「刃牙」シリーズの読む順番を解説!アニメ&漫画の時系列を比較し一覧で紹介
板垣恵介が生み出す格闘漫画「刃牙」シリーズは、計150巻以上が発行されている長編シリーズです。タイトルや外伝、スピンオフも複数あって、どこから手を付けていいのか分からない……という人も多いはず。 この記事では「刃牙」シリーズ本編のおすすめの読む順番を紹介すると同時に、各シリーズの見どころやスピンオフの解説もしていきますッッ!
【一覧①】刃牙シリーズ本編の読む順番は?アニメの見る順番も解説

「刃牙」シリーズの原点は1991年連載開始の『グラップラー刃牙』です。本編としては『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』へと続き、2023年8月からは第6部にあたる『刃牙らへん』がスタートしました。最新作『刃牙らへん』は2025年11月現在、5巻まで発売中。 基本的には発売順に時系列になっているので、上記の表を参考にこの順番で読むのがおすすめです。
各シリーズの巻数一覧

| グラップラー刃牙 | 42巻(完結済) |
|---|---|
| グラップラー刃牙 外伝 | 1巻(完結済) |
| バキ | 31巻(完結済) |
| バキ特別編SAGA | 1巻(完結済) |
| 範馬刃牙 | 37巻(完結済) |
| 範馬刃牙10.5巻 外伝ピクル | 1巻(完結済) |
| 刃牙道 | 22巻(完結済) |
| バキ道 | 17巻(完結済) |
| 刃牙らへん | 5巻(未完結) |
2023年6月に完結した『バキ道』までで計152巻が発売されています。新シリーズ『刃牙らへん』は2025年11月現在、連載中です。『刃牙らへん』も含めると、本編だけで157巻が発売中ということになります。
刃牙シリーズのアニメ一覧
| グラップラー刃牙 | 全2期(2001年) |
|---|---|
| バキ | 全2期(2008年・2020年) |
| 範馬刃牙 | 全2期(2021年・2023年) |
| 刃牙道 | 放送決定(2026年) |
| OVA『グラップラー刃牙』 | 1994年 |
| OAD『バキ 最凶死刑囚編SP(スペシャル)アニメ』 | 2016年 |
| 映画『範馬刃牙VSケンガンアシュラ』 | 2024年 |
最初に制作されたのは1994年のOVA版です。短めの作品ながら完成度が高く、OVAが入手困難ながらも傑作の呼び声高い作品といわれています。 アニメ版の『グラップラー刃牙』は動画配信などされていません。『バキ』以降は製作委員会方式に。Netflixにて最速独占配信されています。
刃牙シリーズ第1部:『グラップラー刃牙』
| 巻数 | 42巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
地下闘技場のチャンピオン・範馬刃牙(はんまばき)が戦う理由が描かれるシリーズの原点です。この作品でメインキャラがほぼ出揃うので、世界観を理解するうえでも欠かせない作品と言えます。 中盤で描かれる「幼年編」では中学時代のエピソードが描かれ、刃牙にとっての母がどんな存在か描かれることに。花山薫(はなやまかおる)との友情が生まれるきっかけも登場します。 見どころは「最大トーナメント編」で、異種格闘技の面白さを存分に味わえます。
原点にして頂点!完成度の高さと面白さが別次元です。
この頃は刃牙の強さがまだリアル感があって、その生っぽさが好きです。
外伝:『グラップラー刃牙 外伝』
| 巻数 | 1巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
昭和を沸かせた実在する日本プロレス界のスター、ジャイアント馬場とアントニオ猪木をモデルとしたマウント斗羽(とば)とアントニオ猪狩(いがり)の夢の対決を描く外伝です。 現実では実現しなかった夢のカードを疑似体験できる1冊として、プロレスファンからも人気の作品。プロレスを通してひしひしと伝わってくる生き様がとにかく熱い! 時間軸としては最大トーナメントの翌日にあたり、メインストーリーには絡まない内容となっています。
プロレスの熱さを理解するにはもってこい!これを読んでから、作中のプロレスラーたちが好きになれた。
超人じみてないから逆に読みやすかったです!
刃牙シリーズ第2部:『バキ』
| 巻数 | 31巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
負け知らずの最凶死刑囚とのルール無用の死闘に始まり、「中国大擂台賽(ちゅうごくだいらいたいさい)編」や「神の子激突編」のなかでまた1つ大きく成長する刃牙を描きます。 刃牙の父・勇次郎vs中国武術界の頂点・郭海皇(かくかいおう)の戦いは見応えがあり、武を極めることの意味などが深掘りされました。 刃牙の恋愛模様が色濃く描かれるのも本作の特徴で、彼女・松本梢江(まつもとこずえ)とのエピソードも楽しめます!
烈海王の「私は一向に構わんッッ」が登場。刃牙の熱さとネタっぽい面白さのバランスが1番いいと思う。
刃牙以外のキャラの魅せ方がうまいッッッ!!!ドラマにのめり込みます。
外伝:『バキ特別編SAGA』
| 巻数 | 1巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
幼馴染だった刃牙と梢江は1部の最大トーナメント中に恋人となりました。そんな2人の初めての交わりを描くのが本作です。 性交という名のバトル漫画を読んでいるような気持ちになる意欲作で、本能的な衝動のぶつかり合いという意味では本編にも通じるものがあります。描写には「刃牙」らしさが散りばめられており、観たことのない初体験描写になること間違いなしッ! 刃牙の色気が最高に味わえる1冊です。
エロスの新たな可能性との邂逅ッ!板垣先生ありがとう!
とにかく衝撃的でした。梢江の魅力を知りたい人におすすめ。
刃牙シリーズ第3部:『範馬刃牙』
| 巻数 | 37巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
最強親子による壮絶な親子喧嘩についに決着がつくのがこの『範馬刃牙』です。ビスケット・オリバとの対決や恐竜時代を生きた史上最強の生物・ピクルとの激闘を経て、勇次郎との戦いに向けて刃牙はさらなる高みへと登っていきます。 父より強くなるというのがシリーズ開始時からの刃牙の戦う目的でした。それがいよいよ決着とあって、終盤に向けて非常に盛り上がります。高まる緊張感からの、意外な幕引きまで、飽きる暇がありません。
エア味噌汁は伝説でしょう。この予測のできなさこそが刃牙の良さです。
人間の倫理観が一切通じないピクルの迫力がすごい!次はどんな生物が出てくるのか楽しみでなりません!
外伝:『範馬刃牙10.5巻 外伝ピクル』
| 巻数 | 1巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
『範馬刃牙』で描かれる「野人戦争(ピクル・ウォーズ)編」へつながる外伝です。ピクルが塩漬けの状態で発見されてから、本編に登場するまでの間を描くストーリーとなっています。 ピクルがどんな生態でどんな強さを持つのか、本編よりもより詳細に知ることができるピクル解体書のような1冊です。時系列順で読みたい場合は、本編でピクルが登場する直前に読むと、彼のバックボーンを理解したうえで本編を楽しめます。
ピクルの登場で刃牙シリーズは次のステージに進んだと確信。本当に唯一無二の漫画です。
ピクルかわいいと思っていたのでピクルが主人公の外伝が読めて嬉しい!
刃牙シリーズ第4部:『刃牙道』
| 巻数 | 22巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
地上最強の親子喧嘩決着で完結かと思いきや、『刃牙道』として新シリーズがスタート。親子喧嘩以降、退屈を持て余していた格闘家たちの前に現れたのは、クローン技術と降霊術で現代に蘇った宮本武蔵でした。刃牙すらも倒す強者・武蔵の登場に、ついに地下闘技場では武器が解禁されることに。 次々とメインキャラたちが武蔵に挑む流れとなっており、烈海王や花山薫の死闘も見どころです。刃牙の出番はやや少なめで、武蔵にスポットが当たっています。
まさかの宮本武蔵降臨!烈海王との勝負にはびっくりしました…
文字通りの真剣での勝負!それでも損なわれない刃牙イズムに完敗です。
刃牙シリーズ第5部:『バキ道』
| 巻数 | 22巻(完結済) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
『バキ道』のテーマは日本最古の格闘技・相撲です。相撲の祖・野見宿禰(のみのすくね)の称号を受け継ぐ2代目野見宿禰は、古代相撲を軽視する日本大相撲協会に対し、刃牙たち地下闘技場戦士とともに戦いを挑むことに。 ジャック・ハンマーやビスケット・オリバ、勇次郎らも参戦し、迫力満点の肉弾戦とともに相撲の奥深さにも切り込んでいきます。武器ありの前作から一転、シンプルな相撲での戦いに惹き込まれる作品です!
相撲ってこんなにおもしろいんだと痛感。新たな格闘技に出会えるのも刃牙の良さです!
板垣先生の筋肉描写が好きなので相撲編はたまりませんでした。
刃牙シリーズ第6部:『刃牙らへん』
| 巻数 | 5巻(未完結) |
|---|---|
| 作者 | 板垣恵介 |
タイトルの『刃牙らへん』の示すとおり、シリーズ主人公・範馬刃牙の周辺の人物にスポットが当たる作品です。本作の_主人公は刃牙の異母兄・ジャック範馬。_前作で噛みついて相手を攻撃する「噛道(こうどう)」を極めたジャックが、シリーズおなじみの強敵たちとぶつかっていきます。 序盤では鎬流空手の使い手・鎬昂昇(しのぎこうしょう)vsジャックの戦いがメイン。さらにジャックが過去に敗北したピクルとの再戦が描かれていきます。ドーピングあり、反則ありの血湧き肉躍るリベンジマッチに注目を!
なんと5巻からはvs花山薫に突入!これは熱い。
個人的には範馬勇次郎とジャックのあのホテルでの会食再びがおもしろすぎました。
「刃牙」スピンオフシリーズも必見!
『バキ外伝 疵面スカーフェイス』
花山薫を主人公とした『バキ外伝 疵面スカーフェイス』。作画は山内雪奈生が担当。本編でも絶大な人気を誇る日本一の喧嘩師・花山薫の男の美学がたっぷりと詰まった作品で、無口な彼の雄弁な拳に酔いしれることができます。 秘密結社「N・O・N」との抗争や、最強の暗殺者G.Mとの戦いが描かれていくことに。彼の組長としての戦いを楽しめます。
花山薫オタクにとってのバイブルです!本当に漢!痺れるッ!
『バキ外伝 創面』
15歳の花山薫を描くのがこの『バキ外伝 創面(きづづら)』です。あの漢の学生時代を覗けるスピンオフならではの内容が楽しめます。 ヤクザながらも真剣に勉強に取り組んだり、周りに馴染もうと努力したりと頑張る姿に思わず読んでいてニヤニヤしてしまうかも。本編のような暴力描写がほとんどない分、格闘漫画初心者にも優しい作品です。
成績表見せたくない薫くん(15歳)いいですね…
『バキ外伝 拳刃』
『バキ外伝 拳刃(けんじん)』は愚地独歩(おろちどっぽ)の若かりし頃を描く作品です。神心会の総帥にして武神と呼ばれる彼がまだ未熟だった頃の姿が血生臭く描かれているのが特徴。 本編で伝説として語られている「虎殺し」も本作に登場!空手家としての生き様が熱く描かれており、バトルもしっかり味わえるスピンオフです。
スピンオフではこれが1番好き!強さの理由がわかった気がします。
『バキどもえ』
板垣先生渋々公認という煽りがついている100%ギャグのパロディ漫画『バキどもえ』。作画はさいとうなおき、全3巻です。 「刃牙」シリーズを知っていればより楽しめるスピンオフで、最強の男たちの日常を刃牙愛たっぷりにギャグ仕様にしています。3巻にはなんとあの「外伝SAGA」をパロディ化した「SAGAどもえ」もッ!
本編のデフォルメじゃない方の絵が普通にうまくて笑ってしまいます
『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』
『バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ』は本編で死亡した烈海王が異世界に転生したことから始まる刃牙×異世界転生ファンタジー作品です。烈海王は異世界でも中国武術最強を証明するため、剣と魔法の世界で戦っていくことになります。 とにかく陸井栄史の画力が見事で、本編を読んでいるのかと錯覚するほどですッッ!
列さん退場に涙したものは読むべし!列無双が痛快です。
『バキ外伝 ガイアとシコルスキー〜ときどきノムラ 二人だけど三人暮らし〜』
別名義で板垣先生のアシスタントもしていた林たかあきが描くワンルームコメディです。_敗北を喫して刑務所に戻っていた最凶囚人シコルスキーは、リベンジマッチに挑むべく日本のガイアの元へ。_リベンジマッチが実現するまで、行く宛のないシコルスキーは、ガイアの狭いワンルームに身を寄せます。 ときどき出てくるガイアの本来の人格・ノムラも交えながら、ご近所付き合いをしたり、銭湯にいったり。ガタイのいい男たちが4畳半でみちみちになりながら、なんだかんだ平和にほのぼの暮らす様子と、ザ・刃牙な絵柄のギャップがクセになる作品です。
ガーレンも出てきて笑いをこらえきれなかった……!大家さんがなんだかんだ最強かもしれない
『バキ外伝 花のチハル』
_『バキ外伝 花のチハル』は暴走族特攻隊長・柴千春を主人公に尾松知和が描くスピンオフ漫画です。_いわゆる格闘技の天才ではないし格闘家としては素人の千春。そんな根性の天才である彼が、中国拳法の達人・龍書文(ろんしょぶん)と戦うことに。 一見すると千春に勝ち目がないこの対戦カードで、彼の武器である桁外れの根性がどんな勝負をもたらすのか。スピンオフだからといって突飛な設定ではなく、本編の内容や時間軸に基づいた緻密なストーリーと、本編を彷彿とさせる“板垣節”で読ませる骨太な作品です!
千春にこんな可能性が秘められていたとは!全3巻でさくっと読めましたが、中身はめちゃ濃かったです。
唯一無二のジャンル「刃牙」を楽しみ尽くせッッ
格闘漫画の金字塔にして「刃牙」というジャンルを確立した漫画「刃牙」シリーズ。どれから読もうか迷っている人やスピンオフが気になるという人は、ぜひこの記事を参考に「刃牙」という熱い世界に身を浸してみてください!












































