2018年9月20日更新

懐かしい!NHKで放送された子供向け海外ドラマ【2000年〜2010年代編】

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『ヤング・スーパーマン』

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2000年〜2010年代に放送された子供向け海外ドラマをご紹介!

1990年から「海外少年少女ドラマ」として、NHK教育(現:Eテレ)で放送され始めた子供向け海外ドラマの数々。海外ドラマファンのなかには、これらの作品が原体験だったという人も少なくないのではないでしょうか。 90年代には週6作という大量の作品を放送していましたが、2000年代に入るとその数は減ってしまい、90年代の人気作品『アルフ』や『フルハウス』、『サブリナ』などが何度か再放送されています。 ここでは、2000年代〜2010年代に新作として放送された作品をご紹介します。懐かしのあの作品、あのスターのティーン時代の出演作をご紹介。また、2018年現在放送中の作品もチェックしてみましょう。

↓90年代編はこちら

人との関わりの中で成長していく少年『ボーイ・ミーツ・ワールド』(2000〜2003)

『ボーイ・ミーツ・ワールド』は、いたずら好きの少年コーリー・マシューズを中心に、日常生活のなかでの家族や友人たちとの人間模様を描いたコメディ作品です。コーリーの成長とともに、ドラマは恋愛中心のラブコメディになっていきました。 アメリカのABCで1993年から2000年まで全7シーズンが放送され、日本では、NHKで2000年から2003年にかけて放送されています。 また、2014年から2017年には米ディズニーチャンネルで、本作のスピンオフである『ガール・ミーツ・ワールド』が放送されました。こちらは、コーリーの娘ライリーが主人公です。

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あの人気作の出演者が主演を務める『ふたりはふたご』(2001)

『フルハウス』タナー家の三女ミシェル役で一躍人気者となったアシュリーとメアリー・ケイトのオルセン姉妹が、多感なローティーンの双子姉妹を演じた作品が『ふたりはふたご』です。 アメリカでは『フルハウス』終了から3年後、1998年に放送が開始されましたが、日本では『フルハウス』の後続番組として2000年から放送されています。 オルセン姉妹演じるバーク家の双子は正反対の性格で、ときには衝突しながらも、協力してさまざまな出来事を乗り越えていきます。 2002年には、同じくオルセン姉妹主演で『ふたりはお年ごろ』(アメリカでの放送は2001〜2002)が放送されましたが、こちらは全く別の設定のドラマです。

若きクラーク・ケントの苦悩と成長の日々『ヤング・スーパーマン』(2003)

スーパーマンことクラーク・ケントの高校時代から、ヒーローとして活躍するようになる直前までの物語『ヤング・スーパーマン』は、若き日の彼の恋や成長を描いています。 高校生のクラークは、怪力や超スピード、頑丈な肉体という特殊能力を持っていました。しかし養父のジョナサンにそれらの力を人前で使うことを禁止され、冴えない高校生活を送っています。 超能力を持っていることで苦悩していたクラークは、ある日、自分がクリプトン星から来た異星人であることを知ります。怪事件に立ち向かいながら、彼の出自は少しずつ明らかになり、さまざまな能力が開花していきました。 本国アメリカでは、高校時代からデイリープラネット社に勤めるようになるまでの10シーズンが放送されましたが、NHKではシーズン1のみの放送でした。

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世界でカルト的人気を誇る長寿SFドラマ『ドクター・フー』(2007)

英BBCの『ドクター・フー』は、1963年から放送が開始された世界最長のSFドラマシリーズです。1989年に一旦終了した後、2005年から新シリーズが始まり、NHK教育では2007年から1年間放送されました。 主人公のドクターは、惑星ギャリフレイ出身のタイムロードという宇宙人。タイムロードは人間と外見は変わりませんが、心臓が2つあり、瀕死の状態になると全く違う外見で復活します。 ギャリフレイが滅亡した後、ドクターはタイムロードの最後の生き残りとして時空を超えるタイムマシン「ターディス」に乗って、地球人のコンパニオンとともに様々な時代や惑星を旅しています。 世界中でカルト的人気を誇る本作は、2018年現在本国イギリスをはじめ各国で放送が続いており、2017年からはジョディ・ウィテカーが初の女性ドクター(13代目)を演じています。 2018年9月現在、日本ではHuluで新シリーズのシーズン1からシーズン8までを見ることができます。

周りに振り回される女の子の日常『気分はぐるぐる』(2008)

オーストラリアで2006年から放送が始まったシチュエーション・コメディ『気分はぐるぐる』は、NHKでは2008年の1年間に放送されました。 主人公のテイラーは、11歳の女の子。変わり者の両親に困り果てたり、近所の完璧な女の子ブリタニーに嫉妬したりと、さまざまなことに振り回される日常を面白おかしく描いた作品です。 テイラーは作中でときどき「第四の壁」を超え、視聴者に話しかけます。また、彼女の妄想による描写も多く、犬やウサギなどの動物としゃべったりするシーンも。 この作品は、本国オーストラリアや日本だけでなく、イギリスなどでも放送されました。

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YouTuberの先駆け!?『iCarly』(2010〜2012)

ティーンエイジャーのカーリーは、友人のサムとフレディとともに学芸会のオーディションを行っていました。しかし、その最中にフィレディが遊び半分で撮影したカーリーとサムの会話がネットに流出してしまいます。 流出動画は大人気となり、カーリーたちはネット番組「iCarly.com」をスタート。番組は大好評となり、彼女たちは有名になりました。 インターネットや現代のテクノロジーが小道具となる本作では、アップル製品のバロディをはじめ、三菱電機のパロディ「YATSUBISHI」などが登場しています。 また、カーリーの親友であるサムは、後に本作のスピンオフ作品『サム&キャット』(後述)で、メインキャラクターを務めました。

スターを目指して友人たちと奮闘『ビクトリアス』(2012〜2013)

これといった特技もなかった高校生トリーは、ハリウッド芸術学校に通う姉トリーナの代役でステージに立ったことをきっかけに、歌とダンスの才能を見出されます。 トリーは姉と同じ高校に転入し、芸能界の現実とのギャップに戸惑いながらも、スターを目指して同級生のアンドレ、キャット、ベック、ジェイド、ロビーそして姉のトリーナたちとともに、歌や演技を学んでいきます。 登場人物の歌やダンスが見どころの本作は、歌唱シーンは英語音声と日本語字幕に切り替わります。 その後、トリーの友人であるキャットは、スピンオフ作品『サム&キャット』のメインキャラクターとなりました。

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2作の人気キャラが主人公のスピンオフ『サム&キャット』(2014、2015)

『サム&キャット』は、『iCarly』のサムと『ビクトリアス』のキャットを主人公としたスピンオフ作品です。 『iCarly』の最終回で大型バイクに乗って旅に出たサムは、途中で立ち寄ったロサンゼルスでキャットと出会い、2人で「サムとキャットのスーパーロックな超楽しいベビーシッターサービス」というビジネスを立ち上げます。 サムとキャットの設定がもとの作品からそのまま継続されている本作は、『iCarly』や『ビクトリアス』のキャストが多くゲスト出演したことでも話題になりました。 キャット役を務めたアリアナ・グランデは、その後歌手として大成功しています。

元スーパーヒーローの両親と超能力をもつ子供たち『超能力ファミリー サンダーマン』(2014〜2015、2015〜2016)

郊外の町に引っ越して来たサンダーマン一家は、実は全員が能力者。元スーパーヒーローの父ハンクと彼を支える母バーブ、そして双子のフィービーとマックスを筆頭に、次男ビリー、次女ノーラ、三女クロエの7人家族は、普通の生活をしたいという両親の願いとは裏腹に、子供たちはいつも能力を使ってトラブルを起こしています。 優等生のフィービーや悪のヒーローを目指すマックス、トラブルメーカーのビリーとノーラ、末っ子のクロエら子供たちはそれぞれに個性的な能力を持っています。 また、マックスのペットであるしゃべるウサギのドクター・コロッソは、ハンクにウサギに変えられた元悪人です。

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家族みんなで極秘ミッションを遂行!?『ティーン・スパイ K.C.』(2016)

高校生のケイシーは、ある日、会計事務所を経営すると言っていた両親から、実は彼らは国際平和のために活動するスパイであると知らされます。ケイシーと弟のアーニー、アンドロイドの妹ジュディは両親の任務を手伝うことになり、クーパー家は普通の生活を送りながら、極秘の任務をこなしていくことに。 本作で主人公ケイシー役を務めたのは、後に女優・シンガーソングライターとして活躍することになるゼンデイヤ。彼女は、2010年に放送が開始されたディズニー・チャンネルの『シェキラ!』で知名度を上げ、本作に出演することになりました。 その後は『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)に出演するなど、活躍をつづけています。

あの大ヒット映画のドラマ化『スクール・オブ・ロック』(2018〜)

『スクール・オブ・ロック』は、2003年に公開されたジャック・ブラック主演の同名映画のドラマ版リメイクです。 ひょんなことから名門進学校の臨時教師になったフィン。スターになる夢をあきらめた元バンドマンの彼は、規律に縛られた生徒たちにロック魂全開の破天荒な授業をしていきます。最初は驚いていた生徒たちも、次第に音楽の楽しさに目覚め「スクール・オブ・ロック」というバンドを結成。フィンとともに、バンド・バトルやオーディションなどに挑んでいきます。 映画ではバックコーラスを担当していたトミカが、ドラマではベース兼ボーカルとして中心的な役割を担っています。

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これからも子供たちに海外の作品を届けてほしい!

2000年代以降は90年代に比べて放送作品数は減ったものの、アメリカ以外の英語圏の作品も多く放送されました。 そしてアリアナ・グランデやゼンデイヤなど、後のスターが誕生した作品を放送しているのも注目したいところ。また、『ドクター・フー』や『ヤング・スーパーマン』などは、大人のファンが多いことも特徴です。 海外ドラマを放送するテレビ局が増え、動画配信サーピスも充実している現在、NHKの子供向け海外ドラマの放送数は減少の一途をたどっています。 しかし、今後も日本の子供たちに良質な海外の作品を届けつづけてほしいですね。