2019年1月4日更新

『風の谷のナウシカ』都市伝説衝撃度ランキングTOP15【ナウシカは人造人間?】

風の谷のナウシカ
©Studio Ghibli/Walt Disney Pictures

おそらく誰もが見たことのあるであろう、日本を代表するアニメ映画の傑作『風の谷のナウシカ』。まことしやかに語られる驚きの都市伝説を衝撃度順に15個紹介します。

傑作アニメ映画『風の谷のナウシカ』の衝撃の都市伝説を紹介

宮﨑駿監督による『風の谷のナウシカ』は多くのジブリファンが「最も優れたジブリ映画」とする傑作です。独特な世界観とストレートでずっしりと心に響くメッセージ性は一度観たら忘れられません。 そしてそんな『風の谷のナウシカ』には多くの都市伝説が存在します。この記事では15個の都市伝説を衝撃度でランキングにしました。嘘か真か、信じるか信じないかはあなた次第です。 また否定の論調が大きいものや、かなり眉唾な都市伝説もあえてランキングに加えています。事実関係を明らかにしているので合わせてチェックしてみてください!

15位:そもそもジブリじゃない

結論から言うと『風の谷のナウシカ』はトップクラフトという会社が1984年に制作したアニメ映画なのでジブリ作品ではありません。なので上述の「最も優れたジブリ映画」というカテゴライズは厳密には間違っていますね……。 スタジオジブリは『天空の城ラピュタ』制作時にトップクラフトが解体され、スタッフをそのまま引き継ぐ形で設立されたアニメーションスタジオです。 宮崎駿と高畑勲に長編アニメ映画を制作させる為の母体が必要とのことで徳間書店の出資により立ち上げが行われました。 ちなみに宮崎駿の初監督作品は、TVアニメだと『未来少年コナン』(1978年)、劇場アニメは『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)が初です。

14位:ナウシカの胸が大きい理由は、「安心して死ねる」ため

特に男性の方はお気付きの方も多いかもしれませんが、主人公のナウシカ、実は胸が大きいんです(特に映画版)。 これは決して男性ウケを狙ったわけではなく、仲間や城オジ、お婆さんたちが死んでいくときに安心して死ねるように抱きとめてあげられるような胸でなくてはならない、という意味を込めて大きくしたとジブリオフィシャルブック『風の谷のナウシカ (ジブリ・ロマンアルバム)』内のインタビューで宮崎駿自身が語っています。

13位:ナウシカのモデルその1「ナウシカア王女」

ナウシカの名前の由来といわれているのは、バーナード・エヴスリンの『ギリシア神話小事典』に登場するナウシカアであると、宮崎駿と高畑勲の対談の中で語られています。 優しく、美しいナウシカアの望みは、オデュッセウスを助けてその彼の妻になることでした。彼女は念願通り彼を助けますが、自分の故郷に帰ることを彼自身は望んでいました。そのことを知った彼女は、自分の気持ちを抑えて身を引くのです。 そして別れの際には「さようなら、よそのお方……国に帰っても私の事を忘れないで下さい。あなたを助けた私の事を」とつぶやきます。 二人ともどちらも”人への優しさ”を忘れない部分は共通しています。またナウシカアいい大人になっても色恋に走らず竪琴を弾き、海辺を走り回る女性だったようです。この辺りのイノセントさを保ったまま大人になるという人物像はナウシカっぽさがありますね。

12位:ナウシカのモデルその2「蟲めづる姫君」

ナウシカのモデルとなったのは、平安時代の物語集である『堤中納言物語』の中の「蟲めづる姫君」という語の主人公の蟲愛づる姫だと言われています。 美しく気高い姫は化粧もしない、お歯黒もつけずゲジゲジ眉毛のままという変わった方でした。ひらがなを書くこともせず、可憐なものも好まない、唯一“毛虫”が好きだったのです。 普通であれば、誰しも花や蝶など見た目に美しい生命を好むのが一般的だと思いますが、姫君は先入観を持たず“自然”を自分の目でよく見て、虫の成長を観察することを大切にしています。虫を自分の手のひらにのせて、毛虫の歩く様子を観察し楽しんでいます。 そんな彼女を、女房や母親たちは化粧もせず虫を触って外聞が悪いと叱ります。しかし“自然”が一番な彼女にとって、化粧は自然でなくなってしまう、素の姿が一番“自然”だと考えは変わりませんでした。でも、そんな姫にも行為を持ってくれる男性がいたのです。 その男は「彼女はちっとも醜くなんかない。華があって、鮮やかで、気高くきれいだ」と言います。男はさらに彼女に宛てて「毛虫によく似たあなたの眉毛の先ほども、美しい女性はこの世におりません」と詩を残します。 蟲への愛に溢れているところや、美醜にこだわらない性格など、ナウシカの片鱗が感じられますね。

11位:クシャナと言う名前はナウシカのアナグラムになっている

風の谷のナウシカ
©︎ ciatr

画像のように、なんとクシャナの名前はナウシカのアナグラムで構成されています!前述の通り、ナウシカの名前は「ナウシカア王女」から取られている可能性が高そうです。なのでクシャナの方が後付けのようですね。 ナウシカとクシャナが対の関係にあると言う意味が込められているのでしょうか?クシャナは物語終盤では、かなりナウシカの精神性に近づいていった印象ですが……。

10位:「風の谷」は実際にあるらしい

元となったのはパキスタンの村・フンザ

実際にジブリから元ネタとして公表されたことはなく根拠は不明なのですが、、(風の谷のイメージは)中央アジアの乾燥地帯なのではないかという説があります。 説によると風の谷のモデルは、パキスタンのフンザという村ではないかとのこと。この村はパキスタンの北西部に位置しており、アジアの横断ルートの途中に存在し標高7000メートルを超えるパミール高原に面しているため景観が良くバックパッカーなどに人気がある観光スポットです。 フンザの景色は「伝説の地」や「桃源郷」などとも褒め称えられるほどのもので、4月にはピンク色の花で一面が覆い尽くされ圧巻の景色だそうです。

9位:ナウシカはメビウスの影響を受けていた!

「世界の宮崎」こと宮崎駿も、『風の谷のナウシカ』の制作にあたっては実はあるフランス漫画の影響を受けていたといいます。 その作品というのはメビウスという漫画家による『アルザック』というSFファンタジー作品。巨大な架空生物が空を飛び回ったり、火星のような場所を登場したりとなにかと共通点が多いのです。 宮崎駿氏はこの作者であるメビウスことジャン・ジロー氏と対談を行っており、互いに認め合う間柄なのです。 二人の対談は、『ハウルの動く城』のDVDに収録されています。

8位:エヴァ初号機に似てる……巨神兵のキャラデザインは庵野秀明

作品に登場するキャラクターの中でも特に強烈なインパクトを放つ人口生命体「巨神兵」。このキャラクターの感じ、他の作品で見たことはないでしょうか。実は、この「巨神兵」のデザインを任されていたのは『エヴァンゲリオン』で有名な庵野秀明氏だったと言います。 宮崎駿氏のスタジオを突然訪れた庵野氏は「巨神兵」イラストを宮崎氏に見せ、共同作業をする機会をもらったそうです。 後年に『巨神兵東京に現わる』(2012年)を監督したのも自然な流れですね。

7位:『天空の城ラピュタ』と世界線が同じ説

「ナウシカ」と「ラピュタ」が繋がっているという説も庵野秀明が原因かも

ラピュタには「ラムダ」というロボット兵が出てきますが、巨神兵にかなり造形が似ています。それもそのはず、ラムダも庵野がデザインしたキャラクターなのです。作家が同じだと似てくるのはしょうがないですね。双方素敵なキャラです。 ちなみにラムダ、巨神兵とも、古代文明の遺産という位置付けが共通しています。宮崎駿自身は世界線の同一性については言及していないようなのでファンとしてはあれこれ推測して楽しみたいところです。

ちなみに一瞬ですが、テトというキャラクターとして「ナウシカ」にも登場したキツネリスがラピュタにも登場しています。やっぱり繋がってる?

6位:オームの鳴き声は布袋寅泰のギター

映画に登場する王蟲は特徴的な鳴き声をしていますが、実はこの鳴き声は布袋寅泰がギターで演奏していました。音楽を手掛けた久石譲からギターで泣いてくれ、と頼まれ演奏したそうです。 ちなみに王蟲の登場するシーンで流れる「ランランララランランラン」というフレーズが有名なこちらの曲は、「王蟲(オーム)との交流」というタイトルなのですが、歌っていたのはなんと、作曲した久石譲氏の当時4歳の娘だったそうです。

5位:『風の谷のナウシカ』のゲーム化に宮崎監督が激怒!?

ゲーム

『忘れじのナウシカ・ゲーム』というタイトルで、作品がゲーム化されていたことをご存知でしょうか?これだけでも少し驚きなのですが、内容はメーヴェ(小型飛行機)に乗ったナウシカが蟲をシューティングで倒していくというもの。 対し宮崎駿氏は「虐殺するなんて何事だ!」と激怒し、それ以降というものスタジオジブリ作品がゲーム化されることはなくなったそうです。

4位:なぜ腐海は生まれたのか?その難解な存在意義とは

【原作漫画ネタバレあり】

風の谷のナウシカ
©Studio Ghibli/Walt Disney Pictures

ナウシカたちが生きている時代の1000年前、世界は旧人類たちの繰り返した戦争によって大気が取り返しがつかないほど汚染されてしまいました。自分たちではどうにもできないことを悟った旧人類たちは破壊の兵器・巨神兵を生み出し、後に「火の七日間」と呼ばれる旧世界の終末を導いてしまうことになります。世界は焼き尽くされ、大部分は砂漠のようになってしまったのです。 残された人類は長い時間を欠けて汚染された大気を浄化するため、瘴気によって汚染を結晶化して無毒化する菌を繁殖させ、大地に腐海を作り出しました。そして腐海を広げる役割りを担う蟲をも創造したのです。

3位:東亜工廠と言う名の企業が巨神兵を作った?

巨神兵を作ったのは誰か?と言う問題の答えとしてささやかれている説がこちらです。漫画原作には、巨神兵の歯に「東亜工廠」と書かれた商標ラベルの存在を見つけることができます。 この東亜工廠は、火の七日間に至る前の旧世界の巨大産業文明の中で存在した、ある日系企業なのではないか?とする説が有力です。 工廠(こうしょう)とは、軍隊直属の軍需工場という意味の言葉です。軍需工場は武器・弾薬などを開発、製造したり、修理、貯蔵する施設のこと。なので「東亜工廠」は国営もしくは軍直属の機関であった可能性が高そうです。

巨神兵に興味のある人はこちらの記事がおすすめ

巨神兵によって実行された厄災「火の七日間」についてなど、詳しく考察しているので、さらにナウシカの世界を深めたい人におすすめです。

2位:実はナウシカたちは人造人間だった

【原作漫画ネタバレあり】

風の谷のナウシカ
©Studio Ghibli/Walt Disney Pictures

上記の通り腐海を作り出したのは旧人類ですが、浄化にかかる時間は果てしないものでした。そこで彼らは自ら冬眠のような状態になり、浄化が完了するのを待つことにしました。そして浄化が終わった時に彼らを起こす役割として新たな人類を生み出します。そう、今を生きる全ての人々は人口生命体(人造人間)だったのです……。 原作で明らかになりますが、実はナウシカたちは適度な毒がないと生きられない身体なのです。 要するに数千年後、腐海による大気と土壌の浄化が完全に終了した際には、ナウシカたち人造人間は生存することができません。これは旧人類との対立を避けるために意図的にプログラムされたのではないかと考えられます。そして今の人類が腐海を敵視しているのは、その状況で生きていけないことを本能的に知っているからだ、ということなのだそうです。

腐海の最奥部は描かれていない説

劇中でナウシカたちが偶然落ちて辿り着いた空気のきれいな腐海の深部ですが、実は比較的きれいというだけで実際には汚染されています。さらにその奥には完全に浄化された空間があり、旧人類の上流階級が住んでるのではないか?との説もささやかれています。

1位:『風の谷のナウシカ』は「火星が舞台」説

上述した「ナウシカ人造人間説」と並んで有名なのが「火星が舞台説」です。作品の舞台は地球ではなく、実は火星なのだという説ですが、「冒頭で(舞台となる世界が)“錆とセラミックに覆われた”というナレーションがある」「ナウシカの乗る小型飛行機のようなものが飛べる=重力が弱い」「登場する“王蟲”のような巨大生物が火星にも存在していたとされる」の3つの根拠をもとに語られている都市伝説です。 火星には私たち人間の祖先がかつて住んでおり、砂漠化によって滅亡したという話もあることから、作品の内容自体が「人間が火星に住んでいた時の記憶」だとする説もあります。

『風の谷のナウシカ』を今すぐ見返したくなる

風の谷のナウシカ
© Studio Ghibli/Walt Disney Pictures

多くの都市伝説がささやかれるナウシカですが、裏を返せばそれはとても奥行きのある、繰り返し見続けられる名作ということです。 もう一度映画と原作漫画を見直したり、元ネタになった作品に触れてみるのはいかがでしょうか。