『名探偵コナン』アイリッシュはなぜ殺された？ピスコとの関係なども解説

アニメや漫画はもちろん、歴代映画も大ヒットを飛ばしている『名探偵コナン』。 そんな劇場版のなかでも特に名作と名高いのが『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』です。この記事では本作の敵役として登場するアイリッシュをご紹介！基本プロフィールはもちろん、その死亡理由や同じ組織に属するピスコとの関係性など、気になるポイントをしっかり解説していきます。 ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

「漆黒の追跡者」の敵役として登場する黒の組織の一員アイリッシュ。映画オリジナルキャラクターとなっており、金色の髪と渋い顔つき、そして筋肉質で大柄な体が特徴となっています。作中ではそのパワーを活かし、なんと蘭との対決にも勝利していました。 しかしながらアイリッシュは変装姿での登場がメインとなっており、その素顔が明かされたのは物語終盤になってから。プロフィールはほとんど不明なままで、わずかな活躍シーンのみで退場となってしまいました。

アイリッシュは黒の組織の機密情報が入ったメモリーカードを取り戻すため、警視庁所属の松本清長に変装し暗躍していました。彼は最終的に目的を完遂したものの、なんとジンの手引きによりメモリーカードごと胸を撃ち抜かれてしまいます。 このときアイリッシュは東都タワーにいたのですが、警察にタワーを包囲され逃げ切れない状態でした。ジンはそれを知りアイリッシュに見切りをつけ、機密情報もろとも葬ろうと決めたのです。 ちなみにアイリッシュは作中でコナン＝工藤新一だと知ってしまいました。彼が生き残ればその情報が組織に渡り、本編の展開が大きく動き出してしまいます。彼の死には「本編に影響を与えない」という大人の事情も絡んでいたのかもしれません。

コナン本編に登場する組織メンバーのひとりピスコ。アイリッシュは彼を父親のように慕っていたと明かされています。2人の詳細な関係は不明ですが、きっと古株メンバーのピスコがアイリッシュの面倒をよく見ていたのでしょう。 しかしピスコは任務中の重大なミスでボスに見限られ、ジンの手により殺害されてしまいます。これをきっかけにアイリッシュはジンを深く恨むようになり、どうにか失脚させられないかと企むようになりました。 ジンがアイリッシュをあっさり見捨てた背景には、「自身にとっての邪魔者を処分したい」という思惑もあったのかもしれません。

「漆黒の追跡者」は2009年に公開された劇場版13作目となる作品です。こちらは組織メンバーや各都道府県警察が集結する超豪華作品になっており、コナンと黒の組織の対決をメインにすえたシリアスかつ重厚なストーリーが描かれていました。 また東都タワーで繰り広げられるアイリッシュとのバトルは緊迫感にあふれており、一部では「コナンが最も追い詰められた戦い」とも言われています。本作は第33回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞も受賞している超名作です。気になる方は是非チェックしてみてください。

コナンの強敵として立ちはだかるアイリッシュですが、実はその死に際に「コナンを守る」という予想外過ぎる行動をとっているんです。 物語終盤、コナンは胸を撃たれたアイリッシュを何とか助けようと奮闘します。敵だった自分を助けようとするコナンに感銘を受けたアイリッシュは「ベルモットが惚れるわけだ」と発言。そして追い打ちのように放たれた銃弾からコナンを守り、そのまま息絶えてしまうのです。 この男気あふれた行動により、アイリッシュは映画オリジナルキャラとしては異例の人気を獲得することに。彼はコナンファンのあいだで、未だに黒の組織内の人気メンバーとして語り継がれています。

アイリッシュの声を担当したのはベテラン声優の幹本雄之(みきもとゆうじ)です。 1970年代から声優・俳優として活動をスタートし、これまでに『SLAM DUNK』の野間忠一郎や『キン肉マン キン肉星王位争奪編』のラーメンマンなど数多くの個性派キャラを担当してきました。また海外映画やアニメの吹き替えなどでも活躍し、多数の作品にその名を連ねています。

「漆黒の追跡者」のボスとしてコナンの前に立ちはだかったアイリッシュ。 戦闘力や知力は歴代敵キャラのなかでもトップクラスで、その活躍ぶりは目を見張るものがあります。気になる方は本作をチェックし、アイリッシュの有能さを是非とも確かめてみてください！