2020年5月27日更新

『Fate/stay night』ランサーは兄貴的存在!作中で見せた活躍に迫る

『Fate/stay night』ランサーは兄貴的存在!作中で見せた活躍に迫る サムネイル

ときには冷酷な敵性サーヴァント、ときには頼もしい味方として衛宮士郎や遠坂凛の前に現れた『Fate/stay night』のランサー。今回は「Fate」シリーズにおける象徴的な「英霊」のひとりである彼の素性や宝具、活躍に迫ります!

目次

『Fate/stay night』ランサーを解説!まずはプロフィールをおさらい【ネタバレ注意】

第五次聖杯戦争に召喚された「槍兵」の英霊。鮮やかな朱色の槍と青い衣装が印象的なランサーは『Fate/stay night』における多くのルートで、主人公の衛宮士郎が最初に遭遇するサーヴァントとなります。 今回は、そんな彼は一体どこの英霊なのか、性格はどうなのか、その宝具の槍はどんな代物なのか、徹底的に解説していきたいと思います。 ※本記事は『Fate/stay night』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際にはご注意ください。

気さくで面倒見の良い兄貴肌!敵には容赦無く襲いかかる

忠義には厚く、マスターの指示には余程のことがない限りは従うランサー。 敵味方の区別は徹底しており、相手が味方であればどんな人間でも死力を尽くして守り抜きますが、敵と見なした者に対しては非情なスタンスで殺しにかかります。 アーチャーとの初戦をまだマスターではない一般人だった衛宮士郎に目撃された際は、聖杯戦争の秘匿のため、口封じに容赦なくその心臓を貫こうとしています。一方で物語の後半、士郎と共同戦線を張ることになったときには、気さくで面倒見が良く、誰よりも頼れる兄貴分のような存在として彼を支えました。

真名はケルトの大英雄、クー・フーリン

そんな彼の真名はクー・フーリン。「ケルト神話」や「アルスター神話」などを出典とするアイルランドの英霊です。 幼名はセタンタといい、かつてクランという豪商の番犬を殺してしまい、その番犬の子供を育て上げる間その犬に代わってクランを守り通すことを誓った彼は「クランの猛犬」を意味する「クー・フーリン」という新たな名を得ることとなりました。 成人し、アルスター王を守護する「赤枝の騎士団」に入団した彼は、いつしか亡霊が溢れる魔境「影の国」にたどり着き、そこで女王にして伝説の戦士であるスカサハの教えを受け、その槍の腕前を鍛え上げました。愛用の魔槍ゲイ・ボルグも実は師スカサハのお下がり。

驚異の槍さばき!実はルーン魔術も使える

アルスター最強の英雄、無双の槍兵であるクー・フーリンですが、実は師から継いだ北欧の魔術「ルーン」の使い手でもあり、『Fate/Grand Order』ではキャスタークラスで召喚された魔術師としての彼も登場します。 炎熱のルーンを得意とするクー・フーリン(キャスター)の宝具は、胴部が檻となった木の巨人を出現させ、敵をその中に閉じ込めたまま燃やす「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」。 ランサーとして現界した際には基本的に「面倒くさいから」という理由でルーン魔術を封印している彼ですが、「stay night」では囚われた凛の居場所を探すときなどに数回使用しています。

宝具:ゲイ・ボルグ

ケルトの大英雄クー・フーリンの宝具は「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)」と「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)」です。どちらも同じ魔槍「ゲイ・ボルグ」を使った宝具ですが、技自体は大きく異なるので2種類の宝具という扱いになっています。 アーチャーとの対戦にも使用した「刺し穿つ死棘の槍」は槍の持つ因果逆転の呪いを利用し「命中した」という結果を先に作り出し「槍を放つ」という原因をもたらす必中の槍で、この宝具によって心臓を奪われることを防ごうとするならば避けずに超強力な盾などで正面から受け止める以外にありません。 もうひとつの「突き穿つ死翔の槍」はゲイ・ボルグの本来の使用方法であり、因果逆転の呪いを発動させたうえで魔槍を全力投擲。レーザー誘導ロケット弾さながらに目標を追跡、絶大な破壊力で敵を集団ごと吹き飛ばします。

遠坂凛とアーチャーとの対戦で初登場!

穂群原学園に張られた結界を調査していた遠坂凛とアーチャーの前に突如として現れた、鮮やかな青い衣装に身を包んだ男。気さくに話しかけてくる間にも彼からは明らかな殺気が感じられます。 まだ戦闘の準備をできていない凛とアーチャーでしたが、咄嗟に逃げることも叶わず、アーチャーとランサーはグラウンドで一騎討ちを始めました。 虚空から宝具である魔槍を取り出したランサーに対し、何度壊れても再び投影できる双剣で対抗するアーチャー。常人にはまともに捉えることすら不可能な英霊同士の戦いは、まさに『Fate/stay night』における「サーヴァント戦」の象徴ともいえるものでした。

本来のマスターであるバゼットから、言峰綺礼に権限が移譲

第五次聖杯戦争においてランサー、クー・フーリンを召喚したマスターはバゼット・フラガ・マクレミッツ。「封印指定執行者」でもあるバゼットが超武闘派の魔術師として主人公たちの前に立ちはだかる……はずでした。 かつて聖堂教会の「代行者」として、ある魔術師を抹殺しにきた言峰綺礼と魔術協会の「執行者」として、その対象を「封印指定」しにきたバゼットの仕事が見事にバッティングし、それが縁となって2人は知り合いました。 そして、第五次聖杯戦争の折に監督役である言峰綺礼にランサーのマスターとして協力を求めたバゼット。その申し出を一旦は受け入れた言峰ですが……彼を信用してはいけませんでした。バゼットは騙し討ちをくらい左腕ごと令呪を奪われ、マスターとしての権限を失います。 ランサーと契約した言峰は彼に対し令呪で「マスターの変更に同意すること」「全てのサーヴァントと戦い、引き分けること」を命じました。すでにギルガメッシュという切り札を持っていた言峰はランサーを偵察任務に割り当てますが、それはランサーの不満の種になりました。

あるルートでは遠坂凛と共闘関係に!相性は抜群

「Unlimited Blade Works」ではアーチャーが遠坂凛との契約を破棄し、衛宮士郎を殺すべく単独行動を始めます。忠義に厚い性格のランサーにとってその行為は気に食わないもので、自身のマスターである言峰綺礼への不信感も募らせていた彼は凛と士郎に味方します。 凛がキャスターと魔術師同士の戦いを繰り広げている間に、ランサーはキャスター陣営に加わったアーチャーと2度目の一騎討ちを始めました。激しい打ち合いの末に両者は互いに宝具の真名開放を行います。 凛とクー・フーリンの相性は良く、『Fate/EXTRA』では正式なマスターとサーヴァントの関係で登場。互いに文句と軽口を叩き合いながらも抜群のコンビネーションで月の聖杯戦争を戦い抜きました。

「UBW」ルートでは言峰綺礼を道連れに自害

「Unlimited Blade Works」後半、攫われた凛の救出に向かったランサー、そこで待っていたのは彼のマスターである神父、言峰綺礼でした。 拘束された凛を前に、ランサーは言峰から彼女を聖杯にするべく殺害せよと命じられます。しかしクー・フーリンはマスターからの命令に「俺にやらせたかったらその令呪でも使うんだな」と反抗しました。 言峰がランサーに使用できる令呪は残り1つ。令呪を全て失ったマスターは自身に反逆するサーヴァントを抑制するすべを持たず、多くの場合はそのまま殺害されることに。それを理解した上でのクー・フーリンの啖呵に対し、言峰は令呪をもって「自害しろ、ランサー」と命じます。 本人の意思とは無関係にクー・フーリンの心臓を貫いたゲイ・ボルグ。 ランサーは倒れ、言峰は自分の手で凛の心臓を奪おうとします。しかし英雄はただでは死なず、彼は瀕死の状態で最後の力を振り絞って言峰綺礼を串刺しに。 「お前のような女が相棒だったら言うことはなかったんだが」そう凛に言い残したランサーは発火のルーンを使い、言峰綺礼の骸と共に、炎上する建物の中へ消えました。

セイバー、アルトリア・ペンドラゴンに死闘を望む

口封じに心臓を貫いたはずの目撃者が凛によって蘇生させられていたことを知ったランサーは衛宮邸に侵入。今度こそ確実に始末しようと士郎に槍を向けました。しかしそこに偶発的に召喚されたセイバーが乱入し、戦闘が始まります。 「風王結界」によって宝具を隠すセイバーに憤るランサーでしたが、挑発を受け自身の宝具である必中の魔槍をセイバーに放ちます。ゲイ・ボルグはセイバーを吹き飛ばしましたが、攻撃はその心臓をわずかに外れました。宝具を出したことで真名を知られたランサーはマスターの命令で撤退。 去り際には「追ってくるなら構わんぞ。ただしそのときは決死の覚悟を抱いて来い」と言い残しました。

最強クラスの英霊・ギルガメッシュ相手に半日以上戦い続ける

「fate」ルートでも言峰綺礼に見切りをつけたランサーは衛宮士郎とセイバーに協力、彼らを狙う英雄王ギルガメッシュとの決死の戦いに臨みます。 世界中の英霊の宝具全てを内包した「王の財宝(ゲートオブバビロン)」はクー・フーリンのような正統派の英霊にはめっぽう強く、そのうえ長い槍が振り回しにくいランサーにとって不利な室内での戦闘でしたが、彼はボロボロになりながらも、なんと半日以上も戦い続けます。 彼のスキル「戦闘続行」の恩恵も受け、不屈の大英雄クー・フーリンは驚異の粘り強さを見せました。

「Heaven's Feel」では悲惨な結果に……

「Heaven’s Feel」序盤では、車並みの走力で真アサシンを追跡し、追い詰める活躍を見せましたが、不意をつかれ放たれた真アサシンの「妄想心音(ザバーニーヤ)」を避けきれずに命中、宝具によって心臓を引きずり出されてしまいます。 ランサーの心臓をそのまま捕食した真アサシンは、それによって特異な召喚方式によって失っていた記憶と思考能力の一部を取り戻しました。 その魂は「マキリの杯」である間桐桜に吸収され、それ以降は登場すらしない、という展開になっています……。

アニメ版「Fate」シリーズでランサーを演じる声優は神奈延年

「Fate」シリーズでランサー、クー・フーリンを演じる声優は神奈延年です。俳優としてスタートした彼は1991年に声優デビュー。 『NARUTO -ナルト-』では薬師カブト役、『キン肉マン』ではジェロニモ役なども担当している神奈は、スマートフォン向けアプリ『Fate/Grand Order』ではランサー、キャスター、バーサーカーのクー・フーリンのほか、アーチャー、オリオンの声も演じています。 アニメやゲームの声優に加え、海外ドラマや洋画の吹き替えへの出演、俳優や音楽活動など、非常に多岐に渡った活躍を見せています。

『Fate/stay night』クー・フーリンは不屈の闘志を持った一流のサーヴァント!

ケルト神話の「光の御子」クー・フーリン。その荒々しい性格の中に見える信念や忠義はまさに大英雄と呼ばれるにふさわしいものです。戦闘においては非情を貫くのも、戦士としての高い誇りゆえ。 しかし「Fate」シリーズのスピンオフ『衛宮さんちの今日のごはん』では一旦戦いから離れ、衛宮士郎たちと共に美味しい料理を味わう魚屋の兄ちゃんとして描かれています。ビーチバレーでは血が騒いだのか、アーチャーとペアを組みセイバーたちと激しいプールサイドバトルを繰り広げていました。 色々な側面を兼ね備えた英霊クー・フーリンの魅力は留まることを知りません。彼は『Fate/EXTRA』など、様々な作品に登場しています。ぜひチェックしてみましょう!