「るろうに剣心」六人の同志を解説!雪代縁率いる悪人集団とは【人誅編が実写映画化】
「るろうに剣心」の「六人の同志」とは?
「六人の同志」は雪代縁が剣心に復讐するため、彼の命を奪うという共通の目的を持った者を集めた戦闘集団です。 表向きは全員剣心に恨みを持ち命を狙っているということになっていますが、実際に剣心を憎んでいるのは縁と鯨波兵庫の2人だけです。他のメンバーは復讐を口実として、別の目的のために剣心および彼の親しい仲間を狙います。
「六人の同志」のメンバー一覧
「六人の同志」はその名の通り、雪代縁をはじめとした6人の屈強な戦士で構成されています。 上記画像内の大砲を抱えた巨漢が鯨波兵庫(くじらなみひょうご)。バンダナを巻いているのが八ツ目無名異(やつめむみょうい)。そして長い黒髪が特徴的な乙和瓢湖(おとわひょうこ)。さらにドレッドヘアーの戌亥番神(いぬいばんじん)、ドクロマスクの外印(げいん)がメンバーとなっています。
“敵役”よりも“悪役”として描かれた歪んだチーム
作者の和月伸宏はファンブック『剣心華伝』にて、「人誅編では“敵役”よりも“悪役”を描きたかった」と語っています。 「京都編」の敵「志々雄一派」とは異なり、六人の同志は大義や崇高な目的ではなく、全員が私情で戦っているのが特徴です。志々雄一派では敵ながら誠実であったり、同情の余地が強いキャラクターが多かったりしていたのですが、六人の同志はあまりそのようなキャラクターがいません。 また、「京都編」では「十本刀」という10人の戦闘集団が登場しましたが、作者は後に10人は多過ぎたと語っていました。そのため、作者は「人誅編」では人数を減らしたそうです。 「同志」という呼称を用いていますが、あくまで共通の目的のために集まっただけで、友情や仲間意識などは全くありません。また、全員が“剣心は自分の手で殺したい”と考えているため、互いに牽制しあっています。 同志であり敵同士でもあるという歪な関係です。
復讐劇のきっかけとなった「追憶編」
「人誅編」は「追憶編」で起きた出来事がきっかけとなっていて、雪代巴(ゆきしろ ともえ)の実弟・雪代縁(ゆきしろえにし)を中心とした6人の実力者が剣心を狙うという復讐劇が描かれます。 「追憶編」とは、幕末時代を舞台とした剣心の過去回想編で、人斬りとして多くの人を殺めていた剣心と、雪代巴という女性の間で起きた悲劇が描かれます。実写映画では『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2020年)がこのエピソードにあたります。 では、ここからは6人それぞれのキャラクター性を掘り下げてみましょう。
雪代縁(ゆきしろ えにし)
身長 | 175cm |
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体重 | 68kg |
特徴 | 倭刀術による戦闘が得意 死んだ姉と会話をするのが趣味 |
実写 | 新田真剣佑 |
声優 | 佐々木望 |
雪代縁は本作終盤のボス・キャラクター。六人の同志の発起人で代表格です。志々雄真実と並んで剣心の最大の敵とされています。 23歳の若さで密造武器を取り仕切る上海マフィアの頭目にして、中国武術と日本刀の剣術を組み合わせた「倭刀術(わとうじゅつ)」を操る剣客です。
剣心との確執と、破綻した人格の理由
彼の正体は、かつての剣心の妻だった雪代巴の実の弟です。つまり“剣心の義理の弟”なのです。 人斬りだった頃の剣心は巴と出会い、やがて結婚します。 しかしその後、不幸の連鎖が連なり、剣心自らの手で巴を斬殺してしまうという悲劇が起こります。剣心に殺意は皆無でしたが、その瞬間を目撃してしまった縁にとって剣心は最愛の姉の仇でしかないのです。 それ故に剣心を激しく憎み復讐を目的としていて、作者は縁のことを「復讐鬼」と表現しています。 最愛の姉を失ったことで精神が病んでしまったという哀れな悪役。剣心にとっては“自身が向き合わなければならない、過去に犯した罪”を体現した存在でもあります。 一方で、上記の経緯があるものの、悪人であることは間違いありません。 剣心に復讐するために本人だけでなく、彼の周囲の無関係な人々にまで意図的に危害を加え、剣心を罪悪感で苦しめるという行為を平然と行います。 最たるものとして、少年の頃に上海で自身を救ってくれた、何の罪もない善良市民を「自分が失った“幸せ”を体現している家族が気に入らなかった」という理由だけで惨殺するなど、非情な行為に手を染めてきました。 志々雄真実と異なり、自らが悪人であるという自覚が薄く、自身の刀を“正義の剣”と語っています。すべてを“剣心に復讐するため”という目的で正当化させているのです。
「るろ剣」トップクラスの強さ
縁は倭刀術の達人で、その強さは作品全体を通して最上位に位置する実力者。1度は剣心に完全に勝利した数少ないキャラクターです。速さでは剣心に劣りますが、腕力や跳躍力は上回っています。 しかし、縁の最大の特徴はその精神状態にあります。彼は姉が死んで以降15年間、常に剣心を恨み続け、精神が肉体を凌駕しているのです。どれだけ傷を負っても脳が痛みを感じないため、縁は全く怯みません。 更にその憎しみにより縁の神経は肥大化していて、「狂経脈」という運動神経・感覚神経が異常に研ぎ澄まされた状態に自身を強化させることができるのです。彼がこの状態になった際には速さすら剣心を凌駕します。
人誅の真の狙いと、剣心との決着【ネタバレあり】
「人誅編」で縁は1度は剣心に勝利しますが、その時点では彼の目的は殺すことではなく、“剣心の1番大切なものを奪うこと”でした。 縁の本当の標的は剣心の想い人である神谷薫でしたが、過去の経験から姉と同年代の女性を殺すことができませんでした。外印が製作した薫そっくりの人形を用いて、縁は薫が死んだように見せかけ、剣心を生き地獄に突き落とします。 その後、縁は剣心が生き地獄から復活したことを知り、驚愕。「生き地獄では生温く、本当の地獄に落とすことこそが真の人誅であり、姉の願い」と縁は考えるようになり、今度は本当に殺すつもりで剣心に襲い掛かります。 しかし、剣心は苦悩の末に自身の罪を償う答えを見出し、以前の戦いよりパワーアップしていました。縁は剣心に敗北し、その後は気力を失い姿を消すことで、「人誅編」は完結となります。
実写版キャストは新田真剣佑
実写版で雪代縁役を務めたのは人気若手俳優の新田真剣佑です。 作品に合わせて様々な肉体改造をおこなう新田が演じた縁は迫力抜群。作中で見せたアクションシーンは「異次元」とも称されるレベルで、ファンの評価も非常に高いものとなりました。また本人はこの役ついて「ひとつひとつが挑戦的で、いつもワクワクしながら演じていました」と語っています。
外印(げいん)
身長 | 164cm |
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体重 | 52kg |
特徴 | 死体を加工した人形を操る 人形なしでの戦闘も可能 |
実写 | 綾野剛 |
声優 | ‐ |
からくり人形を自作し、それを操って戦う傀儡師(くぐつし)です。自称、機巧芸術家(からくりあるていすと)。 素顔はドクロのマスクで覆っていますが、57歳と明治時代では高齢です。 外印は剣心とは全く面識も関わりもありません。彼が六人の同志に参加している理由は、“自身の技術を実践で試して更に発展させること”というものでした。 具体的には、“自作の人形で幕末最強の剣士である剣心を倒して強さを証明すること”と、“限りなく人間に近い人形を制作して剣心達を騙すこと”の2つです。 後者は縁の目的でもあり、同志の中では互いに最大の協力者であるため、比較的親密な関係です。
外印のモデルは実在の殺人鬼?
名前およびキャラクターのモチーフとなったのは実在した猟奇殺人鬼エド・ゲインです。映画『悪魔のいけにえ』シリーズの主人公・レザーフェイスのモデルとなったことでも有名ですね。 彼が作る人形は、人間の死体を材料に作っているという恐ろしい設定となっています。材料となる遺体は墓から盗んでいるようです。
四乃森蒼紫との戦いで素顔が明らかに【ネタバレあり】
上記の“限りなく人間に近い人形を制作して、剣心達を騙すこと”とは、神谷薫そっくりの人形を製作して、剣心に薫が死んだと思わせることでした。目的は達成しましたが、それにより縁とは協力する理由がなくなり、離反します。 外印は、目的達成後は人形を墓から掘り返して回収するつもりでしたが、薫の遺体が人形だったことが四乃森蒼紫(しのもり あおし)により見破られてしまいます。 外印は、人形を隠した蒼紫と争いになります。実は外印は人形がなくてもかなりの強さで、「斬鋼線」という鋼線にダイヤモンド粉末をまぶした武器を使用して戦います。その際、ドクロのマスクが破壊され、老人の素顔が明らかにされます。 しかし蒼紫の強さには敵わず敗北。外印は、最後には焼死体となり本当にドクロになってしまいました。
実写映画版では綾野剛が演じる
実写版『るろうに剣心』(2012年)では外印が登場し、剣心と激突しています。綾野剛が演じました。 こちらは原作とはキャラクターが大幅に異なっています。 普段はドクロの仮面をかぶっていますが、素顔は原作と異なり大きな火傷を負った金髪の青年です。戦い方も鋼線を使用する以外は共通点はなく、短刀や拳銃を武器としています。 名称こそ外印ですが、原作における般若(はんにゃ)に近いキャラクターです。
また、原作コミックでは志々雄一派の1人であるキャラクター・夷腕坊(いわんぼう)は人形で全身を覆って変装した外印なのです。上記画像の左から3番目が該当します。 夷腕坊は実写版『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』に登場し、山田崇夫が演じていました。しかし原作ほど人間離れした活躍はしておらず、出番も非常に少ないです。
鯨波兵庫(くじらなみ ひょうご)
身長 | 200cm |
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体重 | 128kg |
特徴 | 右腕に武器を繋いで戦う巨漢戦士 右腕を斬った剣心に強い恨みを持っている |
実写 | 阿部進之介 |
声優 | ‐ |
鯨波兵庫はかつて戊辰戦争で幕府側の武士として剣心と戦った巨漢の侍です。異名は「武身合体」。 戦いの末に剣心に右腕を切断されますが、それについては恨みはなく、武人として戦死することを望んでいました。しかし殺めることを嫌う剣心は戦闘不能となった彼を殺すことを拒否します。 それにより“武人としての誇りだけでなく、武人としての死に場所すら剣心に奪われた”と考えるようになり、彼に恨みを抱くようになりました。 六人の同志の中では比較的まともな人格者で、普段は温厚で義理堅い武人らしい性格をしています。 しかし剣心のこととなると一変し、彼を殺すためなら無関係な者の被害も顧みず暴走してしまうのです。長年剣心を恨んできたことで、既に精神は縁と同様に病んでいて、傷を負ってもほとんど痛みを感じません。 巨体の怪力を活かし、失った右腕にはアームストロング砲(大砲の一種)を装着して戦います。口が大きいこともあってか、作中では「クジラグチ」と呼ばれています。
暴走する鯨波の狂気の裏には、侍としての誇りが【ネタバレあり】
1度は剣心に倒され警察に収監されますが、鯨波は牢獄の中でも剣心を恨み続け、精神が完全に破綻。鯨波は警察署を脱走し、片腕には新たにグレネード・ランチャーを装着し街で暴れまわります。 しかし明神弥彦により食い止められ、最後は駆け付けた剣心によりグレネード・ランチャーを破壊され、正気に戻ります。 鯨波は「武士として死ねるようとどめを刺せ」と剣心に要求しますが、拒否されます。更に弥彦により、「侍が侍を恨む道理なんてない。侍なら失った右腕に火器を嵌めて暴れるより、残った左腕で何かを成し遂げろ」と諭されたことでようやく自身の過ちに気がつき、涙ながらに自首しました。
実写版キャストは阿部進之介
実写版で鯨波兵庫を演じたのは人気俳優の阿部進之介です。 本作で鯨波を演じるにあたりなんと体重を約25kgも増量し、撮影当時は100kg弱の体重をキープしていた模様。インタビューでは1日6回の食事と週3回のウェイトトレーニングにより肉体づくりをしたと語っており、普段の姿からは想像もつかない新たな阿部進之介像を披露しました。
乙和瓢湖(おとわ ひょうこ)
身長 | 183cm |
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体重 | 68kg |
特徴 | 女性のような外見だが実は男性 体中に仕込んだ暗器を使い戦う |
実写 | 栁俊太郎 |
声優 | 上原健太(ゲーム版) |
細身で女性のような外見ですが男性です。作中では「オカマモドキ」と呼ばれています。異名は「人間暗器」。 彼は一言で表すと、“ただの戦闘狂”。 表向きは“過去に中条という友人を剣心に殺されていてその復讐のために参加した”ということにしていますが、ただの口実です。実際は特に気にしてはなく、自身の暗殺術を試すのに好都合だから参戦しているだけです。 暗器を駆使して騙し打ちしたりして殺すことを心底楽しく思っている危険人物です。詳細な過去は不明ですが、幕末の頃から暗器を制作し殺戮を楽しんでいたとのこと。 袖の中から飛び出す矢など、体中に13の自作暗器を隠していて、それを駆使して戦います。ただし、剣術などはほとんど素人で、鍛錬などは積んでいません。暗器を操るテクニックには優れていますが、力や速さは一般人並みです。
奥義を会得した明神弥彦との激闘【ネタバレあり】
乙和は剣心ではなく、明神弥彦と戦うことになりました。乙和は暗器を駆使して1度は弥彦に重傷を負わせました。 しかし弥彦は「自分は剣心の跡を継いで弱い人を守りたい。そんな自分が守られてばかりではこれ以上強くなれない」と立ち上がります。乙和はそんな弥彦の気迫に威圧され、怯んでしまうのです。 弥彦は土壇場で会得した神谷活心流剣術の奥義により逆転し、乙和を撃破。 乙和は自分の半分程度の年齢の少年に負けたことが信じられず、笑ったまま気絶し、戌亥、鯨波と共に捕縛されました。
実写版キャストは柳俊太郎
実写版で乙和瓢湖を演じたのは個性派俳優の柳俊太郎です。 普段はその長身を活かしモデルとしても活躍する柳ですが、乙和役を演じる際は長髪に濃い隈のようなメイクをしており作中でも異質の存在感を放っていました。その姿で大きな鎌を携える姿はホラー感すら漂う迫力で、多くの原作ファン・柳ファンを驚かせたようです。
戌亥番神(いぬい ばんじん)
身長 | 178cm |
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体重 | 75kg |
特徴 | ドレッドヘアーが特徴的な筋骨隆々の戦士 腕にはめた鉄甲を使用した肉弾戦が得意 |
実写 | 須藤元気 |
声優 | 伊丸岡篤(ゲーム版) |
まだら模様の衣装に筋骨隆々の体をした男性。乙和瓢湖と同様に“ただの戦闘狂”で、異名は「無敵鉄甲」。 一応は過去に辰巳(たつみ)という格闘技の師匠を剣心に殺されていますが、そのことは全く気にしていません。六人の同志に参加している理由は“師匠が剣心に負けたから、弟子で同じ流派の自分も弱いと思われたくない”というものです。 見た目通りの陽気でハイテンションな脳筋キャラクターで、作中では度々頭の悪さを指摘されています。乙和と対照的にストレートな戦い方しかできません。 格闘術は「無敵流」という流派で、打撃よりも絞め技や投げ技を多用する体術で、ラリアットのような技も使うためプロレスによく似ています。鍛え抜かれた強靭な体から繰り出される技は非常に強力で、相楽左之助と互角に戦えるほどでした。 もう1つの武器が両腕に装着した「鉄甲」で、銃弾すら弾く頑強なガントレットです。流派とこの武器を合わせて、そのまま「無敵鉄甲」と称しています。
相楽左之助との戦いが熱い。「極めた者」とは?【ネタバレあり】
更に頑強になった新しい鉄甲を装備し、相楽左之助と激突します。戌亥は序盤こそ「自分は強さを極めた者」と豪語し、戦況を優位に進めていました。 しかし左之助は「強さを極めた者とは、善人や悪人と関係なく、命懸けの人生の歩み手だ」と語ります。そのため、遊び半分で戦っているに過ぎない戌亥は「極める」を語るに値しないと左之助は怒りを露にするのです。 最終的に戌亥は、左之助の拳技「二重の極み」により鉄甲と両腕を破壊され敗北。乙和、鯨波と共に捕縛されました。
実写映画では1作品目・4作品目に登場
戌亥番神が実写版で初登場したのは1作目の『るろうに剣心』(2012年)。演じていたのは格闘家としても活躍していた須藤元気です。しかしながら設定は原作から大きく変更されており、格闘術を用いるものの鉄甲は使わず、性格も落ち着いていてキリシタンという設定になっています。 また4作目の『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021年)に登場した際は原作にかなり近い設定を引き継いだものの、「乾天門」という別名を付けられ登場。両腕・両足に鉄甲をつけて暴れまわり、作中では斎藤一と対決するも敗北を喫しました。ちなみに本作で乾を演じたのは若手俳優の丞威です。
八ツ目無名異(やつめ むみょうい)
身長 | 210cm |
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体重 | 85kg |
特徴 | 異常に長い腕が特徴的 手に付けた鋭い爪などを用いて戦う |
実写 | 成田瑛基 |
声優 | ‐ |
常人の倍以上の長さの腕に、牙のように鋭く尖った歯、長い舌を持つ異形の男性です。異名は「人体精製」。 過去に剣心と会っていますが、彼の命を狙う理由は恨みや復讐ではなく、“絶対秘密とされている自身の姿を見られたための口封じ”です。 もともとは金の採掘を生業としていた「八ツ目一族」。一族秘伝の「人体精製」により、腕の長さなどが人為的に伸ばされた異形の姿をしています。ただし異常に長い舌だけは何も手を加えていないとのこと。 その精製方法および施術された者の姿は門外不出が絶対の掟であるため、自身の姿を知った剣心を狙っているのです。 そういった理由から、作中では決戦時まで他の同志にも姿を見せず、天井裏から会話するだけでした。チーム名を決める際には「天井裏から愛をこめて」というロマンチックな名前を提案するという意外な一面もあったのが印象的です。 長く強靭な腕に鋭い爪を装着していて、それを武器に戦います。また、もともと金採掘が本業なので穴掘りが得意で、非常時には地面に潜ることができます。
八ツ目のモデルはあのダーク・ヒーロー?
モチーフとなったのはアメコミ『スパイダーマン』シリーズに登場するダーク・ヒーロー「ヴェノム」。全体的な容姿がそっくりな他、作中でも「クモモドキ」と呼ばれています。 ヴェノムについてもっと知りたいという方は、下記ページをご参照ください。
斎藤一との激戦と皮肉な結末【ストーリーネタバレあり】
剣心を狙い襲撃をかけますが、その場に現れた斎藤一に「化け物」と呼ばれたことに激昂する八ツ目。そのまま斎藤と戦うことになります。 激戦の末、斎藤の秘技「牙突零式」により最大の武器である右腕が破壊されてしまいます。危機に陥った八ツ目は地中に潜り、縁から譲り受けた地中地雷を使って反撃を試みましたが、斎藤には通じず敗北。 斎藤は八ツ目にとどめを刺そうとしますが、剣心に止められます。 八ツ目は皮肉にも命を狙っていた相手に助けられ、捕縛されるという結果に終わったのです。
実写版キャストは成田瑛基
実写版で八ツ目無名異を演じたのは人気若手俳優の成田瑛基です。 基本的な設定は原作を引き継いでいますが、その特徴的な外見は大きく変更されています。異常に長かった腕も普通のサイズになり、革製の黒装束に身を包んだ忍者のような外見で登場。武器として使用していた鉤爪は残っているものの、ほとんど別人と言ってもいいレベルの変化を遂げています。
「六人の同志」に関するトリビア情報
「人誅編」過去にアニメ化されていたが六人の同志は……
「追憶編」はOVAとしてアニメ化されています。 ストーリーの大まかなあらすじは原作と同様ですが、原作およびTVアニメシリーズとは大きく異なりコメディ要素を排除したリアルでハードな作風はファンに大きな衝撃を与えました。 また、六人の同志が登場する「人誅編」のストーリーの一部もOVA「星霜編」としてアニメ化されていますが、展開は原作とは大きくかけ離れた別の作品です。 アニメ版では巴と縁のみに焦点が当てられていて、六人の同志は縁以外では八ツ目無名異がごくわずかに登場するのみです。
「六人の同志」は実写映画「るろ剣」で登場!
以上が、個性と強さに満ちた悪人集団「六人の同志」になります。 「京都編」の志々雄一派同様に、実写化が非常に困難なキャラクターたちですが、大友啓史監督をはじめとしたスタッフたちの腕によって、原作の魅力を上手く実写に昇華されていましたね。 実写映画を観て六人の同志が気になった人は、ぜひ原作コミックやアニメもチェックしてみてくださいね!