【推しの子】鏑木Pに黒幕説！父親疑惑やカミキとの繋がりについて徹底考察

原作の14話でドラマのプロデューサーとして登場した鏑木勝也。星野アイの情報を持っているため、その後も星野アクアと何度も接点を持つストーリーに欠かせない脇役キャラクターです。 今回は鏑木勝也の基本情報から父親疑惑の理由と結果、そしてカミキヒカルとの繋がりなど徹底的に深掘りしていきます！ ※この記事は『推しの子』の重要なネタバレを含みます。

鏑木勝也(かぶらぎまさや)は芸能界でも広い人脈を持つプロデューサー。初登場時はインターネットテレビ局「ドットTV！」のプロデューサーをやっていましたが、現在はフリーで活動しています。 ドラマ「今日は甘口で」で有馬かなを起用、かなの売り込みで星野アクアも採用しました。その際かなが「モデル事務所とのつながりが強い、顔面至上主義」と紹介しています。喫煙所ではキャストを馬鹿にする言動もあり、裏表の差が激しい芸能界を体現するような人物です。

アクアは母である星野アイが亡くなったあと、彼女が所有する3台の携帯電話を発見しました。 その内プライベート用でも仕事用でもない謎の携帯があり、ロックを解除しようと4桁の数字を打ち続けます。4年の歳月をかけて4万5千510通り目でやっとロック解除に成功しました。 そして携帯の中には妊娠前に連絡していた十数名のアドレスや電話の履歴が残っており、その1人が「鏑木勝也」だったのです。かなからプロデューサーの名前を聞いたアクアは鏑木が父かどうか探るため、かなの力を借りてドラマ「今日は甘口で」に出演しました。

アクアはドラマの休憩中、喫煙所で鏑木のタバコを採取します。その際に「誰にでもいい感じに尻尾振る」とかなを酷評する鏑木の姿を見て、アクアはかなのために全力で演技。かなとともに高い演技力が話題になりました。 クランクアップ後に採取したタバコをDNA鑑定に出した結果、鏑木とアクアは「赤の他人」だと証明されたのです。

18話で鏑木勝也は「父親ではない」と判明したものの、ファンの間ではアイ殺害の黒幕説が囁かれています。今度はその根拠を振り返るとともに共犯の可能性についても考察していきましょう！

鏑木はアイに大学時代所属していた「劇団ララライ」を紹介しました。アイは劇団に通うようになってから身なりを気にしたりおいしい料理屋を鏑木から聞くようになったり女性らしくなっていきます。 父親説が濃厚であるカミキヒカルも10歳から16歳まで劇団ララライに所属していたことが黒川あかねの調査で判明しました。劇団ララライと繋がりの深い鏑木は、カミキヒカルとアイを引き合わせた可能性も考えられます

「今日は甘口で」の打ち上げパーティーで公表前にも関わらず、アクアとアイの顔が似ていると意味深な顔で発言しています。もしかしたらアイの子供であると知っていて探りを入れたのかもしれません。 また「アイを間近でよく見ていた」「事務所に内緒で男の子に会う時、良いお店紹介したり」などアイに近い関係を匂わせる発言を連発していました。

鏑木は「収益は看板役者次第で大きく変わる」とした上で「こういう時のために恩を売ってきた。僕の仕事の集大成だよ」と語っています。そしてアイがアイドルとして必要不可欠な明るさを手に入れた「劇団ララライ」を紹介したという大きな恩を売った人物と言って良いでしょう。 芸能界を「貸し借りの世界」と表現する鏑木のやり方を考えると、売れっ子アイドルになったアイを起用できるメリットがあり、メルトなど若手育成の成長にやりがいを感じている鏑木がアイを殺害する可能性は低いのではないでしょうか。

鏑木とアイの出会った当初の話は33話のアクアと居酒屋で会話する際に語られました。 アイが芸能界に入った当初は田舎から出てきたばかりの「芋娘」だったと評価しています。さらに愛想もなく友達も作らない、私服は安ければいいという感じの似合わない洋服で「子供」とも言っていました。 そんなアイを見かねた鏑木は、まだ人気が出る前の劇団ララライが主催するワークショップを紹介したのです。するとアイに笑顔が生まれ一気に女性の顔に。鏑木は誰か分からないものの「恋」だと直感しました。

アクアが鏑木に近づいた理由は鏑木が父であるか確かめるためだけでした。そして鏑木もまたアクアを写真がイケメンだっただけでドラマに採用、当初は特に気に留める様子はありません。 しかし「今日は甘口で」最終回での演技を見てアクアに可能性を感じた鏑木は、恋愛バラエティショーに起用します。 その後も鏑木はアクアをいくつものドラマで起用。そしてアクアも五反田とともに作成したドキュメンタリー映画「15年の嘘」の企画書を鏑木に持ち込んでおり、徐々にお互い信頼する関係になっています。

アイ殺害事件の全貌に迫ったドキュメンタリー映画の企画書がアクアと五反田によって作られました。企画書を見た鏑木は当初、センシティブな内容や憶測が含まれる脚本によって資金援助は難しいとして断ろうとします。 しかしアイの息子・アクアが脚本を担当しており裏取りは取れていると語ると一転「これは僕にしかプロデュースできない」と引き受けたのです。その後はキャスティングやプレゼンなど自らの人脈を生かして動き始めました。

カミキヒカルは才能のある人物を殺すことに快楽を見出す猟奇殺人犯だと109話で明らかになりました。業界内で敏腕プロデューサーとして活動する鏑木は才能のある人物であり、さらにカミキへの復讐作「15年目の嘘」を担当していることから殺される可能性は十分に考えられます。 カミキヒカルについて知りすぎてしまった黒川あかねは歩道橋の階段から何者かに突き落とされて殺されそうになりました。この事件がカミキによる犯行だった場合「15年目の嘘」を撮影する中で鏑木が真実を知りすぎてしまい殺されることもあり得るかもしれません。

鏑木を敏腕プロデューサーに押し上げた大きな要因は業界内の顔の広さ、自分でも「僕の集大成」と呼んでいました。「15年目の嘘」のキャストも「僕が過去に仕事を振ったり世話してあげた役者の中から今売れて第一線でやってる子達」を選んでいます。 事務所との繋がりでアイと出会いアクアにはアイの情報を与えて出演オファーを出す、この一連の流れもまさに人脈のなせる技です。

アクアの魅力にいち早く気付いたのは鏑木でした。そして「B小町」結成直後に有馬かなやMEMちょにも可能性を感じて「有望な投資対象」だと口にしています。 また「今日は甘口で」で棒演技だったメルトを「だって君(演出家)も好きでしょ。がむしゃらに努力する子」と舞台「東京ブレイド」にゴリ押し。結果として大成功を収めており、鏑木の目に狂いはありませんでした。

鏑木は劇場公開直後の収益を重視し「『昔の作品なんて凄い』なんて、上から目線の評価には興味が無い」と言い切ります。これには五反田も「拝金主義者」と揶揄しました。 そして「15年目の嘘」で興行的に有利な不知火フリルではなくルビーをアイ役に推す五反田に対しては「1番大事なのは何か！借りた金を返すこと！」とお金を重視する姿勢を見せています。

鏑木勝也を演じるのは声優のてらそままさきです。『NARUTO-ナルト-疾風伝』の飛段役や『ONE PIECE』のカリブー役、そして『仮面ライダー電王』のキンタロス役を演じています。 渋いイケオジキャラのいる作品がアニメ化となると、ファンの間で必ずと言ってよいほど名前が上がっており「てらそままさき＝イケオジボイス」が定着しています。

鏑木勝也が暗かったアイを劇団に紹介、結果として笑顔を引き出すことに成功しました。しかし明るくなった理由は皮肉にもカミキヒカルに恋したためだったのです。 父親疑惑はDNA鑑定で晴れたものの依然としてどちら側の人間か曖昧な部分があります。はたして「15年目の嘘」の制作によって鏑木の考えやカミキとの接点などが語られるのでしょうか。