2025年10月3日更新

死柄木弔(しがらきとむら)は最後死亡する?個性覚醒で判明した正体と過去【ヒロアカ】

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「ヒロアカ」死柄木弔(しがらきとむら)って何者?

僕のヒーローアカデミア ヒロアカ 死柄木弔
本名 ???
年齢 20歳
誕生日 4月4日
身長 175センチ
個性 崩壊
声優 内山昂輝/関根有咲(幼少期)

死柄木弔は顔や体に複数の手をまとい、病的に痩せている不気味な男。アレルギーで皮膚が常に荒れていて、目の回りや唇がボロボロです。また右目の近くに傷跡、右の口もとにホクロがあるのが特徴です。 敵連合のリーダーでもある彼が操るのは、触れたものを一瞬で崩壊させる強すぎる個性。さらに、幼少期の経験からヒーロー社会への強い憎しみを持っている彼は、過去に彼を救ってくれたAFOのことを「先生」と呼び尊敬しています。

『じゃあもう壊そう 一旦"全部"』死柄木弔の目的とは?

幼少期の経験からヒーロー社会に強い憎しみを抱いている死柄木の登場時の目的は、“すべてを壊すこと”。彼は自身の気の赴くままに、さまざまな犯罪を繰り返していました。 そんな中、オールマイトを崇拝するステインや緑谷との接触を経て、目的は「不動のNo.1ヒーローであるオールマイトを否定すること」へと変化。 オールマイトが引退することとなった神野の悪夢の後は何をしても破壊衝動が満たされることはなく、自身が「オールマイトに象徴されたこの世界の全て」を憎んでいたことに気が付きます。 最終決戦では、完全にオール・フォー・ワンに取り込まれそうになった死柄木。しかしオール・フォー・ワンを跳ね除けた彼は、ヴィランのヒーロー」になることを目的とするのでした。

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【死闘】死柄木弔は最終決戦で死亡するのか?エピソード順に解説

死柄木弔に死亡説?ヒーローたちとの全面対決の結末

アニメ6期では、死柄木弔ら超常解放戦線とヒーローたちの全面対決が描かれ、その壮絶さから死柄木弔に死亡説が流れました。結論から言うと、死柄木弔はエンデヴァーらトップヒーローに加えデク、爆豪たちと対戦し、あわや死亡するかと思われますが、生き残りました。 相澤先生の個性で「崩壊」が封じられた中、肉体改造手術によって超再生を得た死柄木は、デク達に追い詰められながらもしぶとく生存。ギリギリのところで退却したのです。

死柄木弔はオール・フォー・ワンに乗っ取られる?

全面対決の後、死柄木弔は最終決戦において、爆豪をはじめとするヒーローたちに大きなダメージを与えます。一方別の場所でエンデヴァーやホークスと戦っていたオール・フォー・ワンは、死柄木を乗っ取るために泥ワープで雄英へと移動。 一時はオール・フォー・ワンと人格が統合されてしまった死柄木ですが、彼から身体の主導権を取り戻すことに成功。その後オール・フォー・ワン本体は「巻戻り」によって消滅し、いよいよデクとの最後の戦いへ。 「崩壊」の個性を使用した死柄木は、デクの両腕を欠損させることに成功するのでした。

死柄木弔は死亡するのか?デクが望んだ救済とは

デク、僕のヒーローアカデミア THE MOVIE、ユアネクスト、ヒロアカ、映画
(C) 2024 「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C) 堀越耕平/集英社

結論から言うと、死柄木は423話で死亡します。デクは死柄木との戦いにおいて、少しずつ自身の個性ワン・フォー・オールを譲渡。それを繰り返し、死柄木の精神世界へ突入することに成功します。 そこには死柄木が持つトラウマの原点、幼少期の風景が広がっていました。デクは苦しむ彼を救おうと、手を取りながら対話を重ねていきます。死柄木は「手を離せ」と拒否しますが、デクはそれでも諦めずに手を握り続けました。 そのあたたかさに触れた死柄木の憎しみは打ち砕かれ、精神が少しずつ崩壊していくことに。この後、彼の体はオール・フォー・ワンに奪われてしまいますが、デクをはじめとするヒーローたちが見事に撃破!これにより、死柄木の肉体と精神は完全に消滅してしまうのでした。

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緑谷出久と共に最期まで戦い抜いた

デクをはじめとするヒーローと、死柄木の体を奪ったオール・フォー・ワンの最終決戦。ヒーローたちはデクが攻撃するチャンスを作るため、それぞれの能力を駆使しながら奮闘します。彼らがひらいた道を走り、ついにデクがオール・フォー・ワンにパンチを食らわせることに成功。 この瞬間、オール・フォー・ワンの内部であることが起きていました。なんとそこに宿っている死柄木、そしてワン・フォー・オール歴代継承者たちの魂が体の中からパンチを放っていたのです。 デクと彼らの一撃が重なり合い、オール・フォー・ワンは完全に消滅。死柄木は魂だけになっても戦い抜き、自身を利用したオール・フォー・ワンの撃破に貢献したのでした。

【正体】家族を“崩壊”させた死柄木弔の過去

死柄木弔の本名は志村転弧

死柄木弔(=志村転弧)は、オールマイトの先代である7代目ワン・フォー・オール志村菜奈の孫です。小さい頃はヒーローに憧れていましたが、ヒーローを目指し離れていった菜奈を許せない彼の父から、「ヒーローの話はするな」と厳しくしつけられていました。 ある日、一枚の写真を姉から見せられ、そこに写っていた祖母がヒーローだと教えてもらった転弧。そのことを心の底からうれしく思いましたが、父に写真を見たことがバレて家を追い出されてしまいます。家族は転弧が父に殴られても見ているだけで助けてくれませんでした。 そんな状況に絶望した転弧に突如発現したのが「崩壊」の個性。そして転弧は、気が付くとその個性で家族を粉々にし、文字通り「崩壊」させてしまっていたのです。 また死柄木には事のあと、オール・フォー・ワンと出会ったときからの記憶しかありませんでした。しかし彼が身につけている「手」を傷つけられたとき、この過去の記憶が蘇ってきたのです。

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助けてくれないヒーローに絶望、オール・フォー・ワンと出会う

個性で家族を崩壊させた死柄木は、その後逃げるように家をあとにします。普通は小さな子供が1人で歩いていたら声をかけてくれるはずですが、死柄木の異様な雰囲気に声をかけてくれる者はいません。唯一声をかけてくれたお婆さんも怯えて立ち去ってしまいました。 誰も自分を助けてくれないことに絶望した死柄木は、少しずつ「世の中が間違っている」と思うようになります。そんな時に唯一手を差し伸べてくれたのが、オール・フォー・ワンでした。

死柄木がいつもまとっている手の意味

死柄木といえば、顔や腕にいつも気味の悪い「手」を装備しています。実はあれは、彼が個性で殺してしまった家族の残骸なのです。常に顔面につけているのは、父親の手で、他はいっしょに暮らしていた母親・姉・祖父・祖母のもの。 またあの「手」は、家族全員を殺してしまい恐怖で震えていた転弧に手を差し伸べたオール・フォー・ワンから渡されたのです。彼から「怒りや悲しみという負の感情を風化させないために、肌身離さず持ち歩きなさい」といわれ常に身にまとうようになりました。 そうして10年以上過ごしてきた死柄木にとっては心の安定剤のようになっていて、彼にとってなくてはならないものになっています。今では家族を身にまとうと吐き気をもよおすのに、不思議とどこか落ち着くと発言するほどです。

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【個性】死柄木弔は「崩壊」を操る!強すぎる能力の弱点は?

死柄木の個性「崩壊」は、五本の指で触れたものを粉々に砕く能力。物だけでなく生物にも有効な力のため、命を奪うこともたやすい恐ろしい個性です。 物語序盤から強かった「崩壊」の個性。最初は1分ほどで人間を崩壊させていたものが、異能解放戦線あたりでは一瞬で巨大なビルを崩壊させていました。 無敵にも見えるこの個性ですが、唯一の弱点が。個性の発動条件が「五指で触れること」のため、砂をはじめとする粒子状のものは崩壊させることができません。また、リーチも短いため、遠距離攻撃を得意とする個性との相性は悪いです。 しかし死柄木の個性はある戦いで強力な力へと進化を遂げました。(詳しくは後述します) 彼の個性は「突然変異種」という種類で、遺伝によって引き継がれたものではありません。5歳まで無個性だった死柄木が精神的に追い詰められたことで、突発的に発現した「個性」なのです。「突然変異」で発言した個性は作中には他にエリちゃんぐらいしかおらず、非常に珍しいことが分かります。

個性の「突然変異」の真相

これまで死柄木の個性である「崩壊」は、突然変異によって発現したものだと思われていました。しかし419話にて、「崩壊」の個性はオール・フォー・ワンに与えられたものであることが明らかに。 まだ幼なかった死柄木に接触し、彼が両親から授かった個性因子を抜き取ったオール・フォー・ワン。その後オール・フォー・ワンが5歳の死柄木と手を繋ぎ、ひっそりと「崩壊」の個性を与えたのでした。 しかも死柄木が与えられた個性は、治崎廻の個性「オーバーホール」から可逆性を取り払った粗悪な複製品だったのです。

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【オリジン】死柄木弔が個性を覚醒させたきっかけ

人質にされた仲間・義爛(ぎらん)を救うため、「異能」=「個性」を自由に使える世の中を目指す「異能解放軍」と戦うことになった死柄木。しかしそれ以前に、オール・フォー・ワンの側近・ギガントマキアを屈服させるべく、約1ヶ月半に渡りろくに睡眠もとらずに戦い続けてきた彼の身体は限界に……。 そんな彼に潜伏解放戦士たちが束になって襲い掛かろうとしたとき、先頭にいた戦士に「崩壊」の個性を使用したところ、戦士の束がすべて崩壊。 極限に追い詰められたことで「個性」が伸び、「崩壊」を伝染させることが可能になったのです。これによって、「触れなければ発動できない」という弱点がカバーされました。 さらにその後、異能解放軍のリーダーであるリ・デストロと対峙したときには、五本の指で触れなくても「個性」を発動させることに成功しました。 幼少期の出来事をすべて思い出したことをきっかけに、個性を伸ばすことに成功した死柄木。知らず知らずのうちに自分を縛っていた過去のしがらみから解放された彼は、精神安定のために身につけていた家族の手を自ら握り潰します。 過去に「崩壊」を伝播させられるようになった死柄木。最終決戦ではなんと、「崩壊」を面だけではなく深さにまで作用させられるようになりました。その威力の強さからこれまでに多くの被害を出してきた「崩壊」の個性ですが、覚醒した個性によって静岡の一部が崩壊して波に飲まれる様子が描かれました。

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覚醒後には強すぎるがゆえの弱点も?

「崩壊」の個性を覚醒させ、圧倒的な力を手に入れたように見えた死柄木。しかし覚醒後の「崩壊」には、思わぬ弱点がありました。 それは、パワーがあまりにも強大すぎて個性を使用した死柄木弔自身の肉体もダメージを負ってしまうというもの。そのことを見越してオール・フォー・ワンとドクターは個性を克服する方法を研究しており、死柄木には弱点を克服するための改造手術が施されました。

死柄木弔をどう見る?悪党か、それとも悲劇の犠牲者か

最終決戦終結後の様子が描かれた427話。世間が抱く死柄木の印象などに迫る回で、作中には「殺人鬼」「退治されてよかった」など否定的な意見が描かれていました。 彼の戦いを見届けたヒロアカファンであれば、「実際は違う」「そんな単純な話ではない」と考える人が多いと思います。死柄木は誰にも助けてもらえず、精神を病んでしまいました。幼少期に誰かが手を差し伸べていれば、きっとこんな結末にはならなかったはず。 本当に悪いのは彼を利用しようとしたオール・フォー・ワン、そして彼を救おうとしなかった周りの人々ではと考えてしまいます。死柄木だけが悪者だと断じる読者はほとんどいないのではないでしょうか。

「ヒロアカ」死柄木弔は成長型ヴィラン!彼を救うことができるのは一体⋯⋯

本作最強クラスのヴィランとしてデクたちを大いに苦しめた死柄木弔。 彼の重く苦しい過去を知っていると、序盤の振る舞いにも別の印象を感じるかもしれません。死柄木の作中における活躍を見返しながら、その心情を探ってみるのもおすすめです。これを機に、「ヒロアカ」を改めて読み返してみてはいかがでしょうか。