【チェンソーマン】未来の悪魔と早川アキの契約とは？ダンス姿で話題だけど、能力や正体は一体何なのか？

未来の悪魔は、漫画・アニメ『チェンソーマン』に登場するキャラクターです。アニメでもオープニング内でキレキレのダンス姿を披露して、話題になりました。 本記事では、本編での出番は少ないながらも、印象に残る姿やセリフで人気の高い未来の悪魔を徹底解説。早川アキと交わした契約の詳細や、能力や正体について紹介するので、ぜひ最後まで見てください。 ※この記事は2022年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

未来の悪魔は、単行本4巻・32話で初登場しました。契約者はメインキャラクターの早川アキ。他にも2人ほど契約している人物がいると明かされています。 名前の通り「未来を見通す」能力を持っていて、未来の悪魔と契約したデビルハンターは少し先の未来を見ることができます。代償は契約者によって異なり、未来の悪魔の気分で決まるようです。

未来の悪魔の見た目は、全身が枯れ木のような姿で、足は1本・顔部分には6つの目と、かなりの異形です。腹部は開かれていて、中には大きな瞳があります。人間が腹部に顔を突っ込むと、未来の悪魔はその人間の未来を見られます。 基本的にT字のポーズをとっている点も特徴です。

公安の地下に閉じ込められるほど危険で、強力な能力を持つ未来の悪魔。彼と契約すると「少し先の未来を視る」力を得られます。早川アキは戦闘時に未来を先読みして敵の攻撃を避けたり、一手先んじて行動したりと戦闘におけるサポート能力として活用しました。 未来を先読みする強力な能力ですが、攻撃能力はないため契約者に悪魔を倒す力がないと役立てるのが難しいのが難点です。未来の悪魔の干渉により、勝手に見たくない未来を見せられることもあります。未来の悪魔の能力を使いこなせるかどうかは、使い手次第といえますね。

未来の悪魔は口数が多くハイテンションで、陽気な性格をしています。しかし、悪魔らしく人の不幸が好きで「悲惨な最後を遂げる人間を間近で見たいから契約する」といった陰湿な一面も作中では見せました。 「未来が見えるキャラ」というと「運命は決まっている」として人生を悲観している人物が多いため、未来最高と声高に叫ぶキャラは珍しいのではないでしょうか。

「未来最高！」が口癖の未来の悪魔は、やたらと未来最高と口にし、他人にもこの口癖を言わせようと強要してきます。そのような濃いキャラクターが読者にウケて「チェンソーマン第1回人気投票」では21位にランクインしました。 登場回数はそう多くないのに、21位はなかなかの好順位です。公式からも「登場回数に比べてこのランキングは立派」とコメントがありました。 無機物の「コベニの愛車(7位)」や登場して次の回で退場した「中村(20位)」なんかには負けてますけどね……。

「未来の悪魔の特徴的な姿には、何かしらの元ネタがあるのではないか？」と読者からは考察されています。 例えば、T字型のポーズをよくするのは、キリストが十字架に磔にされている姿を表しているのではないか、とする「イエス・キリスト説」。 「地下に収容されていて、助言を授けるキャラクター」という共通点から「羊たちの沈黙」「ハンニバル」などに登場する架空の人物「ハンニバル・レクター」が元ネタではないかという説もあります。 『チェンソーマン』作者の藤本タツキは、神話・映画ネタなどを作品に多数取り入れているため、色々なところからネタをつなぎ合わせた可能性もありますね。

契約していた「狐の悪魔」「呪いの悪魔」を使用できなくなった早川アキは、公安の紹介で新たな悪魔と契約しようとします。そこで選ばれたのが未来の悪魔でした。 未来の悪魔は自身の発言を無視して契約するよう強引に持ちかけるアキに一度は「過去最悪な態度だぞお前！」と不機嫌になります。しかし早川アキの未来を覗き見た結果、一転して上機嫌になり、自身から契約を持ちかけました。

未来の悪魔は本編で登場する以前から、2人のデビルハンターと契約しています。 *早川アキ以外に未来の悪魔と契約した人間は「五感の大半」「寿命半分」など、非常に重い代償を支払いました。

未来の悪魔が早川アキに力を貸す代わりに要求した対価は「右目に住まわせる」ことでした。他のデビルハンターの代償と比較すると、非常に軽い条件です。 早川アキにだけ破格の条件で契約をしたのは「早川アキは最悪な死に方をする」と予知して、死に様を間近で見るためでした。 キャラクターの死をネタバレして、先の展開の不安感を煽る、漫画として非常に上手い手法です。このような悲劇が起こるタイプの未来予知は、普通の展開であればキャラクターたちの努力で回避する展開になるものですが……。

「最悪な死に方をする」と予知された早川アキ。未来の悪魔が見た、早川アキの最悪な死に方とは「家族の仇である銃の悪魔に乗っ取られて罪のない多くの一般人を巻き込んで暴れた後、デンジに殺される」というものでした。 最悪の死に方とは、早川アキにとってではなく、主人公のデンジにとって最悪な死に方だったのです。そしてデンジを通して物語を楽しんでいた読者にも、精神的に大ダメージを与える最悪な死に方だったといえます。 デンジは物語序盤で、身近な人物が死亡しても「そこまで感情移入できない」と感じていました。しかし早川アキをその手で殺害した後は、食べ物が喉を通らないほどショックを受けています。 早川アキは家族を殺した銃の悪魔を討伐するため、デビルハンターになりました。しかし新しく家族となったデンジやパワーを強く想うようになり、2人を危険から遠ざけるため、銃の悪魔への復讐を諦めます。そこまでして守りたかった家族と一般人に銃を向け、最期は家族に殺されたのです。 チェンソーの少年(デンジ)が苦しむ場面、さらに早川アキの尊厳が破壊し尽くされた光景、これらが未来の悪魔が見たかった「最高の未来」なのかもしれません。

初登場シーンから口にしている、未来の悪魔の口癖です。 「未来最高って言えば出てくるよ」とも発言しています。「未来最高！」と叫べば、案外ノリノリで力を貸してくれるのかもしれませんね。

「未来最高」の言葉を非常に気に入っているらしく「未来最高と叫びなさい」と他者に強要してきます。 本編では早川アキに無視され「過去最悪の態度だぞお前！」と返しました。この応酬が面白かったのも、未来の悪魔が人気の理由です。

早川アキに「最悪の未来」を見せたシーンでのセリフです。このときの「ヌッ」と登場するシーンは妙な愛嬌があります。 しかし悪魔らしく、勝手に契約者が嫌がる未来を見せる悪逸さを見せるシーンでもあります。

「MAPPA」が制作する「チェンソーマン」アニメ内のオープニングにて、未来の悪魔がノリノリでダンスする姿が出てきて話題となりました。 未来の悪魔のダンスは非常に作画が良く「未来最高」と聞こえてきそうなほど完成度が高いものとなっています。 しかし未来の悪魔は、人が苦しむ姿を見て嘲笑う性格の悪い奴です。そんな悪魔が楽しそうにしていることから「チェンソーマンはこれからどんどん視聴者にダメージを与える展開になっていく」ことを表しているとの考察もされています。 本動画の1:18秒〜1:19秒が該当のダンスシーンになります！たった1秒でこんなに話題になるなんて未来の悪魔の人気がすごいことがわかりますよね！気になる方は是非動画をチェックしてみてください！

未来の悪魔は、2022年12月現在では第2部には登場していません。しかしこれから再登場する可能性は十分あります。 未来の悪魔は「最悪の未来」を見届けた後登場していないので、おそらくまだ現世にいるでしょう。また人間の不幸を楽しむために、新たな契約者を見つけているかもしれません。 第2部では「コウモリの悪魔」や「永遠の悪魔」など、第1部で登場した悪魔がまた再登場しているので、未来の悪魔の再登場にも期待できます。

『チェンソーマン』に登場する未来の悪魔について解説しました。容姿・セリフなどのインパクトが強いキャラクターで、登場数が少ないながらも、コアな人気があります。 未来の悪魔はアニメで近いうちに登場予定です。どんな声優が担当するのでしょうか？アニメでの未来の悪魔登場が待ちきれませんね！