『風の谷のナウシカ』衝撃的な都市伝説を徹底解説・考察!ナウシカの胸が大きい理由は「安心して死ねる」ため?
宮崎駿監督が手がけた長編アニメーション映画の2作目『風の谷のナウシカ』。本作1984年に公開されて話題を呼び、その後のジブリ映画の基礎となった作品です。 「人と自然との共存」が大きなテーマとなる本作は、大人も子どもも楽しめる作品であり、見応え抜群。この記事では、あらすじや都市伝説を振り返りながら、ジブリ映画『風の谷のナウシカ』の魅力を徹底解説していきます! ※この記事は映画『風の谷のナウシカ』や原作のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
映画『風の谷のナウシカ』のあらすじ
人類が作り上げた「巨神兵」が起こした「火の7日間」で文明が崩壊してから1000年。地球は腐海と呼ばれる毒を発する森に覆われ、人々は腐海やそこに住む巨大な虫・王蟲に怯えながら生きていました。しかし海から吹く風で腐海の毒から守られた「風の谷」では、比較的穏やかに人々が暮らしています。 あるとき腐海に軍事大国トルメキアの輸送機が墜落したことがきっかけで、風の谷の族長の娘・ナウシカはトルメキアと工業都市ペジテの争いに巻き込まれていきます。 ペジテの王子・アスベルは、ある理由からトルメキアと腐海に強い憎しみを抱いていましたが、ナウシカとの交流によって変わっていきます。
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①ナウシカにまつわる都市伝説とその解説・考察
モデルとなったのは2人の姫
ナウシカのモデルは2人いると言われています。 1人目は、『ギリシア神話小事典』に登場するナウシカア。美しく優しい彼女の望みはオデュッセウスの妻になることでした。2人は結ばれますが、オデュッセウスは故郷に帰ることを望んでいたのです。それを知ったナウシカアは、自分の想いを抑えて身を引きます。 もう1人は、平安時代の『堤中納言物語』に収録されている「蟲めづる姫君」の蟲愛づる姫。彼女は気高く美しい女性でしたが、化粧もせず、お歯黒もつけず、ゲジゲジ眉毛の変わった人でした。そんな彼女が最も愛するのは「毛虫」。女房たちや母親はそんな彼女を叱りますが、姫に思いを寄せる男性もいたのです。 それぞれ、自分よりも他人を優先する優しさや、自然への愛など、ナウシカに共通するものがありますね。
なぜナウシカの胸が大きく描かれているのか
気付いている人も多いかもしれませんが、特に映画版における主人公のナウシカは胸が大きく描かれています。これは決して男性ウケを狙ったわけではありません。 これは実は仲間や城オジ、お婆さんたちが死んでいくときに安心して死ねるよう、抱きとめてあげられるような胸でなくてはならない、という意味が込められているとジブリオフィシャルブック内のインタビューで宮崎駿自身が語っています。
ナウシカの優しさの背景
ナウシカの魅力の1つは、人や自然に対する愛情深さです。しかし、これには理由があるのだとか。 宮崎駿は、『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』 でナウシカについて、「自分の思いとか、やりたいことがあったとしても、とにかくまずその前に、たとえ小さな部族とはいえ、部族全体の利害や運命をいつも念頭に置いて行動しなければならないという抑圧の中で生きている」と語っています。 つまりナウシカの優しさは無条件の愛ではなく、部族のリーダーとして“そうせざるを得なかった”ものなのです。
ナウシカの人物像を
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②巨神兵にまつわる都市伝説とその解説・考察
兵器としての巨神兵
映画版では自立型の生体兵器で、自らの意思があるような描写の「巨神兵」ですが、原作では人型で知性のない生体兵器として描かれています。また原作では、この巨神兵には「オーマ」という名前がついていました。 クシャナが腐海を焼き払うために復活させようとする巨神兵は、旧世界の人類が創造した巨体と圧倒的な武力を持つ最終兵器。ナウシカが生きる時代には、「火の7日間」を起こして旧世界の文明を焼き尽くした恐るべき神として語り継がれています。
東亜工廠という名の企業が巨神兵を作った?
巨神兵を作ったのは誰か?という問題の答えとしてささやかれている説があります。漫画原作には、巨神兵の歯に「東亜工廠」と書かれた商標ラベルの存在を見つけることができるのです。 この東亜工廠は、「火の7日間」に至る前の旧世界の巨大産業文明の中で存在した、ある日系企業なのではないか?とする説が有力。 工廠(こうしょう)とは、軍隊直属の軍需工場という意味の言葉です。軍需工場は武器・弾薬などを開発、製造したり、修理、貯蔵する施設のこと。なので「東亜工廠」は、国営もしくは軍直属の機関であった可能性が高そうです。
エヴァ初号機に似てる……巨神兵のキャラデザインは庵野秀明
作品に登場するキャラクターの中でも特に強烈なインパクトを放つ「巨神兵」。このキャラクターのルックスを、ほかの作品で目にしたことはないでしょうか。実はこの「巨神兵」のデザインを任されていたのは、「エヴァンゲリオン」シリーズで有名な庵野秀明氏だったと言います。 宮崎駿氏のスタジオを突然訪れた庵野氏は「巨神兵」のイラストを宮崎氏に見せ、共同作業をする機会をもらったそうです。後年に『巨神兵東京に現わる』(2012年)を監督したのも、自然な流れですね。
巨神兵とエヴァ初号機の共通点を
③腐海にまつわる都市伝説とその解説・考察
腐海とはいったい何?
本作の主な舞台ともいえる「腐海」とは、多種多様な菌類によって形成されている巨大な森です。そこでは昆虫に似た巨大生物「蟲」が腐海を守っています。腐海は旧世界の文明崩壊後に生まれました。 腐海の菌類は「瘴気(しょうき)」と呼ばれる毒ガスを発生し、人間がガスマスクなしで腐海に入ると5分で肺が腐ってしまいます。腐海は次第に人間が住む領域を侵食していき、ナウシカが住む風の谷の人々も瘴気と蟲に怯える日々を過ごしていました。
腐海の存在意義はなんだったのか?
そもそも腐海はなぜ生まれたのでしょうか?映画の中では、「火の7日間」の後に“自然発生的に”腐海が生まれ、人間の住む領域を侵し続けていると言われています。 しかしナウシカは、腐海の最深部に落ちた時、腐海の役割が「浄化」であることに気付きます。旧人類たちが取り返しのつかないほど汚染した世界を、腐海は長い時をかけて浄化し続けていたのです。 原作漫画ではさらに驚きの事実が!実は巨神兵や腐海は旧人類の計画のひとつであり、巨神兵が焼き尽くした旧世界を腐海によって浄化することが目的だったことが明かされます。 つまり腐海は、人工的に造られたある種の「浄化装置」だったのです。
核戦争のメタファーになっている?
『風の谷のナウシカ』には、さまざまなメタファーや現実とリンクする世界観が織り込まれています。 本作が公開された1984年当時、アメリカとソ連の冷戦が緊張状態にありました。そんな背景もあり、「火の7日間」は核戦争を、世界を焼き尽くした巨神兵は核兵器を連想させます。 実際に核戦争が起こると、地球は灰や煙によって日光が遮られ、「核の冬」と呼ばれる氷期になるといわれています。人間が住めない腐海は、まさに核戦争後の放射線で汚染された世界を隠喩しているのではないでしょうか? 原作で腐海や巨神兵が「人類が生み出したもの」として描かれる点からも、人類が生み出した脅威である核を連想せずにはいられません。
水俣湾の水銀汚染もきっかけに
本作制作のきっかけ、そして腐海の設定には、1956年に公式発表された水俣湾の水銀汚染が大きく関係しています。 『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』で宮崎駿は、「水俣湾が水銀で汚染されて死の海になった。つまり人間にとって死の海になって、漁をやめてしまった。その結果、数年たったら、水俣湾には日本のほかの海では見られないほど魚の群れがやってきて、岩にはカキがいっぱいついた。これは僕にとっては、背筋の寒くなるような感動だったんです」と語っています。 この出来事に衝撃を受けた彼は、本作で人間以外の生き物のたくましさ、けなげさを描きます。「ナウシカ」の世界はただのファンタジーではなく、現実とリンクしているのです。
腐海について詳しく知りたい!
④ラストシーンにまつわる都市伝説とその解説・考察
宮崎駿監督はラストに納得していなかった
宮崎駿は毎日新聞のインタビューで、映画『風の谷のナウシカ』に「65点」という厳しい評価をつけています。 この評価は、作品に対してというより自分自身に対するもの。その証拠に別のインタビューで「何か大事な部分を落っことしたまま上っ面のクリスマスの奇跡映画のようなものを作ってしまったな、という後ろめたさ」について語っていました。 特によみがえったナウシカが光で金色に染まるというラストシーンに納得していなかったようです。 『風の谷のナウシカ (ジブリ・ロマンアルバム)』で宮崎駿は、「ぼくは(ナウシカを)ジャンヌ・ダルクにするつもりはなかったし、宗教色は排除しようと思っていたのに、結果として、あそこにきて宗教画になってしまったんです」と語っています。 あのシーンはあれでよかったのか、他の方法はなかったのかと映画公開後も考え続けており、当時「まだ終わった感じがしない」とすら話しています。 漫画版『風の谷のナウシカ』は全7巻。アニメ映画化は原作がまだ2巻の頃のことでした。しかし宮崎駿は物語を引き継いだ漫画版でも、結論を見つけることはできなかったといいます。 それだけ壮大で難しいテーマと制作者の苦悩のもと、作り上げられた作品なのですね。
実はスタジオジブリ作品ではない
当たり前のようにジブリ作品にカテゴライズしている人も多いかもしれませんが、実は『風の谷のナウシカ』はジブリ作品ではありません。 初代スタジオジブリが設立されたのは1985年のことですが、映画『風の谷のナウシカ』が公開されたのはその1年前の1984年。スタジオジブリは、本作の商業的な成功をきっかけに設立された制作会社なのです。 宮崎駿とともにスタジオジブリを設立した高畑勲は、彼が東映動画(現・東映アニメーション)に所属していた時代の先輩でした。 2人は「ルパン三世」第1シリーズや『パンダコパンダ』(1972年)、『アルプスの少女ハイジ』(1974年)などの作品をともに手掛け、『風の谷のナウシカ』で高畑勲はプロデューサーを務めています。
原作漫画が生まれた背景
『風の谷のナウシカ』が誕生する前、宮崎駿は日本の戦国時代を舞台にした『戦国魔城』というSFアニメ映画の企画を考えていました。しかし、人気漫画をアニメ化するのが常識だった当時、「原作のないものは無理だ」とボツにされてしまいます。 「じゃあ、原作を書いちゃいましょう」と、『戦国魔城』のイメージを膨らませて生まれたのが漫画『風の谷のナウシカ』でした。 しかし宮崎駿は「映画化のために漫画を書くのは不純だから、漫画にしか書けないものを書く」と決めます。その結果、1コマ1コマ作り込まれた複雑な絵柄や独特なコマ割りを駆使した素晴らしい作品になりました。 ところが映画化が決定すると、それが裏目に出ることに。描き込みが多く、アニメーター泣かせの作品となったのです。
「ナウシカ」の映画版ラストを
シネマコミックでおさらい
⑤原作漫画にまつわる都市伝説とその解説・考察
原作漫画『風の谷のナウシカ』あらすじ
最終戦争「火の7日間」から1000年後、死の瘴気を振りまく「腐海」とそれを守る「蟲」の脅威に晒された世界。生き残った人類はトルメキアと土鬼(ドルク)の二大列強国と点在する小国に分かれ、明日をも知れぬ日々を送っていました。 その中でも穏やかな農耕生活を送る「風の谷」は、病床の父の代理で王女ナウシカが国を治めていました。そんなある日、集落の近くでペジテ市の輸送機が墜落。 乗っていたラステル王女は、亡くなる前にナウシカに秘石を託します。それはかつて世界を滅ぼした最終兵器「巨神兵」を起動する鍵でした。 巨神兵の復活を目論むトルメキアの王女クシャナは、秘石を奪取しようと風の谷へ。しかし旅の戦士ユパの仲裁によって撤退し、ほどなくしてトルメキアと土鬼の戦争が始まってしまいます。 トルメキアの同盟国として数名の臣下を連れたナウシカも参戦するなか、トルメキア空中艦隊がラステルの兄アスベルの奇襲に遭遇。墜落するアスベルを助けに腐海に飛び込んだナウシカは、人類に恐れられた腐海の真の機能を知ることとなります。
漫画でほとんど登場しない風の谷は、実際に存在した?
映画では風の谷が最終的に王蟲の攻撃目標にされていますが、原作では序盤以降はほとんど物語に登場することはありません。タイトルにもなっているのに、不思議ですね。そんな風の谷ですが、一説によるとモデルが存在するとか! 実際にジブリから元ネタとして公表されたことはありませんが、中央アジアの乾燥地帯にあるパキスタンのフンザという村が、風の谷によく似ているといわれています。 この村はパキスタンの北西部に位置しており、アジアの横断ルートの途中にあって標高7000メートルを超えるパミール高原に面しているため、景観が良くバックパッカーなどに人気がある観光スポットだそう。 フンザの景色は「伝説の地」や「桃源郷」などとも褒め称えられるほどで、4月にはピンク色の花で一面が覆い尽くされる圧巻の景色が広がるようです。
原作漫画に登場する土鬼(ドルク)国の削除とその役割
原作では東のトルメキアと西の土鬼(ドルク)の二大大国がしのぎを削るという世界の勢力図ですが、映画版では土鬼国は登場しません。 また地図上の位置関係も、原作でのトルメキアは風の谷の東方という設定ですが、映画では風の谷のはるか西方に位置することになっています。 映画版には登場しない土鬼ですが、原作では重要な役割を担っています。 「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。」という、映画版でババ様が語る言い伝えは、実は原作ではドルクの族長が言った台詞なのです。
ナウシカのペットのテトは死んでしまう
ナウシカの相棒として活躍するキツネリスのテト。最初は生意気ながらナウシカと心を通わせていく可愛いキャラクターです。映画では最後までナウシカとともに付き添い闘うテトですが、なんと原作では旅の終盤で力尽き、死亡してしまいます。 可愛らしくファンが多いキャラクターなだけに、この結末はショックですね。
クシャナについてのドラマが削られている
映画版でナウシカと対立するトルメキアの第4皇女、クシャナ。とても印象的なキャラクターですが、原作では彼女に関連するさまざなストーリーが展開されています。 兄が3人いることや、王としての資質を身につけていくまでの流れなどは漫画版でしか描かれないものです。原作を読んでから映画を観ると、彼女の見え方にも違いがあるかもしれませんね。
実はナウシカたちは人造人間だった
ここまで解説した通り腐海を作り出したのは旧人類ですが、浄化にかかる時間は果てしないものでした。そこで彼らは自ら冬眠のような状態になり、浄化が完了するのを待つことにしたのです。 そして浄化が終わったときに彼らを起こす役割として、新たな人類を生み出します。そう、ナウシカを含むすべての人々は人工生命体(人造人間)だったのです。 さらに原作で明らかになりますが、実はナウシカたちは適度な毒がないと生きられない身体でした。 つまり数千年後、腐海による大気と土壌の浄化が完全に終了した際には、ナウシカたち人造人間は生存することができません。これは旧人類との対立を避けるために意図的にプログラムされたのではないかと考えられます。 そしてナウシカたち人類が腐海を敵視しているのは、その状況で生きていけないことを本能的に知っているからだ、ということなのだそうです。
ナウシカたちの本当の正体は?
⑥その他の都市伝説 『天空の城ラピュタ』との関係は?
クシャナという名前はナウシカのアナグラムになっている
画像のように、なんとクシャナの名前はナウシカのアナグラムで構成されています!前述の通り、ナウシカの名前は「ナウシカア王女」から取られている可能性が高そうです。なのでクシャナのほうが後付けのようですね。 ナウシカとクシャナが対の関係にあると言う意味が込められているのでしょうか?クシャナは物語終盤では、かなりナウシカの精神性に近づいていった印象がありますね。
ナウシカはメビウスの影響を受けていた!
宮崎駿は『風の谷のナウシカ』の制作にあたって、実はあるフランス漫画の影響を受けていたといいます。 その作品というのはメビウスという漫画家による『アルザック』というSFファンタジー作品。巨大な架空生物が空を飛び回ったり、火星のような場所を登場したりとなにかと共通点が多いのです。 宮崎駿氏はこの作者であるメビウスことジャン・ジロー氏と対談を行っており、互いに認め合う間柄。2人の対談は、『ハウルの動く城』のDVDに収録されています。
『天空の城ラピュタ』と世界線が同じ説
ラピュタには「ラムダ」というロボット兵が出てきますが、巨神兵にかなり造形が似ています。それもそのはず、ラムダも庵野がデザインしたキャラクターなのです。製作者が同じだと似てくるのはしょうがないですね。 ちなみにラムダも巨神兵も、古代文明の遺産という位置付けが共通しています。宮崎駿自身は世界線の同一性については言及していないようなので、ファンとしてはあれこれ推測して楽しみたいところです。
オームの鳴き声は布袋寅泰のギター
映画に登場する王蟲は特徴的な鳴き声をしていますが、実はこの鳴き声は布袋寅泰がギターで演奏していました。音楽を手掛けた久石譲からギターで泣いてくれ、と頼まれて演奏したそうです。 ちなみに王蟲の登場するシーンで流れる「ランランララランランラン」というフレーズが有名な曲は、「王蟲(オーム)との交流」というタイトルなのですが、歌っていたのはなんと、作曲した久石譲氏の当時4歳の娘だったそうです。
『風の谷のナウシカ』のゲーム化に宮崎監督が激怒!?
『忘れじのナウシカ・ゲーム』というタイトルで、本作がゲーム化されていたことをご存知でしょうか?これだけでも少し驚きなのですが、内容はメーヴェ(小型飛行機)に乗ったナウシカが王蟲や蟲をシューティングで倒していくというもの。 これに対して宮崎駿氏は「虐殺するなんて何事だ!」と激怒し、それ以降というものスタジオジブリ作品がゲーム化されることはなくなったと言われています。 しかし実際のゲーム内容は原作漫画に忠実なもので、ナウシカが土鬼(ドルク)と戦うシューティングゲーム。王蟲を攻撃すると風の谷が襲撃され、ゲームオーバーになってしまうそうです。
『風の谷のナウシカ』は何度観ても面白い!解説・考察を読んで理解を深めよう
映画『風の谷のナウシカ』はこれまでも何度もテレビで放映されてきたジブリの名作です。2020年6月にはリバイバル上映が実現し、36年経っても色褪せないテーマ性に魅了されて多くの人が劇場に足を運びました。 さまざまな都市伝説さえ生み出した「ナウシカ」ですが、映画と原作の大きな違いにも驚きます。その後のジブリ作品の基礎を作ったともいえる本作、何度見ても新たな発見があるに違いありません。