『約束のネバーランド』最終回まで全巻ネタバレ考察!番外編で描かれた壮絶な過去も解説
タップできる目次
- 『約束のネバーランド』「GFハウス編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「ミネルヴァ捜索編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「猟場編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「七つの壁編①」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「再会と計画編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「七つの壁編②」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「王都決戦編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』「GF奪還編」ネタバレ解説
- 『約束のネバーランド』最終回181話ネタバレ解説
- 最終回後も残された伏線を徹底考察!「約ネバ」はまだ終わらない!?
- 番外編で明かされるイザベラとクローネの壮絶な過去とは
- 映画版・アニメ版との違いは?原作のどこまでが描かれた?
- 『約束のネバーランド』のネタバレ解説を読んでもっと深い考察を楽しもう
『約束のネバーランド』「GFハウス編」ネタバレ解説
巻数 | 1巻〜5巻 |
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毎日行われるテストとお別れの真実
孤児院「グレイス=フィールドハウス(GFハウス)」では、年長者のエマ・ノーマン・レイの3人を中心に、ママ・イザベラと共に子供たちは幸せな生活を送っていました。ある日エマとノーマンは、GFハウスは孤児院ではなく「農園」で、ここで育てられた子供たちが鬼に「出荷」されていることを知ります。 毎日行われていたテストも、脳を発達させてより美味しい状態にするためのものだったのです。そして次は最年長の3人のうち誰かが出荷されることを、エマとノーマンは知ってしまいます。
自分たちは食材だった?
衝撃の始まりを
ママは敵!?ハウスからの脱出を計画
エマとノーマンはレイとともに、全員での脱出を計画。鬼ごっこと称して2ヶ月後の脱出に向けて、子供たちを鍛えていきます。イザベラも新たにシスター・クローネを引き入れ、秘密を知った子供たちをあぶり出そうと心理戦を展開。 焦ったイザベラによりエマは足を骨折、ノーマンは出荷されてしまいます。絶望に陥ったエマとレイは、脱獄への準備もやめてしまいました。 またエマはハウスにある本の送り主、ウィリアム・ミネルヴァという人物に目をつけます。その人物が自分たちの味方かもしれないと思うのでした。
ノーマンとの別れを
GFハウスが火事に!?エマ たちは無事脱出できたのか
絶望したふりをしてエマとレイは2ヶ月間、ノーマンが残した計画をもとに脱獄への準備をしていたのです。レイは発信機のついた耳を切り落とし、GFハウスごと燃やしました。 エマたちは崖の向こうに1本のロープを渡し、そこから順番に脱出していきます。全員が脱出し終わると崖にはイザベラの姿が。彼女はレイの実の母だったのです。自身もGFハウスで育った過去に思いを馳せ、イザベラは彼らの無事を祈りながら証拠となるロープを回収するのでした。
エマたちの脱獄はどうなる?
『約束のネバーランド』「ミネルヴァ捜索編」ネタバレ解説
巻数 | 6巻〜8巻途中 |
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野生の鬼に遭遇!?邪血の少女との出会い
脱走した15人の子供たちはハウスとはまったく違う外の世界に驚きますが、ミネルヴァの冒険記に記されていた内容が彼らを助けます。野生の鬼との遭遇や追手の鬼の登場で追い詰められていくエマとレイを救ったのは、人間を食べない鬼のムジカとソンジュでした。 ソウジュによると、世界はかつて鬼と人間の争いの末、ある約束をしたと言います。それは互いに住む世界を分けるというもので、GFハウスは鬼側の世界に食用として置いていかれた人間の養殖機関だったのです。真実を知ったエマたちは、今度は鬼の世界からの脱出を目指すのでした。
新たな世界からの脱出を目指す
ミネルヴァが残した隠れ家と、“大人”になった人間との出会い
ソウジュたちに生きる術を教わったエマたちは、クローネの残したボールペンの暗号を手がかりに「B06-29」にたどり着きます。そこは人間用のシェルターで、オジサンという13年前に農園から脱出した大人が彼女たちを出迎えました。 オジサンはエマたちを邪魔者扱いして消そうとしますが、彼女の脅迫まがいな取引のおかげでオジサンを用心棒にすることに成功。エマ・レイ・オジサンの3人でミネルヴァのメモが示す地点「ゴールディ・ポンド」を目指すことになります。 隙があればエマかレイを殺そうとしているオジサン、そんなオジサンとちゃんと話がしたいエマ、自分たちは殺させないし最悪の場合オジサンを殺そうと思っているレイ。それぞれの思惑を持って、3人はシェルターを後にします。
3人の思惑が交差する巻を
『約束のネバーランド』「猟場編」ネタバレ解説
巻数 | 8巻途中〜11巻 |
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目指すは「ゴールディ・ポンド」
「ゴールディ・ポンド(GP)」へ向かう道中、エマは自分たちを殺そうとするオジサンと話をします。オジサンはかつて一緒に脱獄した家族同然の仲間を全て失っていました。その過去とエマたちを重ね、辛い思いごと彼女たちを消そうとしていたのです。 オジサンの気持ちを理解したうえで、エマは「一緒に行こう」と語りかけ、オジサンは真実を話すのでした。彼によるとGPは、食用児を放し飼いにして狩りを楽しむための狩庭だったのです。 密猟者に捕えられてGPに放たれたエマは、そこにいた9人の農場出身の子供たちと、かつてオジサンの仲間だったルーカスという大人と合流します。彼女は事情を話し、ミネルヴァの残した部屋に案内されることに。一方レイとオジサンもエマ救出のためGPに潜入するのでした。
猟場編の始まりを
「ゴールディ・ポンド」の正体は人間側の世界へ渡る道
秘密の部屋はエマの持つボールペンをカギにして開きました。モニターやエレベーターがあるその部屋には、ミネルヴァからのメッセージも残されていたのです。 彼によると部屋にあるエレベーターは人間の世界に渡る道ですが、彼を裏切った実弟・ピーターによって止められてしまったことが明らかに。また彼の本名はジェイムズ・ラートリーと言い、1000年前に鬼と約束を結んだ一族の末裔であること、すでにこの世にいないことが分かりました。 エマたちは部屋にあったチップから、GPの設計図や支援者との連絡のとり方、「七つの壁」の情報などを得ます。エマはGPで出会った仲間とともに狩場を終わらせ、人間の世界に渡ることを約束し合うのでした。
ゴールディ・ボンドの正体は?
バイヨン卿の狩猟場
次の狩りの日にエマやルーカスたちは反乱作戦を決行。最後に残った強敵・レウウィス公に苦戦する彼女たちの前に、レイとオジサンが現れます。エマが深い傷を負いながら考えた最後の作戦、一斉射撃の銃の中に視界を奪う閃光弾を混ぜるという策で、ついにレウウィスを仕留めるのでした。 ルーカスはGPの破壊装置を作動させ、一行は2手に分かれてシェルターへと向かうことに。4週間後シェルターで目を覚ましたエマの前には、全員の無事な姿がありました。ルーカスとの再会やエマたちとの共闘を経て心強い味方となったオジサンは、エマにユウゴという本当の名前を名乗ります。
レウウィスVSエマの行方は?
『約束のネバーランド』「七つの壁編①」ネタバレ解説
巻数 | 12巻〜14巻途中 |
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七つの壁の「鬼の頂点」は敵か?それとも味方か?
シェルターで互いの情報を交換しあい、さらにこの世界のことが明かされていきます。エマは新たに全食用児の解放を掲げ、そのために七つの壁を見つけ出し、その奥にいるとされる「鬼の頂点」と新たな「約束」を結びたいと考えていました。 支援者との接触を試みながら、エマたちは「クヴィディダラの竜の目で昼と夜を探すべし」という新たな手がかりを得ます。クヴィディダラに到着すると、エマは「鬼の頂点」らしき存在のもとに誘われ、不思議な光景を目にするのでした。 その光景をヒントにエマは七つの壁の入口を発見します。シェルター内はその報告に沸き立ちますが、そこに敵襲の報が入るのでした。
七つの壁編の始まりを
ピーター・ラートリーからの刺客
エマたちを追跡していたピーター・ラートリーの刺客・アンドリューがシェルターを襲撃。ユウゴとルーカスは自ら囮となり、世界を変えるという意思を彼女に託しこの世を去っていきます。 アンドリューによってさらに3人の犠牲が出てしまいますが、最後は野良鬼によってアンドリューは死亡。ルーカスの遺したミネルヴァと名乗る人物からの暗号を手がかりに、エマたちは移動を開始します。 道中ミネルヴァの出した迎えの少年、ジンとハヤトと出会うエマたち。彼らによるとミネルヴァは農園を潰して回り、保護した食用児たちを集めた集落を作っていると言います。
エマVSアンドリュー戦を
農園に潜入
アンドリュー襲撃の際、怪我を負ったクリスの容態が急変。ハヤトの提案で近くの農園に侵入し、薬を入手することになります。ミネルヴァの腹心というザジという人物の助けもあって、エマたちは無事薬を入手し、ミネルヴァの基地へ案内されることに。 子供たちが平和に暮らす基地で、ついにミネルヴァとの対面を果たすエマ。その正体は意外な人物でした。
ミネルヴァの正体とは?
『約束のネバーランド』「再会と計画編」ネタバレ解説
巻数 | 14巻〜15巻 |
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ノーマンと再会!再集結したフルスコア組と家族
ミネルヴァと名乗っていた人物は、出荷されたはずのノーマンでした。感動の再会を果たす3人。 ノーマンは出荷後に別の実験農場に送られていました。そこで共犯者を得た彼は、農場を壊し脱獄したというのです。そしてエマにつながるためにも、ミネルヴァを名乗っていたと言います。 さらに彼が語るには、鬼は人を食わなければ姿かたちを保つことができない、形のない怪物だというのです。もとは細菌のようなもので、食べたものの性質を受け継いでいく特性があり、人を食べたことで人に似た姿をした存在になったと言います。
ノーマンとの再会を
ノーマンの野望、鬼を全滅せよ!?
鬼の正体を踏まえた上で、ノーマンは農園を潰すことで鬼の全滅を企んでいました。彼の目的は“大人になれない世界(ネバーランド)”を終わらせて、鬼の世界に自分たち食用児の楽園を築くこと。 他の皆はこの計画に盛り上がりますが、エマは鬼を殺すのは嫌だと考えています。そのことをレイに打ち明けると、レイは後悔のない未来を作ろうと彼女を励ますのでした。 一方ノーマンは農場での人体実験で特殊な力を得た子供たちを腹心に従え、粛々と計画を進めていきます。彼は鬼のギーラン卿と会談し、互いの利益のために契約を結ぼうと持ちかけるのでした。 彼の真の目的は鬼たちに内乱を起こさせること。鬼の世界は王家と、5つの貴族・五摂家が支配しており、彼らに反感を抱くギーラン卿を利用しようとしているのです。 またノーマンの話から、エマがかつて会ったムジカは「邪血(じゃけつ)の少女」と呼ばれる存在であることが分かります。彼女を殺そうとするノーマンと、鬼の絶滅を望まないエマは、別の道を歩むことになるのでした。
エマとノーマンの対立を
『約束のネバーランド』「七つの壁編②」ネタバレ解説
巻数 | 16巻 |
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エマとレイが迷い込んだのはGF?
16巻冒頭では年老いたレイが登場し、エマを探しています。2人は七つの壁の向こう側にいる「鬼の頂点」に会うため、謎の空間に入ったのでした。この空間はまるででたらめで、GFハウスになったりシェルターになったりと次々と変容し、さらにレイやエマの年齢も行ったり来たりします。 時間の感覚すらも失われレイは疲弊していきますが、そこに謎が分かったと現れるエマ。彼女いわくこの場所では脳がカギになっており、意識次第で時空も超えられるというのです。これまで考え方ひとつで世界を変えてきたエマは、ついに「鬼の頂点」の元にたどり着き、「約束」を結び直したいと伝えます。 一方で彼女と違う道を選んだノーマンは、計画の邪魔になるムジカの抹殺を計画。それを阻止したいエマ側のドンとギルダ、ノーマン側のアイシェとハヤトの心理戦が繰り広げられていました。
ついに鬼の頂点と対面!
過去編、かつて鬼と人間が交わした約束とは?
1000年前人を率い鬼と戦っていたユリウス・ラートリーは、これまで一緒に戦ってきた仲間を鬼の王・イヴェルク公に“一部の人間”として差し出すかわりに、他の人間は狩らないという取り決めをします。そして鬼の王とユリウスは、鬼の頂点への願いとして世界を2つに分かつことを提案。 鬼の頂点は「ごほうび」として、イヴェルク公にはその年で1番いい肉を提供すること、ユリウスには「もんばん」になることを要求します。ユリウスは2つの世界の平和を見張る役目を与えられたのです。 そして現在に戻りエマは鬼の頂点に、食用児全員で人間の世界に行くこと、そしてそれを最後に2つの世界の行き来を不可能にしてほしいと頼むのでした。代わりに要求された「ごほうび」に、エマは驚いた表情を見せますが、ここではその内容は明かされません。
要求された「ごほうび」とは?
『約束のネバーランド』「王都決戦編」ネタバレ解説
巻数 | 17巻~19巻 |
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王家の女王レグラヴァリマとの最終決戦
ノーマンはすでに王都に向けて進軍していました。七つの壁から戻ってきたエマやレイ、そしてドンとギルダと合流したムジカたちも、彼の作戦を止めるため王都へと急ぐことに。 ノーマンの作戦でギーラン卿は次々と五摂家を殺していきますが、圧倒的な力を持つ女王の前には為す術もなくやられてしまいます。街には彼が作った鬼を退化させる毒がまかれ、女王やイヴェルク公も弱体化。エマが約束のことを伝えようと駆けつけたときには、女王もイヴェルク公も彼に殺された後でした。 完全に決別したように見えたノーマンとエマですが、彼女の言葉が彼に届き、ノーマンはこれ以上鬼を殺したくないと本音を吐露します。その瞬間倒したはずの女王が再生。 窮地に駆けつけたのは、女王の弟だったソンジュとムジカでした。それぞれの過去が明らかになるなかで、女王は「過剰摂取(食べすぎ)」で崩壊し死んでいきます。
ノーマンとの和解を
邪血の鬼、ムジカが処刑に!?
一連の騒動を鬼の内乱として穏便に済ませようとするムジカは、危険が迫るアジトへ早く戻るようエマたちに伝えます。女王と五摂家が死に、鬼社会の混乱は必然。ソンジュは仮死状態だった大僧正を起こし、事態の収拾をしてほしいと頼むのでした。 しかし女王とつながっていたピーター・ラートリーが、五摂家の家臣たちを裏で動かしていました。ムジカとソンジュは国家転覆の罪で捕えられ、処刑を待つ身に。毒の治療のためにムジカの血を分けてもらった者たちも一同に集められ、処刑されてしまいます。
ついに黒幕が判明!
実は生きていたバイヨン卿により事態は収束へ……
処刑が実行される直前、広場に姿を現したのはGPで死んだと思われていたレウウィス大公でした。彼はソンジュでも兄でもあります。レウウィスは民衆の前でソンジュの血を飲み干し、その血が女王が言っていたような病毒ではないことを証明するのでした。 さらに邪血こそ「奇跡の血」で、その血を取り込めば人肉を食さずとも退化せずに生きられること、彼らこそ民を救おうとした者であることを民衆に語ります。らしくない行動をとったレウウィスの脳裏には、GPで死闘を繰り広げたエマやユウゴの顔が浮かんでいました。
レウウィスの活躍を
『約束のネバーランド』「GF奪還編」ネタバレ解説
巻数 | 19巻~20巻 |
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遂にGFへ帰還したエマたち、でもそこにいたのは……
エマたちは急いでアジトに戻りますが、ピーターによりすでに仲間はGFハウスに連行されていました。ハウスではグランマに昇進したイザベラが子供たちを出迎えます。 イザベラはエマたちを見逃した後、捕えられていました。しかしそこに現れたピーターと、自由になることを条件に協力関係を結び、グランマになっていたのです。 エマたちはGFに侵入し、仲間の救出を目指します。元々厳重な警備を敷かれているうえに、ピーターが動かしたラートリー家の兵や、女王から手配してもらった2000を超える兵がGFを警備中。しかし臆することなく、エマ・レイ・ノーマンを中心とした救出班はGFに潜入します。
仲間を奪還できるか?
エマたちの活躍を
最後の鬼ごっこ
ノーマンはイザベラに、夜明けまでに脱走した子供全員を「摘む」よう要求。ノーマンの読み通りその日エマたちは侵入作戦を決行し、ついに最後の「鬼ごっこ」が始まります。 GFに侵入したエマはGFの占拠を宣言、制御室も乗っ取りハウス内のシステムを掌握。見事な連携プレーで警備の鬼たちを翻弄していきます。ピーターの居場所も突き止めエマたちが向かいますが、それはダミーでした。 自身を食用児たちの「パパ」だと語るピーターは、じわじわとエマたちを追い詰めます。しかしヴィンセントやオリバーといった仲間たちの奮闘で、ついにピーターの捕縛に成功するのでした。
ついにピーターを捕縛!
鬼ごっこの終わりを
ママが遂に裏切る!?
ピーターに銃を突きつけるノーマン。しかしピーターは「何か忘れていない?」と不敵な笑みを浮かべ、ピーターが振り返るとそこには銃を構えたイザベラやシスターの姿が。 エマに銃口を突きつけたイザベラは「あなた達全員満点(フルスコア)よ」と微笑み、その銃口をピーターに向けます。グランマはエマたちが必ず戻ってくると信じ、グランマとなって農園を裏切るチャンスを待っていたのです。 食用児に負けるという事実に半狂乱になったピーターに対しても、エマは対話を諦めません。一緒に生きようと手を差し伸べますが、ピーターは自害してしまいます。 一方で王都の広場ではレウウィスが全農園の廃止を宣言、さらにムジカが王となることが通信で全国に報じられました。ついに世界は新たな方向へと動き出したのです。
イザベラの裏切りを
『約束のネバーランド』最終回181話ネタバレ解説
エマが交わした約束とは!?
ついに約束が履行され、食用児たちは人間の世界に行くことができました。しかしそこにエマの姿はありません。 鬼の頂点は最初「きみのかぞくがほしい」が欲しいと言いました。しかし食用児全員で人間の世界に行くという約束があるため、それは叶いません。そこで鬼の頂点が求めたのは、家族とのこれまでの記憶とこの先の繋がりでした。 エマは記憶を失い、決して家族とは再び会えない運命の中、2年が過ぎます。レイたちも彼女の捜索を続けていましたが、運命の悪戯によってすれ違ってばかりで会うことができません。この日エマの近くまで来ていたレイは、亡き仲間たちの声に導かれ、近くに彼女がいることを感じ取っていました。 一方のエマはムジカからもらったペンダントが無いことに気付き店の外に出ます。彼女がペンダントを拾い顔を上げると、そこにはレイやノーマン、子供たちがいました。 もちろんエマは何も思い出せません。しかし生きていてよかったと涙を流してくれる仲間の姿に、エマもなぜか涙がこぼれてきます。そして「一緒に生きよう」と手を取るノーマンとレイに、彼女は笑顔で「うん」と頷くのでした。
「ごほうび」が明かされる
最終巻を
最終回後も残された伏線を徹底考察!「約ネバ」はまだ終わらない!?
エマが持つペンダントの謎
エマが運命に負けず家族との再会を果たすことが出来たキーアイテムのペンダント。これは以前ムジカに「お守り」としてもらった物です。ペンダントにはクヴィティダラの竜にも見える模様が描かれています。 クヴィティダラへ向かった際、意図せずエマだけが「昼と夜」に行くことができたのも、このペンダントが関係している可能性はありそうです。このときエマは、今度は正しい入口から入ってくるように言われていました。このペンダントが入口ではない所に入口を開く、カギとなったとも考えられます。 また人間の世界に持っていけた点も大きな謎です。もし続編があるなら、このアイテムが再びカギとなるのではないでしょうか。
ノーマンが語った鬼語の意味とは?
ノーマンは自身を恨むアイシェに対して、18巻で鬼語でなにか伝えています。結局最後までこの言葉の意味は明かされていません。 最終話でノーマンはアイシェに「殺されずに済んでいる」と口にしていました。このセリフからは自分が彼女の父親である鬼を殺してしまった事に対し、罪の意識を抱いていることがうかがえます。また「済んでいる」という言い回しから、いつでも自分を殺していいと伝えている可能性もありそうです。 そう考えると18巻での鬼語は、謝罪の言葉だけでなく、復讐したければしてもいいというような意味とも考えられます。作者のSNSでは時折「約ネバ」ファンが気になる発言が投稿されることも。意外な小ネタや伏線が投稿されることが今後あるかもしれないので、ぜひチェックしておきたいですね。
番外編で明かされるイザベラとクローネの壮絶な過去とは
「母の決意」
エマ達の脱獄を許したにも関わらず処分は無く、グランマにまで上り詰めたイザベラ。そんな彼女の存在に他のシスター達は表では敬意を示していても、裏では納得できていない様子です。鬼達も能力の高いイザベラを褒めますが、前科がある彼女にマチルダの監視を付けます。 絶対に裏を暴いてやると意気込むマチルダがイザベラの部屋に入ると、そこには他のシスターとイザベラの姿が。彼女の行いを、イザベラはしっかりと気付いていたのです。そしてマチルダに「一緒にGF農園を潰さないか」と提案するイザベラ。 驚きを隠せないマチルダに、イザベラは「産み捨てた子供は生きている」事実を告げました。そして目から涙を流したマチルダは、イザベラの計画に乗る決意を固めます。 ときが経ちエマ達が食用児としての運命を覆した頃、マチルダはイザベラの墓に「臨んだ世界が実現した」と報告するのでした。
「自由の空を求めて」
シスターの見習いだったクローネには、セシルという友達がいました。ある日クローネはセシルに、脱獄の打診を受けます。チップが埋め込まれている以上下手な行動はできないと話すクローネですが、セシルはグランマの懐中時計があれば、チップを止められると語りました。 協力して脱獄の準備を進める中で、見習いの中から他の脱獄者が出てしまいます。捕まった脱獄者への制裁を、わざわざ見習い達に見せるグランマ。それを見て尻込みするクローネでしたが、セシルに焚きつけられ遂に懐中時計を奪取に成功しました。 しかしそこに現れるセシルとグランマ。セシルが裏切り者であると知ったクローネは、逆に彼女が発案者であると報告しました。処分されるセシルですが、彼女はクローネが冷酷な感情を宿した結末に満足しています。 そしてクローネはセシルの思惑通り、GF農園のシスターとなるのでした。
映画版・アニメ版との違いは?原作のどこまでが描かれた?
映画『約束のネバーランド』
映画『約束のネバーランド』と原作の1番大きな違いは、メインキャラ3人の年齢でしょう。原作では上質な子供の脳味噌が1番高価値とされ、その上限は12歳でした。しかし映画ではその上限は16歳まで引き上げられ、エマとノーマンは15歳、レイは13歳という設定になっています。 またあらすじに大きな変化は無いものの、原作には無い映画オリジナルのシーンも散見されました。特にラストシーンでエマとイザベラが対峙するシーンは、映画ならではの緊迫感が味わえます。 映画は原作の5巻までを収録しており、世界の実情を知ってから脱獄するまでを主に描いていました!
「約ネバ」の実写映画を
アニメ『約束のネバーランド』
アニメ『約束のネバーランド』は2期まで放送されており、1期の大筋は原作に忠実に製作されていました。しかし2期が原作と大きく異なる展開で進み、遂には炎上する騒ぎとなってしまいます。 アニメと原作の1番大きな違いは、シェルターで出会うユウゴが登場しない点でしょう。シェルターを拠点としていたエマ達の先輩であり、作品内での重要性や人気も高いユウゴ。彼が登場しなかったことにより、そのままゴールディ・ポンド編も丸々カットされていました。 また原作よりも、ノーマンが早くに登場します。原作でのエマ達は成長したノーマンとの再会でしたが、アニメではあっさりとノーマン側から姿を現しました。 簡略化のための工夫とは言え重要な点を次々と変えてしまい、アニメは賛否両論という結果になりました。
賛否両論を呼んだアニメを
『約束のネバーランド』のネタバレ解説を読んでもっと深い考察を楽しもう
『約束のネバーランド』のあらすじをネタバレありで最終話まで紹介しました。途中で仲間が増えたり新たな敵が現れたりと登場人物が多いものの、それぞれの信念や葛藤が描かれ、どの人物も魅力的に描かれています。 そして何よりも読者に息をつかせぬ、スリリングで謎に満ちた怒涛の展開が本作の魅力です。「約ネバ」は20巻で完結済み。一気に最終巻まで読んで、その面白さに浸ってみてはどうでしょうか。
自分たちは食材だった?
衝撃の始まりを