「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズを観る順番は？全作あらすじや映画ドラマのキャストも

LDHグループの一大プロジェクト「ハイロー」こと「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズ。人気俳優たちが繰り広げる熱い戦いや大迫力のアクションシーンが話題です。さらに最新のシリーズではヤンキー漫画『クローズ』や『WORST』ともコラボしますます注目を集めています。 この記事では、そんな「ハイアンドロー」シリーズについて全作品のあらすじや見るべき順番、登場する組織を解説していきます！全シリーズ観られるサービスも合わせて紹介しているのでぜひチェックしてください！

「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズは総合エンタメプロジェクトなだけあって、ドラマや映画、スピンオフ作品など複数の作品があります。 どれから見れば良いかわからない！という人のために、ここでは①全作品観る、②映画だけの最短ルート、③推しだけ観るの3通りの方法を紹介します。

シリーズは大きく分けて2つ、SWORD第1世代を描いたドラマと映画3部作、第2世代を描いた「ザ・ワースト」シリーズがあります。そこにスピンオフ作品がいくつも挿入されて、「ハイロー」世界を形作っているのです。 シリーズの世界観にどっぷり浸かりたいなら、作品の順番を把握して、放送・公開された順に観るようにしましょう！

「HiGH&LOW」シリーズの映画は、冒頭で関連するドラマについておさらいしてくれるという親切設計！上の表の通り本筋に関わる映画だけ観ていけば、最短最速で最新作「THE WORST X」に追いつくことができます。

山田裕貴は映画「THE WORST」1作目までほぼ全ての作品に出演しています。全制覇を目論むとかなり遠い道のりに。1番格好良い山田裕貴だけを楽しみたいなら、スピンオフドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』を今すぐ見ましょう！

THE RAMPAGEのメンバーが活躍しているのは基本的に「THE WORST」シリーズなので、 ドラマ「THE WORST EPISODE.O」→映画「THE WORST」→ドラマ「6 from HiGH&LOW THE WORST」→映画「THE WORST X」 の順番で観るのがよいでしょう。ちなみに志尊淳推しも同じように見てください！

「ハイアンドロー」シリーズでは、「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」や「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」といったLDH所属のアーティストの曲が挿入歌や主題歌、テーマソングなどとして使われています。 しかも「ハイアンドロー」シリーズで使われている曲のほとんどが「ハイロー」のために作られた新曲。コンセプトがしっかり反映されており、聴くとシーンや作品自体を思い出すような曲ばかりです。 ここでは「ハイアンドロー」の主題歌を公開順に表で紹介していきます。

かつて伝説のチーム「ムゲン」によって支配・統率された街がありました。しかしそんな中でたった2人の「雨宮兄弟」だけは、ムゲンの圧倒的な力に屈せず唯一対等に渡りあったのです。 両者の抗争が続く最中、ムゲンは創設メンバーの死をきっかけに解散。雨宮兄弟も消息を絶った兄を探すために姿を消します。やがてその一帯で5つのチームが頭角を現すと、各チームの頭文字から「SWORD地区」、地区のギャングは「G-SWORD」と呼ばれるようになりました。 「HiGH&LOW/ハイアンドロー」ではSWORD地区を舞台に、G-SWORDや各チームそれぞれのプライドを賭けた闘い、裏で渦巻く巨大な陰謀とリアリティのある闇の世界が描かれます。

2015年10月21日から放送されたドラマ「～THE STORY OF S.W.O.R.D～」シーズン1では、G-SWORD同士の抗争が描かれました。 コブラ率いるG-SWORDの一角「山王連合会」は、他チームに睨みを利かせつつも全面抗争を避けていましたが、あることを機に「鬼邪高校」との揉め事が勃発。最悪の事態は免れたものの、総長のコブラとヤマトは裏にいるのが裏極道連合組織「九龍グループ」の家村会だと気付くのです。 コブラとヤマトは「達磨一家」までも利用してSWORD地区を牛耳ろうとする家村会の陰謀、その構成員となった幼馴染のノボルを止めるべく立ち上がりました。

2016年4月23日から放送されたシーズン2では、チーム「ムゲン」の軌跡と抗争を終えたG-SWORD、隣接する「湾岸地区」で台頭する新チームの動向が描かれました。 G-SWORD同士の抗争が終わり、落ち着きが見え始めた頃。ムゲンの元総長・琥珀は1つの決意を胸に、共にチームを作ったバイク仲間で、今は亡き親友・龍也の墓参りに訪れます。 その一方で隣接する「湾岸地区」のMIGHTY WARRIORSらのほか、家村会の活動が活発化していました。 そしてコブラは魔の手が忍び寄ることを悟り、山王連合会の復活を決意します。 同時に琥珀の前には謎の男が現れ、ある情報を提供して戦いに巻き込もうと企てていたのです。

2016年5月7日より2週間限定で公開された映画『ROAD TO HIGH＆LOW』は、ドラマ「～THE STORY OF S.W.O.R.D.～」シーズン1の総集編です。ファンの「大画面と大音量の環境で観たい」との声に応えるために、製作に踏み出しました。 本作では大迫力のアクションシーンがスクリーンに登場！ストーリーはドラマとほぼ同じですが、未公開シーンと新映像を加え、コブラとヤマト、ノボルの3人を軸にした視点から描かれました。

かつての仲間である九十九と共に、SWORD地区へ戻って来たムゲンの元総長・琥珀。彼は韓国マフィア「張城」の李と手を組み、湾岸地区のチームを連れてSWORD地区を強襲します。 琥珀率いる「湾岸連合軍」のMIGHTY WARRIORS、DOUBTがG-SWORDの拠点を次々と強襲し、各チームは甚大な被害を受けてしまいました。バラバラだった5つのチームは、それぞれの守るべきもののために団結し、「SWOAD連合軍」として敵陣へ報復に乗り込むことに。 さらにかつてムゲンと渡り合った雨宮兄弟も参戦し、湾岸地区のコンテナ街で対峙します。大切な人のため、街を守るため、約束を果たすために、男たちの熱き戦いが繰り広げられました。

監督は前作までの久保茂昭から山口雄大に代わり、雨宮兄弟を主役にしたスピンオフ作品。長男の尊龍が重要なキーマンとして初登場を果たしました。 雨宮兄弟の雅貴と広斗は、行方を追う長男・尊龍が現れることを期待して訪れた両親の墓参りで、彼の手がかりを持つ少女・成瀬愛華と出会います。 一方「九龍グループ」では、琥珀や李を利用した家村会の計画が失敗した矢先に、政治家と手を組んだ上園会が動き始めていました。雅貴と広斗は、愛華から父が遺した上園会の秘密を握るUSBを持つこと、上園会に属している尊龍が助けてくれたと聞き、行動を共にすることに。 SWORD地区を狙う者たちの巨大な陰謀、尊龍の目的と失踪の理由を知った2人は、兄の教えを胸に九龍グループとの戦いに挑みます。

2017年8月11日から9月10日まで、Huluで期間限定配信された全11話のショートコメディ。「山王連合会」内部で対立したダンとテッツ、チハルの3人組がそれぞれの頭文字を取って新チーム「DTC」を結成し、YouTuberを目指すというイマドキなストーリーです。 DTCを演じるは、三代目 J SOUL BROTHERS のダンサー・山下健二郎、劇団EXILEの俳優・佐藤寛太、EXILEなどのダンサー・佐藤大樹。愛嬌ある3人のキャラクターが存分に生かされた軽妙なコメディに仕上がっています。 ※現在は配信されていません。

山王連合会など5つのチーム「G-SWORD」が縄張りを分け合うSWORD地区に、新たな脅威が迫ります。 極悪非道のスカウト集団「DOUBT」と、監獄を支配する「PRISON GANG」の連合チームによる魔の手が忍び寄り、G-SWORDはチームを超えた友情で最大の決戦に臨むことに。 EXILE TRIBEメンバーをはじめ、窪田正孝や林遣都、山田裕貴らが続投。敵役には若手注目俳優の中村蒼を配したほか、津川雅彦、岸谷五朗、加藤雅也らそうそうたるベテラン実力派たちが脇を固めています。

SWORD第1世代による物語のクライマックスが描かれた本作。「END OF SKY」のわずか3か月後に連続公開され、極限までスケールアップしたアクションとダイナミックなドラマで観客を魅了しました。 前作で極悪スカウト集団らの連合チームとの戦いを制したG-SWORDでしたが、さらなる巨悪との戦いが待っていました。 政財界に絶大な影響力を誇る「九龍グループ」は、カジノ利権を狙って「SWORD地区」の再開発を企て、「大人の喧嘩」ともいえる老獪なやり口で、G-SWORDを壊滅に追い込んでいきます。 SWORD地区消滅の危機を前に、G-SWORDメンバーや琥珀・九十九、雨宮兄弟ら主要人物が一堂に集結したラストは、思わず鳥肌が立ってしまう名シーンです。

ド派手なアクションが売りの「ハイロー」シリーズですが、本作はアクションを完全封印した笑いあり感動ありの異色のロードムービーです。山王連合会の愛されキャラ3人組「DTC」のバイク旅が描かれます。 闘争に明け暮れる日々に疲れ切ったDTCは、バイクで放浪の旅へ。行き着いた温泉宿でバイトを始めた3人は、夫を亡くした若女将と、彼女の1人娘と交流を深めていきます。 女将と番頭が秘かに惹かれ合っていることを知った3人は、再婚を後押しするため宮崎のプロポーズ大作戦を決行することに！ ドラマに引き続き、EXILE TRIBEから山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹の3人がDTCを続投されました。息の合った軽快なコンビネーションを見せてくれています。

映画『HiGH&LOW THE WORST』につながる序章として、日本テレビ系列で放送された全6話のアクションドラマです。HuluやdTVでも配信され、映画本編公開までのムードを盛り上げました。 ドラマの舞台は、「コンテナ街の戦い」終結直後の鬼邪高校。 リーダーとしての器を持ちながら、最愛の祖父の事情で一線を退いた花岡楓士雄。親友の楓士雄が去った喪失感やリーダーとして担がれることへの苦悩を抱く高城司をメインに、新世代による鬼邪高校全日制の「戦国時代」が描かれています。

不良漫画を数々生み出してきたことで知られる髙橋ヒロシとコラボを果たした本作。高橋ヒロシが「ハイロー」と『クローズ』『WORST』の世界をクロスオーバーさせた脚本を執筆し、鬼邪高校と鳳仙学園高校の激突を描いています。 新世代の台頭で戦国時代に突入した鬼邪高校と、過去最強の布陣が強力に組織化された鳳仙学園。互いに仲間が襲撃される事件で憎悪を募らせた両校は、夕暮れの河原で対峙。頂上決戦の火ぶたが切って落とされます。 しかしこの抗争が、一帯でドラッグを売りさばく「牙斗螺」が仕組んだものと判明し……。 若手俳優の志尊淳が、鳳仙学園のリーダーである上田佐智雄を熱演。公開当初から「ぴあ映画初日満足度ランキング」で1位を獲得するなど、高評価を得ました。

映画「HiGH&LOW THE WORST」に登場した希望ヶ丘団地の幼馴染6人の後日談が描かれる、スピンオフドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』。 小学生だった花岡楓士雄たち6人は近所の神社でタイムカプセルを埋め、10年後に再び集まろうと約束を交わします。それから10年が経ち、鳳仙学園との騒乱を終えた楓士雄は、他の5人も約束を覚えていると信じ、タイムカプセルが埋まっている神社に向かうのでした。 新キャストとして、幼馴染の「オロチ兄弟」を育てたシングルマザーを美保純が演じるほか、森崎ウィン、見上愛といった若手注目株も脇を固めています。

『HiGH&LOW THE WORST』の続編として、2022年9月9日に『HiGH&LOW THE WORST X(クロス)』が公開されました！ 「THE WORST」シリーズは高橋ヒロシによる不良漫画の金字塔『クローズ』『WORST』とのクロスオーバー映画で、今作はその第2弾となる最新作。鬼邪高の前に、“血の門”と呼ばれる瀬ノ門工業高校をはじめとする「三校連合」が立ちはだかります。 伝統ある世界観もさることながら、人気ボーイズグループ「NCT 127」のYUTAや「BE:FIRST」のRYOKIも参戦する超豪華キャストも見どころです。LDHの枠を超え、豪華アーティストが集結したチーム楽曲にも注目が集まっています。

EXILEと三代目 J Soul Brothers、GENERATIONSなどのEXILE TRIBE、LDH所属のE-girlsや早乙女太一・大屋夏南などが出演する「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズ。 実力派俳優はもちろん、ゴールデンボンバーやお笑い芸人「ザブングル」の加藤歩など、各ジャンルの豪華キャストも集結しました。全員が主役！と言っていいほど個性的なキャラクターの中から、物語の中心となる5つのチーム「G-SWORD」のリーダーと、演じたキャスト*を紹介します。

「山王連合会」の総長である緋野盾兵は、アントニオ猪木を崇拝するプロレス好きで、幼少期にコブラツイストで10人倒したことから「コブラ」と呼ばれ始めました。 チームのトップである意識と、拠点とする商店街「山王街」を守る気持ちは誰より強く、冷静な視点から意見を述べることの多い人物です。自身と同じムゲンの元メンバー、ヤマト・ノボルとは幼馴染みであり、自分にないものを持つノボルには尊敬の念を抱いています。 演じた岩田剛典は、EXILEと三代目 J Soul Brothersのパフォーマーを中心に活躍し、2013年頃からは本格的な俳優活動も開始しました。 2016年には岩田剛典が主演を務めた恋愛映画『植物図鑑』が公開され、また同年に放送されたドラマ『砂の塔～知りすぎた隣人～』の好演が話題に。その後も俳優としてもキャリアを積んでいます。

スカウト集団「White Rascals」のリーダーであるROCKYは、感情が読みにくく不気味な雰囲気を醸す人物。 幼い頃に母と姉が、父の家庭内暴力を苦に自殺したことが原因で感情が出せなくなり、そこから女性を守ることを信条にしています。 White Rascals結成後は、店に斡旋した女性を常に気にかけ、彼女たちや仲間を傷付けられた時は激しい怒りを露わに。 黒木啓司はEXILEとEXILE THE SECONDのメンバーとして活躍するほか、俳優として舞台や映画、ドラマで幅広く活動しています。主な出演作は、月9ドラマ『私が恋愛できない理由』(2011年)や主演映画『クロスロード』(2015年)、ドラマ『ムッシュ！』(2013年)などです。

「鬼邪高校」の番長・村山良樹は、1番になることにこだわりつつも勉強・運動ともに普通レベルまでしか達せず、喧嘩でのし上がるために鬼邪高校へ入学しました。 体格は小柄ながら、校内最強を誇るスタミナと並外れたタフな精神を備えており、潔く負けを認める頭としての器もある人物。自分なりの矜持を持つため、「九龍グループ」の家村会がドラッグに手を染めていることに幻滅し、スカウトを断ったという経緯があります。 山田裕貴は俳優集団D2とD-BOYSに所属する俳優であり、2011年の特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』でデビューしました。2013年にはD2メンバー初の写真集を発売、2016年には『宮本武蔵(完全版)』で舞台初主演を務めるなど、多岐にわたって活動しています。

「RUDE BOYS」のリーダーであるスモーキーは、身寄りがない者が集まって暮らすスラム街「無名街」の家族を誰よりも大切に思っている人物。 態度はそっけなく冷たい言動が目立つものの、チームメンバーや無名街の子どもたちからは、本当の兄のように慕われています。咳をして血を吐くなど病を患っているようですが、無名街を危険に晒すことを憂慮して、街の外の病院には行こうとしない頑固な一面もあるようです。 窪田正孝はドラマ『Nのために』(2014年)や『アルジャーノンに花束を』(2015年)などのヒット作に出演し、主演を務めた『デスノート』(2015年)などで知名度を上げました。

「達磨一家」の頭・日向紀久は、「九龍グループ」に破門された日向会、日向4兄弟の四男。日向の名を取り戻すことと兄の敵討ちが戦う目的で、復讐を果たすために手段を選びません。 破門のきっかけになった「ムゲン」と、その流れを汲む「山王連合会」にも憎しみを向け、SWORD狩りと称して山王連合会を襲撃したことも。1人で九龍グループの構成員と渡り合うなど、高い戦闘力好戦的な性格を備えているため、一時は刑務所に隔離されていました。 演じる林遣都は、主演を務めた映画『バッテリー』(2007年)で評価された実力派俳優です。映画『DIVE‼️』(2008年)などでも主演を務め、その後もNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』(2017年)、又吉直樹原作のドラマ『火花』(2017年)など多数の話題作に出演しています。

ムゲンは後にSWORD地区と呼ばれる地域一帯を支配した伝説のチームで、創設者は2代目総長の琥珀(EXILE・AKIRA)と親友の龍也(井浦新)。 2人がレーシングチームとして立ち上げ、琥珀の相棒となる九十九(劇団EXILE・青柳翔)、龍也の後輩のコブラ・ヤマトらが加入しました。 街を守る喧嘩屋としても知られる一方で、名が広まり勢力が拡大する内に「ムゲン」の名を悪用する者も増え始め、悪い噂も広まるようになります。 しかし雨宮兄弟との抗争が続く最中、中心メンバーの龍也の死を機に解散しました。

雨宮雅貴(EXILE・TAKAHIRO)、広斗(三代目 J Soul Brothers・登坂広臣)は「国双地区」に住む運び屋で、100人を超える勢力のムゲンと渡り合った最凶の兄弟です。 ムゲン解散と同時期、2人よりも高い戦闘力を誇ると有名な長男・尊龍(斎藤工)が失踪したため、一時は兄の行方を追って姿を消していました。 兄弟全員が格闘技を軸にしたゼロレンジコンバットを得意とし、猛者とのタイマンでも、一対多勢でも高い戦闘力を発揮します。 弟思いだけど女好きの雅貴とクールに見えて好戦的な広斗、両親の死後から弟たちを導いてきた尊龍、助け合ってきた3兄弟の絆は非常に強いようです。

SWORDの「S」こと「山王連合会」は、ムゲンの解散から1年後に道を誤ったノボル(劇団EXILE・町田啓太)のため、コブラ(岩田剛典)とヤマト(劇団EXILE・鈴木伸之)が立ち上げました。 SWORD地区の商店街「山王街」を本拠地にしており、トラブルシューター的存在であること、ムゲンの流れを継ぐことから付いた異名は”2代目喧嘩屋”。 雨宮兄弟が主役の映画『THE RED RAIN』を除くと、作品のメインチームであり、このチームを中心に物語が展開します。メンバーには山王街で商売を営んでいる者も多く、ヤマトの幼馴染のナオミ(Flower/E-girls・藤井萩花)が切り盛りする、洋食屋「ITOKAN」がチームの溜まり場です。

SWORDの「W」こと「White Rascals」は、男に傷付けられた女を守ることを信条とし、闇に落ちない(黒に染まらない)ことを表す白い服に身を包むスカウト集団です。 リーダーのROCKY(黒木啓司)が経営するクラブ「heaven」を拠点に、右腕を務めるKOO(遠藤雄弥)を始め、AIZAWA(ゴールデンボンバー・鬼龍院翔)らが活動。 傷付いた女を勇気と希望を与えるためスカウトし、女に暴力を振るう男には容赦なく制裁を与えてきました。女の安全のためにどんな手でも使う上に、heavenは取引を行うための場所としても機能しています。取引で問題を起こした人物には、徹底的に責任を取らせるルールです。

SWORDの「O」こと「鬼邪高校」は、全国から札付きのワルが集まる不良高校で、男子校の全日制と男女共学の定時制という独特の体勢を取っています。 極道などの暴力を生業とする組織からのスカウトが常に耐えず行われており、特に定時制の生徒はより良い組織のスカウトを得るために、何度も留年を繰り返す者も多いとのこと。 喧嘩で競い合うルールのほか、100発の拳に耐え続ければ頭になれるという荒行があり、村山良樹(山田裕貴)が初めて成し遂げました。 ちなみに誰でも金さえ支払えば入学・転入・留年が容易だそうで、こうした経営体制も不良高校の所以の1つになっているようです。

SWORDの「R」こと「RUDE BOYS」は、それぞれ闇を抱えた者たちによって出来た治外法権のスラム街「無名街」を守る集団で、街に足を踏み入れるよそ者には容赦がありません。 スモーキー(窪田正孝)を筆頭に、幹部のシオン(永瀬匡)やタケシ(GENERATIONS・佐野玲於)ら全員アクロバティックな動き、フリーランニングが得意なのだとか。 身寄りや血の繋がりのないこの地区の住民は、お互いを家族として扱い、家族たちのために街の再建を目指しています。 また住人たちは普段、無名街の地下にある採掘場で働いており、鉱石発掘が街の資金源です。

SWORDの「D」こと「達磨一家」は、ムゲンに敗れ「九龍グループ」に破門された「日向会」の日向4兄弟の四男・紀久(林遣都)が、九龍グループと「山王連合会」への復讐のために結成しました。 幹部にはムゲンを破門になった饕餮兄弟、右京(遠藤要)・左京(阿部亮平)やムゲンに恨みを持つ加藤鷲(劇団EXILE・小澤雄太)がおり、復讐を果たすまで戦い続けます。 拠点は「天道街」の山奥の古寺で、全員が赤い法被を着用するなど和のイメージが強いチームです。 戦闘時の歌舞伎のようなウォーペイント、太鼓を用いた陣形攻撃からもイメージ出来るように、SWORD地区における祭を牛耳る組織でもあります。

日本の裏社会を支配する「九龍グループ」は、「九つの龍」と称される9つの極道組織から成る極道連合組織で、「HIGH＆LOW」シリーズ全体における悪役です。 家村龍美(BLANKEY JET CITY・中村達也)が会長を務める「家村会」、日向会・上園会・黒崎会の存在が判明しており、激しい覇権争いが続いているそう。しかし家村会が本家の跡目争いに名乗りを上げ、SWORD地区統括を目論んだことを機に、グループ内の均衡が崩れ始めます。 後にSWORD地区の統括だけでなく、地区の都市再開発計画の利権を狙って、九龍グループの全勢力が行動を開始しました。

韓国マフィア「張城」は、シリーズで初めて登場する海外マフィアであり、日本での勢力とシマの拡大を実行している新勢力のひとつです。 日本拠点とすべくSWORD地区を狙っており、対立関係にある九龍グループを潰して、日本の裏社会の支配すらも目論んでいる様子。 ボスの張(白竜)の息子にして、張城の御曹司・李(BIGBANG・V.I)は母国語のほか4ヶ国語が堪能で、持ち前の頭脳を活かして暗躍します。

湾岸地区の謎の勢力で、貧しい環境で育った元傭兵のICE(三代目 J Soul Brothers・ELLY)が率いる、構成人数10人という少数精鋭の傭兵チームです。 音楽で繋がったメンバーたちは、貧困によって夢や希望を失った人々に、平等に希望を与えることを信条にしているのだとか。チームの結束力も非常に強く、音楽とファッションの力で理想郷を築こうとしており、その一環でクラブ「FUNK JUNGLE」を創設しました。 汚い金を稼ぐギャングから強奪したり、ICEの賭けボクシングや劉(早乙女太一)の商取引とギャンブルなど、個人でも活動資金を稼いでいます。

「DOUBET」は女を強引にスカウトしたり、九龍グループを後ろ盾に人身売買を生業とし、ドラッグ取引にも手を出している極悪スカウト集団。 リーダーはスキンヘッドが特徴の高野真人(劇団EXILE・秋山真太郎)で、ムゲンなどの結成前から存在する最古参チームです。 一般人も無差別に襲う卑劣さ、数百人規模という構成人数は群を抜いている一方で、個人で高い戦闘力を持つ実力者はいないようです。 またスカウトの強引さから、正反対の信条を持つ「White Rascals」とは敵対関係にあります。

総長の純子(小島藤子)が率いる「苺美瑠狂」は、副総長・明日香(工藤綾乃)ほか全員がピンクの特攻服をまとい、改造バイクを乗り回すレディースチームです。 レディースチームと言っても、恋愛談義に花を咲かせるなどミーハーな一面も持っており、根は普通の女の子たちが集まっている様子。純子の人柄に惚れて入った女子も多く、山王連合会と同じ「ITOKAN」が溜まり場とし、チーム名と同じいちごミルクを愛飲しています。 また現メンバーの親に創設メンバーがいることから、チームの歴史は古いようです。

山王街にある「床屋ピューマ」は、経営主としても優秀な長男・殻人(ザブングル・加藤歩)、家業を放って遊び歩く次男・甲(劇団EXILE・八木将康)が経営する床屋です。 ピューマはヤマトを始め、コブラたちの先輩の尾沢新太郎(天野浩成)、苺美瑠狂のメンバーなど男女問わず多くの人々が利用しています。 兄弟の妹で長女の仁花(Flour/E-girls・坂東希)も、よく実家の手伝いをしていましたが、後に「ITOKAN」で社会勉強をすることになりました。 次男の甲は山王連合会として行動することがあり、最強の戦闘力を誇るようです。

史上初めて鬼邪高校の「頭」を獲った定時制の番長。定時制のメンバーたちが、全日制の頭が誰になるかを賭ける「全日ステークス」に興じる中、活気に満ちた全日制の覇権争いを羨ましく感じていました。 リーダーであることに疑問を感じていた全日制の有望株・高城司に金言を投げかけ、大きな影響を与える貫録も。校内で違法ドラッグが流通すると、「断固許さない」と毅然とした態度で臨みます。 山田裕貴は若手俳優集団「D-BOYS」「D2」に所属し、2011年の戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』でデビュー。2016年には『宮本武蔵(完全版)』で舞台初主演も務めました。

鬼邪高校全日制「司一派」リーダー。希望ヶ丘団地の出身者で、花岡楓士雄の親友であり、ともに全日制に入学して数々の騒動にかかわっていきます。 情に厚い一面があり、楓士雄が全日制を去った後、親友がいないままリーダーとして担がれることに疑問を感じ、苦悩します。最終的には、司を慕うジャム男たちの熱意に心を動かされ、楓士雄にタイマンを挑むことに。 吉野北人は、2014年のオーディションに合格して「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のボーカルとなり、俳優としても活躍の場を広げています。2020年公開の『私がモテてどうすんだ』では、映画初主演を果たしました。

鬼邪高校全日制「轟一派」リーダー。不良にカツアゲされた苦い過去から「不良狩り」に没頭するようになり、喧嘩で成り上がろうと鬼邪高校に転校してきます。 腕っぷしは「全日制最強」とも称される実力を誇りますが、番長の村山を倒すことと己の強さのみに執着し、人望に欠ける一面もあります。 前田公輝は、子役時代から『天才てれびくんMAX』などで活躍。2008年公開の映画『ひぐらしのなく頃に』で初主演を果たし、その後も『愚行録』(2017年)、『カイジ ファイナルゲーム』(2020年）など話題作に多数出演しています。

喧嘩の実力とカリスマ性と兼ね備えた「WORST」シリーズにおける主人公。鬼邪高校全日制に鳴り物入りで入学しますが、ほどなくして最愛の祖父の事情で全日制を去ります。 鬼邪高校の頂点への決意を固めて1年後に復学すると、親友の高城司が率いる「司一派」と「中・中一派」を率い、鬼邪高校の世代交代の急先鋒に立つことに。 川村壱馬は「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」のボーカルを務め、2018年放送のテレビドラマ『PRINCE OF LEGEND』で俳優デビューを果たしました。音楽活動ではラップ作詞も担当するなど、多彩な才能を見せています。

歴代最強と謳われる鳳仙学園高校の番長。仲間思いで責任感が強く、リーダーとしての自分の在り方を常に自問するストイックな性格です。 楓士雄とは互いを認め合っており、ドラッグ密売組織「牙斗螺」の策略によって1度は拳を交えたものの、真相が判明してからは共同戦線を張ることになります。 志尊淳は若手俳優集団「D-BOYS」「D2」のメンバーで、2014年の戦隊シリーズ『烈車戦隊トッキュウジャー』の主演に抜擢。 トランスジェンダー女性を演じた2018年のドラマ『女子的生活』の演技が絶賛され、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた医療従事者への寄付も話題となりました。

希望ヶ丘団地の幼馴染6人のうちの1人。幼い頃から頭脳明晰で、現在も有名進学校に通う一方、楓士雄たちを侮辱されたことに激高して暴力沙汰を起こし、教師にも反発するなど、不良の素質や筋の通った一面を見せます。 白洲迅は2011年の舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』でデビューし、映画・ドラマでも活躍。人気ドラマシリーズ「刑事7人」ではシーズン4からレギュラーに名を連ね、2020年のドラマ『僕らは恋がヘタすぎる』では主演を務めています。

希望ヶ丘団地の幼馴染6人のうちの1人。高校中退後に無職となり、ガンで闘病する母親の入院費を稼ぐため、牙斗螺の手先としてアジトを提供するばかりか、ドラッグ密売にまで手を染めます。 鬼邪高校と鳳仙学園の抗争を仕組んだ牙斗螺に疑念を抱き、組織と決別するか、激しく葛藤することに。 矢野聖人は読者モデルを経て2010年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」の主演オーディションでグランプリを獲得しました。同年のテレビドラマ『GOLD』で俳優デビューし、「リーガル・ハイ」シリーズなど話題作に多数出演しています。

18歳以上を対象とした男女共学の夜間制を採用。「定時制の頂点＝鬼邪高校の頂点」とみなされており、「100発の拳に耐え続ける」との荒行を成し遂げた村山良樹(山田裕貴)が初めて統一します。 その実力は、鳳仙学園が「定時制が出てきたら勝ち目はない」と警戒するほど。全日制と鳳仙学園との頂上決戦では、村山がキーパーソンとして重要な役割を果たします。

15歳から18歳までを対象とした通常の男子校制を採用。 リーダーの器を持つ花岡楓士雄(川村壱馬)と親友の高城司(吉野北人)が鳴り物入りで全日制に入学してきますが、楓士雄が祖父の都合で学校を去ったことから、「司一派」「轟一派」「秦・清一派」「中・中一派」の4つの派閥が群雄割拠する事態に。 村山による番長宣言で定時制と全日制が完全に分裂したのをきっかけにパワーバランスが崩れ、「戦国時代」に突入。不安定な情勢の中、鳳仙学園との揉め事が生じます。

SWORD地区の隣町に位置する戸亜留市の不良高校。グレーの学ランがトレードマークで、幹部以外はスキンヘッドという掟があり、「スキンヘッドの殺し屋軍団」と恐れられています。 番長を頂点として強力に組織化され、特に上田佐智雄が率いる現在の鳳仙学園は「史上最強」とも謳われるほど。全日制とのトラブルまでは、最大のライバル校・鈴蘭男子高校以外とは停戦協定を結び、無用な争いを避ける手堅さも見せていました。

現在は廃虚となった、SWORD地区郊外の低所得者向けマンモス公共団地の幼馴染。 鬼邪高校に嵐を呼ぶ男・花岡楓士雄のほか、母子家庭で育ち、喧嘩好きな尾々地真也(中務裕太)・正也(小森隼)の通称「オロチ兄弟」、秀才ながら不良の素質も秘める桐原誠司(白洲迅)、お転婆で正義感の強い石井マドカ(富田望生)、病気の母親を支える内気な前川新太(矢野聖人)の6人です。 個性はバラバラですが、固い絆で結ばれています。

ドラマ、映画、ライブなど様々なスタイルで展開される「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズ。これまでに人気クリエイター4組の手で漫画化もされています。 まずは、少年チャンピオンで活躍する細川雅巳がテレビドラマをコミカライズした『HIGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』が2015年11月～16年10月号まで別冊少年チャンピオンに登場。 週刊少年マガジンでは『カードキャプターさくら』などの女性漫画家集団CLAMPによる『HiGH&LOW g-sword』(2017〜18年)、『アゴなしゲンとオレ物語』などの平本アキラによる『「DTC」オリジナルアナザーストーリー』(2018年)が掲載されました。 2020年には、気鋭の漫画家・アメノによる映画「WORST」のコミカライズ『HiGH&LOW THE WORST鳳仙学園日誌』が月刊チャンピオン(5月号～11月号)で連載されています。

三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなど、EXILE TRIBEの豪華アーティストが集結し、様々な楽曲によって盛り上がりを見せる「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズの世界。 登場人物や各チームのテーマ曲、ドラマ・映画の劇中歌が一枚のベスト・アルバムとなって、2016年6月15日に発売されました。 「HiGH&LOW/ハイアンドロー」だからこそのコラボ楽曲はもちろん、「Afrojack」や「BIGBANG」のV.Iなど、海外アーティストがゲスト参加した豪華ラインナップも見逃せません。 またこのアルバムだけの特別な映像や魅力に溢れたMUSIC VIDEOにも注目です！

ライブ「HIGH＆LOW THE LIVE」は、2016年7月22日の「京セラドーム大阪」を皮切りに、福岡ヤフオク！ドームなど4ドーム18公演で開催されました。 劇中歌を収録した「HIGH＆LOW ORIGINAL BEST ALBUM」、映画『HIGH＆LOW THE MOVIE』の世界観をリンクさせ、曲ごとに変幻自在のステージを展開！バイク・カーアクションを始め、パルクールや殺陣といった演出によるドラマ、映画のシーンを彷彿させるド迫力のライブです。 熱狂のライブの様子、シリーズの全貌が見えるドキュメンタリー映像などを収録した、作品の世界観を体感できるDVD/Blu-rayが2017年3月15日にリリースされました。

この記事では、EXILE TRIBEを中心とした総合エンタメの一大プロジェクト「HiGH&LOW/ハイアンドロー」シリーズについて、あらすじや主要キャストを徹底解説してみました。 「全員主役」をコンセプトにしたドラマや映画では、男たちのプライドをかけた熱いバトルや青春ドラマを豪華キャストのオンパレードで満喫でき、ライブツアーやCDでは、彼らの本業とも言える音楽やダンスを存分に味わえます。 ほかにもネット配信やコミック、ゲーム、SNSなども組み合わせた多角的な展開でエンタメファンを沸かせてきた「HiGH&LOW/ハイアンドロー」。これからも新しい切り口で楽しませてくれること間違いなしです。