マッツ・ミケルセンが「ファンタビ3」に参戦!北欧の至宝の素顔や過去出演作まで一挙紹介
人気シリーズ第3弾『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』から、魔法ワールドの一員となったマッツ・ミケルセン。「北欧の至宝」とも呼ばれる彼について、気になっている人も多いのでは? そこで今回はマッツ・ミケルセンのプロフィールから出演作、意外な素顔まで徹底解剖!大人な色気や演技力はもちろん、サービス精神旺盛でチャーミングな一面まで紹介していきましょう。
マッツ・ミケルセンが「ファンタビ3」でグリンデルバルド役に!
2022年4月8日に公開される『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』。シリーズ第3弾となる本作で、マッツ・ミケルセンは史上最強の闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドを演じます。 2作目までグリンデルバルドはジョニー・デップが演じていましたが、彼の降板にともないマッツが起用されました。
新たなグリンデルバルドの魅力に期待!
ジョニー・デップの代役としてグリンデルバルド役に抜擢されたマッツですが、出演が決まった当初は「ジョニーの演技のマネをすることはしない。彼と同じ演技はできないから」と語っていました。 一方で撮影開始後の2020年12月のAP通信によるインタビューでは、グリンデルバルドを演じるにあたって「(自分にできることがあるとすれば)彼が作り上げたものと、私が作り上げるものを“橋”でつなげることかな。それが私にできる唯一のことだと思う」とこれまでのグリンデルバルドのイメージを崩すことなく表現することを意識したと語っています。 マッツが敬意をもって演じたグリンデルバルドがどのような人物になっているのか、期待が高まりますね!
マッツ・ミケルセンのプロフィール
尋常でない色気で人気を誇るマッツ・ミケルセンは、1965年11月22日にデンマークのコペンハーゲンで生まれます。若いころは体操選手としてトレーニングを受けていましたが、その後スウェーデンのバレエ・アカデミーでダンスを学び、プロのダンサーとして活動します。 1996年からはオーフス演劇学校で演劇を学び、デンマーク映画『プッシャー』で俳優デビュー。その後国内の映画やドラマに多数出演し、国民的俳優として知られるようになりました。 2004年にはジェリー・ブラッカイマー監督の『キング・アーサー』でトリスタン役を演じ、国際的に知名度を上げます。その後はデンマーク国内のインディペンデント映画からハリウッド大作まで、さまざまな作品に出演。日本のゲームデザイナー小島秀夫によるPS4用ソフト『デス・ストランディング』にも出演するなど、幅広く活躍しています。
兄のラース・ミケルセンも俳優
実は兄のラース・ミケルセンも俳優で、世界的に大ヒットとなったデンマークのミステリードラマ『THE KILLING』(2007年〜2012年)への出演や、BBCドラマ『SHERLOCK/シャーロック』のシーズン3でメインヴィラン、マグヌッセン役などで知られています。
マッツ・ミケルセン出演のおすすめ作品5選
母国デンマークをはじめヨーロッパの映画からハリウッド大作まで、数多くの作品に出演しているマッツ・ミケルセン。 ここでは彼の出演作のなかから、彼のさまざまな演技が楽しめるおすすめ作品を紹介します。「マッツ入門編」として参考にしてみてください!
ドラマ『ハンニバル』(2013年~2015年)
色気ダダ洩れ!サイコパスなマッツは閲覧注意?!
映画『羊たちの沈黙』(1991年)などで知られるハンニバル・レクター。天才的な神経外科医にして猟奇殺人鬼である彼をマッツ・ミケルセンが演じたドラマ『ハンニバル』は、世界中に「ファンニバル」と呼ばれる熱狂的なファンを生み出しました。 「純粋な共感」をいう特殊な能力を持つFBI捜査官ウィル・グレアムは、精神分析の権威レクター博士から助言を受けながら連続殺人事件の捜査をすることに。しかしその影響で彼は幻覚を見るようになり、混乱していきます。 レクター博士を怪しみながらもその魅力に惹かれていくウィルと、彼を殺したい欲望を抱えながら愛着を覚えていくレクター博士。なんといっても2人の危険で濃密な関係性が本作の魅力!マッツはあるシーンでは、ウィルを演じるヒュー・ダンシーと「ほとんどキスするところだった」と語っています。 マッツの色気がダダ漏れの本作。ウィルでなくても彼に夢中になってしまうこと間違いなし!食材は知りたくないですが、手際の良い料理シーンも見どころです。
映画『ドクター・ストレンジ』(2016年)
MCUシリーズにも登場!華麗なアクションにご注目
ベネディクト・カンバーバッチ主演のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品『ドクター・ストレンジ』で、マッツ・ミケルセンはヴィランのカエシリウスを演じました。 交通事故で両手の機能を失い、失意のどん底にいた元天才外科医のスティーブン・ストレンジ。あらゆる治療法を試した彼は、最後にカトマンズの修行場カマー・タージにたどり着きました。過酷な修行のすえ魔術師となったストレンジですが、そんな彼の前に闇の魔術で世界を破滅に導こうとする魔術師カエシリウスが現れます。 ヒーロー映画らしく激しいアクションが見どころの本作。マッツ演じるカエシリウスが、なにを思って闇の魔術に傾倒するようになったのか。彼の切ない過去やそれを滲ませる演技も見逃せません。 2022年5月に公開される「ドクター・ストレンジ」2作目にカエシリウスは登場しませんが、マッツはいつかカエシリウスを再演したいとコメントしています。
映画『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)
冷酷で人間味のある悪役がマッツの知名度を加速させる
言わずと知れた人気スパイ・アクション映画シリーズ第21作目。ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役を務めた最初の作品です。 マッツが演じたのは、悪役のル・シッフル。左目から血の涙が流れる不気味で印象的なキャラクターです。彼は世界中の犯罪組織から預かった資金を、マネーロンダリングしつつ運用する裏社会の会計係。しかし資産運用に失敗して各方面に借金を抱えてもいます。 公開当時、マッツはル・シッフルは世界を支配しているわけではなく、場合によっては弱い立場の人間だと解説。「時代は人間味のある悪役を求めていると思う」と語りました。 冷徹で神経質そうな見た目で観客の注目を一気に引き寄せたル・シッフル。ボンドに「007」シリーズ史上最も残酷で痛そうな拷問をした人物としても、存在感抜群です。
映画『偽りなき者』(2012年)
マッツの演技力が光る社会派ドラマ!
マッツ・ミケルセンがカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した『偽りなき者』。児童から事実無根の性的虐待被害を告発される幼稚園教諭ルーカスを演じています。 親友テオの娘クララの作り話がもとで変質者の烙印を押されてしまった彼は、仕事も友人もすべて失うことに。必死に身の潔白を証明しようとするものの、誰も耳を貸してくれません。周囲の人々から侮辱され憎悪を向けられても、ルーカスはあきらめずに無実を訴えつづけますが……。 悲壮感を漂わせながら、確固たる信念のもとに行動するルーカスを抑制された演技で表現し、マッツの実力を見せつけた作品です。
映画『アナザーラウンド』(2020年)
ダンスで本領発揮?!レアなコメディ作品は必見
第93回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した『アナザーラウンド』。マッツ・ミケルセンとしては珍しいコメディ作品です。 冴えない高校教師のマーティンと彼の同僚3人は、「血中のアルコール濃度を常に一定に保つと、仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」というノルウェー人哲学者の理論を証明するため、実験をすることにします。ほろ酔い生活を始めてみると、仕事もプライベートも驚くほどうまくいくように。しかし実験が進むにつれ、彼らは次第に制御がきかなくなっていきます。 マッツ演じるルーカスは当初、仕事も家庭生活もうまくいかず、ふさぎ込んだような雰囲気でしたが、飲酒生活で仕事も家庭もうまくいき、生き生きとした表情を取り戻します。笑えるだけではなく、ビターな教訓も含んだ人生讃歌。ダンサー出身のマッツのダンスシーンは必見です!
マッツ・ミケルセンの魅力を徹底解剖!こたつでマッツ?
魅力①:かわいさとのギャップがたまらない
色気がヤバいことで知られるマッツ・ミケルセンですが、それだけではなく、チャーミングな一面もファンを魅了しています。 2017年の「ドクター・ストレンジ」日本公開にともなって来日した際には、映画公式Twitterアカウントが彼のためにこたつとみかん、ねこのぬいぐるみを用意。「#こたつでマッツ」のハッシュタグとともに衝撃のほっこり動画を投稿しました。 このなかで、マッツは錯視動画を見た後に箸で小豆を皿に移動するチャレンジをしたり、ねこのぬいぐるみにみかんを食べさせようとしたり、手品(?)を披露したりと、茶目っ気たっぷりに映画をアピール。日本のファンはこの異常事態に衝撃と感謝を隠しきれず、Twitter上で大騒ぎになりました。
魅力②:数々の逸話を生み出す
マッツ・ミケルセンはスーツをビシッと着こなした完璧なイケオジのイメージがありますが、実際は自然体で飾らない人柄のようです。ファンの間では彼が普段ジャージを愛用していることは有名で、カンヌ国際映画祭にジャージ姿で現れたことも。 そんな自然体なマッツは、30歳になってから演技の道に進んだ遅咲きの俳優です。彼はあるイベントで、歳をとることについて「歳を重ねることと闘うのではなく、年齢と共にあるべきだ。品格を持って成熟していくことが大事なんじゃないかな」と語っています。 また家族を大切にしていることも彼の魅力の1つ。家族そろって来日した際には子どもたちを三鷹の森ジブリ美術館に連れて行ったり、「最も仲のいい俳優」を聞かれて兄のラースの名前をあげたりもしています。「オフの日は家族でゆっくり過ごすのが1番」と語るマッツ。過酷な撮影も多い仕事には集中して取り組むからこそ、家族との時間を大事にしているのかもしれませんね。
出演作をチェックしてマッツ・ミケルセンの魅力に酔いしれよう!
冷酷な悪役から冴えない男まで、幅広い役柄をこなす実力派俳優であり、尋常でない色気を持つマッツ・ミケルセン。「北欧の至宝」と呼ばれる彼の魅力は伝わったでしょうか。 今回紹介した作品のほかにも激しいアクション映画からラブロマンスまで、彼は数多くの映画に出演していますので、ぜひお気に入りの作品を探してみてください。「ファンタビ3」でのグリンデルバルドも楽しみですね!