2021年7月16日更新

映画『サマーウォーズ』の声優をまとめて紹介!あの意外な大物俳優も出演していた?

『サマーウォーズ』
(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS

2009年に公開された細田守監督によるアニメーション映画『サマーウォーズ』。この記事では、『サマーウォーズ』の魅力を引き立てた豪華声優陣をまとめて紹介します。主人公を演じた神木隆之介をはじめ、国民的アニメの声優から意外な大物俳優まで勢ぞろいです。

映画『サマーウォーズ』声優を一挙紹介!大物俳優から人気声優まで

細田守監督初の長編オリジナル作品で、興行収入16.5億円を記録した『サマーウォーズ』。本作は第33回日本アカデミー賞にて、最優秀アニメーション作品賞に輝きました。 舞台となるのは、長野県上田市とネット上の仮想世界「OZ」。OZでは世界中のインフラ、金融、行政が一括管理されています。しかしアメリカの人工知能研究所から脱走した開発中のAI「ラブマシーン」に乗っ取られ、OZは大混乱に陥ってしまうのです。 そんな本作の魅力のひとつとなった、登場キャラクターたち。この記事では彼らに息を吹き込み、命を与えた声優たちを一挙紹介していきます。 なかには意外な大物俳優や有名女優、国民的キャラの声優も出演しているので、要チェックです!

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主要な登場人物
陣内家の家族たち

【主要な登場人物】

まず最初に、AI「ラブマシーン」がもたらす危機に際し、最前線で闘う主要な登場人物を解説します。 東京都内の高校に通う小磯健二、学校のマドンナである篠原夏希、健二が連れていかれた彼女の実家で出会うカズマは長野県で奮闘することに。 そして健二の友だちである敬は東京から3人や陣内家と連携を取って、情報収集面でサポートしていくことになります。

小磯健二役/神木隆之介

『サマーウォーズ』
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主人公の小磯健二は久遠寺高校に通う高校2年生で、物理部に所属。1度は挫折したものの、国際数学オリンピックの日本代表を狙えたほどの実力者です。 引っ込み思案で内気な性格ですが、陣内家の人たちに揉まれ、徐々に心を開いていきます。 健二を演じた神木隆之介は、実写映画「るろうに剣心」シリーズの瀬田宗次郎役や『バクマン。』(2015年)の高木秋人役などで知られる若手演技派の代表格です。 実写映画のイメージが強いですが、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(2001年)や『ハウルの動く城』(2004年)、『君の名は。』(2016年)でも声優を経験しています。10歳の時に吹き替えを担当した『キリクと魔女』(2003年)も隠れた名作です。

篠原夏希役/桜庭ななみ

ヒロインの篠原夏希は、健二のひとつ先輩の高校3年生。剣道部に所属しており、健二にとって憧れの人でもあります。 誕生日を迎える曾祖母・栄を祝うため、“恋人のフリをする”アルバイトを引き受けた健二を連れて、地元の長野県上田市へ向かうことに。

篠原夏希の声優を務めたのは、清純派女優の桜庭ななみ。声優は『サマーウォーズ』が初挑戦ながらも、魅力的なヒロインを演じました。 2010年には映画『最後の忠臣蔵』のヒロインに抜擢され、第35回日本アカデミー賞の新人俳優賞など、数々の賞で新人俳優賞を獲得。 近年は大河ドラマ『西郷どん』(2018年)や朝ドラ『スカーレット』(2019年)などの話題作に出演し、着実にキャリアを重ねています。

佐久間敬役/横川貴大

佐久間敬は健二の同級生で、同じく物理部に所属している高校2年生です。健二とはOZの保守点検をするバイト仲間でもありますが、夏休みは健二が不在になって東京に取り残されてしまいました。 そんな敬の声を演じたのは、2007年公開の『河童のクゥと夏休み』で主人公・上原康一の声優を務めた、元子役で声優の横川貴大です。 森絵都原作のアニメ映画『カラフル』(2010年)にも端役で出演していますが、2010年前後から出演歴がありません。2021年6月現在、俳優業は引退していると思われます。

池沢佳主馬役/谷村美月

池沢佳主馬(カズマ)は夏木の又従兄弟で、OZではアバターの「キングカズマ」を操ります。 13歳ながら仮想世界では、格闘ゲームの世界チャンピオンとして君臨。巨大企業のスポンサーもつく実力者ですが、もともとはいじめられっ子でした。そうした過去を克服するため、祖父の万助から少林寺拳法を習っているようです。

『サマーウォーズ』で人気の高いキャラクターであるカズマを演じたのは、女優の谷村美月です。 谷村は2002年に放送された朝ドラ『まんてん』で女優デビュー。2006年に『時をかける少女』の藤谷果穂役で声優に初挑戦し、土肥の奥さんを演じた『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)や『バケモノの子』(2015年)など、細田作品の常連になりました。

【陣内家の家族たち】

『サマーウォーズ』陣内家家系図
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続いては夏希の母方の一族で、健二が彼女の「偽の恋人」として交流する陣内家を紹介します! 陣内家は、戦国時代に真田家に仕えた名家で、当主の栄からひ孫の代まで4世代が集う大家族です。普段は他県で暮らす家族もいますが、冠婚葬祭などイベントごとに集まります。 侘助がラブマシーンに深く関わったことから、OZの混乱を解決するために一族そろって奮闘することになるのです。

陣内栄役/富司純子

陣内栄は夏希の曽祖母で、数百年続いている陣内家の16代目当主。元教師という経歴を持ち、中央や地方に至るまで政財界に幅広い人脈がある人物です。その鶴の一声で4世代にわたる一族を率いて、世界の危機に立ち向かいます。 栄を演じた富司純子は20代の頃、「緋牡丹博徒」シリーズや「日本女侠伝」シリーズ、「女渡世人」シリーズといった東映映画のスターとして活躍。 朝ドラ『てっぱん』(2010年)でヒロインの祖母を演じたことも有名で、声優初挑戦となった本作でも格好良いおばあちゃんを好演しました。本作から約10年後、『海獣の子供』(2019年)でも再び声優を務めています。

陣内侘助役/斉藤歩

陣内侘助は陣内家の前当主だった夏希の曽祖父(故人)の隠し子。一族の資産を持ち逃げして10年ものあいだ行方不明でしたが、栄の誕生日に帰ってきます。天才的頭脳の持ち主でもあり、行方不明中はアメリカで人工知能の研究をしていました。 騒動を起こす自動クラックAIプログラム「ラブマシーン」とも、なにやら関係があるようで……。 侘助を声を演じたのは、演出家や脚本家としても活躍している斉藤歩です。俳優として映画やドラマ、舞台で幅広い役柄を演じています。 映画『殿、利息でござる!』(2016年)や『空飛ぶタイヤ』(2018年)などの話題作のほか、ハリウッド大作『沈黙ーサイレンス-』(2017年)にも出演しました。

篠原雪子役/谷川清美

篠原雪子は栄の長男・万蔵(故人)の長女で、夏希の母親。実家がある長野県へ向かう途中、OZが原因の渋滞に巻き込まれてしまいました。その際もホテルでのんびりと時間を潰すなど、マイペースな性格です。 雪子の声優を務めた谷川清美は、劇団「演劇集団 円」の舞台女優として活躍しています。 また舞台だけでなく、朝ドラ『半分、青い。』(2018年)で担任の先生役を演じたほか、『メゾン・ド・ポリス』(2019年)に薗田聖子役で出演。 本作以外の声優経験は少ないものの、『ノッティングヒルの恋人』(1999年)、『ゴーストシップ』(2003年)などの映画で吹き替えを担当しました。

陣内万理子役/信澤三惠子

陣内万理子は栄の長女。陣内家の次期当主で、親族が集まる際は女性陣を取り仕切ります。次期当主として、年長者として、栄に代わり一族をまとめることも。 万里子の声優を務めたのは、「未来少年コナン」シリーズのラナ役、ジブリ映画『魔女の宅急便』(1989年)でキキの母役を演じた信澤三惠子です。90年代に女優や声優として精力的に活動し、2時間ドラマなどの実写作品、TVアニメや海外作品の吹き替えでも活躍していました。 しかし本作以降、特に目立った出演歴はなく、実質の引退状態にあると思われます。

陣内理香役/玉川紗己子(現・玉川砂記子)

陣内理香は万里子の長女で、上田市役所に勤務する42歳の公務員です。自ら独身を貫いていますが、直美と揃って万助に揶揄されているのだとか。OZアカウント権限を利用して住民基本台帳を調べ、健二が偽の恋人だと気づきました。 そんな理香を演じたのは、「攻殻機動隊」シリーズのタチコマ役で知られる玉川砂記子です。 役柄の幅広さに定評があり、「逮捕しちゃうぞ」シリーズの辻本夏実役、「クレヨンしんちゃん」シリーズの風間くんのママ役を演じています。また彼女は活動の場も多岐に渡り、番組のナレーション、海外作品の吹き替えなども数多くこなしてきました。

陣内理一役/桐本琢也(現・桐本拓哉)

陣内理一は万里子の長男。陸上自衛隊の所属で、東京の市ヶ谷駐屯地に勤務しています。 仕事柄かいち早く危機を察知し、ラブマシーンとの対決に向けて行動を起こします。別の駐屯地から通信車両を持ち出してくるなど、フットワークの軽さを見せました。

謎めいた理一を演じる桐本拓哉は、主に舞台や海外ドラマ、外画の吹き替えで活躍しています。 吹き替えでは主にブラッドリー・クーパーやヒョンビン、ソ・ジソブらを担当するほか、「カンフー・パンダ」シリーズなどのアニメ映画にも出演。 そのほかにも「ジョジョの奇妙な冒険」(2014年)、『遊☆戯☆王VRAINS』(2017年)といったアニメへの出演で知られています。

陣内万助役/永井一郎

陣内万助は栄の次男であり、新潟漁港で水産業を営んでいる現役の漁師です。孫のカズマに少林寺拳法を教えるなど肉体派で、女系の陣内家でも特に行動力があります。ラブマシーンとの対決では、水力自家発電が可能な船で電力供給を担当しました。 万助を演じたのは、国民的アニメ『サザエさん』の磯野波平役(初代)でお馴染みの永井一郎です。 声優業界の草創期から活躍し、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズ、「機動戦士ガンダム」シリーズや高橋留美子作品などのヒットアニメに出演しました。 2014年1月に心不全で亡くなるまで、業界の第一線を走り続けた偉大な声優の1人です。

陣内太助役/小林隆

陣内太助は万助の長男です。陣内電気店を営んでおり、ラブマシーンとの対決では、大学に納品する予定だったスーパーコンピュータを貸し出してくれます。彼がいなければ、地球を救うことはできなかったかもしれません。 演じたのは、さまざまな映画やドラマでバイプレイヤーとして活躍する俳優の小林隆。近年ではドラマ『七人の秘書』(2020年)や『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』(2021年)に出演しました。 声優としては、2012年の細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』でも声をあてています。

陣内翔太役/清水優

陣内翔太は太助の長男で、金髪の派手な出で立ちながら警察官として働いています。夏希とは又従兄弟にあたる関係で、彼女に対して好意を寄せている様子で。突然現れた健二には厳しく接します。 声を務めたのは、俳優の清水優。これまでにドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)や『アンナチュラル』(2018年)などに出演しました。

陣内万作役/中村正

万作は栄の三男で、内科医をしているため栄の体調管理も行なっていました。しかしozがラブマシーンに乗っ取られたことでシステムが機能しなくなり、栄の異変に気付けなくなってしまいます。 酒が入ると下ネタを放つようになり、健二にも夏希との肉体関係について聞き出す始末。女性陣からは呆れられています。 声優を務めたのは、俳優やナレーターとしても知られる中村正です。アメリカのドラマ『奥さまは魔女』の日本版ナレーションとして知られており、そのほかにも数多くの洋画吹き替えで活躍してきました。

三輪直美役/山像かおり

三輪直美は万助の長女で、ギャル系の見た目をしたバツイチ美人です。父親に似て気が強く、最初はラブマシーンの討伐を主張する健二と衝突しました。 理香と共に「独身コンビ」と呼ばれる直美を演じたのは、女優で声優、脚本家の山像かおり。 声優としては主に吹き替えで活躍しており、「ER救命救急室」シリーズのシェリー・ストリングフィールド、ジュリエット・ビノシュなどの女優を担当しています。 本作のほかの細田守監督作品では、『未来のミライ』にもノンクレジットで出演しました。

陣内頼彦役/田中要次

陣内頼彦は栄の三男・万作の長男。松本市の消防署で救急救命士として働いています。弟の邦彦、克彦ともにゲーム歴は30年ですが、仕事で時間があまり取れないのだとか。 ラブマシーンとの2度目の対決では、弟たちと携帯端末を使って健二をサポートしました。

頼彦の声優を務めた田中要次は、「HERO」シリーズで「あるよ」が口癖のバーテンダー役を演じ、一躍人気を博した名バイプレイヤーです。最初は照明助手兼エキストラ、そして専業俳優へと異色の経歴を辿った俳優でもあります。 2017年公開の『バケモノの子』にもノンクレジットで出演し、再び細田作品に携わりました。

陣内邦彦役/中村橋弥(現・中村芝歌蔵)

邦彦は万作の次男で、消防署に勤務している消防士長です。ラブマシーンとの対決では、水を放水するなどのサポートを行います。新婚のため、妻の陣内奈々だけは侘助の存在を知りませんでした。 そんな邦彦の声を演じたのは、歌舞伎俳優の中村橋弥。映画では『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(2008年)に出演しました。

陣内克彦役/板倉光隆

陣内克彦は万作の三男で、上田市の消防署に勤務するレスキュー隊員です。3兄弟のなかでもっとも激情型で、感情がわかりやすいと兄2人にからかわれることも。 世界を巻き込む騒動の発端となっても悪びれない侘助に、真っ先に掴みかかりました。

かつて野球少年だった(らしい)克彦を演じたのは、俳優から声優、ナレーター、演出家に音楽監督まで多方面で活躍している板倉光隆です。 声優やナレーターとしては、番組のボイスオーバーや外画の吹き替え、CMナレーションも多数担当しているため、1度は彼の声を聴いているのではないでしょうか。『時をかける少女』の津田功介役も演じており、細田作品には2回目の出演となりました。

陣内由美/仲里依紗

陣内由美は克彦の妻で、長男・了平の高校野球の結果に一喜一憂する母親です。 登場シーンでは日本人メジャリーガーの野茂英雄、斎藤隆、松坂大輔らのレプリカユニフォームを着ており、野球に対する熱意が伺えます。

由美の声優を務めたのは、『ホリデイラブ』(2018年)などで再注目を集めた仲里依紗です。 近年は同作や『恋する母たち』(2020年)を中心とする不倫ドラマ、朝ドラ『エール』(2020年)に出演したほか、外画の吹き替えなども経験。 『時をかける少女』で主人公・紺野真琴役を演じた彼女が、3年後の本作で38歳のおばさん役を演じたと考えると、役幅の広さに驚かされます。

夏の定番映画『サマーウォーズ』には豪華声優陣が勢ぞろい!

『サマーウォーズ』
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夏の代名詞的存在となった、SF青春アニメ映画『サマーウォーズ』の声優を解説しました。 細田監督が東映から独立後、初めて監督した『時をかける少女』以来3年ぶりの新作で、同作の実力派スタッフが集結した本作。しかしキャラクターと豪華声優の存在なくして、テーマである“人と人のつながり”を描き切ることはできなかった、といっても過言ではありません! これまでに観たことがある人も、まだ観たことがない人もぜひ鑑賞してみてくださいね。

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