「インディ・ジョーンズ」シリーズのキャストの現在が気になる!あの子役は今?
「インディ・ジョーンズ」シリーズのキャストの現在が気になる!
映画「インディ・ジョーンズ」シリーズは考古学者であるインディアナ・ジョーンズの冒険を壮大なスケールで描く世界的大ヒットシリーズです。 1作目『レイダース/失われたアーク』(1981年)が公開されて以降、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)まで全4作が公開されています。2023年6月30日には5作目『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が公開されます。 年数に比して作品数は決して多くないものの全世界に熱狂的なファンが多くいます。 「スター・ウォーズ」シリーズとも並び称される本シリーズに出演した個性的なキャストたちのその後と現在について紹介します。
シリーズ1作目を観る
インディ・ジョーンズ役/ハリソン・フォード
名門プリンストン大学で教壇に立つ著名な考古学者であり、世界各地に眠るトレジャーを探す冒険家でもあるシリーズ不動の主人公がインディことインディアナ・ジョーンズです。 1977年に公開された『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役で一躍世界的スターとなったハリソン・フォードが抜擢され、文字通り彼の代表作となりました。 両大作シリーズのみならず、フォードのその後の活躍ぶりについてはあえて説明するまでもありません。『ワーキング・ガール』などのコメディや『刑事ジョン・ブック 目撃者』のようなサスペンスなど演技の幅は広いです。
ハリソン・フォードの近年の出演作やプライベートとは?
2015年には操縦していた小型機墜落に遭遇しながら不死身の復活を遂げ、ファンを安心させました。2017年10月には代表作の1つ『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』が公開となり、再びデッカード役を演じました。 2019年には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にハン・ソロ役でサプライズ出演。2020年には冒険映画『野生の叫び声』で主演を務め、80歳を目前に控えても現役スターであり続けています。 プライベートでは『アリー my love』で知られるキャリスタ・フロックハートと2010年に3度目の結婚をしました。
「レイダース/失われたアーク」(1981年)のキャストの現在!
マリオン・レイヴンウッド役/カレン・アレン
インディの元恋人で物語のカギを握る1作目のヒロイン、マリオン・レイヴンウッドをカレン・アレンが演じました。インディとともにアークを探してエジプトを旅する相棒となります。 アレンは1978年の大ヒットコメディ『アニマル・ハウス』のカティ役で女優デビューしたあと、本作のヒロインに抜擢されて人気女優の地位を手にしました。その後は代表作となるような作品には恵まれなかったものの、『クルージング』『3人のゴースト』『マルコムX』など話題作に出演しています。 2000年代は目立った活動はありませんでしたが、シリーズ4作目の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』にマリオン役で再登板し、久しぶりにファンを喜ばせました。
ルネ・ベロック役/ポール・フリーマン
ナチスと手を組み、インディと敵対する本作の悪徳考古学者ルネ・ベロックをポール・フリーマンが演じました。 役柄はフランス人という設定ですが、フリーマンはイギリス人でハートフォードシャー出身です。1974年に『フィーリングズ』で俳優デビューしたあと、本作の前年に出演した『戦争の犬たち』におけるデレク役で注目されました。 独特の存在感を放つ悪役に抜擢されることが多く、映画版『パワーレンジャー』でも悪の化身アイバン・ウーズに扮しました。2023年現在80歳となった今も現役で活動しており、身近なところでは2016年放送のNHK『ドラマ 東京裁判 Tokyo Trial』にウィリアム・パトリック役で登場しています。
ヘルマン・ディートリッヒ役/ヴォルフ・カーラー
ヒトラーに忠誠を誓うナチスの司令官であるヘルマン・ディートリッヒにはドイツ人俳優のヴォルフ・カーラーが扮しました。 カーラーはドイツ北部の都市キール生まれですが早くにイギリスに移住し、そのため英国製作の映画やドラマにたくさん出演しています。『日の名残り』や『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』などの話題作で脇役ながら独特の存在感を放ちました。 2017年に公開された人気DCコミックスの実写映画版『ワンダーウーマン』ではドイツ人司令官役で登場しています。
アーノルド・エルンスト・トート役/ロナルド・レイシー
ナチスの秘密警察ゲシュタポのエージェントであるアーノルド・エルンスト・トートを演じたのはイギリス人俳優のロナルド・レイシーです。黒いコート姿で残酷な拷問をする姿が強烈な印象を残しました。 レイシーは3作目の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』にも出演していますが、同じゲシュタポに属する人物でもハインリヒ・ヒムラー役であり、セリフのないカメオ的登場でした。 容姿はもちろん独特の個性が際立った名バイプレーヤーとして数々の作品を支えてきましたが、1991年に肝ガンから肝不全により55歳の若さで他界しています。娘のレベッカ・レイシーも女優として活躍しています。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)のキャストは今?
ウィリー役/ケイト・キャプショー
I got the kid slaves out of the mines. It was another story trying to get Willie & Shorty out http://t.co/i6NaUCLQ pic.twitter.com/zBsm7ca7
— Indiana Jones (@IndianaJones) August 21, 2012
上海のクラブで働く歌手ウィリーことウィルヘルミーナ・スコットを演じたのがケイト・キャプショーです。抗争に巻き込まれて無理やりインディと冒険をともにすることになる2作「魔宮の伝説」のヒロインです。 キャプショーはテキサス州出身でもともと教師として働いていましたが、女優になるためニューヨークに移ってテレビドラマでデビューします。ウィリー役に大抜擢されて人気女優となったばかりか、監督のスティーヴン・スピルバーグと親密になり、1991年に結婚に至りました。 本作後の出演作としては『ブラックレイン』や『キルトに綴る愛』などがありますが、1999年の映画『ラブレター/誰かが私に恋してる?』以来、女優として目立った活動はありません。
ショート・ラウンド役/キー・ホイ・クァン
Shorty's good to have around. Usually travel is a one-man job but Shorty is a welcome team mate. pic.twitter.com/hDFEVP4P
— Indiana Jones (@IndianaJones) August 15, 2012
インディの相棒となる中国人孤児ショート・ラウンドを演じていたのが子役のキー・ホイ・クァンです。 クァンはサイゴン(現ホーチミン)に中国系ベトナム人として生まれましたが、ベトナム戦争をきっかけに一家でアメリカに移住します。本作のほか同じくスピルバーグ監督の『グーニーズ』にもリッキー役で出演するなど、子役として全米を中心に人気を博しました。 クァンは現在、ジョナサン・キー・クァンの名で活動し、最近はとくに俳優よりコレオグラファーなど製作側のスタッフとして『X-MEN』やウォン・カーウァイ監督の『2046』などに携わっています。
モラ・ラム役/アムリーシュ・プリー
「カーリー」という邪神を崇拝しているサギー教の司祭モラ・ラムをアムリーシュ・プリーが演じました。呪文を唱えながら自らの手を使って人間の心臓をえぐり取るという残虐な力を持つ本作の悪役です。 アムリーシュ・プリーは1932年インド・パンジャーブ州生まれのインド人俳優としてたくさんの作品に出演しています。国際的には本作のほか、アカデミー作品賞に輝いた傑作『ガンジー』にカーン役で出演しました。 実力派として極めて高い評価を受け、本国では3度の助演男優賞に輝くなど名優として知られていましたが、2005年に72歳で亡くなりました。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)のキャストは?父親役も登場
インディアナ・ジョーンズ(少年時代)役/リバー・フェニックス
12歳の若きインディをリバー・フェニックスが演じました。ボーイスカウトとして活動中に、早くも十字架の窃盗団と闘う雄姿を見せます。 リバー・フェニックスは、1985年に『エクスプロラーズ』で映画デビューしたあと、翌年に『スタンド・バイ・ミー』のクリス役で一躍注目を集めました。『旅立ちの時』でアカデミー助演男優賞ノミネート、『マイ・プライベート・アイダホ』ではヴェネツィア国際映画祭男優賞に輝くなど、若手演技派として非常に高い評価を得ます。 ところが、これから大きな飛躍が期待されていた1993年、ドラッグの過剰摂取により23歳の若さで急死して世界に衝撃を与えました。実弟のホアキン・フェニックスが俳優として活躍中です。
ヘンリー・ジョーンズ教授役/ショーン・コネリー
インディの父親であり、聖杯について長らく研究しているヘンリー・ジョーンズ教授を名優ショーン・コネリーが演じました。 「007」の初代ジェームズ・ボンドを演じ、一躍世界的人気スターの座についたショーン・コネリーは英国スコットランドを代表する名優です。「007」降板後は様々なジャンルの作品に出演し、1987年には『アンタッチャブル』のジム・マローン役でアカデミー助演男優賞に輝きました。 『ザ・ロック』や『小説家を見つけたら』など、その後もいぶし銀の演技と渋い存在感でさすがの名優ぶりを発揮してきましたが、残念ながら2006年に正式に俳優業を引退しています。 コネリーは2020年10月31日にバハマの自宅で90歳の生涯を閉じました。
エルザ・シュナイダー役/アリソン・ドゥーディ
ヘンリー・ジョーンズ教授の助手を務めていた美人考古学者エルザ・シュナイダーを演じたのがアリソン・ドゥーディです。ナチスとも繋がるオーストリア人の設定であり、本作のヒロイン的存在にあたります。 アイルランド・ダブリン出身のアリソン・ドゥーディはモデルとして活躍したあと、1985年に『007 美しき獲物たち』のボンドガール役で女優デビューを果たします。本作におけるヒロイン・エルザ役に大抜擢されたことをきっかけに拠点をアメリカに移しました。 その後は複数の作品に出演しましたが大きな話題になるような良作には恵まれていません。それでも本国でテレビなどを中心に女優として活動を続けています。
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008年)のキャストの現在!
マット・ウィリアムズ役/シャイア・ラブーフ
シャイア・ラブーフがインディと一緒に南米ペルーを冒険することになるマット・ウィリアムズを演じました。実はインディの息子ですがマットはその事実を知らないという設定でした。 ラブーフはディズニーチャンネルの番組でキャリアをスタートさせたのち、2007年の映画『トランスフォーマー』で主人公サムを演じ一躍人気俳優に上り詰めました。作品は大ヒットを記録してシリーズ化し、ラブーフの代表作となっています。 その後も『ウォール・ストリート』や『欲望のバージニア』など話題作に抜擢されてきましたが、私生活では飲酒や自動車事故などトラブルが続きハリウッドの問題児として知られています。2016年に映画での共演をきっかけに女優のミア・ゴスと結婚しました。 2020年に公開されたドラマ映画『私というパズル』ではヴァネッサ・カービーの相手役を務めています。
イリーナ・スパルコ役/ケイト・ブランシェット
レイピアを操るKGBエージェントであるイリーナ・スパルコを演じたのがケイト・ブランシェットです。独特の黒髪おかっぱ頭と冷酷な表情が強烈な印象を残しました。 ブランシェットはオーストラリア出身の女優として、1998年の主演映画『エリザベス』で一躍演技派女優の地位を確立します。その後も『アビエイター』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』など作品に恵まれ、『ブルージャスミン』でついにアカデミー主演女優賞など主たる賞を独占しました。 『キャロル』でも大女優の貫禄をみせ、2018年には話題の主演映画『オーシャンズ8』も公開されるなど最も脂の乗った女優の1人です。
オックスリー教授役/ジョン・ハート
インディの学生時代の友人ハロルド・オックスリー教授をイギリスの名優ジョン・ハートが演じました。当初はインディの父ヘンリー教授再登板の予定でしたが、ショーン・コネリー降板のため新たに設定されたキャラクターです。 『エイリアン』と『エレファント・マン』で世界的スターの地位を不動のものとしたジョン・ハートは、英国を代表する名優として数々の作品で個性的な存在感を披露してきました。鬼才ラース・フォン・トリアー監督作品や「ハリー・ポッター」シリーズのオリバンダー役(杖職人)も広く知られています。 2015年にはナイトの称号を授与されて益々の活躍が期待されましたが、2017年1月に膵臓ガンのため77歳で死去しました。
「インディ・ジョーンズ」キャストの現在をおさらい!新作も要チェック
5作目にあたる新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はハリソン・フォードを主演に迎え、『LOGAN/ローガン』(2017年)などで知られるジェームズ・マンゴールドがメガホンを取って2021年6月にクランクインしました。 主要キャストにはフィービー・ウォーラー=ブリッジ、マッツ・ミケルセン、トーマス・クレッチマン、トビー・ジョーンズ、アントニオ・バンデラスといった個性的で国際的な出演者が名を連ねています。 新作映画のキャストには、これからますます期待がふくらみますね!