フェルンとシュタルクは好き同士で結婚する？2人の淡く甘い関係をエピソードと共に振り返る【葬送のフリーレン】

フェルンとシュタルクはフリーレン一行の甘酸っぱい青春要素を担う魔法使いと勇者です。 本記事では、パーティーメンバーから「もう付き合っちゃえよ！！！」と言われてしまう2人の関係性の変化について、時系列で紹介。お互いの恋心の有無や結婚についても考察しながら、2人の旅と恋の軌跡を追いかけてみましょう！ ※この記事は『葬送のフリーレン』の重要なネタバレを含みます。

フェルンは勇者一行の魔法使いフリーレンの弟子で人間の女の子です。もとは戦災孤児で、両親を失ってからは勇者一行の僧侶ハイターに育てられていました。 シュタルクは魔族によって失われた戦士の村出身の人間の青年。彼は戦士としての素質を買われて、勇者一行の戦士アイゼンの弟子となりました。 2人とも幼い頃に家族を失う、勇者パーティーメンバーに育てられるという似た境遇を持った同い年同士で、ほんのちょっとだけシュタルクが早く生まれています。

フリーレンとフェルンが旅を続けるなかで、2人は竜の脅威にさらされている村に立ち寄ります。そこで3年近く紅鏡竜を牽制し続けていたのがシュタルクでした。 シュタルクのことを事前にアイゼンから聞いていたフリーレンがシュタルクを勧誘します。当初は自分に自信のなかったシュタルクですが、フェルンの励ましに力をもらい竜を討伐。そして師匠と同じ「くだらない旅」をしてみたいとフェルンの仲間となりました。

フェルンのシュタルクへの恋愛感情が明言されている描写はありませんが、同年代として意識していることはコマの端々から読み取れます。対外的にはしっかり者のフェルンが、シュタルク相手にはわがままを言ったりむっすーとして見せたりするのも、それだけ心を許して甘えている状態だということ。 フェルンの誕生日プレゼント(29話)のくだりからも、一緒に旅をするうちにフェルンがシュタルクに淡い恋愛感情を抱き始めていることが窺えます。

シュタルクはどうも恋愛方面は鈍感な傾向があり、加えて生粋のヘタレなので、今ひとつフェルンにどんな形の感情を抱いているのか読みにくいところがあります。フェルンが何かしらに機嫌を損ねて、シュタルクが「ごめんよ～」と平謝りするのがお馴染みの光景です。 とはいえデート回(66話)ではフェルンを「かわいい」と異性として意識している様子が見られるので、フェルンよりもゆっくりと好意を育んでいると考えられます。

フリーレン一行が旅を終えた後、フェルンとシュタルクが結婚する可能性は高いと予想します。もともと仲間の死から始まったのが、この物語です。 フリーレンが失ったものを発端に旅を始めたのであれば、旅の終わりにはなにか未来へと繋がる希望があってほしい……と考えると、2人の結婚がしっくりくるのでは？と希望的観測も含めて思ってしまいます。 回想が挿入され、フリーレンが2人やその子孫たちの死を見送るというのもあり得そうです。

ヒンメル一行は魔王討伐後、それぞれの人生を歩んでいます。それと同様に、旅を終えた後、フリーレン一行もわりとさらっと別々の道を行く可能性も。 察してほしいタイプのフェルンは、おそらくシュタルクからのプロポーズを待つはず。ですが、シュタルクがヘタレを発揮してしまって、旅の仲間として行動している間はプロポーズできなさそうです。 となると、旅が終わってパーティー解散のタイミング＝最終回でようやく求婚となるのかもしれません。

初対面の際、フェルンは竜が怖いと泣きべそをかくシュタルクを冷たい視線で「こいつは駄目です」と見捨てようとします。第一印象としては最悪だったはず。 その夜、フェルンは彼の強さと英雄としての覚悟を知り、そのボロボロになった手を取ります。彼女にとって黒歴史となっている経験談を語り、彼の背中を押してあげたのです。 いい感じになったかと思いきや、翌日には服が透ける魔法で彼の身体を見て「ちっさ」とつぶやきダメージを与えていました。

北方の関所で足止めを食らい、初めて2人きりの時間が訪れます。シュタルクが食事に誘いますが、彼女の冷たい一瞥で「こえー」と退散。 この頃はまだフェルンはシュタルクの扱いに困った結果、ツンケンしている感じです。シュタルクからしても無表情なフェルンが怒ってみえています。 関所突破の策を協力して探していくなかで、シュタルクが師匠に恩返ししたいという思いを聞いたフェルンは、かつての自分と彼を重ね、これまでになく優しい表情でシュタルクを見つめました。

シュタルクの18歳の誕生日を当時の朝に知ったフェルンは、町に出かけた彼を追いかけます。そこでフェルンは、彼のお人好しっぷりや子どもなところ、故郷の村では「逃げてばかりの失敗作」だった彼の苦い過去を知ることに。 話を聞いたフェルンは自分の知る勇者シュタルクは1度も逃げたことがないと励まし、一緒に選んだブレスレットを贈ります。以降、シュタルクはこのブレスレットをつねに身につけており、2人のニヤニヤポイントの1つです。

フェルンの誕生日プレゼントをめぐりケンカした2人。ザインに諭されてフェルンが謝りにいくと、シュタルクは一緒に選びにいこうと言い出せなかったことを伝えます。 察してなフェルンと勇気が足りなかったシュタルクが、言葉で伝え合うことの大切さに気づいた重要な回です。 プレゼントは奇しくも恋人定番のデザインでした。彼が買い直しを提案するとフェルンは「二度とそんなこと言わないで」と怒り、贈り物を大事にしていることが伝わってきます。

路銀のためシュタルクは貴族の亡き長男の影武者として、フェルンはそのパートナーとして社交会デビューすることに。 シュタルクが練習で跪くと、彼女は「…似合ってない」と冷たい態度を取ります。しかし彼が去った後、彼に触れた左手を意味深に見つめるフェルンの姿が……。 当日、2人は正装して1曲踊りました。漫画は引きの2コマで終わりますが、アニメは2人のダンスシーンをたっぷりと張り切った作画で描いてくれています！

冷たい手で頬に触られたから、後日同じことをやり返した。という実に子供っぽいことが原因でケンカした2人。 ザインの聴取のなかで、フェルンは触れられた手の力強さに怖さを感じたとこぼしており、シュタルクを異性として意識したことが伝わってきます。彼女はザインにシュタルクが嫌いかどうか問われると、迷う様子なく「そう見えますか？」＝そんなわけないと返答していました。 結局、「もっと優しくして」「ごめんよぉ…」というやりとりで2人は仲直り。直後、ザインの名言「もう付き合っちゃえよ！！！」が飛び出しました。

一級試験で出会った北部魔法隊の隊長ヴィアベルにシュタルクがスカウトを受けます。思うところのあったフリーレンがそれを許可したため、フェルンは嫌だと言い出せません。 結局、シュタルクは誘いを断りました。フェルンの言葉があったから旅に加わったこと、臆病な自分を何度も引き上げてもらっていること、そして「俺はどこにも行かないよ」という決意を彼は口にします。 夜空の下でフェルンだけに語る姿は、久々の甘い回でした！

暇で構ってほしいフェルンのあたりが相変わらずきつく、シュタルクは仕返しのつもりで「明日デートしようぜ」と誘います。シュタルクはフリーレンに相談してデートプランを練り、フェルンは服選びに迷走。 当日、並んで歩くフェルンに、シュタルクは思わず「フェルンってこんなに可愛かったっけ？」といつも以上に彼女を意識して身体が強張る始末です。 フェルンは想像していた彼らしいデートではなくて最初は残念そうにしていましたが、最後は自分を喜ばせようと考えてくれたシュタルクの気持ちを受け取り、2人は初デートを穏やかに終えるのでした。

神技のレヴォルテとの死闘で、腹を手刀で貫かれながらもとどめを刺して勝利したシュタルクとゲナウ。2人は瀕死のところを魔法使いメトーデの回復魔法で一命をとりとめます。 数日間の意識不明状態となったシュタルクを、フェルンがつきっきりで看病したよう。その数日間はセリフなしの数コマで終わってしまいますが、単行本では76話と77話の間のおまけページで、彼の手を握って看病するフェルンが描かれています。

マハトの記憶解析中のフリーレンは、フェルンに膝枕をしてもらって食事をしていました。その姿に「甘やかし過ぎなんじゃねぇか？」とシュタルクが疑問を呈すると、フェルンは「順番ですよ」と返します。 これは「いい子で待っていればシュタルク様にも膝枕をしてあげますよ」とも取れる発言です。フェルンのなかでシュタルクへの許容範囲が広がってきていることの表れでしょう。

フェルンが魔力探知範囲外から長距離の「魔族を殺す魔法」を打ってソリテールに致命傷を与えます。魔力を使い切って空中から落下したフェルンを、シュタルクはお姫様抱っこで受け止めました。 102話後のおまけページでは、「歩けそう？」と気遣うシュタルクに「無理、運んで」とフェルンが甘える姿が描かれます。「はいはい」といつもの調子で彼女の希望を叶えてあげる姿は、死闘が続いた後だけに心に沁みますね。

フリーレンの旅という本作の軸にくすぐったい恋を添えてくれるシュタルクとフェルンの恋路について、考察も含めて紹介しました。まだどんな結末を迎えるかはわかりませんが、フリーレンの旅のように焦らずまったりと2人の関係性を見守っていきたいですね。