『進撃の巨人』人類を守る各兵団を解説！調査兵団や憲兵団の役割やメンバーって？

『進撃の巨人』を語るうえで欠かせない存在が、調査兵団をはじめとした各種兵団です。壁の中の人類を守るために戦う兵団は、次の4つが登場しています。

この記事では、各兵団や主要メンバーを解説。それぞれの役割や関係性のおさらいに活用してみてください。 ※また本記事では『進撃の巨人』本編のネタバレを含みますので、読み進める際はご注意ください。

調査兵団は、唯一壁の外に出て活動を行う兵団です。紋章は盾に2枚の翼が重なったデザインで、自由の翼を意味しています。 壁外では独立した権限を持ち、独自に作戦立案や指揮命令を下すことが可能。壁の外に出るため、巨人との戦闘機会が多く、致死率も高い兵団です。新兵は初遠征でその半数近くが死んでしまうため、慢性的な人手不足に陥っています。 かつては国民にバカにされることも多かった組織ですが、ウォール・マリア陥落以降は対巨人戦の要に。巨人の生態調査や捕獲といった任務も担っており、未知なものを楽しめる一風変わった兵士や、相当な実力者が揃っている兵団です。

エルヴィン・スミスは調査兵団第13代団長。高い統率力とカリスマ性で、曲者ぞろいの調査兵団をまとめ上げる人物です。絶望的な作戦も、彼の機転と作戦で成果を挙げてきました。獣の巨人と対峙した際、自ら囮(おとり)となり重傷を負った後、息を引き取ります。

ハンジが引き継ぎました。元々分隊長としてエルヴィンを支えていた彼女は、その巨人に対する知識と判断力の高さを認められていました。

リヴァイは人類最強の兵士と謳われ、1人で4000人相当の1個旅団並の戦力を持つといわれる人物。リヴァイ班と呼ばれる特別作戦班を指揮しており、巨人の力を持つエレンを引き受け、彼の上官兼監視役を務めていました。

ハンジ・ゾエは調査兵団第四分隊長を務め、エルヴィンの参謀役として活躍。彼亡き後は、14代団長に任命されました。調査兵団きっての変人で、研究対象である巨人に対して愛にも似た執着心を持っています。

エレン・イェーガーは巨人の駆逐を胸に、第104期訓練兵団に志願。卒業後、トロスト区防衛戦で巨人化能力に覚醒し、リヴァイ班に配属されます。 彼の監視下に置かれながらも調査兵団として任務をこなし、対巨人戦の切り札として活躍していく人物です。

ミカサ・アッカーマンは、エレンを追う形で訓練兵団に志願しました。歴代トップクラスの逸材といわれ、主席で卒業しました。 エレンを守ることを使命としているため、彼と共に調査兵団に入団。新兵の頃から、単独で複数の巨人を倒し、既に多くの功績を積み上げている実力派です。

アルミン・アルレルトは、芯の強さと冷静に状況をとらえて決断を下せる資質を持つ人物。調査兵団入団後は、作戦立案の面で一目置かれています。 ウォール・マリア最終奪還作戦で瀕死になるものの、巨人化の薬により一命をとりとめました。

憲兵団は主に内地での警察業務と、王の近衛兵を担当しています。紋章は盾にユニコーンを描いたもの。 駐屯兵団より上位の権限を持つことができ、さらに安全な内地勤務とあって最も人気の高い兵団です。訓練兵団卒業後、憲兵団に志願できるのは成績上位10位以内の者のみとなっています。 入隊へのハードルは高いものの、職務怠慢や職権濫用が横行しているという実態も。戦闘経験を積む機会もないため、実践では他兵団に比べ圧倒的に劣るとされています。 裏で暗躍する王政直轄の中央第一憲兵団や、対人立体機動部隊なども存在している兵団です。

ナイル・ドークは憲兵団師団長を務める人物。壁内の秩序を守ることを優先しており、エレンが巨人化した際は彼の解剖及び処分を提言していました。 エルヴィンとは訓練兵時代の同期。ともに調査兵団を志す仲でしたが、愛する人に出会ったためより安全な憲兵団に所属をしました。

アニ・レオンハートは第104期訓練兵団を4位の成績で卒業後、憲兵団に志願。ストヘス区に配属されます。 その正体はマレーの戦士で、女型の巨人。エレン拉致のため、リヴァイ班を壊滅させるなどの被害を与え、追い詰められた際に自らを水晶の中に閉じ込め眠りにつきました。

ヒッチ・ドリスはアニと同じくストヘス区配属の憲兵団新兵です。 眠りについたアニの監視役を担い、4年間世界の情勢や愚痴をアニに語りかけていました。

中央第一憲兵団が抱える対人立体機動部隊の隊長が、ケニー・アッカーマンです。もとは切り裂きケニーの異名を持つ大量殺人鬼。中央憲兵となってからは要人の暗殺や対人立体機動部隊の設立を行っています。リヴァイに戦い方を教えた人物でもあり、高い戦闘能力の持ち主です。

壁の補強や警護、城壁都市の治安維持をおこなうのが駐屯兵団です。紋章は、盾と薔薇2つが描かれています。壁が突破された際には、最前線で巨人の侵入を食い止め、市民の避難誘導などを担当。市民の命に直結する役割を担っています。 以前は意識の低い兵士が目立っていましたが、巨人侵攻後は危機意識も改善されていくことに。壁上固定砲を配備し、巨人に対して一定の効果をあげるようになりました。 訓練兵団卒業後、ほとんどの兵士が駐屯兵団に入団。そのため駐屯兵団は約3万人の兵士を抱えており、主力兵団となっています。

ドット・ピクシスは、駐屯兵団の司令官です。トロスト区を含む南側領土の最高責任者として、トロスト区奪還作戦ではエレンの能力を使った大胆な作戦の実行に踏み切りました。 柔軟かつ大胆な判断をくだせる人物であり、首脳陣の1人として活躍します。

ハンネスはシガンシナ区の駐屯兵として、エレンたちが幼い頃から親交のあった人物。巨人侵攻の際、エレンの母・カルラを見殺しにしながらもエレンとミカサを救出した人物です。 その後、意識を改め兵士として精勤しトロスト区駐屯部隊長へ昇格します。カルラを捕食した巨人と対峙した際、その巨人に捕食され命を落としました。

イアンは精鋭部隊班長を務める人物です。トロスト区奪還戦では、扉封鎖作戦の現場指揮権をピクシス司令より委ねられました。巨人となったエレンの暴走で失敗に思えた作戦を、最期まで意思を貫き完遂。しかし最期は巨人に捕食されてしまいます。

訓練兵団は12歳以上の男女が入団できる、訓練生が各種訓練を受ける兵団です。途中で脱落してしまう人もいるほど厳しい訓練によって、心身ともに鍛えることが目的。 対人格闘術や立体機動装置を使いこなすための訓練、座学、馬術、技巧術などのカリキュラムを日々こなします。さらに吹雪の雪山を行軍する実地訓練や、バンジージャンプをして命綱を故意に切ってその対応を見るという、命の危険を伴う訓練も。 これらの訓練を生き抜き、無事卒業を迎えると、各兵団へと配属されていきます。

命を懸けて巨人から人類を守ってきた『進撃の巨人』の各兵団について紹介しました。ストーリーの展開にあわせて、各兵団の目的や存在意義も少しずつ変容していますが、多くの兵士の命が失われてきたことは紛れもない事実です。 そのうえで、壁の中の人類はどんな結末を迎えるのか。アニメの最終編も楽しみですね！