2020年12月9日更新

【「鬼滅の刃」禰豆子走り】あなたは何世代?両手を広げながら走る様子、世代別まとめ アニメ走りに見るジェネレーションギャップ

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鬼滅の刃 累
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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あの走り方で思い浮かべるのは?「禰豆子走り」でジェネレーションギャップが浮き彫りに

今年の運動会シーズン、両手を広げて走る子どもを見た大人たちが「あれは禰豆子走り」、「NARUTOじゃないの?」「アラレちゃんかと思った」というジェネレーションギャップを感じさせる投稿がSNSで話題になりました。 そこで今回は、そんなアニメキャラクターの走り方を世代別に紹介。またアニメの“走り方”に注目することで見えてくる、新しい作品の楽しみ方も探ってみましょう。

令和世代:禰豆子走り

まずは、『鬼滅の刃』に登場する禰豆子の走り方。最近はこれを真似する子どもたちも多いようです。 2019年に放送されたアニメで火が付き、2020年に公開された映画によってさらに盛り上がりを見せた『鬼滅の刃』。両手を広げながら走る様子を見て「禰豆子走り」だと思う人は、令和世代と言えそうですね。 禰豆子は両腕をやや後ろに持ち上げて走るのが特徴。これはひじを曲げて前後に振る、いわゆる普通の走り方では、着物の袖が邪魔になってしまうからではないでしょうか。それを避けて空気抵抗を抑えるため、この走り方をしているのかもしれません。

平成世代:NARUTO走り

平成世代になつかしいのは、「NARUTO」シリーズに登場する主人公うずまきナルトたちの走り方でしょう。 アニメ『NARUTO -ナルト-』は2002年から2007年にかけて全220話で放送され、その後続編である「疾風伝」が2007年から2017年まで全500話で放送された、平成を代表するアニメ作品です。この走り方を見て「NARUTO」を思い出した人は、平成ドンピシャ世代といえそうです。 禰豆子と同じく両腕をやや後ろに上げて、空気抵抗を減らしているNARUTO走り。実はこの走り方は、そのほかの作品に登場する忍者のキャラクターもしており、「忍者の走り方」といえばこの体勢をイメージする人も多いのだとか。忍者は刀を背負っていたり、腰に武器や食料を付けていたりするので、胴体が左右に揺れるのを防ぐためにこの走り方をするとも考えられています。

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昭和世代:アラレちゃん走り

昭和世代が思い浮かべるのは、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレの走り方ではないでしょうか。 アニメは1981年から1986年まで放送されました。アラレちゃんというキャッチーなキャラクターと印象的な走り方は、「両手を広げながら走るキャラクターの元祖」といえそうです。両手を広げて「キーン」と言いながら、音速で駆け抜けるアラレちゃんの様子を当時の子どもたちも真似したことでしょう。 ロボットであるアラレちゃんの場合は、飛行機をイメージしてこの走り方をしていると思われます。そのためか、すでに紹介したほかのキャラクターに比べて体からまっすぐ横に腕を上げており、空気抵抗が強そうですね。

ほかにもこんなキャラが「禰豆子走り」をしていた!

そのほかにも、禰豆子やナルトのように腕をやや後ろに上げて走るキャラクターには、『イナズマイレブン』のエイリア学園のチーム・ジェミニストームや、『忍者ハットリくん』の主人公ハットリカンゾウをはじめとする忍者たちがいます。 また今年大流行したゲーム『あつまれ どうぶつの森』でも、島の住民たちが両手を広げて楽しそうに走っている様子を見ることができます。これは、どちらかというとアラレちゃんに近い体勢ですね。

アニメの走り方と時代のギャップに違和感を覚える人も

こうして見てみると、アニメでの走り方は、そのキャラクターの性格や作品の世界観を表しているといえそうですね。また子どもたちがアニメの真似をして、その行動が変わってくることもわかります。 そんななか、アニメ『美少女戦士セーラームーン Crystal』(2016年)の主人公・月野うさぎの走り方も一部で話題に。本作は「セーラームーン」誕生20周年を記念してリブートされた新アニメシリーズですが、旧作に比べて主人公の走り方が“女の子らしい”ものになっているとの意見がありました。 旧作は当時の少女たちに「女の子は守られるだけの存在ではない」と伝えた作品だったので、時代が進んだにもかかわらずジェンダーバイアスが強化された新作に、違和感を覚えた視聴者も多かったようです。 時代ごとのアニメの表現に注目することで考察や議論が生まれ、これが新しいアニメの楽しみ方になっていきそうです。

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アニメの影響はジェネレーションギャップが出やすい?

一般的に幼少期に多く触れるアニメ作品は、映画や音楽などそのほかのエンターテインメント以上に、ジェネレーションギャップが出やすいものかもしれません。 そんな世代間の違いを楽しみながら、多くの作品に触れていけたらいいですね!