【推しの子】が気持ち悪い?つまらなくなったって本当?評価を徹底分析!
![推しの子 黒川あかね](https://images.ciatr.jp/2023/05/w_828/BWsVtQYKISFGteoBRPu48VSDVdvrDW5kpbch8PPS.jpg)
表紙からは想像できないストーリーが展開される芸能界漫画『【推しの子】』は、その評価が大きく分かれています。 つまらない・気持ち悪いとされる理由や、逆に高く評価できる推しポイントなどを解説。両方の視点から本作を解説していきます。 ※この記事は「推しの子」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
「推しの子」は気持ち悪い?評価の分岐点9つ
未成年アイドルの妊娠
![推しの子 星野アイ](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/8v3vsI6lmXnWW1cjQpFkdth2eBuK0JTuyEmDg3rF.jpg)
アイは妊娠時16歳です。表紙のアイドルがこれからどう活躍するのかと期待しながらページを開くと、すぐに彼女の妊娠が発覚する展開なので、戸惑う読者が多かったのも当然と言えば当然でしょう。 また、16歳の少女が相手の素性も明かさず1人で生んで育てるという内容も、読み手を選ぶのはたしかです。
隠してはいるけど、アイを推している人のことを考えるとちょっとファンが可哀想。それに、父親は何してんのと思っちゃう。
オタクが「推しの子」に転生する
![推しの子 雨宮ゴロー](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/qY7gBa0MQrrLibFPSOOQdqiPd7ANbOdxW0dk7UK6.jpg)
実際に推しがいるオタクからすると、推しアイドル本人の実子として転生する設定は受け入れがたいかもしれませんね。 自分が転生した側に感情移入できればまだしも、それ以外のオタク目線で考えてしまうと、同担がいつの間にか推しの子に転生しているわけです。リアルに推しがいる人ほど、ちょっとモヤモヤしてしまう気持ちも分かります。
推しは推すべき存在であって、推しの子どもに生まれ変わるのはちょっと抵抗があるな……。応援する立場が一番いい!
大人すぎる赤ちゃんの描写
![推しの子](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/NOsyyGLD5zpNVLmeRgpndA8ggyq9nqJlv27CXCgF.jpg)
転生者のアクアは中身がおじさん医師ゴローです。見た目がいくら幼くても、中身は立派な中年。どうしても見た目と中身のギャップが生まれてしまいます。 幼い少年から人生を達観したような発言が飛び出す様はなんとも不気味。そのミスマッチさが、人によっては気持ち悪いと感じられてしまうのでしょう。
大人が赤ちゃんに生まれ変わっているのは理解しているけど、赤ちゃんがオタ芸してたら普通にビビるし怖い!
死亡シーンのグロテスクさ
![推しの子 雨宮ゴロー](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/UUM2dQyBPtCrA7WCGvblKJvEkvJjZTi6CTnPiM1H.jpg)
キラキラした芸能界転生ファンタジーだと思って読んでいると、しっかり生々しく描かれている死亡シーンや殺害シーンにショックを受けるかもしれません。 サスペンス要素としてそれが作品をより盛り上げているのですが、傷口もわりとリアルなので、出血やグロ系が苦手な人は反射的に気持ち悪いと思ってしまうようです。
正直、ゴローやアイが亡くなったシーンは悲しみよりも恐怖が上回った。アイの瞳から星が消えたシーンはトラウマになる!
リアルすぎるオタク描写
![推しの子 星野アイ](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/oNkY0rDyAxrnKSc35JzW99UybkqZJLH0LWkv2OXi.jpg)
良くも悪くもオタク描写がリアルな作品です。非オタな読者からすると、リアルなオタクの生態そのものに拒否感を抱いて、オタク=気持ち悪いという先入観から作品自体にも気持ち悪いという感想を抱いてしまうのかも。 1巻では前世でオタクをしていたアクアとルビーが赤ん坊の姿でヲタ芸を打ったり、オタク独特の早口で推しの尊さを語ったりするシーンが登場します。 アイドルをリアルに描く上で、オタクの存在は不可欠ですが、不慣れな人にとってはインパクトが強いかもしれませんね。
周りにオタクがいないから、オタクの姿を見てびっくりした。異文化すぎて非オタからするとわかんない世界かも。
ネットの誹謗中傷
![推しの子 黒川あかね](https://images.ciatr.jp/2023/05/w_828/AHkaZosiH2jmCWzXG12o6y6hToyAg7eTP1dzhpqH.jpg)
アイ死亡後や「恋愛リアリティショー編」では、芸能人に対する解像度の高い誹謗中傷シーンが登場します。匿名性を利用して言いたい放題に他人を叩く姿は、胸糞悪いものがあるのも事実。 実際にターゲットにされたことがある人や、推しの炎上を経験したことがある人には、トラウマが刺激されるほどリアルに感じられるでしょう。 アニメ6話では「今ガチ」で黒川あかねが大炎上し、自殺未遂に追い込まれました。リアルで起きた「テラハ」木村花さんの一件を思い起こさせる内容ということもあって、観るのがつらいといった反応も起きています。
たしかにセンシティブ。でもそれで争うのも結局誹謗中傷に発展しちゃうわけだから、いち視聴者として冷静でありたいな…
目の星が気持ち悪い?
![推しの子、星野アイ](https://images.ciatr.jp/2024/06/w_828/VdJi4EeGzL3qy9gXwlgVMOWgsI82MouFzrwwdhpO.jpg)
本作に登場するキャラの中には、目に星を宿した人物が複数名存在。この星はアイやアクアなどの目に現れており、一説では「スター性」や「カリスマ性」を表していると言われています。この星に対して、一部から「気持ち悪い」という声があがっているのです。 確かに目の中に巨大な星が描かれているキャラに、奇妙な印象を受ける方もいるかもしれません。ただ、「この星こそが本作登場キャラのトレードマークだ」と主張する声もあるなど、肯定的な意見もあがっているようです。
見慣れない描写だったので、ちょっと抵抗感が……。気にせず見続ければ、好きになれるのかな。
好みが分かれる作者の作画
![推しの子 星野アイ](https://images.ciatr.jp/2023/02/w_828/ETglOEMBCrW4iQzu8vfYaNJ6tp0FQHErAm4vTDBm.jpg)
本作の作画を担当している横槍メンゴの絵は可愛らしく、青年漫画誌ではあまり見かけない画風になっています。それが一部界隈で「ちょっと受け入れられない」「苦手かも」と囁かれているようなのです。 絵柄の好き嫌いは人それぞれなので、こういった意見が出るのも仕方ありません。ただ物語の雰囲気にマッチした作画になっているので、ストーリーにハマれば、自然とこの画風も受け入れられそうです。
デフォルメ感の強い描写がちょっと苦手かも。あとライブシーンも躍動感が足りなくて残念かな……。
実写化のビジュアルがひどい?
![推しの子 実写](https://images.ciatr.jp/2024/01/w_828/mGe7r4WWp5ojdRZ84aiOJ9bpK5xazfPZBlbOFE59.jpg)
2024年冬からの配信が予定されている実写版「推しの子」。こちらのキャストが発表されたのですが、一部ファンのあいだで「ビジュアルが残念」という声があがっているのです。本作に登場するキャラは髪色や衣装などが派手なため、それを再現したビジュアルに「コスプレ感がある」のは確か。 しかしながら、漫画が実写化された際にキャラの見た目を批判されるのは、ある意味お約束。本作のみならず、実写化された漫画のほとんどが通ってきた道です。また実写化自体に嫌悪感を示す原作ファンも多数いるため、こういった声が目立つのは仕方ないことなのかもしれません。
雰囲気は似てる気がするけど、ちょっと違和感が……。映像になると印象が変わるかもしれないから、ひとまず配信されるのを待ってみよう。
【推しの子】はつまらない?推せないひとがいる理由を考察
風呂敷を広げすぎて迷走している?
![推しの子 斉藤ミヤコ](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/T6XtvPv2zSOmjrqjrtRtyanZF7AJmfNaugRFSziv.jpg)
ゴローやアイを殺した犯人、父親探しなど、序盤から多数の謎や伏線が提示されています。どんどん新たな伏線めいたものが増えていくため、そこに迷走感を感じる読者も多いようです。 テーマも、芸能・恋愛・サスペンス・転生と多岐にわたっていて、あちこち手を広げている感は否めません。その要素詰め込み具合に読みにくさを感じる人もいるのでしょう。 ちなみに最新章ではじわじわと伏線回収がスタートしているので、最終的にはどんな伏線回収&結末になるのか、ぜひ見届けたいですね。
復讐中心なのが鬱展開すぎる
![推しの子 星野アクア](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/OSvB8HVVFyJJQwnhC6UyX28lmulfK7oq4uGdsUfp.jpg)
アクアはアイを殺した犯人への復讐を胸に生きています。そのためどうしても暗い展開が多いのは事実。他キャラもSNS炎上からの自殺未遂など、芸能界の闇がリアルで鬱屈とした気分になる読者がいるのも分かります。 次第にアクアも俳優として成長し始めておもしろくなるのですが、序盤で切ってしまうと鬱作品という印象になりそうです。
「アクタージュ」のパクリとの声が
![推しの子 姫川大輝](https://images.ciatr.jp/2023/02/w_828/xhwISWy6ULLYpmpxNSeuwCxBOWFEtwbI1LrFSslc.jpg)
5章「2.5次元舞台編」が、演劇をテーマにした「アクタージュ」に似ていると話題になりました。普段演劇を観ない人からすると似たものに見えてしまうのかもしれませんね。実際、演劇に興味がない層が5章で飽きてしまったというのはありそうです。 とはいえ「推しの子」では演劇以外にもアイドル業や恋愛リアリティショーなどでの活動も楽しめます!
正反対の評価も?「推しの子」の推しポイント5選
アニメのクオリティーが史上最高峰!
![推しの子 星野アイ](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/C9RTLRcfkLFHCER7N1QgdX43UYZuHTVj4Kyry2Tp.jpg)
アニメの放送が始まりましたが、アニメのクオリティーが史上最高峰と話題になっています。作画や演出など、全てにおいて評価が高く、ファンも大絶賛の内容になっていました。 特に話題になったのが1話。90分と思い切った長さでしたが、アイの魅力を存分に引き出していました。そんなアイの魅力を描いていたからこそ、1話の終わりは衝撃的でしたね。号泣する人も続出したと言われています。 1話の出来があまりに良すぎたため、2話以降の話がダレるのではないかと心配されていました。ですが、そんな心配とは裏腹に、2話以降も1話並みのクオリティーを維持しています。これは史上最高峰と言われるのもうなづけますね。
それぞれの可愛さであったり、カリスマ性であったり。魅了が120%引き出されている感じ!!アイのパフォーマンスにもアクアの演技にもドキドキが止まりませんでした。
歌もダンスも最高かよ……
B小町が歌う「サインはB」も世界観にマッチして話題になっています。アニメ化が決まった時から、アイたちがどんな曲を歌って踊るのか期待されていました。その期待に見事応え、ファンも納得する仕上がりになっています。 「サインはB」の作詞・作曲は「ようこそジャパリパークへ」などを手掛ける大石昌良。一度聴いたら頭から離れない曲になっていますね。 ダンスの振り付けはなんと、公式!すごいこだわりですよね。ダンスの振り付けの動画はYou Tubeで公開されています。ぜひチェックしてみてください!
製作陣の愛が伝わってくる......。まさに覇権アニメだと期待されてることが分かる!
先が読めないストーリー構成
![推しの子 黒川あかね](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/QtJ4woMoCPOHMPTzsZbDsfpjk0lPnvTTa8JEkSHt.jpg)
芸能界の表と裏・サスペンス・青春・恋愛など多様な要素が詰め込まれた作品なので、次になにがくるのか全然予想ができません! そろそろサスペンスの伏線回収かなと思っていたら新章が始まったり、そのなかに突如、謎を解くヒントになりそうな新事実が投げ込まれたり。 また序盤ではときどき未来軸の関係者インタビューが挟まれます。これも考察しがいのある要素で、ときどき1巻から読み直したいと思わせる中毒性があるのです。
それぞれの成長物語
![推しの子 星野ルビー](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/u9mP2mhBrMpUITuaN41AzJ9NdYO1iqY22e0EIbeV.jpg)
子役としてデビューしたアクア、アイドルを目指すルビーを中心に、若者たちの葛藤や成長が、ほろ苦い芸能事情と絡み合いながら描かれていくのは本作ならでは。 とくに復讐のために生きてきたアクアが同世代の役者と切磋琢磨するなかで、復讐以外のことに目を向けていく様子にはグッとくるものがあります。 反面、天真爛漫に育ったルビーは中盤から復讐心に燃え、意外な方向に成長していくことに。それぞれの姿から目が離せません。
個人的には重曹ちゃんの変化を見ているのが好きなんだよな。尊い。
リアルな芸能業界の描写
![推しの子 MEMちょ メムチョ](https://images.ciatr.jp/2023/04/w_828/1q8XSH2bODu708nUNobNfPm3vD444vpCKLwC2K8i.jpg)
本作は芸能界における大人な事情も積極的に描いています。2.5次元舞台、YouTube、恋愛リアリティー番組など、今どきならではのコンテンツも積極的に盛り込んでいて、そのあたりもリアルです。 作者は実際にいろんな芸能人や関係者に取材をして、事実を織り交ぜながら描いているとインタビューで答えていました。想像だけではない本当の裏事情が描かれているからこそ、読者は大きな没入感を得ることができるのです。
とにかくキャラが推せる!
![推しの子、2期](https://images.ciatr.jp/2024/06/w_828/kbuyUQexvoqbJFEkl7tbXbVblZD874PZ4MP8cKAZ.jpg)
赤坂アカの先の読めない展開に加え、横槍メンゴのキャラがなんといっても魅力的。推される側の登場人物ばかりなので、それぞれに違った魅力が設定されています。このあたりはリアルな芸能界とも同じで、読者はその中から自分なりの推しを作ることができるのです。 ゴローやさりなの人生が推し=アイに出会って変わったように、この作品で出会った推しが人生を豊かにしてくれるかも!誰かを推すことの楽しさも味わわせてくれるのも本作の魅力でしょう。
【推しの子】は本当に気持ち悪いのか?あなたの目で確かめて
![【推しの子】](https://images.ciatr.jp/2022/06/w_828/xGFdhlkn0z0dIOdL1mlrPKkb8aO83Zg5cvBhSkmP.jpg)
話題に事欠かない「推しの子」は2024年7月からアニメ2期がスタート。芸能界ものはアニメとの相性がいいので、アニメを通じてさらに原作ファンも増えそうです。今回は賛否両論を紹介しましたが、実際にどう感じるかはぜひ本作を読んで確かめてみてください!