『天空の城ラピュタ』都市伝説や元ネタを考察!幻のエンディングや物語のその後は?
1986年に公開された宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』。本作はシータとパズーが、天空に浮かぶ城・ラピュタを探す冒険物語です。 ジブリ1作目といえば1979年の『ルパン三世 カリオストロの城』や1984年『風の谷のナウシカ』かと思われがちですが、スタジオジブリ設立は1985年なので、実は本作が長編アニメ映画1作目にあたります。 この記事では、公開から30年以上にわたって愛され続けてきた『天空の城ラピュタ』の都市伝説やトリビアを解説しながら、本作の魅力について考察していきます! ※ここからは『天空の城ラピュタ』について詳しい情報を紹介していきます。ネタバレも含まれるので、未鑑賞の場合は注意してください。
【考察】ラピュタ帝国の謎・伝えたいこと
そもそも「ラピュタ」っていったい何?
そもそも映画のタイトルにもなっている「ラピュタ」とは、いったいどんなものなのでしょう。 空に浮かぶ島・ラピュタは、もともとラピュタ帝国という古代国家でした。この帝国は超科学技術を持っていましたが、その技術を持ってしても克服できない疫病が流行したことで滅亡してしまいます。 劇中に登場する空中都市は、帝国が滅亡した後、宮殿や神殿がある中枢部分だけが残って浮遊していたもの。内部には巨大な飛行石があり、その力によって空中に浮かんでいます。 作中で敵役として登場するムスカは帝国王家の末裔であり、再びラピュタを支配しようと企んでいました。
ラピュタ人は何者?
作中では、シータやムスカがラピュタの民の末裔であることが明かされています。彼らの先祖はラピュタで生活していたはずですが、故郷を捨てて地上に降り立ったようです。はたしてそこにはどんな理由があったのでしょうか。 実はラピュタに暮らしていた人々は、飛行石の力を活用しできる高い技術を持っていました。しかし帝国で原因不明の疫病が流行ったことをきっかけに、ゴンドアの谷のような場所に移り住んだのだとか。 また作中のシータのセリフから、彼らがラピュタに戻らなかった理由も想像できます。 ゴンドアの谷の歌には「土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」という歌詞が。天空に浮かぶラピュタで生きてきた人々は、大地の偉大さに気づいたのではないでしょうか。 シータの言うとおり、彼らは「土から離れては生きられない」ようになったのです。
お墓とロボットの正体は何?
ラピュタを守っているロボット兵。シータとパズーがラピュタに到着すると、キツネリスらとともに庭園にやさしく佇んでいました。 彼らの役割は、庭園にあるお墓を守ること。墓守として、今は亡き主人・ラピュタの民の遺体をずっと守り続けていたようです。 ジブリ作品の『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵と見た目が似ていて混同されがちですが、基本的に別物。巨神兵は山々を超えるほど巨大で、体も肉で出来ていますがロボット兵は人の2~3倍程度の大きさで、体はセラミックで出来ているのです。
ラピュタの元ネタ・モデル地
ラピュタの元ネタは『ガリバー旅行記』
「ラピュタ」という名前の由来となった小説は、アイルランドの作家・ジョナサン・スイフトによる『ガリバー旅行記』第3編です。この小説には、「ラピュータ」という天空の島が登場します。 ラピュータは、数学者や天文学者などの学者たちが治めている浮島で、地上の島を知性によって支配していました。この国の人々は進歩を重視した結果、言葉を省略して単語だけで会話するようになります。 『天空の城ラピュタ』の企画原案には、確かに「ガリバー旅行記第三部に描かれた、空中の浮島ラピュタ」と書かれているため、この小説がモデルであると見て間違いありません。(参考:『出発点 1979~1996』宮崎駿) 『ガリバー旅行記』は産業革命の時代よりも100年以上前の作品ですが、『天空の城ラピュタ』の世界観とうまく融合して、架空の地域ながらもリアリティある設定が作られました。
バルスは漫画「マッドメン」から?
「目が、目がぁ……」#ムスカ #ラピュタ #天空の城ラピュタ #パズー #シータ #ドーラ#目が #目がぁ pic.twitter.com/AmLcWoAir6
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『天空の城ラピュタ』のラストで唱えられる滅びの呪文「バルス」。地上波で本作が放送されるたびに、SNSでお祭り騒ぎになることでもおなじみですね。ちなみに「バルス」はラピュタ語で「閉じよ」という意味です。 この呪文がなぜ「バルス」という言葉になったのかは、制作側からは明らかにされていません。最も有力な説は、諸星大二郎の漫画『マッドメン』からの引用である、というもの。 宮崎駿は「ナウシカ」の絵を描いてほしかったと公言するほど彼のファンです。そんな諸星が描いた『マッドメン』の中には、「バルス」という「楽園崩壊」の意味を持つ言葉が登場します。 もう1つの説としては、「平和」を意味するトルコ語の「bans(バルシュ)」がもとになっているのではないかというものがあります。 いずれにしても「バルス」はたった3文字でありながら、観客に大きなインパクトを与える呪文です。ラピュタ崩壊の呪文となれば普通はものものしい呪文を設定しそうですが、センスが光ったセリフとなりました。
飛行石はラピスラズリ
神秘的な青色に輝く、美しい飛行石。宝石のような見た目がファンの心をつかみ、ジブリショップなどではグッズとしても好評です。 ショップでは品名として「ラピスラズリ」の名前が書かれており、この鉱石がモデルと考えて間違いなさそうです。ラピスラズリは日本では瑠璃(るり)とも呼ばれています。
また飛行石のモデルとなったのは、宮崎駿の少年時代に人気を博した、福島鉄次による絵物語『沙漠の魔王』なのだそうです。 『砂漠の魔王』は、イスラム世界の説話集である『千夜一夜物語』に登場する、有名な『アラジンと魔法のランプ』をもとにした物語。作中には、飛行石を使用して空を飛び、呼び出した者の命令にしたがう大きな魔人が登場します。 「ラピュタ」に登場する飛行石の力はこれとよく似ていて、ロボット兵を操ったり、ラピュタ王家の血を引く者が特定の呪文を口にすることで、さまざまな現象を起こしたりすることが可能です。
風景のモデル地
ノスタルジックな街並みや、ラピュタ帝国のミステリアスな外観など、『天空の城ラピュタ』には印象的な風景がたくさん登場します。 そんな本作のモデルといわれている場所は、世界各地に点在。ペルーにある世界遺産マチュピチュや巨大な熱帯樹林に覆われたカンボジアのベンメリア遺跡、フランスにあるモンサンミッシェルなど、どれも美しい神秘的な場所ばかりです。 また宮崎駿が作品制作前に訪れていたイギリスのウェールズは、パズーとシータが出会った街のモデルとなっています。 ウェールズは作中の街と同じく、炭鉱が盛んな地域です。親方とシャルルが街を巻き込んでケンカするシーンは、ウェールズを訪れたことがきっかけで挿入されました。(参考:『出発点 1979~1996』宮崎駿)
「ラピュタ」が伝えたいことは?
宮崎駿は多くの作品を通して、自然や地球環境の大切さを訴えています。彼の作品には、技術の発達によって自然を破壊した人間が、その反動で大変な目にあうストーリーのものが少なくありません。 「ラピュタ」もまた、自然に反する方法で栄え贅沢な暮らしを送っていたラピュタ人たちが、疫病という自然からの反撃にあい、その地を追われたという経緯が描かれています。そしてゴンドアの谷に移り住んだ人々は自然の恵みによって生かされ、“人は土から離れては生きていけない”ということを知ったのです。 それでも技術による進歩を追求した一族の末裔であるムスカは、かつて人々を滅ぼしたラピュタの技術を再び手に入れようとした結果、自滅の道をたどりました。 自然と共生することが、人間にとって正しい生き方なのだと伝えたいのではないでしょうか。
【都市伝説】幸せか悲劇か?2つのエンディング
パズーとシータの幸せなその後
『天空の城ラピュタ』には、本編とは異なるエンディングが存在するという都市伝説があります。しかし結論から言うと、別の結末を描いたストーリーは存在しません。 この都市伝説の発端は、『天空の城ラピュタ』がテレビ放送された際、映画とは別バージョンのエンディング(スタッフロール)が流れたこと。 「パズーとシータが抱き合う」「シータと水牛」「凧に乗るパズーとシータ」「飛行機に乗ってシータに会いに行くパズー」という4つの場面が描かれました。 どれも2人の後日譚のように捉えられる内容だったため、このエンディングを観て映画本編のあとに2人が幸せに暮らしたと解釈した人がいても不思議ではありません。 しかしこれらのシーンは映画本編に描かれている場面と、ジブリの関連資料集に掲載されたイラストをつなぎ合わせたものでした。そのため、パズーとシータのその後を描いた別ストーリーというわけではないのです。
都市伝説「パズーの悲劇」
一方で、『天空の城ラピュタ』には、パズーとシータが残酷な運命をたどる別の「バッドエンド」があると言われています。 しかしこれは全く根も葉もない噂で、都市伝説としてもマイナーなもの。ではなぜそんな噂がされるようになったのでしょうか。 ジブリ作品には都市伝説がつきものですが、そのなかには死後の世界や死亡説などの恐ろしくなるようなものが多くあります。 しかし「ラピュタ」にはそうした怪談めいた都市伝説はありませんでした。そこで誰かが「もう1つのエンディング」として、このような話をでっちあげたと思われます。
各キャラクターのトリビア
シータとムスカの名前
「はやりの服はキライですか」#ラピュタ #天空の城ラピュタ #パズー #シータ #ムスカ pic.twitter.com/Z9fZfpLHsi
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シータには、ラピュタ王国を受け継ぐ者としてもう1つの名前がありました。それはリュシータ・トエル・ウル・ラピュタ。 ウルはラピュタ語で「王」、トエルは「真の」を意味しており、この名前は彼女がラピュタの正統な王位継承者であることを示しています。 一方ムスカの本名は、ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。 彼の名前にもシータと同じように、「王」を表すウルが入っています。彼の一族もかつてのラピュタ帝国でシータの一族と同じく王家の1つですが、「パロ」は「偽の」という意味なので、王位継承順位はシータの方が上です。 ムスカの目的は、ラピュタの王に君臨し、全世界を支配すること。そのためには、彼の一族が代々受け継いできた古文書とは別に、シータの一族に引き継がれていた飛行石が不可欠だったのです。
シータとドーラの初期設定
空中海賊の女ボス・ドーラは、はじめこそシータから飛行石を奪おうとする敵だったものの、パズーを思いやる彼女の健気な姿勢に心を打たれていきます。しまいには、シータに対して「アタシの若い頃にそっくりだよ」などと話していました。 実は当初、シータはドーラの娘という設定だったのです。シータにシンパシーを感じるドーラの姿が見受けられるのは、この設定があったからかもしれません。 また宮崎駿の著書『出発点 1979~1996』の中では、パズーの設定について「ドーラが母親で、あちこちに出てくるじいさんがみんな父親」と説明しています。 パズーとシータという2人の子供が繰り広げる活劇に、親役を登場させる必要があったということでしょうか。作品を通してドーラは、2人の母親的な存在を担っているのです。
パズーの父の死因
強烈な雷⚡️の向こうに、まるで2人を誘導するように浮かぶ飛行船。☁️現れたのはパズーのお父さんだったのでしょうか…。#ラピュタ #天空の城ラピュタ #パズー #シータ pic.twitter.com/3WlpB5otse
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ラピュタを発見し、証拠写真も撮っていたパズーの父。しかし彼の主張は誰にも受け入れられることがないまま、帰らぬ人となってしまいました。彼の死因はいったいなんだったのでしょうか。 1986年に発行された小説版では、その経緯が以下のように書かれています。 「スラッグ渓谷に母親と一緒に来る前、パズーが住んでいた町で、冒険家の父親は、新飛行船建造のためのスポンサー探しに出かけた時、不慮の事故で死んだ。」 パズーがラピュタを探すことにこだわったのは、事故死した父の無念を晴らすためだったのですね。
他のアニメ作品とのつながり
すでに紹介したとおり「ルパン三世」シリーズにロボット兵が登場している以外にも、『天空の城ラピュタ』には、他のジブリ作品やアニメ作品とのつながりがあります。 宮崎駿による意図的なつながりから、当時のスタッフや出演声優にまつわる偶然のつながりまで、紹介していきましょう。
『風の谷のナウシカ』
宮崎駿監督によるもう1つの名作ジブリ映画『風の谷のナウシカ』は、『天空の城ラピュタ』と同じ世界が舞台なのではないかと言われています。 その根拠となっているのが、ラピュタに住むキツネリス。ロボット兵の肩に乗っていたり、何匹かで遊んだりしていたこの生き物は、『風の谷のナウシカ』にも登場しています。テトと名付けられ、ナウシカと行動をともにしていましたね。 また2つの作品には“高度に発達した古代文明が崩壊した後の物語”という共通点があります。直接的なつながりはないようですが、よく似た舞台設定となっているのは確かです。
『シュナの旅』
1986年に徳間書店から出版された『シュナの旅』は、宮崎駿による絵物語です。これは、チベット民話『犬になった王子』をもとにしていますが、実は宮崎の脚色で『天空の城ラピュタ』と『風の谷のナウシカ』の間をつなぐ物語になっているとか。 穀物の育たない貧しい国の王子シュナが、麦を求めて旅をするというストーリーの本作。崩壊し地上に落ちたラピュタの残骸と思われるものが描かれていたり、その後のジブリ作品にも登場するヤックルやミノノハシが登場していたりします。
『未来少年コナン』
シータの持つ飛行石を狙って、彼女を拉致したムスカ。 実はムスカの子孫が、宮崎駿監督のアニメ『未来少年コナン』(1978年)に登場しているのです。この作品のレプカというキャラクターは、ムスカの子孫にあたります。 この設定は公式から紹介されており、『天空の城ラピュタ』は時系列上『未来少年コナン』よりも昔の話であることも明かされているのです。 宮崎駿作品のつながりを知ることで、より物語の想像が膨らんでいきますね。
庵野秀明監督『ふしぎの海のナディア』
実は『天空の城ラピュタ』と、庵野秀明監督によるアニメ『ふしぎの海のナディア』(1990〜1991年)には深い関係があります。 庵野秀明のコメントによると『未来少年コナン』の続編にあたる『未来少年コナン2』の企画案から、『天空の城ラピュタ』と『ふしぎの海のナディア』の2作品が生まれたのだとか。 その企画案の内容は、少年と少女が不思議なペンダントを探して潜水艦で旅をする道中、ペンダントを付けねらう悪党に遭遇するという物語。確かにそれぞれの作品に通ずるものがありますね。
パズーが「海賊王」になるその後
『天空の城ラピュタ』でパズーの声を担当したのは、アニメ「ワンピース」(1999年〜)でルフィの声優として知られる田中真弓です。 『天空の城ラピュタ』の劇中で、シータに「私のためにパズーを海賊にしたくない」と言われたパズーは、笑いながら「僕は海賊にはならないよ」と爽やかに宣言しています。 その数年後、アニメ「ワンピース」にて田中真弓演じるルフィは「海賊王に、俺はなる!」と高らかに宣言! 直接的なつながりはないものの、同じ声で真逆のことを言っており、今になって聞くとクスッと笑えるエピソードになっています。
林原めぐみの出演
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの綾波レイ役や、『名探偵コナン』(1999年〜)の灰原哀役で知られる声優・林原めぐみ。 実は彼女は、『天空の城ラピュタ』で多数のキャラクターの声を担当しています。しかし彼女が担当した役どころは、青い服の婦人やロボット兵が落ちてくる回想シーンの老婦など、名もない人物ばかり。 ベテラン声優となった今では信じがたいですが、『天空の城ラピュタ』は彼女が新人の頃の作品なので、いわゆるモブキャラクターを多数演じていたのですね。
「ラピュタ」の時代背景は?
『天空の城ラピュタ』はいつの時代の物語なのか、作中では具体的に語られることはありません。 しかしながら、パズーの父親が撮ったラピュタの写真には「1868.7」と明記されているので、19世紀後半が舞台であると考えられます。 宮崎駿はインタビューで「産業革命のころを背景にしている」と述べていたので、その時期とちょうど一致しますね。(参考:『出発点 1979~1996』宮崎駿) また本作の主な舞台となっているのは、産業革命において重要な地であるイギリスです。作中に登場する銃火器なども、イギリスのものをモチーフにしているんだとか。
「ラピュタ」の魅力とは
ここまで見てきた都市伝説やトリビアから、『天空の城ラピュタ』の面白さの正体が見えてきます。それは、何度観ても観客の想像力をかき立てる、作り込まれた世界観です。 特に注目すべきポイントは、現実と架空世界の融合が、とてもバランスの良いものであるということ。実在するマチュピチュなどを思わせる幻想的な空中都市の存在、そしてイギリスのウェールズに訪れた実体験から生まれた炭鉱の町。 これらの風景は、色彩豊かなアニメーションで生き生きと描かれ、すべての人にとって入り込みやすい場所でありながら、どこか異空間のような雰囲気も両立しているのです。 また登場人物の裏設定なども、作品をより楽しませてくれる要素の1つ。女海賊ドーラの母親的な役割によって子供たちが支えられ、子ども2人による壮大な冒険活劇ながらも、綺麗にまとまっています。 さらには産業革命の時代がテーマというしっかりとしたコンセプトに、『ガリバー旅行記』や『砂漠の魔王』といった複数作品のエッセンスが調和し、『天空の城ラピュタ』という1つの世界観を作っているのです。 この世界観にはこれら多数の要素が盛り込まれていながら、作中ではそのすべてを語ることはしません。だからこそ観る人は、そこから自由に想像を膨らませ、何度でも楽しむことができるのではないでしょうか。 そうして結果的に『天空の城ラピュタ』は、30年以上経っても愛され続ける不朽の名作となっているのです。
都市伝説やトリビアから分かる『天空の城ラピュタ』が愛され続ける理由
この記事では『天空の城ラピュタ』について都市伝説やトリビアを解説しながら、作品の魅力をひも解いてきました。 本作の魅力をひとことで言い表すとすれば、多くの要素が絡み合って生まれた壮大な世界観です。宮崎駿作品すべてにいえることかもしれませんが、彼は自らの経験を作品に落とし込み、魅力あふれるものに仕上げています。 そして観客は世界観に含まれる多様な要素から、想像力をかき立てられることでしょう。宮崎駿監督のジブリ作品に都市伝説が多いのは、観た人が想像を膨らませて、物語をのその先を想像したくなるからではないでしょうか。