ドラコ・マルフォイはいいやつか臆病者か?良心を捨てきれなかった葛藤に迫る【ハリー・ポッター】
シリーズ合計30分しか登場していないにもかかわらず、絶大な人気と存在感を放つドラコ・マルフォイ。ハリー・ポッターのライバルだけど本当は良いやつ疑惑があがっているドラコの性格から生い立ちまで、その魅力に迫っていきます! ※ネタバレを含みますので、注意してください。
ドラコ・マルフォイのプロフィール
本名 | ドラコ・ルシウス・マルフォイ |
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家族 | ルシウス・マルフォイ(父親) , ナルシッサ・マルフォイ(母親) , アストリア・マルフォイ (妻) , スコーピウス・マルフォイ(息子) |
血統 | 純血 |
誕生日 | 1980年6月5日 |
寮 | スリザリン |
杖の芯材の種類 | ユニコーンの毛 |
俳優 | トム・フェルトン |
ドラコ・マルフォイは、1980年6月5日に生まれた純血の魔法使いです。 魔法使いで死喰い人でもあるルシウス・マルフォイとナルシッサ・マルフォイとの間に生まれたドラコは、裕福な家庭環境の中で育ち、1991年にホグワーツ魔法魔術学校へ入学します。 この「純血」とは魔法使いではない人間、いわゆるマグルの血が入っておらず、両親のどちらもが完璧な魔法使いの家柄の出身者のこと。ドラコは「純血」であることが何にも勝ることだと強く信じて育った純血主義者です。 また父方のマルフォイ家・母方のブラック家ともに純血至上主義かつヴォルデモート支持者であった為、そうした思想に自然と傾倒するのは子供として普通のことでした。 ハリーとは永遠のライバル関係がありましたが、ハーマイオニーをさり気なく救っていたり、ダンブルドア殺害を躊躇する様子など実は良いやつだったのでは、と長年言われ続けています。
ハリーたちとの対立はコンプレックスの表れ
ヴォルデモートの攻撃から生き抜いたハリーについてマルフォイの両親は、ハリーが闇の魔法使いだからヴォルデモートから生き延びたと考えていました。そのため初めはドラコの方からハリーに近づいていくのですが、ドラコの悪い部分が出てしまいます。 ドラコはホグワーツ魔法魔術学校に入学する前に、ハリーと2回ほど会って会話を交わしています。 しかしいずれもハリーはドラコに対して良い印象を抱きませんでした。 そして2人が完全に決裂したのは、入学式の夜のこと。 ハリーはドラコから、ホグワーツに向かう急行列車内で友だちになったロン・ウィーズリーのことを馬鹿にされた上に、付き合う友人は自分が教えてあげよう、とハリーに自分と握手をさせて仲間になるように仕向けます。 しかしハリーはドラコに従わず、またすでに有名人であったハリーにコケにされたと感じたドラコはそれに腹を立て、これがきっかけで学生時代に敵対し続けることになります。
マルフォイがハリーを嫌った本当の理由
ドラコがハリーを嫌った本当の理由は、彼の家柄や教育方針にあるのかもしれません。マルフォイ家は純血の魔法使いの家系であり、ドラコも純血の優位性を教えられ、マグルへの偏見を持ったまま育ちました。ハリーは半純血の魔法使いで、マグルの両親を持つハーマイオニーと親しくしていることも許せなかったと考えられます。 ドラコは父ルシウスに溺愛されて育っており、自分以上に注目されているハリーの人気にも嫉妬していたのかも。そんなハリーにないがしろにされたことが一番許せなかったのかもしれません。
マグルだけが理由じゃない?ハーマイオニーへの劣等感
ドラコのハーマイオニーへの嫌悪感は、実は彼女に対する劣等感からくるものでした。父ルシウスにも「マグル出身のハーマイオニーより成績が下」であることを詰られており、それが余計にドラコの劣等感を強くしたのでしょう。 純血でもないハーマイオニーに負けているという事実が、純血至上主義のマルフォイ家においては許されず、「家の恥」とまで言われてしまったら、ドラコでなくても捻くれた性格になってしまいそう。
臆病者かいいやつか?ダンブルドアを殺せなかったマルフォイ
一見ただの嫌な奴であるドラコですが、「謎のプリンス」で父ルシウスがアズカバン送りにされた当てつけで、ヴォルデモートからダンブルドア殺害を命じられます。 神秘部の戦いでダンブルドア軍団に破れた父ルシウスに代わり、ドラコはマルフォイ家の行く末を背負ってヴォルデモートに忠誠を尽くすことになりました。ヴォルデモートは父の失敗の罪を全部ドラコに背負わせ、この難題を科したのです。 しかしドラコにダンブルドアを殺す度胸はなく、毒や呪いのネックレスなどで間接的に殺そうとしますがすべて失敗。そしてダンブルドアも、ドラコに殺すことはできないと確信していました。 初めこそヴォルデモートから任務を任された喜びがありましたが、じきにヴォルデモートへの恐怖に押しつぶされ、トイレで一人泣いていたのです。
ダンブルドアが信じたマルフォイの良心
ヴォルデモートに課された暗殺任務の重圧に耐えきれなくなっていたドラコ。やはりいざダンブルドアと対峙した時、彼は最終的に手を下すことはできませんでした。そのことはダンブルドアも予測していたため、前もってスネイプに「破れぬ誓い」を立てて自分を殺害するよう頼んでいたのです。 ダンブルドアはドラコの性格や育った環境も知った上で、彼の最後の良心に賭けていたのでしょう。本当は臆病で小心者だったことが、この任務に対する葛藤でバレてしまいましたが、それこそが彼の「本当に悪い奴ではない」という証明にもなりました。
その後はいい父親になったマルフォイ
純血主義を捨て去り結婚
「ハリー・ポッター」シリーズでは純血主義に傾倒していたドラコですが、ヴォルデモートが倒れ、大人になったドラコは純血主義を捨て、血の呪いを持つアストリアと結婚しました。「死の秘宝 PART2」の戦いから19年後のラストシーンでは、9と3/4番線で出会ったハリーとドラコは無言で挨拶を交わしていますね。 家庭環境から純血主義に囲まれて育ったドラコですが、彼の中にあった良心が芽吹き善性を取り戻したといえるのではないでしょうか。
マルフォイと息子の関係性
ドラコは同じスリザリン寮生だったダフネ・グリーングラスの妹アストリアと結婚して、子どもにも恵まれました。 息子の名前はスコーピウス・ハイペリオン・マルフォイで、ハリーとジニーの息子アルバス・セブルス・ポッターや、ロンとハーマイオニーの娘ローズ・ウィーズリーの同級生に当たります。 スコーピウスはその外見こそドラコと瓜二つではあるものの、内面は正反対の様で、ドラコよりもマルフォイ家の純血主義的な風習には反発しているよう。 そんなスコーピウスを、ドラコは優しく受け入れています。 また、母アストリアはスコーピウスがホグワーツの3年生の時に「血の呪い」による虚弱体質で亡くなり、それ以降はドラコがシングルファーザーとして息子を育てています。ドラコはアストリアを深く愛しており、再婚することはありませんでした。 同様に息子スコーピウスのことも慈しみ、自分が父から受けたような偏った教育はせず、偏見のない子どもに育ちました。ホグワーツでハリーの息子アルバスと親友になった際も、認めて受け入れたようです。
遂に和解したマルフォイとハリー
「呪いの子」では、ハリーの次男アルバス・セブルスとホグワーツで親友になったスコーピウスですが、そんな息子2人のピンチでは、なんとドラコとハリーが共闘! ハリーの息子であるアルバス・セブルスは、グリフィンドールではなくスリザリンに組分けされたことでからかわれ、孤独に苛まれることに。 父であるハリーはそんなアルバスの気持ちを解せず、ヴォルデモートの息子だという噂が立つスコーピウスとの友人関係に難色を示していました。一方、ドラコはスコーピウスの良き理解者となっており、アルバスとの関係も認めています。 スコーピウスとアルバスの2人が逆転時計で過去を変えてしまったがために起きた騒動に関しても、ドラコはいち早くハリーの元へ出向き、2人を救うための行動に出ています。そしてロンやハーマイオニーとも共闘することになるのです。
マルフォイとハリーの夢の共闘
スコーピウスとアルバスは、逆転時計を使って三大魔法学校対抗試合(「炎のゴブレット」)で死んだセドリックを救おうとしていました。その過程で過去を変えてしまい、いくつもの平行世界が生じてしまいます。 ドラコはマルフォイ家にある本物の逆転時計を持ち出し、ハリーの元へ。ドラコはスコーピウスがヴォルデモートの息子ではないことをハリーに打ち明けました。そして本当のヴォルデモートの子デルフィーニの画策から息子たちを救うため、ロンとハーマイオニーとともに逆転時計で2人が居る1981年に戻ります。 ハリーとドラコ、そしてロンとハーマイオニーはデルフィーニとの戦いを制し、無事に息子たちを救い出したのでした。
マルフォイはどんなホグワーツ時代を過ごした?
1年目:『ハリー・ポッターと賢者の石』
父ルシウスは、闇の魔術で有名なダームストラングへの入学を検討していたものの母ナルシッサの希望でドラコはホグワーツへ入学することになります。 スリザリンの寮ではクラッブ・ゴイルと悪童3人衆を結成。ハリーらの夜間外出をマクゴナガルに密告するものの、自身も外出していたため減点。さらに禁じられた森でユニコーンを探す手伝いを命じられます。
2年目:『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
2年生になったドラコはフローリシュ・アンド・ブロッツ書店で父ルシウスと共にハリーと出くわします。ルシウスはハリーとウィーズリー家の人々を馬鹿にする言葉を浴びせました。 学校ではスリザリンのクィディッチの新しいシーカーにドラコが選ばれます。
3年目:『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
魔法生物飼育学の授業でドラコはハリーとハグリットを馬鹿にし、さらにディメンターが後ろにいると嘘をつき怯えるハリーをあざ笑います。あろうことか誇り高いバックピークを馬鹿にして、案の定怪我を負いました。 怪我の責任をとらせるため、ドラコはバックピークの処刑とハグリット追放を要求。結果としてバックピークの処刑が決定しますが、処刑の様子を見物に来ていたドラコはハーマイオニーから平手打ちをくらい、ひるんでしまいます。
原作ではハーマイオニーをさりげなく救っていた?
「炎のゴブレット」の原作では、ドラコの行動が結果的にハーマイオニーを救うことになる場面があります。 クィディッチワールドカップの観戦にやってきたハリーたち。しかしそこに大勢のデスイーターが現れ、マグル生まれを狙って襲撃をはじめます。 逃げ回るハリー、ロン、ハーマイオニーは森の中でドラコと顔を合わせ、彼はマグル生まれであるハーマイオニーが特に狙われていると嘲笑しました。しかしそこで彼らは言い返すことなく逃走し、結果的にデスイーターから逃れることができたのです。 ドラコは単にいつも通り嫌味を言ったのか、それともハーマイオニーを救うために回りくどい言い方をしたのか、どちらなのでしょう。
4年目:『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
クィディッチワールドカップで出会ったハリーらに対して貴賓席への招待だと自慢するドラコ。 三大魔法学校対抗試合では、ドラゴンとの戦いを控えるハリーを馬鹿にしますが、ハリーに「邪悪で残酷な父親に、卑劣な息子だ」と反論されます。家族を馬鹿にされ、怒ったドラコは背後から魔法をかけようとしてマッド・アイ・ムーディによってイタチに変身させられてしまいました。 さらにハリーが炎のゴブレットに細工をしたというデマ・バッジを作成するなど終始ハリーの邪魔を徹底しています。
5年目:『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
ドラコは5年生に進級しスリザリン監督生になります。しかし相変わらずウィーズリー家を侮辱、さらにハリーの母リリー・ポッターさえも侮辱するような過激な発言はおさまりません。監督生だけでなくアンブリッジの任命により尋問官親衛隊になり、ダンブルドア軍団の集会でハリーたちを捕らえ、アンブリッジに引き渡します。 一方で父ルシウスは神秘部の戦いで任務に失敗。その上、逮捕されアズカバン送りになってしまったのです。
6年目:『ハリー・ポッターと謎のプリンス』
ドラコにとって転換点となる作品です。父ルシウスを助けるために死喰い人になったドラコ。ホグワーツ特急でハリーが透明マントで盗み聞きしていると気付き、石になる呪文をかけ足で顔を踏みつけます。 ダンブルドアの暗殺を命令されますが、責任の重さと度重なる失敗から精神が不安定になり理解者であったスネイプすら信用できなくなってしまいます。 マートルのトイレで懺悔していたドラコのもとにハリーがやってきて抑えていた感情が爆発。ハリーとの決闘はハリーの放ったセクタム・テンプラの呪文で大けがを負いますが、スネイプに助けられます。 本作の最後では、なんとかダンブルドアを追い詰め武装を解除したドラコ。しかし彼はとどめを刺すことはできません。葛藤している間に、スネイプがダンブルドアにとどめを刺したのでした。ダンブルドア殺害に関わったドラコはホグワーツを去るしかありませんでした。
7年目:「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1&2」
ダンブルドア殺害が成功したことで、ルシウスは晴れてアズカバンから解放。一方でドラコはマルフォイの館でハリーをヴォルデモートに引き渡すのを阻止します。それは、スナッチャーに捕まったハリー、ロン、ハーマイオニーがマルフォイの館に連れてこられたときのこと。 このときハーマイオニーがとっさにかけた「蜂刺しの呪い」で、ハリーの顔は元の状態がほとんどわからないほどに腫れていました。そのため、本人か確認するためにドラコが呼ばれます。 しかし長年のライバルの顔を覚えているはずのドラコの答えは「知らない(分からない)」。仕返しをする絶好の機会だったにも関わらず、彼は明言を避けたのです。本当に確信が得られなかったのかもしれませんが、この一言でドラコはハリーの危機を救ったのでした。 このエピソードからも、いくらハリーたちと対立していても決して死は望まないドラコの良心を垣間見ることができますね。 ヴォルデモート敗北後、父ルシウスは死喰い人の情報を提供する代わりに再びアズカバン送りを逃れました。
ドラコ・マルフォイの人間関係
家族との関係は?父親・ルシウスから影響を受けていた?
ドラコは両親から溺愛されて育ち、特に魔法省にも影響力のある父は、偉大な人物として尊敬していました。 彼の父であるルシウスは、魔法界の純血名家であるマルフォイ家の当主で、半純血やマグル生まれの魔法使いは純血の魔法使いより劣っていると信じています。そんな純血主義の父のもと、ドラコは彼の思想を受け継いで育ちました。 ホグワーツ入学後も、ドラコは「父上は〜」と話を始めることも多く、彼の思想を鵜呑みにし、誇りに思っていたことがうかがえます。 また、のちにデスイーター見習いとなるのも、父に認められたい一心での行動で、ヴォルデモートに忠誠を誓っていたというわけではなさそうです。
ヴォルデモートとマルフォイの関係は?
ドラコは16歳の時に、直接ヴォルデモートと関わり始めます。その頃ドラコの父親であるルシウスは、ヴォルデモートから受けた任務でミスを犯し、アズカバンの監獄に収監されていました。 ドラコは、ルシウスを救いたければダンブルドア校長を殺せ、とヴォルデモートから言い渡され、それをきっかけに死喰い人となり闇の陣営の1人として活動し始めます。 ドラコが殺人を犯すことは出来ないとヴォルデモート自身も分かっていましたが、失敗しても成功しても自分にとっては都合が良い計画を立て、ドラコはそれに踊らされたのです。 そんなドラコにスネイプ教授は影で手助けをし、結局ダンブルドアが死んだことでドラコの家族は守られました。
スネイプ先生お気に入りの生徒だったが……
ドラコは、ハリーのことを妬み嫌ってなにかといじめるスリザリンの寮監、セブルス・スネイプ教授を尊敬していました。 スネイプ教授も、よく知るルシウス・マルフォイの息子であり、根っからのスリザリン気質を持っていたドラコを贔屓します。 スネイプは昔、ハリーの父親であるジェームズ・ポッターの取り巻きにいじめを受けていました。彼は未だにそれを根に持っており、ハリーが絡んだことになると、より一層ドラコを優遇して目にかけていました。
しかしルシウスがアズカバンの監獄に収監され、今までルシウスがいた闇の陣営のポジションにスネイプが就くとドラコの態度は一変します。スネイプが敬愛する父親の座を奪ったとドラコは思いこんだのでした。 さらにドラコはヴォルデモート卿から、「父親をアズカバンから解放したければダンブルドア校長を殺せ」という任務を課せられていました。 人を殺すことが出来ないドラコに、スネイプは何度も手を差し伸べますが、自分の任務をもスネイプが横取りしようとしていると疑い出し、彼を徹底的に避け始めます。 そのような態度をとられても、スネイプは殺人を犯せなかったドラコの代わりにダンブルドア校長を殺します。そして、ヴォルデモート卿にはドラコ自身がダンブルドア校長を殺した様に思わせて、最後までドラコを守り続けました。
ハーマイオニーとは犬猿の仲だけど……
ハーマイオニー・グレンジャーは、「ハリー・ポッター」シリーズの主要登場人物でハリーの親友の1人です。 ホグワーツ魔法魔術学校イチの成績優秀者ですが、両親が「マグル」なので純血主義者のドラコには在学中に「穢れた血」と罵られ軽蔑され続けてきました。 ドラコがハーマイオニーを軽蔑し始めたのは、1年目が終わった時に“「穢れた血」に成績が劣るのはいただけない”と、父親のルシウスに指摘されたことがきっかけでした。 それからは、純血主義者が多いスリザリン寮の学生を率いてハーマイオニーを罵っており、2人の関係は犬猿の仲そのもの。 しかし魔法界の最大の敵であるヴォルデモートが滅び、平和な世界に戻ってからはハーマイオニーとドラコの仲はそれほど悪くなく、以前のような敵視はなくなった様です。
ドラコ・マルフォイのまだ知らない6つの事
実は出演シーンはたったの30分!
ハリーのライバルであるドラコ・マルフォイですが、実はシリーズを通しての登場時間はたったの31分30秒!それだけしか登場していないとは思えないほどストーリーに影響を与え、観客にも鮮烈な印象を残しました。 登場するたびにハリーたちに嫌がらせをしたり、のちにはデスイーター見習いとしてほかのデスイーターたちをホグワーツに忍び込ませたり、ダンブルドア暗殺を企んだりと、数々の重要な役割を担っていたドラコ。印象に残るのは当然ですね。
名前の由来は星座だった
母方の家系ブラック家には星座の名前をつける伝統があります。そしてドラコは竜や蛇を意味するラテン語ですが、星座の世界では「りゅう座」を表しているのです。 ちなみに息子にも「さそり座」のスコーピウスと名付けています。
ハリー、ロン、ハーマイオニーとは親戚同士!?
作中でウィーズリー家を何度となく馬鹿にしてきたドラコですが、実はロンとは親戚同士です。 ドラコの母ナルシッサのひいお爺さんの兄弟、その娘セドレーラはウィーズリー家と結婚。その息子がロンの父親であるため遠い親戚にあたります。 さらにハリーとハーマイオニーがウィーズリー家と結婚したことで全員親戚になりました。
日本ではネタ的な人気もあるフォイ
マルフォイの語呂の良さから語尾に「〇〇フォイ」という使われ方がネットで流行り、公式も便乗。LINEスタンプで「フォフォイのフォイさ」などが生まれる事態に……。 さらにドラコ語録を応用したTwitterの煽り画像「釣られたなポッター」や「丸書いてフォイ」で完成するマルフォイ絵描き歌など何度も違う形でバズっています。
甘いものが大好きなマルフォイ
いつも神経質でぴりぴりしているドラコですが、そんな彼は甘いものに目が無いようで、その中でも特にチョコレートが大のお気に入りだそうです。蛙チョコレートチーズケーキのためなら何でもやる、という程の甘いもの好きだとか。 甘いもの好きといえば、ドラコの腰巾着だったクラッブとゴイルが浮かびますが、ドラコも甘いものが好きだったのですね。
癒者になったと噂されている真相は
一部のファンの間では、ドラコはホグワーツ卒業後に癒者(ヒーラー)になったと言われています。しかしこれは全くのデマで、白衣を着たドラコの非公式のファンアートを公式と思い込んだ人々から出た噂でした。一部のメディアがこれを公式として流布した結果、そのような噂が生まれたのです。 たしかにドラコの杖には、「呪い」と「癒やし」の両方に適したサンザシが使われていますし、ドラコも優秀な魔法使いなので、可能性としてはゼロではないかもしれません。 しかし公式には彼はホグワーツ卒業後、父親と同じように独立し、裕福で働く必要のない生活をしているとされています。技術職である癒者になる必要はなさそうですね。
マルフォイ役の俳優はトム・フェルトン!現在の活躍や死亡説についても解説
性格はマルフォイとは正反対!?
ハーマイオニー役エマ・ワトソンの初恋相手がマルフォイ役トム・フェルトンだったのは有名ですよね。20周年のインタビューで毎日予定表に彼がいないか確認していたと語っています。 そんなトム・フェルトンは東日本大震災の寄付を行うなど親日家。他の国よりも歓迎ムードがあったことも好きになった理由とのことです。 ハリー・ポッターファンから脅迫まがいの手紙が届いても笑って流す余裕を魅せる紳士で、マルフォイとは正反対の性格です。
トム・フェルトンの現在は?死亡説はなぜ?
「ハリー・ポッター」シリーズ完結後、トム・フェルトンは『猿の惑星: 創世記』(2011年)や恋愛映画『ベル ある伯爵令嬢の恋』(2013年)、アクション映画『コードネーム:ストラットン』(2017年)、ホラー映画『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』(2020年)など、幅広いジャンルの作品に出演しています。 また2016年から2017年にかけては、DCコミックを原作にしたドラマ『THE FLASH/フラッシュ』にも出演しました。 しかし一時期、トム・フェルトンには死亡説が流れてしまいました。これは、ハリー・ポッターに出演していたキャストが次々と亡くなってしまったことが原因のようです。年配の俳優だけでなく、生徒役だった若い俳優も亡くなったことで、フェルトンが亡くなったと勘違いした人もいたようです。
マルフォイは憎みきれない「ハリー・ポッター」のキャラクター
たった30分しか出ていないとは思えないほどの存在感を放つドラコ・マルフォイ。初めの頃の悪ガキからヴォルデモート復活で良心が見え隠れする姿は、敵ながら憎みきれないキャラクターです。 マルフォイの活躍に注目してハリー・ポッターシリーズを復習してみてはいかがでしょうか。