2024年4月19日更新

「コナン」黒幕・烏丸蓮耶の正体は?「がっかり」の声もある黒の組織のあの方を徹底考察!

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コナン 烏丸蓮耶 黒幕
(c)青山剛昌/小学館 (c)CYBIRD

『名探偵コナン』の黒幕の正体は、ファンの間で定番の謎として扱われていました。そして原作95巻にて、ついに黒幕の正体が明らかになったのです。 そこで本記事では黒幕・烏丸蓮耶(からすまれんや)の初登場や基本情報について、徹底解説していきます! ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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『名探偵コナン』黒の組織のボスの正体は烏丸蓮耶(からすまれんや)!

組織のメンバーから「あの方」と呼ばれている黒の組織のボスは烏丸蓮耶だと明かされています。烏丸廉也は99歳で謎の死を遂げている大富豪で、その正体は阿笠博士説や大黒連太郎説、光彦説など様々な噂が飛び交っています。 ボスの右腕のラムについては↓の記事で詳しく解説しています!

『名探偵コナン』烏丸蓮耶(からすまれんや)ってどんなキャラクター?

コナン 犯人
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition
初登場シーン 30巻FILE.4
年齢 半世紀前に99歳で死亡 ※生存していれば140歳以上?
性格 冷徹で感情的な性格?

烏丸は単行本30巻(アニメ版219話)で描かれた事件に登場する「黄昏の館」の持ち主です。 こちらのエピソードでは彼が半世紀以上前に99歳で謎の死を遂げた大富豪であること、また館のいたるところで見かけるカラスの紋章が彼の家を象徴する紋章であることが明らかとなりました。 加えてこのストーリーで烏丸は館に眠る宝を見つけ出すために呼んだ考古学者たちを殺していたと判明しています。どうやら何の手掛かりもないなか自身の死期が迫り、その焦りから見せしめに学者を殺していった様子。彼の言動から烏丸はかなり冷徹、かつ感情的な性格の持ち主だったと見て取れます。 またこのときはシルエットのみ登場しており、大きな鼻が特徴的な顔立ちをしていると判明。肩にカラスを乗せた姿もかなり印象的でした。彼に関する断片的な情報はわかっているものの、正確な年齢を含め烏丸には多くの謎が残っています。

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烏丸蓮耶が黒の組織のボスだと判明した理由・伏線は?

名探偵コナン 黒の組織 灰原哀
(c)青山剛昌/小学館

烏丸蓮耶の名前が初めて登場した事件は、17年前に起きた、天才棋士とそのファンのアメリカ人・アマンダが殺された羽田浩司殺人事件です。「羽田浩司」という名前がAPTX4869の被害者リストにあったことを思い出し、コナンたちはこの事件の真相を調べることに。 コナンは、現場の割れた手鏡の写真から彼が残したダイイングメッセージに気が付きます。「PUT ON MASCARA」と印字された手鏡がバラバラになり、「U」「MASCARA」のみが残っていました。 工藤優作はこの8文字を並び替え「CARASUMA」だと推理。つまり烏丸蓮耶を指していると導いたのです。 また2017年にアプリ「サンデーうぇぶり」で作者の青山剛昌が重要な場面を描いている動画が投稿され、その動画内で作者本人が「あの方の正体は烏丸蓮耶だ」と明言もしています。

黒の組織のボスの正体が判明するのは何話?

漫画 95巻1008話
アニメ 941話

黒の組織のボスが烏丸蓮耶だと判明するのは、 漫画95巻に収録されている「File1008:ホラ♡」です。 こちらはコナンが一時的に新一の姿に戻った「紅の修学旅行編」終了後の話となっており、世間は「新一が生きていた」と大騒ぎ。これにより新一が黒の組織にマークされたため、工藤夫妻はコナンとともに対策案を考え始めます。 そのなかで羽田が残したメッセージの分析をおこない、黒の組織のボスとして烏丸の名前が急浮上。優作は彼を「日本で最も強大な人物」「この世にいないはずの大富豪」と称し、大きく警戒している様子を見せていました。 この回は『名探偵コナン』全体としてもトップクラスに重要な回なので、95巻はぜひ読んでみることをお勧めします!

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伏線は「七つの子」とピスコの言葉

名探偵コナン ベルモット
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

ボスである「あの方」が烏丸蓮耶である伏線は随所に張られていました。その1つが電話のプッシュ音です。 ベルモットがボス宛てに打っていた電話番号のプッシュ音が、カラスを題材にした童謡「七つの子」であるとコナンは言い当てます。そこにも「烏」丸を連想させる伏線があったのです。 またジンに銃を突きつけられたピスコは、「あの方に長年仕えた」と話していました。70歳を超えたピスコが「長年仕えた」という事実も、黒幕が高齢の烏丸蓮耶であることを予想させます。

黒幕・烏丸蓮耶の正体を徹底考察!誰かに化けている?

名探偵コナン 江戸川コナン ジン 漆黒の追跡者(チェイサー)
(C)2009青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

烏丸は作中にて、すでに死亡したと語られています。しかしジンにピスコ殺害の命令を出したのは、彼自身です。つまり烏丸の存在に関しては、2つの可能性があります。 それはAPTX4869を服用し、幼児化して生きている可能性」と「意思を受け継いだ2代目・烏丸蓮耶が存在する可能性」です。 この2つの可能性から烏丸の正体を徹底考察していきます。

考察①:烏丸がコナンを手助け!?烏丸=阿笠博士?

阿笠博士は、幼児化した工藤新一を最初に助けた人物です。コナンが使用している探偵道具も阿笠博士が作ったもので自称天才科学者。工藤家の隣に住んでいるという事から、新一とも顔馴染みでした。 阿笠博士は、新一が幼児化したことを「絶対に自分以外者に話してはいけない」と強く口止めしたり、犯人の顔を知るはずのない場面で何故か犯人像を思い浮かべたりなど怪しい行動が多々見られます。 しかし、この阿笠博士黒幕説も作者によって否定されています。 阿笠博士については↓の記事で詳しく解説しています!

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考察②:意外な人物?烏丸=大黒連太郎?

大黒連太郎もまた黒幕の正体の候補として考察されています。原作28巻、アニメでは222話から放送されたエピソードで登場する孤島「人魚の棲む島」で、その名前が登場しています。 コナンはこの島で行われていた「儒良祭」で手にした名簿に、灰原哀の本名・宮野志保の名前があることに気が付きました。その隣にはウォッカやジンの本名が書かれており、ここから黒の組織不老不死について熱心に調べていたことが分かります。 ここでは、コナンが目にした名簿が重要なように描かれていますが、ポイントは同行していた服部平次が開いたページをわざわざ読者に見せている点。その中央に大黒連太郎の名前があり、彼が「元外務大臣」「官房長官」「日銀の総裁」のいずれかであることが示されています。 カラスを連想させる「黒」に、音が同じ「連」が入った名前、さらにテキーラが登場した「ゲーム会社殺人事件」(アニメ54話)に「大黒ビル」という建物が登場しています。このビルの最上階にはバー「カクテル」があり、黒の組織の取引にも用いられていました。 ビルの名前が所有者だとすると、大黒という人物が黒の組織と関係があることに。これらの要素から大黒連太郎説が囁かれています。

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考察③:すでに亡くなったはず!?烏丸=酒巻昭?

もう1人、烏丸の正体候補として挙げられている人物が酒巻昭です。彼はすでに亡くなった映画監督で、原作24巻、アニメ176話にその名前が登場しています。このエピソードでは「酒巻昭を偲ぶ会」に参加したコナンや灰原が、黒の組織関連の事件に巻き込まれました。 同会にはベルモットがクリス・ヴィンヤードに扮し潜入しており、同じく参列者で黒の組織の一員の政治家・呑口議員を口封じのために殺害しています。酒巻昭という人物が生前、黒の組織となんらかの関わりがあったことが推測できるのではないでしょうか。 さらに、名前に入っている「酒」という字は黒の組織のコードネームを連想させます。また監督の代表作『虹色のハンカチ』と、黒の組織のボスのメールアドレスのプッシュ音が童謡『七つの子』のメロディであることを結びつける考察も可能です。 虹といえば「7」色。そして歌のタイトルも「7」。もし酒巻昭と烏丸が同一人物だとすると、数字「7」も伏線だという可能性があります。

考察④:烏丸が幼児化!?烏丸=光彦?

コナンの小学校の友人であり少年探偵団の一員である円谷光彦ですが、彼もまた黒幕説が浮上している1人です。 その理由としては、小学校1年生にしては推理能力がずば抜けており、コナンと同じようにAPTX4869」で幼児化した存在なのではないのかと言われています。 また光彦の名前を英訳した「ピカドール」は、メキシコのテキーラを指しています。ボスには酒の名前を取ったコードネームはないとされていますが、無関係とは思えません。 そして上記した「七つの子」になる烏丸の電話番号は、「0858」からスタートします。「0858」は鳥取県のある地域の市外局番です。光彦の苗字である「円谷」は、鳥取県円谷村からきています。「鳥」取県を中心としたこれらの共通点も、伏線の1つに見えます。 しかし光彦もまた作者によって「あの方」であることは否定されており、真実は謎のままです。

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考察⑤:キッドとよく対決!烏丸=鈴木次郎吉?

コナン 鈴木次郎吉
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition

鈴木園子の伯父にあたる鈴木次郎吉も、作中でことあるごとに怪盗キッドと対決する彼にも黒幕説が存在しています。次郎吉は烏丸同様、莫大な財産を抱える資産家です。また年老いた男性ということで、どことなくシルエットが烏丸に近い気も……。 ただ次郎吉は明るく豪快な人物として描かれており、烏丸のイメージとは真逆の印象です。同一人物である可能性は低いと思われますが、同じ資産家同士なにか繋がりがあってもおかしくありません。

黒の組織のメンバーとはどんな関係?

ラムとはどんな関係?

コナン 脇田兼則 ラム
(c)青山剛昌/小学館 (c)CYBIRD

組織のNo.2として暗躍するラム。彼はボスの側近とも言われる、非常に近しい人物です。 また作中にはラムが幼い頃からボスと繋がりがあったとほのめかされるシーンも。しかしその一方で彼がボスの動向を把握できていない様子も描かれているため、ボスから手放しで信頼されているわけでもなさそうです。

ベルモットはどんな関係?

コナン ベルモット
(c)青山剛昌/小学館

黒の組織の中でもベルモットがあの方=烏丸蓮耶のお気に入りであることは有名ですが、その関係性については作中では明らかになっていません。 しかし過去にバーボンが「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね……まさかあなたがボスの……」と発言していることから、ベルモットは烏丸蓮耶の身内なのではないかと考察されています。烏丸蓮耶の年齢は140歳前後であるという前提があるため、妻である可能性は低いでしょう。 そのため1番可能性が高いのは「ベルモット=烏丸蓮耶の娘説」だと思われます。実は単行本42巻(アニメ版345話)にはベルモットがボスにメールを送るシーンが存在。このときコナンは彼女の隣にいて、烏丸のメールアドレスが『七つの子』という曲のメロディーを表す「#969#6261」だと勘付きます。 これはベルモットが烏丸の子どもであるという重大なヒントであると推測できます。読者に提示された大きな伏線だったと思われます。

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ジンとはどんな関係?

名探偵コナン ジン
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

ジンはあの方と直接やり取りできるほどの重要人物だと判明しています。彼はピスコを殺害する際、あの方から直接命令があったと発言。 さらにジンの言葉はボスの言葉と同等だと周知までされています。ジンは黒の組織のなかでも、トップクラスに信頼されているメンバーなのでしょう。もしかしたらその裏には、ベルモットのような深い繋がりもあるのかもしれません。

烏丸蓮耶が起こした惨劇!40年前に黄昏の館で何が起きた?

コナン 黒の組織
(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

烏丸が初登場した単行本30巻(アニメ版219話)で描かれた「黄昏の館」にまつわる事件です。この館を手にした人物はそこに眠る財宝を探そうと、毛利小五郎をはじめとした名探偵を招集します。しかしそのなかで、館の持ち主が殺される事件が起こってしまいました。 彼を殺したのは千間降代という人物であり、彼女はかつてこの館で殺された考古学者、千間恭介の娘だと言うのです。そしてここで巻き起こった惨殺事件の全貌を明らかにします。 40年前、母親から「黄昏の館」を譲り受けた烏丸蓮耶は、そこに隠された財宝を探し求めていました。自身の死が近いことを悟った彼はその財宝を我が物とすべく、優秀な考古学者を館に集め財宝探しをさせたのです。 しかし、考古学者たちは財宝にはたどり着けませんでした。激昂した烏丸は、次々と考古学者たちを殺していきます。しかも館のなかで起きたこの凄惨な事件はもみ消されたため、表沙汰になることはなく、烏丸が裁かれることもなかったのです。 犯人の口から語られた恐ろしい事件の全容。この話からは身勝手な理由により殺人を犯す烏丸の異常性、また彼が持つ死への異常な恐怖心と目的達成のために手段を選ばない冷徹さが見て取れます。

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烏丸蓮耶が恐れているシルバーブレットって?

名探偵コナン 赤井秀一 ライ
©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

シルバーブレットとは直訳すると「銀の弾丸」という意味で、『名探偵コナン』の作中で特定のものを指す時に使われています。中でも烏丸蓮耶はFBIである赤井秀一のことをシルバーブレットと呼び、恐れています。 一方で黒の組織のメンバーであるベルモットはコナンのことをシルバーブレットと呼んでおり、作中でも1番登場頻度が高いです。シルバーブレットについては以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。

2023年の映画「 黒鉄の魚影(サブマリン)」で烏丸の重要情報が明らかに?

コナン 黒鉄の魚影
(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

2023年に公開した映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』。ここには黒の組織のメインキャラが全員登場しており、シルエット姿にはなりますが烏丸も映画初登場を果たしています。 本作には世界中にある警察の防犯カメラをチェックできる「パシフィック・ブイ」が登場するのですが、烏丸はこの設備が持つ老若認証というシステムを危険視していました。こちらは対象の子ども時代と大人時代を見比べて同一人物かチェックできるという、コナンや灰原にとっても危険な代物です。 しかし烏丸はなぜかこれを警戒し、作中でシステム破壊を目的に動き出すことに。このことから烏丸がコナンたちと同じように若返っている可能性が急浮上しました。彼は現在の自分とかつての烏丸蓮耶が結びつかないよう画策していたようなのです。 「黒鉄の魚影」のネタバレ情報については↓の記事で詳しく解説しています!

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あの方=烏丸蓮耶にがっかりの声が続出?

コナン 100万ドルの五稜星 江戸川コナン
(C)2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

これまでの展開で長年の謎だったあの方の正体が判明したものの、ファンのあいだでは「ちょっとがっかりした」という声が続出。これまであの方の正体には、阿笠博士を筆頭に様々なキャラクターが予想されていました。 しかし蓋を開けてみると、本編にちょこっと出ていただけの烏丸蓮耶が正体と判明しました。「もっと身近な人物で驚きたかった!」というひとも多く、それが不満の声に繋がってしまったようです。 ただ烏丸の現在の姿はまだ明らかになっていません。場合によっては彼が既存のキャラとして、本編に溶け込んでいる可能性もあります。今後の展開に期待して、その行く末を見守っていきましょう!

『名探偵コナン』黒幕・烏丸蓮耶の今後の動向に注目!

『名探偵コナン』の作中最大の謎とも言える、黒幕の正体。名前が「烏丸蓮耶」と判明しても、未だその多くが謎に包まれています。 彼に関しては灰原も「意外な人物」と語っているので、コナンの身近な人物なのかもしれません。正体が明かされるときを、心待ちにしましょう!