『進撃の巨人』アッカーマン一族の秘密に迫る!ミカサの頭痛の意味とは?
先の読めない展開が見どころの大ヒット漫画『進撃の巨人』。対巨人の戦闘で活躍する兵士たちのなかでも、ひときわ目立った活躍を挙げているのがリヴァイやミカサです。 人並み外れた戦闘力や身体能力を誇る2人に共通しているのは、ともにアッカーマン家の一族だという点。この記事では、そんなアッカーマン家の秘密や、出身キャラについて解説していきます。 ※ここからは『進撃の巨人』の詳しいエピソードを紹介していきます。ネタバレが含まれるので、読む際にはご注意ください。
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人類最強とまで謳われるアッカーマン一族の共通点とは
アッカーマン一族の共通点は2つあります。1つ目は人類を超越した強さで、2つ目は覚醒するタイミングがあるということです。ここからはぞれぞれ詳しく紹介していきます。
人類を超越した強さを持っている
アッカーマン一族に共通している最大の特徴は、人並み外れた戦闘能力を持っていることです。その強さは、努力や鍛錬で身につく範疇をゆうに超えています。 その中でも目立った功績を挙げているのが、人類最強と言われるリヴァイや、初陣で多くの巨人を倒すミカサ。彼らは筋肉のリミッターを自ら外すことができ、これにより常人では不可能な反応速度や、攻撃力を実現しているのです。 またケニー・アッカーマンも、リヴァイに「自分と同等」と言わしめるほどの実力者。作中で戦闘シーンが描写されている一族の人間はこの3人ですが、3人ともが一族の特徴を受け継いでいることが分かります。
力が覚醒するタイミングがある
リミッターを外すことで高い身体能力を引き出すアッカーマン一族の力は、生まれながらに使えるものではありません。詳しい条件は言及されていませんが、なにかしらの極限状態に置かれたとき、その力が覚醒します。 ミカサの場合は、9歳の頃にエレンとともに巻き込まれた誘拐事件が覚醒のきっかけです。この事件以降、彼女は自在に力をコントロールできるようになり、訓練兵を主席で修了しました。 一方で、リヴァイの母のようにアッカーマンの血を引いていても覚醒しない人物も存在します。
アッカーマン家が辿った暗い歴史
初代レイス王は、3つの壁を築くとともに、始祖の巨人の力を使って国民の記憶を改ざん。壁外の人類は巨人によって滅ぼされたという偽りの記憶を埋め込みました。 しかしアッカーマン一族をはじめとする少数民族には、記憶改ざんの力が及ばないため、王家は彼らに貴族の地位を与えることを条件に、真の歴史を隠し通すよう求めたのです。アッカーマン一族はこれに反対したことで、長年迫害を受けることに。 始祖の巨人の継承者であるウーリ・レイスは、自分を暗殺しにきたケニーがアッカーマン一族だと知ると、彼に土下座をして謝罪をしました。これがきっかけで、長年続いた一族への迫害がようやく終わったのです。
アッカーマン家の正体は「巨人科学の副産物」?
もともと王家に仕える武家だったアッカーマン一族は、「巨人科学の副産物」といわれています。エレンがジークに聞いた話によると、その正体は巨人化できるユミルの民に対して様々な実験をおこなった結果生まれたもの、とのこと。 彼らは人並み外れた力を発揮することができますが、これは人の姿のまま巨人の力を一部引き出している状態だそうです。 また王を守るために設計された名残で、一族の血は宿主を認識し、極限状態で宿主から命令があると、力が覚醒するとされています。覚醒した者は、過去に一族が獲得した戦闘経験を引き継ぐことができ、身体能力の向上とともに、けた違いの戦闘能力を手に入れられるのです。
リヴァイを含む本家出身のキャラを紹介!
ケニー・アッカーマン
ケニー・アッカーマンは、本家の血筋を引く人物。リヴァイの母親の兄で、彼の叔父にあたります。過去にウーリ・レイスの襲撃に失敗し、それがきっかけで彼と交流を持ち王政側につきました。一族への迫害が終わったのは、2人の交流のおかげです。 彼は妹の忘れ形見であるリヴァイを引き取り、地下街で生きていく術を教えた人物でもあります。 その後、中央第一憲兵団の「対人制圧部隊」隊長に。レイス家の地下洞窟の戦いで重傷を負い、最期はリヴァイに看取られて亡くなります。その際、初めて自身がリヴァイの叔父であることを明かしました。
クシェル・アッカーマン
クシェル・アッカーマンは、ケニーの生き別れの妹です。兄妹が幼い頃、まだ一族は王政から命を狙われていました。迫害の手から逃れるさなか、2人は生き別れ、その後クシェルは地下街でオランピアという名の娼婦となっていたのです。 ケニーがクシェルを探しだした時には、彼女はすでに客の子供を身ごもっていました。ケニーは反対したものの、彼女は頑なに意思を変えず、1人の男の子を生みます。それがリヴァイでした。 困窮した暮らしのなか、彼女は病にかかり幼いリヴァイを残して死亡。彼女はアッカーマンという姓を一度も口にしなかったため、リヴァイは一族について何も知らずに育つことになりました。
リヴァイ・アッカーマン
人類最強の兵士と呼ばれるリヴァイ兵長も、アッカーマン一族の本家の血を引く1人です。母・クシェルが亡くなった後、彼は叔父のケニーに地下街で生き抜く術を教わります。その後、成長とともに地下街でも名の通ったゴロツキに。 そんな折、エルヴィン・スミスと出会い、彼にくだる形で調査兵団に入団。160cmと小柄ながら、一個旅団に匹敵するという戦力を誇ります。自らが率いるリヴァイ班では、特殊任務を担当。 三白眼で冷徹な印象の見た目をしていますが、仲間や部下を思いやる一面も持ち合わせています。紅茶好きだったり潔癖症だったりというおちゃめな顔もあり、人気の高いキャラクターです。
ミカサを含む分家のキャラを紹介
ミカサ・アッカーマンの父
ミカサの父親は、アッカーマン一族の分家の血を引く人物です。都市部での迫害により辺境の地へ追いやられていましたが、分家である彼は迫害されている本当の理由は知らない様子でした。 ミカサが9歳の頃、希少な東洋人に目をつけた強盗たちに押し入られ、彼は殺害されてしまいます。その際、彼が特別な力を発揮した描写もなかったことから、一族の力には覚醒していなかったのでしょう。
ミカサ・アッカーマン
ミカサは9歳の頃の強盗事件で、エレンとともに犯人を殺した過去を持ちます。このとき、極限状態のなかで一族の力に覚醒しました。 両親を亡くしてからは、エレンの家に引き取られ家族として暮らします。彼女にとっては世界の中心がエレンなので、常に彼を守るために行動しており、ときには暴走することも。彼女が調査兵団に入ったのも、彼女自身の意思というより、エレンを誰よりもそばで守るために取った行動です。 また壁外の国家が登場してからは、彼女の母方の血もストーリーに大きく関わってきています。
ミカサがたびたび頭痛を起こす理由とは?
頭痛の鍵を握るのは始祖ユミルだった!
結論、ミカサの頭痛には始祖ユミルが大きく関係していました。ミカサが自らの手でエレンを倒した後、ユミルと対話するシーンがあります。この時、ミカサは彼女に「あなただったのね…ずっと私の頭の中を覗いていたのは…」と話しかけるのでした。 ユミルはフリッツ王に対する愛の呪縛から解放されずにいました。エレンをひたすらに愛するミカサの最後の決断を見守ると同時に愛の柵について知らせたかったのでは、と考察できます。
エレンの予想は外れ……
エレンはアッカーマン一族の頭痛について、宿主を護衛することに抵抗を感じた場合に起きると説明していました。 しかしミカサが頭痛を起こす場面は、エレンの命が危なくなったときや、家族を失う場面に直面したときです。これを考えると、エレンの説明ではミカサがたびたび起こす頭痛の謎は解明されません。 ミカサのなかで、なにか葛藤が起きているとすると、もう1つの母方の東洋の血筋も関係してくるのではないでしょうか。2つの血が一緒になることで力がぶつかりあい、防衛本能として頭痛が発生している可能性もあります。 ミカサは1話冒頭の「いってらっしゃい」というセリフといい、重要な伏線を秘めているキャラだと読者の間でも考察が飛び交っていました。
謎多きアッカーマン家!最強と呼ばれる一族の秘密
この記事では、一族の引き継いだ特徴やミカサの頭痛など、大きな秘密を抱えているアッカーマン家について解説してきました。 少しずつ伏線が回収されていくなかで、彼らの謎がどうストーリーに絡んでくるのか、楽しみにしているファンも多いでしょう。2023年11月放送のアニメシリーズ完結編の展開からも目が離せません。