【推しの子】実写化の評価は?キャストや改変は本当にひどいのか徹底検証
赤坂アカ×横槍メンゴのタッグで描く漫画『【推しの子】』は、YOASOBIの主題歌「アイドル」とともにアニメ版も大ヒット。そしてついに2024年冬に映画&ドラマでの実写化が決定! この記事では実写化を受けてあがった賛否両論について、両サイドの意見をまとめながら、その理由や期待値について解説していきます。 ※この記事は「推しの子」の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
【推しの子】がついに実写化!!
ドラマ配信開始日 | 2024年11月28日 |
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映画公開日 | 2024年12月20日 |
キャスト | 櫻井海音(星野アクア役) , 齋藤飛鳥(星野アイ役) , 齊藤なぎさ(星野ルビー役) , 原菜乃華(有馬かな役) , 茅島みずき(黒川あかね役) , あの(MEMちょ役) |
大人気漫画「推しの子」がドラマ&映画の共同プロジェクトとして実写化されました。ドラマシリーズはAmazonのPrime Videoにて全世界に配信、さらに国内では映画版が劇場公開されることに。 映画は世界公開も視野に入れているそうで、好評を博したアニメ版「推しの子」の勢いに続けるかどうか注目が集まっています。ただ、今回の実写化が発表された際、原作ファンからは不安の声が数多くあがっていました。 そもそも「推しの子」は作中で「原作改変」の問題にふれており、原作者の赤坂アカも「漫画作品の実写化について批判的なことも言っている」と認めています。それを知っている読者は、なおさら実写化に過敏になっていた様子。では、公開後の評価は実際どのようなものになっているのでしょうか。
【キャスト】「コスプレ感がひどい」から評価が一転?
「イメージと違う」と炎上したキャスト発表
星野アクア役 | 櫻井海音 |
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星野ルビー役 | 齊藤なぎさ |
星野アイ役 | 齋藤飛鳥 |
有馬かな役 | 原菜乃華 |
黒川あかね役 | 茅島みずき |
MEMちょ役 | あの |
本作のメインキャストとなるのは上記の6名です。乃木坂46のエースとして活躍していた齋藤飛鳥や様々な分野で才能を発揮しているあのをはじめ、話題性抜群の豪華メンバーが勢揃いしています。しかし、キャスト発表を見たファンからは「イメージと違う」という声が数多くあがることに。 「キャラの性格とキャストのイメージが合わない」、「他にもっと適任の俳優がいるのではないか」など厳しい意見が噴出。漫画の実写化にこういった批判はつきものですが、「推しの子」もその洗礼を浴びてしまったようです。 また「コスプレっぽい」という、漫画原作の実写につきものの意見もあがっています。「推しの子」は原作のデザイン自体がポップなので、余計にチープ感が出てしまっている印象です。 世界観はそのままに、もう少しリアル寄りにする、衣装生地に予算を割く、表紙の構図にこだわりすぎず蛍光色の手袋をやめる、といったことでこの批判は防げたのかもしれません。
どの演者さんも素敵なひとばかりなんですが、適役かどうかは微妙なところです。
髪色を変に二次元せずにリアルにしたのはよかったのに、衣装どうした???でも改めて漫画読むと原作からコスプレみ強いから、ある意味正解かも。
実写版【推しの子】公開後の評価は?
公開前はキャストの再現度に不安の声があがっていましたが、実際に公開されるとその評価が一変。SNSには「思ったよりも違和感がない」「演技も上手でキャラそのもの」という肯定的な意見が殺到しました。 各キャストの高い演技力はもちろん、国民的アイドルグループのセンターを任されていた齋藤飛鳥がアイ役、子役経験のある原菜乃華がかな役に抜擢されるなど、原作キャラとリンクする経歴を持つ演者のキャスティングにも称賛の声が集まっています。 また、キャラクターの性格に目立った改変を加えない、現実にいてもおかしくないビジュアル作りを目指すなど制作陣のこだわりもプラスに働いた様子。キャストとスタッフ。その両輪がしっかりと噛み合い、ファンからの高評価に繋がったものと思われます。
二宮和也の起用が高評価?
本作における重要キャラとして、アクアの復讐劇に深く関わってくるカミキヒカル。いったい誰が彼を演じるのか、ファンのあいだで様々な憶測が飛び交っていました。そんななか、映画版のファイナル予告映像公開と共に、カミキを演じるのが二宮和也だと判明! これに対し、SNSでは「豪華すぎるキャスティング」「まさかの大物!嬉しすぎる」と肯定的な意見が殺到。さらに、予告内で見せたカミキらしいダークな雰囲気に「演技力高すぎ!」「カミキを再現できるのは二宮さんだけ」など惜しみない称賛が送られました。 このサプライズにより、実写版「推しの子」の評価はさらにアップすることに。「映画を見るのがさらに楽しみになった」という声が数多くあがっていました。
【原作改変】キャラを変えない改変を成功させられた?
ドラマならではの演出が光る7話と8話
漫画を実写化するにあたり、物語の構成が変わるのは仕方ないことです。時には「重要なシーンが描かれていない」と批判されることもありますが、実写版「推しの子」では見事なエピソードの取捨選択を披露。さらにドラマ版ならではのアレンジを加え、原作ファンを唸らせました。 第7話にはルビーがゴローの死について知る、作中屈指の重要シーンが存在。ここで彼女の転生前の映像を挿入し、ルビーが受けたショックを際立たせることに成功していました。 また、第8話にはかながスキャンダルに巻き込まれるエピソードが描かれています。実写版では情報をリークしたと思しき悪役を置き、かなへのヘイトを減らすことに成功。物語の本筋を変えることなく、不快感の少ない描写に変更していました。
「東京ブレイド」が舞台から月9ドラマへ
原作では2.5次元舞台として描かれていた「東京ブレイド」。実写版ではこちらを「月9ドラマ」に変更しています。かなり大きな改変に思えますが、本編ではこのエピソードの肝となる「実写化における脚本の問題」や「演じることを通しての成長や心境変化」をしっかりと描写。 重要ポイントを押さえた内容になっており、原作ファンからもほとんど否定的な意見があがっていません。原作では舞台稽古から本番における成長まで、舞台製作の全てを描いていました。ただ、実写版の限られた枠では、それを描き切ることはできません。 「東京ブレイド」をドラマに変更した影には、実写化に関わる様々な制約が隠れていたものと思われます。
実写映画【推しの子】では結末が大幅に変更
映画『15年の嘘』の制作やアクアとカミキの対峙など、原作の終盤からラストまでを描いた映画版「推しの子」。実はここで描かれた結末が原作から大幅に変更されているのです。カミキを道連れにしてアクアが死に、ルビーたちがその死を乗り越えるという流れ自体は大きく変わっていません。 ただ、その過程でアクアが復讐心を手放し自身の人生を歩もうとする、そんなアクアに自身を殺させようとカミキがルビーを人質にとるなど、原作にはない様々なシーンが追加。これにより登場人物の心理が原作以上にはっきりし、より納得のいくものに仕上がっていました。 ファンからも「映画版のアレンジがめちゃくちゃよかった」「むしろ原作のラストよりこっちの方が好きかも」と称賛の声があがっています。原作のラストに少々批判的な意見が集まっている反面、映画版には肯定的な意見が多数集まっているようです。
【評価】実写【推しの子】へのリアルな反応
公開前
否定的な声
物語の隅々まで実写化するのは難しそうなので、原作をかなり圧縮した内容になりそう。うまく構成できるのか不安です。
キャスト陣のコスプレ感がどうしても気になります。原作が好きだからこそ、ちょっと見るのが怖いですね。
これまで漫画の実写化には何度も泣かされてきました。今回も自分のなかにあった「推しの子」像とはかなり違う印象で、手を出すのはやめておこうと思っています。
期待の声
公開されている予告映像がどれもハイクオリティで、本編への期待度が急上昇しています!ドラマパートはもちろん、ライブシーンもすごく楽しみです。
実写版「推しの子」はプロモーションにも熱が入っていてとても好印象。制作サイドの熱量が高いので、作品も素晴らしい仕上がりになるはず。
YouTubeで「B小町ちゃんねる!」を見たのですが、キャラの再現度が予想以上に高くて驚き!みんな最高に可愛くて、本編を見るのが楽しみになりました。
公開後の評価
2024年11月28日から配信がスタートした、実写ドラマ版「推しの子」。以前は批判的な意見も目立っていましたが、配信後はSNSに肯定的な意見が多数あがっています。特にキャストの演技力を絶賛する声が多く、なかでも有馬かなを演じた原菜乃華の演技に称賛が集まっていました。 また、作中のライブシーンについて、「感動した!」「可愛すぎる!」という意見が殺到。曲やダンスのクオリティが高く、各キャストもアイドルとしての見事な振る舞いを披露していました。 その一方で、ストーリーについては「カットされているシーンが多い」「原作を知らないとわかりづらい」など、少々否定的な意見も集まっています。ただ、マイナスなものばかりではなく、「限られた枠のなかにうまくまとめている」と構成を褒める声もあがっていました。
「推しの子」実写ドラマ版の評価・感想
ずっと楽しみにしていた実写版。予想を遥かに超えるクオリティでびっくりしました!ストーリーやキャラも素敵だったんですが、1番印象に残っているのは1話冒頭のアイのライブシーン!可愛らしいアイドルソングと振り付けで、一気に引き込まれてしまいました。元トップアイドルの齋藤飛鳥さんが見せるパフォーマンスは圧巻の一言。これを見れただけでも、実写版が作られた価値があると思います。実写に不安を感じているひとは、このシーンだけでもいいので見て欲しいです。
(10代女性)
見る前はキャラやストーリーの再現度に不安を感じていましたが、実際に見てみると違和感はほとんどありませんでした。どのキャストさんも演技力抜群で、物語も原作をうまく再構成していたように思えます。個人的には有馬かなを演じていた、原菜乃華さんにとても惹かれました。素人目に見ても、とにかく演技が上手!アイドルとしてのパフォーマンスもハイレベルで、「かな役はこの人以外考えられない」と確信しました。マイナスな点がほとんど見当たらないハイクオリティな作品。映画公開が一層楽しみになりました!
(20代男性)
【原作者】赤坂アカ先生は実写に積極的ではない?
原作版「推しの子」には、漫画の実写化に関する闇や、それに直面した漫画家の苦悩が描かれていました。このことから、原作の赤坂アカ先生は実写化に対し批判的なスタンスをとっていたと推測できます。もしかしたら、赤坂先生は実写版「推しの子」の制作にそもそも乗り気ではなかったのかもしれません。 それを裏付けるかのように、赤坂先生は「いい事ばかりではなく批判的なことも言っています。キャストの皆様も制作陣も本当に大丈夫ですか?と聞きたくなるような気持ち」と、実写制作サイドに厳しい態度で接していることをほのめかしていました。 ただ、実写化に積極的ではないとしても、様々な意見を投げかけているのは良い傾向だと思われます。原作者の指摘やアドバイスがあれば、作品のクオリティは間違いなくアップするはずです。
赤坂先生にどんどんツッコミを入れてもらって、原作ファンも納得の実写化にして欲しいです。
実写【推しの子】への不安の声
「原作を再現できるのか」映像化自体に不安な意見
原作は芸能界の汚い部分も抉り出すストーリーが魅力です。制作サイドへの批判もはらんだ内容ゆえに、作者の赤坂アカ自身でさえ実写化しないと考えていたほど。どこまで描ききれるのか、不安は残ります。
原作がわりと実写化するにはリスキーな内容だし、時事的にもセンシティブなところがある。キャストさんたちのプレッシャーやばそうですね……。
「子役が再現できる?」子供時代の演技への不安感
本作には赤ちゃん時代のアクアたちがヲタ芸をするシーンや、幼少期のアクアが大人びた演技を披露するシーンが描かれています。果たしてこれらの場面を違和感なく実写化することができるのでしょうか。 赤ちゃんがヲタ芸シーンを実際に演じるのはまず不可能ですし、仮にCGを使用したとしても奇妙な映像になりそうです。また、どれだけ優秀な子役をキャスティングしようとも、アクアの演技シーンを再現することは難しいと思われます。 これらのエピソードをどう映像化するのか。ファンからは不安の声があがっています。
この場面をカットするのもありだけど、作品の代表的なシーンだからそれも難しそうですね。
「B小町ちゃんねる!」が開設!?
【推しの子】ドラマ&映画公式YouTubeチャンネルが、2024年9月18日に「【B小町ちゃんねる!】YouTube始めました!!」と題した動画を公開!こちらは実写版のキャスト陣が各キャラになりきり、まるで「本物のB小町がYouTubeチャンネルを開設した」かのような内容になっていました。 また、10月14日には続編動画も公開されており、今後も本作の公式チャンネル内で「B小町ちゃんねる!」の活動が続いていくと思われます。 ルビーたちが実在するかのようなこの企画に、ファンからは「みんなが本物のB小町に見える。可愛すぎ!」という声や、「実写化が不安だったけど、これを見たら一気に楽しみになった」など肯定的な意見が多数あがっていました。今後の更新も非常に楽しみですね!
B小町の映像が公開!
2024年10月18日、本作の公式YouTubeチャンネルでB小町のライブシーンが公開されました。 これを見たファンからは「楽曲のクオリティが高すぎる!」、「キャラ再現度も最高だし、アイドル感もばっちり」など肯定的な意見が殺到!これまでは実写化に対する不安の声が多くあがっていましたが、この動画公開をきっかけにSNSにポジティブな意見が増えてきました。 実際にこの動画を見てみると、それも納得の素晴らしい内容。この3人がB小町役に抜擢されたのがよくわかる、ハイクオリティなパフォーマンスを披露していました。
『【推しの子】』は実写でも覇権を取れるのか!その目で確かめよう
漫画原作の実写化作品は公開されてみるまでどっちに転ぶかわからないものです。『【推しの子】』は果たしてどのような作品になったのか、11月28日より配信開始されたドラマ版をぜひその目で確かめてみてください。