『チェンソーマン』闇の悪魔の正体や能力は？宇宙飛行士の意味やマキマとの関係まで徹底考察！

「闇の悪魔」は漫画『チェンソーマン』に登場するキャラクターです。作中に登場する悪魔の一体で、あまりにも印象的な初登場、絶望的な強さで話題となりました。 本記事ではそんな闇の悪魔の正体や能力、同時に出た謎の宇宙飛行士やカエルの意味、さらにマキマとの関係まで徹底考察していきます。 ※この記事は2022年12月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

闇の悪魔の初登場は、デンジの心臓を狙って各国から刺客が現れる「刺客編」が終盤に差し掛かった第8巻・64話です。地獄の悪魔によって地獄に連れてこられたデンジたち公安メンバー、刺客のクァンシと魔人達の前に「超越者」「根源的恐怖を持つ悪魔」として出現します。 「超越者」とは、一度も死んだことのない悪魔のことです。悪魔は死ぬと現世に現れ、現世で死ぬと地獄に戻る、というサイクルを繰り返しています。超越者とは、このサイクルを経験していない、つまり一度も死んだことのない強者を指します。 「根源的恐怖」を持つ悪魔とは、おそらく人間が根源的に恐れる名前を持つ、それゆえに強力な悪魔のことでしょう。悪魔は人間に恐れられるほど力が増すためです。 人が根源的に恐れるものといえば、代表的なものには「死」が挙げられます。ではなぜ「闇」が根源的恐怖なのかですが、闇は「未知」と置き換えられるためでしょう。 明かりが乏しい時代、いつ外敵に襲われるかわからない暗闇は人間にとって恐怖でした。そこから闇は人間に恐れられているものと考えられます。 このように「超越者」「根源的恐怖」という肩書きを持つ闇の悪魔は、これまで登場した悪魔とは別格の存在であるとわかります。

地獄で初登場した闇の悪魔は、マキマ以外誰も太刀打ちできない圧倒的な実力を見せつけます。 まず闇の悪魔の登場の際は、どこからともなく真っ二つにされ、祈りを捧げるような姿の宇宙飛行士の死体が出現。闇の悪魔は死体をレッドカーペットのように扱う、衝撃的な登場をします。 その場にいた人間全員が、一時的に協力して闇の悪魔に攻撃しますが、すべて返り討ちにあいました。闇の悪魔は対峙した人物にも、読者にも理解できないほどの速さで攻撃し、その場にいたキャラの両腕を吹き飛ばし、それでも立ち向かった相手は身体中を穴だらけにして殺害します。

闇の悪魔出現と同時期に何の説明もなく現れた宇宙飛行士の死体と蛙、これらはどのような意味を持っていたのでしょうか。 宇宙飛行士は上半身と下半身が分かれて死亡しているようでした。おそらく宇宙飛行士の死体は「闇に挑む人類を嘲笑するメッセージ」と考えられます。宇宙飛行士は宇宙という未知の暗闇へと挑む人類の代表です。彼らを惨たらしい姿にすることで、人類は闇に勝利することなどできない、と表現しているのでしょう。 蛙については、宇宙飛行士以上に謎の存在です。「蛙が鳴く一瞬の間に闇の悪魔の攻撃が終わっていた」というスピードの表現説、実はマキマが地獄の状況を監視していたからマキマの使役している動物説などがあります。

闇の悪魔に立ち向かった公安メンバー、クァンシたちですが、何の抵抗もできず両腕を切断されました。この時の見開きを使った腕の切断シーンは非常に衝撃的で話題を呼んでいます。 この見開きで腕を切断されるシーンの腕をつなぎ合わせてみると「MAKIMA」と見えます。これは、闇の悪魔はマキマと何らかの関係があるとみて間違い無いでしょう。この状況を監視していたマキマに、何らかのメッセージを送っていたと考えられます。

公安メンバーが次々と殺害され、残ったメンバーが追い詰められるところを見たマキマは「闇の悪魔め　助けにこいと誘っているね」と発言しました。このことから、闇の悪魔の狙いにマキマが含まれているとわかります。 地獄にきたマキマに闇の悪魔は即座に攻撃を仕掛けたことから、闇の悪魔とマキマが良好な関係だとは考えられません。マキマを殺すことを目的に、公安メンバーをジワジワと痛めつけていたと考えるのが自然です。 トーリカの師匠(サンタクロース)の狙いもマキマの殺害のようでした。闇の悪魔は、サンタクロースと利害が一致していたこともあり、契約して力を分け与えたのかもしれません。

闇の悪魔はこれまで登場した悪魔とは別格の力を持っています。とにかく強すぎる、公安メンバーとは絶望的な力の差があるとして話題となりました。 まず衝撃的だったのは、横を通り過ぎるだけで、その場の全員の腕を切断して吹き飛ばしたことでしょう。その中には最初のデビルハンターであり、先ほどまで暴れまくったクァンシも含まれていました。彼女すら反応できず、腕を切断されています。 他にも、睨むだけで対象の口や鼻から血が出たり、向かってきた相手に触れることなく身体に複数の穴を開けるなど、超能力的な技を披露しました。 武器を出したり、シールドを貼ったりもしています。武器や防御手段についても詳しく紹介していきましょう。

闇の悪魔は暴力の魔人・マキマなどに鈴のついた剣を使用しています。暴力の魔人は鈴の剣で突き刺され、鈴が鳴るとさらにダメージを受けたような描写がありました。おそらく鈴を鳴らすと何らかの能力が発動するのだと考えられます。 マキマにも使用しましたが、こちらには大したダメージはないようでした。

復活してチェンソーで攻撃してきたデンジには、謎のシールドを使って攻撃を防いでいます。亡霊のようなものが出現し、デンジのチェンソーを阻んだようで、攻撃は届きませんでした。 攻撃能力だけでなく、防御能力も高いことがわかります。最も、デンジの攻撃を防御したということは、チェンソーなら効果があったということかもしれませんが……。

デンジたちを地獄に叩き落とし、闇の悪魔と戦わせたサンタクロース(トーリカの師匠)は、闇の悪魔と契約していました。「チェンソーの心臓を持ってくる」という契約を達成したサンタクロースは、闇の悪魔の肉片を手に入れます。 サンタクロースの目的は「マキマを殺せる力」、闇の悪魔の力を手に入れることでした。闇の悪魔の肉片を取り込んだことで、サンタクロースの力は大幅に向上。人形の悪魔でもあったサンタクロースは、闇の悪魔の力で大きく姿を変え「刺客編」の最後の敵としてデンジと戦いを繰り広げます。

闇の悪魔が最後どうなったかは不明です。闇の悪魔と戦っていたマキマは、逃げるように地獄から脱出しています。その後はどうなったかは描写されていません。 現世に出現した様子はないので、死んではいないでしょう。死んでいたら現世に出現して大変な騒ぎになっているはずです。 まったく底を見せないままフェードアウトした闇の悪魔。マキマが地獄から脱出した後は姿を見せていません。再登場の可能性は大いにありますね。

圧倒的な力と存在感で話題を呼んだ「闇の悪魔」について解説しました。「超越者」「根源的恐怖を持つ悪魔」は、第2部が連載されている現在でも闇の悪魔以外登場していません。 チェンソーマンの心臓を狙っていたように、闇の悪魔の目的はマキマ以外にあった可能性も十分あります。第2部で大きな障害となるボスとして登場するかもしれません。第2部での闇の悪魔の再登場に期待しましょう！