。また、その鋭い目線と小柄ながらに鍛えられた体型からはアニの強さが窺えます。

【正体】アニの正体や目的は?

女型の巨人の正体はアニだった!調査兵団にさらなる絶望を与える

エレンが初めて調査兵団と共に壁の外に出た際、知性を持つと思われる女型の巨人が登場します。このシーンは知性を持つ巨人が積極的な行動に出るとこんなにも恐ろしいものか、と思い知らされる衝撃的なシーンであり、リヴァイ班の精鋭メンバーでさえも何人も犠牲となりました。 この巨人の目的はエレンを拉致することだったのですが、後にアルミンの鋭い洞察力によりアニが女型の巨人であることが明らかとなり、物語は衝撃の展開に。更に物語が進むと、アニがベルトルトやライナーと同じ志を持った同志であること、別の大陸からやってきた人間であったことが判明します。

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アニ(女型の巨人)の目的とは?

アニたちマーレ軍がパラディ島に潜入した目的は、始祖の巨人を奪還するためです。始祖の巨人は「九つの巨人」の中で最も強力な存在であり、無垢の巨人を意のままに操る力を有しています。 マーレ軍は自国の国力維持のため、またパラディ島の資源確保のためにも始祖の巨人を手中に収めておきたかったのです。 壁内に潜入したアニたちの情報収集は難航。そこで始祖の巨人をあぶり出そうと自ら巨人化して騒動を起こしたところ、エレンが巨人化したのです。 エレンがマーレから失われた「九つの巨人」のうちの1体・進撃の巨人だと結論づけた3人は、以降はエレンをマーレへと連れ帰ることを目的として行動するようになります。

【出来事】兵団加入後のアニの行動

訓練兵団時代

島の中にいる王族の動向を探るために、訓練兵団に入団したアニたち。ライナーは情報を得るために同期と積極的に交流するものの、アニは1人で行動することの多い一匹狼となります。 訓練にも真面目に取り組まず、評価される項目のみを効率よくこなしていました。しかし父親から叩き込まれた格闘術を披露する時だけは、イキイキとしていたとのことです。 同期とあまり仲を深めなかった理由は、いずれ敵になる壁内の人間たちに情が湧くことを防ぐためでしょう。しかし後のことを考えると、壁を破壊したことや裏切り者であることに対して罪の意識を感じていることがわかります。 トロスト区での騒動では、ライナーに命令されてマルコの立体機動装置を外して間接的に殺害しました。

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アニは壁内の人間と関わることで罪悪感に駆られるように

トロスト地区での戦闘の際、アニは死んでいった兵士たちの姿を見て絶望したような表情で「ごめんなさい」と呟いています。物語が進む前であれば「助けられなくてごめんなさい」という意味に取れたと思います。 しかし、アニが巨人であり、ライナーたちと同じく人類を滅ぼす同志であると分かった後ではこの意味は変わってきます。そもそも、兵士たちの死はアニ自身が招いたことなのですから、謝るという行為そのものも矛盾しています。 アニは別大陸にいる時から、壁の中の人たちは悪魔の手先だと教わっていました。しかし、実際に接してみた彼らは自分と同じ人間だったと分かり、罪悪感や悲しみを感じたと考えられます。

エレン誘拐作戦〜VSエレン

憲兵団に入ったアニは、密かに抜け出して巨人となり、壁外調査に向かった調査兵団を襲撃。目的は巨人の力を持つエレンの誘拐でした。アニは巨人について知識の少ない調査兵団を翻弄して半壊させ、リヴァイ班を皆殺しにします。 一度はエレンを捕らえることに成功するアニですが、追いかけてきたミカサとリヴァイに押されエレンを奪い返されます。その後なんとかして壁内に戻るものの、アルミンを見逃したことで正体に気づかれ、罠に嵌められてしまいました。 正体がバレたアニは巨人化して逃走。同じく巨人化したエレンと戦闘に入ります。戦闘の結果、逃げ切れなかったアニは自身を結晶化させ、自身の口を封じました。しかしその代償として、硬質化して動けなくなってしまいます。

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アニが硬質化!?

始祖の巨人の情報収集のため、アニたちは訓練兵団へ入団し104期生となります。手がかりがつかめないまま、アニは始祖の巨人の足取りを調査するために憲兵団へ入団。 第57回壁外調査ではエレン捕獲のため、アニは女型の巨人として一団を襲撃しました。エレンを囮に捕獲されかかったアニですが、捨て身の作戦で脱出。その後彼女はエレン奪取に成功するもミカサたちに奪い返され、さらに対峙したアルミンに正体を見抜かれてしまうのでした。 帰還後、アニはアルミンの策によって幽閉されかけますが、巨人化してエレンと交戦します。敗北した彼女はエレンに食われる寸前に、自国の秘密を守るため、そして必ず帰ると約束した父との再会のため、自らを硬質化させたのです。 アニを覆っている水晶は、巨人が硬質化した時と同じ物質かと思われていました。その実態は明かされませんでしたが、アニはエレンによる「地鳴らし」発動とともに目を覚ますことになります。 エレンは始祖の巨人の力を手に入れ、巨人たちを操れるようになります。その巨人操作の力で地鳴らしを開始する時、エレンの力に影響を受けたアニの硬質化が解かれ、目を覚ましたのです。

【結末】硬質化から目覚めたアニ!最後はどうなる?

4年の眠りからついに復活!ヒッチと行動を共にする

長い間眠りについていたアニでしたが、エレンの「地鳴らし」発動とともに彼女の硬質化もついに解除されます。満を持しての再登場に世界中のアニファンも大歓喜しました。 復活後の彼女は半ば脅す形で、ヒッチと共にストヘス区外へ向かいます。壁内の巨人達が歩き出し、ヒッチが馬を走らせる間、アニは自分の生い立ちや義父からの格闘術習得などについて打ち明けました。実親に捨てられ、エルディアもマーレもどうでもいいと思っていた彼女。 しかし、義父との別れ際に必ず生きて帰るよう言われたことで、自分にも、そして他人にも大切な誰かがいることを認識します。投げやりな心境からは脱却したものの、義父と再会するためなら手段を選ばないという強い意志も表しました。 帰りを待つ父親のため、いよいよアニが本格的に動き出します。

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父のもとに帰るため、暴走するエレンを止めようとするハンジ組に加入する

シガンシナ区に到着後、一旦食事休憩を取っていたアニは偶然アルミン達と遭遇。この時アニは4年振りのパイを口一杯に頬張っていました。その後はヒッチと別れ、アルミンやハンジ達と共にエレンを阻止すべく行動することに。 その後はお馴染みの104期メンバーのほか、マーレ軍のマガトやライナー、義勇兵のイェレナ達などと合流しました。互いに因縁を持つ錚々たる顔ぶれと一時的に同盟を組み、イェーガー派の占拠する港へ向かいます。

1度は諦めかけるもエレンとの最終決戦へ

イェーガー派の妨害を躱しなんとか島から脱しますが、「地鳴らし」の進行は想像以上に速く進んでいました。アニの父が暮らす故郷・レベリオ区もすでに手遅れだろうという現状に、アニは戦意を喪失。戦線離脱を決意した彼女は、飛行艇でエレンの元へ向かう仲間と別れ、船での避難を選択します。 そんなアニを励ましたのは、マーレ戦士候補生のガビ・ブラウンファルコ・グライスでした。2人の説得と、ファルコの持つ翼の力によってアニたちは前線へと向かいます。 女型の巨人としてアニも戦いに参戦。アルミン奪還のため歴代の「九つの巨人」たちと交戦し、仲間とともにアルミン奪還と進撃の巨人本体の破壊に成功します。

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父との再会!最後まで戦い抜き英雄に

戦闘後、避難していた父との涙の再会を果たします。ようやく再会が叶ったと、アニが安堵の表情を浮かべた直後、エレンの脊髄から出てきたムカデのような生命体が巨人化ガスを当たり一面に噴射。 これによりアニの父を含む、知性巨人の能力を持たないエルディア人は全員無垢の巨人へと姿を変えてしまいます。 アニは絶望の中、戦い続けました。ミカサやアルミンの活躍でエレンは倒れ地鳴らしは止まり、始祖の巨人の消滅により地上から巨人の力がすべて消え去りました。アニも女型の巨人の能力を失い、巨人化した父も元の姿へ。こうして本当の再会がついに叶ったのです。 この戦いから3年後、アニが連合国の大使として平和のために尽力している姿が描かれています。

【結婚?】アルミンが告白!?恋の行方は?

アニの正体は女型の巨人だと暴いたアルミン

所属兵団を決める前、アニはアルミンから「実はけっこう優しいね」と言われています。洞察力に優れたアルミンの目は、クールに見えて意外と優しいアニの性格を見抜いていたのでしょう。 同時にアルミンは壁外調査の作戦で、女型の巨人の正体がアニだということも見抜きます。アルミンは交戦時、104期生の仲間しか知らないエレンのあだ名「死に急ぎ野郎」を口にしました。この言葉への反応から、アルミンはアニが女型の巨人だと確信するに至ります。

アルミンとアニの恋の行方は?

アニが水晶体に閉じこもっていた間、アルミンは4年間も彼女の元へ通い言葉をかけ続けていました。アニが目覚めて再会を果たした際、アニはアルミンになぜ4年間も話しかけにきたのか、その理由を問います。 これに対しアルミンは「会いたかったからだ…アニに…」と、頬を赤らめながら想いを告白。「わからない」と言いながらも、顔をうずめ頬を染めるアニの様子を見るに、彼女もまんざらでもない様子です。 その後の2人がどうなったかは明言されていませんが、お互いに惹かれ合っているのは確かでしょう。

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【能力】女型の巨人について解説

何でもできる汎用性

アニが変身する「女型の巨人」は、なんでもできる汎用性がウリの巨人です。超大型のように50mの姿になれたり、鎧の巨人のように全身を鎧で覆ったりはできませんが、他の巨人ではできない多くの能力を備えています。例を挙げていきましょう。 ・体の一部を硬質化できる ・機動力と持続力に優れ、運搬役もこなせる ・「無垢の巨人」を呼び寄せられる 本編で敵として立ちはだかった時は、能力の引き出しの多さで、単騎でも調査兵団を大いに苦しめました。

無垢の巨人を呼び寄せる

女型の巨人は、知性のない「無垢の巨人」を呼び寄せる能力を持ちます。本編では調査兵団に捕えられ、身動きができない状態になった時に使用しました。あえて自身を食わせてその隙に本体は脱出するという、トリッキーな使い方をしています。 余談ですが、この能力がもともと女型の巨人に備わっていたのか、後付けで身につけた能力なのかは作中では判明していません。アニは終盤で「女型の巨人は他の巨人の能力を取り入れやすい」と言っていたので、脊髄液を飲んで得た能力と考えられます。

【関連】アニと関係の深い人物を紹介

ベルトルト・フーバー

ベルトルトはアニやライナーと共にマーレ軍からパラディ島へと潜入している同志です。アニやライナーとはマーレ候補生時代からの同期で、候補生時代は自信を持てないライナーをベルトルトが励ます姿も見られました。 104期生時代は同郷のライナーとよく一緒にいました。成績では上位にも関わらず、この時代のベルトルトは臆病で地味な様子が印象的です。 ライナーいわく、ベルトルトはよくアニを見つめているそう。秘かにアニに想いを寄せていた様子が窺えます。

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ヒッチ

ヒッチはストヘス区の憲兵団支部に配属された新兵で、アニのルームメイトです。少し口が悪いところがありますが、行方不明になったアニのことを心配するなど仲間思いの一面も持っています。 ヒッチはアニが他人と関わることを怖がっていたことを見抜いており、アニにとっても数少ない心を開いた人物です。

【スピンオフ】「アニ外伝」では知られざるアニの一面が描かれた

アニメDVD&Blu-rayの初回特典版として、アニメ版の脚本家を手掛けた瀬古浩司によるビジュアルノベル「アニ外伝」が制作されました。これは後に『進撃の巨人LOST GIRLS』として漫画化されています。 物語はエレンを捕獲に行く計画の前日。同室のヒッチの仕事を肩代わりしたアニは行方不明の少女を探す仕事を請け負うことに。任務に当たっている間は、酒場で情報を集めたりゴロツキ相手に戦闘をするなど、普段は見られない彼女の姿が満載です。アニ視点で描かれているため心の声なども全てわかります。 ドーナツに驚くというお茶目なシーンもあるので、アニファンの人は必見です。

【声優】アニメ版『進撃の巨人』でアニ役を演じるのは嶋村侑

2005年から活動中の嶋村は、『ガンダム Gのレコンギスタ』のアイーダ・スルガ役、『Go! プリンセスプリキュア』のキュアフローラ役などが代表作に挙げられます。また、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ではあのゼルダ役を演じました。 アニの声は低めであることからクールキャラの出演が多そうですが、凛々しい女性パイロットの役から可愛らしい魔法少女役まで、実際には様々な役柄をこなしています。かなり幅広い声域を持っていることも窺え、作品によっては同じ声優とは思えないほど。実力は確かなため、今後もさらなる活躍を見せてくれるでしょう。

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『進撃の巨人』アニ・レオンハート(女型の巨人)は最強の女戦士!

『進撃の巨人』のアニ・レオンハートについて紹介しました。アニは長い眠りについていてなかなか本編には登場しなかったものの、マーレ編の重要人物の1人として高い人気を誇るキャラクターです。 マーレとの関わりや出自を知れば知るほど、より魅力を感じられるでしょう。物語の最後までその活躍をぜひ追いかけてみてください!