「コナン」作画崩壊の時期と理由は?「100万ドルの五稜星」でも作画崩壊してるって本当?
漫画だけでなく、アニメや映画でも大人気を博している『名探偵コナン』。幅広い世代から支持を受け続ける本作ですが、実は「アニメや映画の作画がおかしくなっている」という不穏な噂が存在します。 この記事ではそんなコナンの作画崩壊について徹底解説!そう言われるようになった時期や理由、さらには新作映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の作画についてもしっかり言及していきます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『名探偵コナン』作画崩壊していたのはいつから?
1996年から放送がスタートしたアニメ版『名探偵コナン』。 一部ファンのあいだで作画崩壊が叫ばれていますが、それはいつから噂されるようになったのでしょうか。ここ最近という意見もあれば、実は初期の方がひどかったなど、その意見はひとにより様々です。ここからはその詳細な時期について解説を進めていきます。
一番作画崩壊していたのは2009年ごろ
アニメ版『名探偵コナン』で1番作画が崩壊していたのは2009年の4月近辺だと言われています。この時期は本作の放送時間が月曜日の19時台から土曜日の18時台に変更されたタイミングと同じです。 この頃の放送回はキャラクターの比率がおかしくてコナンが極端に小さくなったり、登場人物の輪郭が不安定になったりと、ひと目でわかる作画崩壊が頻出していました。果たしてこの裏には、いったいどんな理由が隠されていたのでしょうか。
作画監督が変わった
1つ目の理由として挙げられるのが、作画監督の交代です。作画監督はアニメーターを統括するポジションで、アニメ全体の作画に統一感を与える重要な役割となります。もともと作画監督をしていた青野厚司は、どちらかと言えば原作寄りの作画を意識し好評を博していました。 しかしながら2005年に彼が作画監督を降板して以降、「なんだか絵柄が違う」「違和感を感じる」という声が噴出し始めてしまいます。2009年の作画崩壊の裏には、名物作画監督の不在やそのノウハウの散逸があったのかもしれません。
制作スケジュールの過密化
もう1つの理由として挙げられるのが、過酷すぎる制作スケジュールです。本作は週に1本の放送を長年続けている長寿作品。そういったアニメは作品制作に追われる時期が継続するため、放送期間のどこかで必ずと言っていいほど作画崩壊を起こしてしまいます。 『名探偵コナン』にとってはちょうど2009年の4月頃が、そのタイミングだったのではないでしょうか。このときは放送時間が大きく変更される時期だったので、いつも以上にスケジュールがタイトだったのかもしれませんね。
現在は作画はそこそこ安定している
一時期は作画崩壊が叫ばれた『名探偵コナン』ですが、ここ最近はクオリティが安定し、批判的な声もかなり減ってきているようです。昨今は少しでも作画崩壊してしまえば、SNSで大きく話題にされてしまう時代。制作サイドも今まで以上に気を遣って作画に取り組んでいるのでしょう。 また他のアニメ作品では原作者からの要望を受け、改めて作画に力を入れたという話も聞きます。場合によっては原作の青山剛昌からアニメスタッフへの指示が入ったのかもしれませんね。
一時的に悪くなることも
以前に比べて作画の質はかなり安定していますが、時には作画崩壊を指摘される回があります。特にアニメオリジナルのストーリーが展開する際には作画崩壊が起きやすいようで、「コナンの顔が普段と全然違う!」という声があがったこともありました。 前述したように、コナンは毎週の放送に間に合わせるため、過酷なスケジュールで制作を進めています。そのなかで常にハイクオリティに仕上げるのは流石に無理な話です。作画が多少崩れている回が放送されるのも、仕方ないことと言えるでしょう。
『名探偵コナン』作画崩壊していると話題になった回を解説
1049話「目暮、刑事人生の危機」(2022年7月9日放送)
近年のコナンアニメのなかでも、特に有名な作画崩壊回が1049話の『目暮、刑事人生の危機』です。この回はコナンや小五郎をはじめ、キャラクターの顔に違和感を感じるシーンが頻出。そのうえ顔と身体の比率がおかしい場面まであり、素人目に見ても「作画がおかしい」と感じる内容でした。 そのうえストーリー展開や演出まで奇妙な箇所があったため、この回はSNS上で大きな話題になってしまいます。『名探偵コナン』が悪い意味で注目を集めた、少々残念なエピソードですね。
2024年劇場版「100万ドルの五稜星」も作画崩壊している?
2024年4月に公開がスタートし、大ヒットを記録している『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』。 数多くのファンから好評を博している本作にも実は作画崩壊の噂が存在しています。コナン映画といえばそのクオリティの高さで有名ですが、作画崩壊は本当に起きているのでしょうか。ここからは3つのポイントにわけてその真相を考察していきます。
青山先生が描かれた原画も多く基本的には綺麗
本作は原作の青山剛昌が手掛けた原画も多く、全体を通して見ると高品質なアニメ作品になっています。作中にはテレビアニメ版では見られないような、大迫力のアクションシーンが満載です。しかもそのどれもがハイクオリティで、見ている者を引き込む魅力にあふれていました。 ただ全体の出来がいいからこそ、わずかな作画の違和感が目についてしまうもの。「100万ドルの五稜星」には作画崩壊を指摘されている、とあるキャラクターが存在するんです。
阿笠博士の顔が作画崩壊している?
「100万ドルの五稜星」の後半には、コナンお馴染みのキャラクターである阿笠博士が登場します。実は彼の絡んでくるシーンが「作画崩壊している」と指摘を受けているんです。一部のファンからは「博士の顔がおかしい」、「ここだけ別作品みたい」という声が噴出。 もちろん「特に気にならなかった」という声もあるのですが、一定数の人々に作画崩壊を感じさせたのは事実です。これから映画を鑑賞する方は、阿笠博士の登場シーンに注目してみてもいいかもしれません。
原因は過密なスケジュール
コナン映画は毎年1本公開されており、アニメ同様とてもタイトなスケジュールで制作が進められています。さらに通常のアニメよりも爆破シーンやアクションシーンが多いため、作画の手間もいつも以上です。 過密な日程と難しい作画。この条件が揃っていれば、多少作画が崩れるのも仕方ない気がしてしまいます。むしろ違和感を感じるシーンをここまで抑えて、このクオリティに仕上げているのは奇跡的。制作陣の惜しみない努力には頭が下がるばかりです。
作画崩壊はある意味レア!?今後の『名探偵コナン』に注目
ハイクオリティなアニメを提供し続けているものの、時折誕生する作画崩壊回も話題になってしまう『名探偵コナン』。 近年のこういった回はレアなので、作画崩壊が気になった方も「逆にラッキー」くらいの気持ちで楽しむのがいいかもしれません。作画はもちろんストーリーにも注目しながら、今後も『名探偵コナン』を楽しんでいきましょう!