降谷零(ふるやれい)はゼロ所属の公安警察官！警察学校時代の過去も解説【名探偵コナン】

『名探偵コナン』シリーズの人気キャラのひとり・降谷零。公安警察として日々暗躍する彼は、そのクールかつミステリアスな表情で数多くのファンを魅了し続けています。 本記事ではそんな降谷のプロフィールや裏の顔、過去などについて徹底紹介。彼について改めておさらいしたいときにぜひチェックしてみてくださいね！

降谷零は警察庁警備局警備企画課(通称ゼロ)に所属する公安警察官です。警察内での階級は警部ですが、部署内でどのような役割を担っているかははっきりしていません。しかし大勢の部下を抱えており、自身も黒の組織での潜入捜査等をおこなっています。 国や国民を守るためあらゆる手段を講じ、自分の身の安全は二の次にするなど、非常に正義感の強い人物です。

「公安警察」とは、警視庁と各都道府県警察にある公安部門を指す俗称です。この部門はテロやスパイ活動をはじめとして、国家に反する反社会的活動の捜査等を担当しています。 公安部門のトップは、作中で降谷が所属する警察庁警備局。その下に警視庁公安部や各都道府県警察の警備部・警備課が位置します。

降谷零の表の顔である「安室透」は私立探偵。毛利小五郎に弟子入りをし、喫茶店「ポアロ」でアルバイトをしています。詳しくは以下記事で紹介しているので、安室透について知りたい人はぜひチェックしてみてください！

降谷零は黒の組織にも所属しており、「バーボン」というコードネームを与えられています。組織内での役割は「探り屋」です。バーボンのプロフィールや活躍については、以下記事で詳しく紹介しています！

両親のどちらかが外国人だという降谷零は、幼い頃その容姿をからかわれることが多くありました。そのたび喧嘩して傷だらけだった彼に声をかけてくれたのが宮野明美。彼女は実家の宮野医院に彼を連れていき、母親で女医のエレーナに手当てをお願いしました。 日本人とイギリス人の血を引くエレーナは、自身と似た境遇にある降谷を可愛がるように。一方で降谷も彼女やその家族に懐き、心を開いていきます。しかしある日突然宮野一家は「ラボ」に移り、降谷の前から姿を消してしまいました。

成長した降谷は、エレーナを探し出すため警察になることを決意。22歳のとき、警視庁警察学校に全科目オールAという抜群の成績で入校します。 目立つ容姿や真面目すぎる性格が災いしてか、入校当初の降谷は他の生徒とぶつかり合ってばかりいました。しかしともにさまざまな事件を乗り越えていくうち、仲間との絆を深めていきます。 警察学校時代の降谷は現在と比べ、優秀ではあるものの年相応の表情や言動を見せることも多くありました。同期と軽口を叩きあったりくだらない話で大笑いしたりと、普通の男の子としての一面が垣間見えます。

諸伏景光は警視庁公安部に所属していた警察官で、黒の組織に「スコッチ」として潜入していました。しかしスパイとバレ、みずから命を絶つことを選びます。 降谷とは幼なじみかつ親友同士で、「景(ヒロ)」「零(ゼロ)」と呼び合う仲。ふたりが出会ったのはおそらく小学校時代で、その後も交流があるうえ警察学校も潜入先もおそろいと、何かと一緒にいました。 もともと降谷は料理が苦手でしたが、料理好きな諸伏から教わって上手になったという過去があります。またギターが弾けるようになったのも、ベースが得意な諸伏と一緒に演奏したかったからとのこと。本当に仲が良かったことが随所からうかがえて、切ない気持ちになります。 スコッチについては↓の記事で詳しく解説しています！

松田陣平は警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に所属していた刑事。それ以前は警備部機動隊の爆発物処理班に所属していました。爆弾魔から人々を守るため命を落とします。 降谷とは警察学校入校当初は犬猿の仲で、殴り合いの喧嘩をしたこともありました。しかしとある一件を経てすっかり仲良しになり、冗談を言い合って笑い合う仲に。降谷が爆弾処理を得意としているのは、かつて松田から教わったためです。 松田については↓の記事で詳しく解説しています！

風見裕也は警視庁公安部所属の公安警察官。実は劇場版から逆輸入された元ゲストキャラクターです。 降谷の部下であり、日々彼からこき使われています。いわゆる苦労人ポジションにあるキャラで、本業と関係ないところで振り回されることもしばしば。しかし国のため働く降谷のことは尊敬しているようです。

室伏高明は諸伏景光の兄で、長野県警刑事部捜査一課に所属する警部です。弟とは幼い頃離れ離れになって育ちますが、その後も連絡は取り合っていました。 大学在学中、警察になる前の降谷と顔を合わせたことがあり、私立探偵の「安室透」の正体が降谷であると気づいています。しかし黒田兵衛から何らかの連絡を受け、彼と会ったときは初対面のフリをしていました。

黒田兵衛は警視庁捜査一課の管理官で、黒の組織のNo.2である「ラム」候補のうちのひとりです。 降谷とは何かと連絡を取り合っており、彼に対して指示を出したりお互い情報をやりとりしたりしています。降谷のことを「バーボン」と呼んでいることもあり、何かと怪しい人物ではありますが……？ 黒田については↓の記事で詳しく解説しています！

現在は沖矢昴と名乗り、工藤邸に潜伏するFBI捜査官・赤井秀一。彼は降谷を「敵に回したくない男」と評価する一方で、組織時代は互いに毛嫌いしていることで有名でした。 ベルモットの協力を得て、赤井秀一の死の真相を執拗に探ろうとしており、赤井の名を聞くだけで激情をあらわにする場面もある安室。青山によると「赤井の存在は、安室の唯一の弱点」だそうですが、一体なぜここまで赤井に固執するのでしょうか。

それは、「スコッチ」と呼ばれたメンバーの死に関する因縁が原因でした。 このスコッチこそ、降谷を「ゼロ」と呼んでいた幼なじみで、警視庁公安部の警察官だった諸伏景光の組織でのコードネーム。彼もNOCとしてバーボンと一緒に潜入していましたが、ある時、スコッチの正体が組織に知られていまい……。 ゼロに最期のメッセージを送った諸伏は、追いかけてきた赤井の拳銃を奪い取り、情報漏えいを防ぐため胸ポケットの携帯ごと心臓を撃ち抜きました。赤井がFBIだと明かして1度は思い留まるも、足音が近づいているのに気づき、隙をついて引き金を引いたのでした。 そこへ現れたのは、メッセージを受け取ったバーボン。赤井は彼に対し「裏切り者は始末した」と告げますが、降谷は現場の状況から自殺であると推理しました。 しかし、「赤井が自殺を促した」と誤解したため、2人の対立は深まっていくばかり。現在は沖矢昴と安室透として、水面下での攻防が続いています。 赤井秀一については↓の記事で詳しく解説しています！

降谷零としての活躍が存分に描かれた劇場版「ゼロの執行人」。小五郎が爆破テロの容疑者に仕立て上げられ、降谷は彼を追う存在としてコナンたちの敵側のような立場で登場します。 本作で降谷は目的のためなら手段を選ばず、正義のためなら悪にもなるという合理的かつ冷酷な一面を見せました。しかしその裏には彼の公安警察としての矜持が見え隠れし、思わずシビれます。 何よりクライマックスで見せたドライビングテクニックはかっこいいの一言！巧みなハンドルさばき、ぶっ飛んだ表情、舌ペロなど胸キュン要素盛りだくさんで、多くの視聴者を狂わせました。

劇場版「ハロウィンの花嫁」では、現在と降谷たち警察学校組の過去が交錯します。本作で降谷は謎の人物と接触した際、首に首輪爆弾を仕掛けられてしまいました。 いつ爆発するとも知れない爆弾から周りを守るため、降谷は特殊強化ガラスの中に閉じこもります。普通で考えれば大ピンチの状況なのですが、彼はそんななかでもまるで王様のように優雅な振る舞いを見せていました。さすがすぎる……。 もちろん降谷と警察学校組の過去がていねいに描かれているのも魅力的。彼らの華麗なチームワークを見ていると、嬉しいと同時に切ない気持ちにもなります。時を超えた伏線回収も最高です。

『名探偵コナン』が連載中の『週刊少年サンデー』では、安室透が主人公の公式スピンオフ作品『名探偵コナン ゼロの日常(ティータイム)』を連載しています。本作はトリプルフェイスを持つ安室の日常を描いた作品で、1話の掲載時には売り切れが続出するほどの人気作になりました。 あるときは毛利小五郎の弟子、あるときは黒の組織の一員、そしてあるときは公安警察として捜査を決行する降谷零。3つの顔を巧みに使い分ける彼のプライベートは、誰も知りません。そんな彼のトップシークレットである「日常(ティータイム)」が、臨場感たっぷりに描かれています。

アニメ『名探偵コナン』で降谷零を演じるのは、青二プロダクション所属の古谷徹。さわやかかつ個性的な声の持ち主で、若い頃からほとんど声が変わっていないことでも有名です。 『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイ役で知られており、「安室透」と「降谷零」の名前はこのキャラと声優本人にちなんでつけられています。

公安警察、私立探偵、黒の組織メンバーという3つの顔を使い分ける降谷。 現在はシリアスな表情を見せることが多い彼ですが、警察学校時代は意外に幼い言動もとっており、そのギャップには思わずキュンとしてしまいます。彼のこれからの活躍から目が離せそうにありません！