黒田兵衛の正体は公安の”裏”理事官で確定!アナグラムでのラム説や赤井務武説もおさらい【名探偵コナン】
『名探偵コナン』の登場人物のなかでも、何かと謎が多く怪しさ満点だった黒田兵衛。黒の組織とのかかわりも疑われてきた彼ですが、ついにその正体が明らかになりました。 今回の記事ではそんな黒田兵衛のプロフィールや作中での活躍、そして正体について詳しく紹介していきます。
『名探偵コナン』黒田兵衛の基本情報・プロフィール
所属 | 警視庁 |
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役職 | 捜査一課管理官 |
年齢 | 50歳 |
性格 | 冷静沈着 |
声優 | 岸野幸正 |
黒田兵衛とは青山剛掌原作の漫画及びアニメーション作品「名探偵コナン」に登場するキャラクターの1人で、読み方は「くろだひょうえ」です。原作では86巻の「川中島殺人事件」から長野県警の捜査一課課長として登場。 その後、警視正に昇格した松本清長(きよなが)の後任として一課管理官に就任しました。若い頃事故に遭い、10年近く入院した過去があり、顔の火傷と右目の義眼はその時のものです。また、事故の影響で記憶も所々抜け落ちている様子。 何故か出会う前からコナンのことを知っているなど謎が多く、実はラムなのでは?と疑われている謎の多い人物です。
【来歴】黒田兵衛の過去から現在までを解説
10年近く意識不明
黒田は何らかの事故で重傷を負い、その後10年近くものあいだ意識不明の状態で警察病院に入院することになります。 羽田浩司事件の関係者であることも明かされていましたが、入院する原因となったのがこの事件かどうかは、はじめのうちはわかっていませんでした。なお事故のショックで、黒髪が白髪になったり記憶を一部失ったりしています。
長野県警に出向
復帰した黒田は長野県警に出向し、捜査一課長として活躍します。 「県警の黒い闇」で初登場したときには、かねてから評判を聞いていたコナンに注目。その実力に信頼を置いているようで、コナンの指示通りに部下を動かしていました。その冷静沈着でどっしりとした態度には、人の上に立つにふさわしい風格が感じられます。 ただ当時は見た目も恐ろしいうえ、コナンからもラムなのではないかと疑われていたため、いかにも怪しそうな雰囲気を漂わせていました……。
警視庁捜査一課管理官に就任
その後黒田は人事異動によって警視庁捜査一課管理官に就任します。警視から警視正に昇進した松本清長の後任という形です。その裏で安室透と連絡を取り合い、彼のことを「バーボン」と呼ぶなど、少々不審な動きを見せていました。
【最新】黒田兵衛の正体は公安の”裏”理事官で確定!
何かと謎が多く、ラム説まで浮上していた黒田ですが、ついにその正体が公安の“裏”理事官であることが確定しました!真相が判明するまでの流れについては、以下の見出しで順を追って詳しく解説していきます。
黒田兵衛の正体が判明するまでを順を追って解説
黒田兵衛=ラム説
ラムの特徴の一つが「義眼で大柄な人物」であることから、大柄かつ右目が義眼である黒田もラム候補として挙げられていました。10年近く入院していたという空白期間があるのも、怪しまれた理由のひとつでしょう。 しかし一方で、灰原哀を間近で見ても特段気にする素振りを見せなかったり、コナンの実力について知りながら彼の正体を疑わなかったりと、シェリーや幼児化の薬について知っているラムだとすると不自然な部分も。 結果的にラムではなかったので、これらについては当然の描写だといえます。 ラムについては↓の記事で詳しく解説しています!
黒田兵衛と若狭留美
黒田と並び、ラムでは?と怪しまれていた人物に若狭留美がいます。若狭はコナンの副担任なのですが、コナンの知らないところで狂気じみた所作を見せていたり、右目が見えない疑いがあったり、灰原が反応したりとただの教師ではないようです。 そんな若狭はとある事件で犯人逮捕に貢献。新聞記事に掲載されました。すると、その記事を見た黒田は「お手柄小学校教師… 若狭…留美か…」と呟くのです。意味深ですね。その後、2人は対面を果たすことになるのですが、そこでも互いに牽制しあっています。 仮に若狭がラムだったとすると、黒田は公安警察でラムを追っている人物。そして、過去に起きた事件で何か関係性がある、というのが有力な説になっていました。 若狭留美については↓の記事で詳しく解説しています!
ゼロの執行人
黒田は2018年に公開した映画『名探偵コナン ゼロの執行人』にも登場しています。映画の中で安室が黒田と電話で話をしており、黒田の「ぬかるなよ」に対して「了解」と答えるシーンがあります。 また、このシーンでは「ぬかるなよ」の後に黒田の口が動くのですが、その動きが「バーボン」と言っているように見えるのです。もし、相手が黒田でゼロの人物だった場合、安室のコードネームを知っているので敢えて言ったと考えられます。 一方、組織のコードネームで呼ぶなら黒田はラムなのでは?という説を誘っているようにも思えますし、どちらとも取れそうなやり取りですね。 しかし、この事実から黒田の正体は、公安における安室の上司かラムかに絞られたように思えます。
ラムの正体が脇田で確定
原作1066話ではついに、板前の脇田兼則がラムだということが確定しました。脇田は表向きひょうきんで気のいい人物ですが、その裏に組織のNo.2としての恐ろしい顔を隠していたのです。 こうしてラムの正体が確定したことで、黒田=ラム説は崩れることとなるのでした。
黒田兵衛が公安の裏理事官で確定
黒田の正体は、安室が所属する警察庁警備局企画課――通称ゼロのトップである「裏理事官」でほぼ確定です。 その根拠のひとつとなるのが、大岡紅葉に仕える執事である伊織無我との会話。伊織はかつて公安警察に所属しており、潜入先で「榊原」という偽名を使っていました。その偽名で伊織のことを呼んでいることや、ふたりのやりとりからしても、黒田が伊織の元上司であることがうかがえます。 この事実にくわえ、安室に指示を出している描写を踏まえると、黒田は公安の偉い人であると見て間違いありません。過去にゼロのメンバーだったことも明言されており、現在は裏理事官にまで昇りつめたと見てよさそうです。
【考察】黒田兵衛と赤井務武は同一人物?
一部の読者のあいだでは、黒田兵衛と赤井務武が同一人物なのではないかという考察もされていました。 どちらも謎多き人物だったことにくわえ、黒田に10年以上の空白期間があったり、務武は約10年前に消息不明になっていたりと、ふたりを結びつけられそうな要素があったためです。 しかし黒田と務武は顔立ちだけでなく体格もかなり異なっています。あのベルモットすら体格のちがいすぎる人物に化けることはできないようなので、仮に高度な変装技術を持っていたとしても、このふたりが同一人物である可能性は低いといえるでしょう。
安室透やスコッチとの関係性を考察
ラム以外に彼の正体として噂されるのは、かつて組織に潜入して自殺したスコッチでは?というものと、公安警察で安室も所属しているゼロの人では?という説です。スコッチ説については若い頃の事故で見た目が別人のようになったから、というのが理由ですが、過去のスコッチの体格を考えると少々強引なのでは、という意見が多めです。 一方、彼がゼロに所属していた場合。コナンのことを詳しく知っているのは、実は安室から情報を入手しているからでは、というのが考えられます。もし黒田が安室の上司であったと考えると、不自然ではないですよね。 2人については↓の記事で詳しく解説しています!
【声優】黒田兵衛を演じるのは岸野幸正
義眼の男、黒田の声を担当しているのは声優の岸野幸正です。1955年10月21日生まれ、東京の出身でダンディな髭がトレードマークの人物です。声優以外では俳優としても活躍しており、劇団岸野組を主宰しています。 メインキャラクターを演じることは少ないものの『ドラゴンボール』のバータや桃白白、『SLAM DUNK』の魚住純など名脇役と言われるキャラクターなどが代表作。落ち着いた声が特徴的で、演技力の高さにも定評があります。 黒田にも渋めの落ち着いた声が良く似合いますね。
黒田兵衛の正体は公安の”裏”理事官でほぼ確定!今後の活躍にも期待
作中でのさまざまな描写から、ゼロの裏理事官であることがほぼ確定した黒田。安室に指示を出していることもあり、今後物語に深く絡んできそうです。今後の活躍からも目が離せませんね!