映画『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』ネタバレあらすじ&結末の考察まとめ
映画『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』のあらすじ

全国各地で能面をかぶった犯人による連続殺人事件が発生するところから物語は始まります。その現場では常に義経記が持ち去られていました。と、同時に毛利小五郎は山能寺から盗まれた仏像の行方の捜査依頼を受け、コナンたち一行は京都へ来ていました。 コナンは送られてきた謎の絵からこの仏像を盗んだ犯人は窃盗団「源氏蛍」であると推理しますが、連続殺人事件の被害者の5人はこの「源氏蛍」の構成員だったのです。 絵の行方を追うコナンは殺害現場から持ち去られていた義経記から義経にゆかりのある場所を調査し始めますが、その途中でライバルである服部平次に出会い、連続殺人事件の真相を求め「源氏蛍」の行方を追う彼と協力します。 捜査の途中でライダースーツを着た謎の男が二人の前に立ちはだかるも、それを避けつつ二人は「源氏蛍」の真実にしだいに近づいていきます。 しかしそんな中平次の幼馴染である遠山和葉が突然誘拐され、謎の男から受けた傷が悪化してしまった平次の元に鞍馬山にたった一人で来いとの脅迫が届き絶体絶命に陥ります。
映画『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』のネタバレ
【ネタバレ①】能面の犯人による連続殺人事件

人気のない、夜の境内に集う3人の男性。彼らは『義経記』という本を手に、とある人物を待っているようでした。しかし、そこに来たのは待ち人ではなく、能面をかぶった謎の人物。弓矢や刀を使い、仮面の人物はあっという間に3人を殺してしまいます。 さらに、それと似た事件が関西でも発生。大阪ではたこ焼き屋の主人が死に、京都ではスナック従業員が殺されることに。一見すると被害者には何の共通点もないように見えますが、なんと関西で殺された2人も『義経記』を持っていました。 その後の捜査により、被害者は窃盗団「源氏蛍」のメンバーだったと判明。5人が殺され、団員は残り3人。連続殺人事件はまだまだ続きそうな予感がします。警察はその威信をかけ、東西合同で捜査を開始するのでした。
【ネタバレ②】平次登場!コナンと強力コンビを結成

事件の捜査が始まる一方、コナンは小五郎や蘭と共に京都へ向かっていました。小五郎がとあるお寺から、「8年前に盗まれた仏像の在り処を探って欲しい」と依頼を受けていたのです。住職の龍円が言うには、「この謎を解けば仏像の居場所がわかる」という手紙と共に、暗号のような絵が届いたとのこと。 小五郎はこの絵に隠された真相を探ろうと、頭を捻り始めます。そんななか、コナンはひとりで京都内を散策。すると、五条大橋で偶然にも平次と遭遇します。彼は一連の殺人事件に関する調査をしようと、京都を訪れていたのです。 コナンは平次と共に、事件に関わりがありそうな義経ゆかりの場所を巡り始めます。その過程で、平次は「京都に初恋の人がいる」と告白。8年前、彼は京都のお寺で可愛らしい少女に一目惚れ。しかし、話をする間もなくいなくなってしまい、そこには小さな水晶玉だけが残されていたのです。
【ネタバレ③】凶器がない!?コナンも騙す驚異のトリック

コナンと平次は義経とゆかりの深い鞍馬寺へ向かいました。すると、そこにフルフェイスのヘルメットをかぶった謎の人物が現れます。コナンたちを弓矢で襲撃し、バイクですぐさま逃亡!その後を追うも、追い付けず取り逃がしてしまうのでした。 一通りの探索を終えた後、コナンたちは依頼者らと宴会をする小五郎と合流します。すると、そこで事件が発生!龍円の剣道仲間である桜正造が殺されてしまったのです。すぐさま捜査が始まるも、凶器が全く見つかりません。ここにはコナンたちすら騙す、トリックが隠されているようでした。 その後、コナンと平次は協力して事件捜査を始めますが、そこで思わぬ事実が発覚。なんと殺された桜は、盗賊団「源氏蛍」のメンバー。つまり、一連の連続殺人に連なる事件だと判明したのです。
【ネタバレ④】犯人が平次を襲撃!事件が大きく動き出す

事件解決の糸口がなかなか見つからず、平次は1度大阪へ戻ることを決めます。しかしその帰り道、事件の犯人と思しき能面の人物が登場!襲撃された平次はそこで怪我を負うことに……。しかし、彼はそこでのんびり休むような男ではありません。 病院から抜け出し、コナンと共に捜査を続けます。彼らは桜が殺されたお座敷にいた龍円・水原春太郎・西条大河らに話を聞きますが、全員平次襲撃時のアリバイがないと判明。誰もが犯行を行える状況にあり、犯人を特定することができませんでした。 その頃、和葉は平次が襲われた場所へ行き、犯人がかぶっていた能面の欠片を発見。これで真相解明に一歩近づいた……と思われましたが、その姿を犯人らしき怪しい人影が監視していたのです。
【ネタバレ⑤】小五郎の迷推理で犯人確定?

一連の事件について、小五郎は「犯人がわかった」と断言しますが、そこで披露されたのはあまりに的外れな迷推理。しかしこれがヒントになり、コナンは真犯人に辿り着きます。さらに、コナンは龍円から依頼された「暗号」の出どころにも勘付くことに。 どうやらこの暗号は、源氏蛍のリーダーが残したもの。死期を悟った彼は仏像を隠し、それを見つけた者を後継者にしようと考えていた様子。犯人はそのメッセージを受け取った仲間たちを殺してライバルを減らし、その一方で暗号解読を小五郎に依頼するよう仕向けていたようなのです。 そしてついに、コナンは「暗号が京都の地図を示している」と気付き、仏像の在り処を突き止めることに成功!さらに、平次が初恋の人の落とし物と思っていた水晶玉が、仏像のパーツだと判明します。全ての伏線がひとつの答えに収束していくなか、平次のもとに犯人らしき人物から連絡が来るのでした。
犯人はまさかの人物!ラストの結末は……!?

犯人は「和葉の身柄を預かっている。1時間後に玉龍寺へ来い」と脅迫。しかし、平次は犯人に襲撃された際に負ったダメージで、倒れ込んでしまいます。そしてついに訪れる約束の時間。松明がたかれる玉龍寺の境内には、平次の姿がありました。 彼はここで一連の事件に関する、自身の推理を披露。そしてそこにいる能面をかぶった犯人に対し、「西条さん」と語りかけます。今回の連続殺人事件の首謀者は、龍円の剣道仲間だった西条大河。彼は源氏蛍のNo.2、通称「弁慶」だったのです。 西条は仮面を外し、平次に斬りかかります。その攻防のなかで帽子がはじかれ、驚きの事実が判明。そこにいたのは平次ではなく、灰原にもらった薬で一時的に大人に戻ったコナン、つまり新一だったのです。彼は倒れた平次に代わり、この場を収めようと考えていたのでした。 しかし、彼は剣術の心得もなく、そのうえいつコナンに戻るか分からないピンチの状態。そこに、満を持して本物の平次が現れます。和葉を守りながら激闘を展開し、何とか西条を確保することに成功。その後、隠されていた仏像を寺へと戻し、全ての事件が解決したのでした。
凶器消失トリックの真相を解説

今回の事件における最大のトリックは、「桜を殺害した凶器の消失」でした。最初はコナンでさえもその真相に気付きませんでしたが、本編終盤でついにその謎が解決。西条はペットボトルに凶器と現在地を発信する端末を入れ、近くの川へ投げ捨てたあとに回収していたのです。 これにより、周囲に「犯人は凶器を持って逃げた」と勘違いさせ、捜査をかき乱すことに成功しました。しかし、このトリックは少年探偵団のバッジに組み込まれた位置発信機能が大きなヒントとなり、コナンと平次に見破られてしまいます。 さらに、コナンたちは西条との対話のなかで、彼が弓に精通していることを隠した点を怪しんでいました。一連の情報から、コナンと平次は「犯人が西条」という真相を導き出したのです。
原作にも影響している?平次の初恋を考察

本作に描かれた「平次の初恋」。彼は京都で一目惚れした少女を今でも探し続けており、それが作中に登場した舞妓の千賀鈴だと考えていました。彼女が口ずさむ歌や年齢から、「彼女こそ初恋の人だ!」と思い込んでいたのです。 しかし、物語のラストで、その少女が和葉だったと発覚!つまり、「平次の初恋の人=和葉」だったということ。平次は昔から今まで、「ずっと和葉に恋をしていた」と判明するのでした。 ちなみに、この作品が公開されてからしばらく経ったのち、原作に平次へ思いを寄せる大岡紅葉が登場します。実は彼女は京都出身。紅葉のキャラクター像には、「迷宮の十字路」や「千賀鈴」の存在が深く影響しているのかもしれません。
映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の登場キャラクター
主人公はもちろん江戸川コナン

本作の主人公はもちろん江戸川コナンです。実は以前は高校生探偵・工藤新一として名をはせていましたが、物語の第1話で黒の組織のジンに体が幼児化してしまう毒薬APTX4869を飲まされ体が小さくなってしまいます。 以後正体を隠し小学生・江戸川コナンとして生活しつつ、彼の正体を知る阿笠博士などの協力を得つつ様々な事件を解決に導いていきます。
シリーズの武闘派ヒロイン・毛利蘭

本作のヒロインは工藤新一の幼馴染である毛利蘭。迷(?)探偵・毛利小五郎の娘であり、コナンを自身の弟のように世話をしています。空手の腕前は部の主将を務めるほどのもので家事全般をこなす美人。 彼女となかなか進展しない工藤新一との関係性にやきもきしているファンも多いですが、本作では大きな進展が見られました。
西の高校生探偵・服部平次とその幼馴染・遠山和葉

本作で活躍するもう一人の高校生探偵が服部平次です。工藤新一が活躍していた時代から彼とライバルであり、親友で、彼が小さくなってしまった後も彼の正体を知る数少ない人物として数々の事件で協力してきました。推理力はその名に劣らず高く、身体能力も高いです。 そして平次の幼馴染である遠山和葉も本作では重要なキーパーソンとして登場します。和葉は明るい性格で見た目もかわいらしいが、合気道二段所持者であり気が強い一面も持っています。平次に思いを寄せている和葉ですが、実は本作で重要な事実が明らかになりますーー。
OVA『名探偵コナン コナンと平次と消えた少年』とは
コナンの連載誌である少年サンデーの応募者へのサービスビデオとして作成されたものがOVA『名探偵コナン コナンと平次と消えた少年』です。コナンと蘭が平次と和葉に大阪を案内されるところから始まるほのぼのしたストーリーですが、この作品のラストは『名探偵コナン 迷宮の十字路』へとリンクしています。
主題歌は倉木麻衣の「Time after time〜花舞う街で〜」
主題歌はもはやコナンではおなじみの倉木麻衣の「Time after time〜花舞う街で〜」です。歌詞は「初恋」をテーマにしており、本作の重要なストーリーに関連しています。倉木麻衣には珍しく和を感じさせるような曲調になっているのは、本作の舞台が京都であることに関係があるのかもしれません。
映画「迷宮の十字路」の見どころ

本作の一番の見どころは何と言っても、ファンが熱望していた蘭&新一、平次&和葉の関係性の進展が描かれたことです。ネタバレになってしまうので書くことは控えますが、シリーズで初めて描かれる新一と蘭の再会や平次と和葉の初恋の秘密が本作では描かれます! 映画版コナンでは毎回作り込まれたアクションシーンが魅力の一つでもありますが、本作でも平次と犯人の対決シーンやカーチェイスシーンなどは見ものです!
映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』のネタバレ考察まとめ
コナン映画でも屈指の人気作『名探偵コナン 迷宮の十字路』のあらすじや魅力を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。 作中にはコナンや平次の活躍だけでなく、平次と和葉、さらには新一と蘭の恋模様も描かれています。「迷宮の十字路」はコナンの様々な魅力を、1度に堪能できる名作です。まだ観ていない方は、これを機に是非本作をチェックしてみてください!