2022年11月11日更新

『すずめの戸締まり』主題歌・曲まとめ 昭和の懐メロも一覧で紹介!

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『すずめの戸締まり』
(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

映画『すずめの戸締まり』は、その音楽性の高さでも大きな話題を呼んでいます。RADWIMPSがでがける2つの主題歌はもちろん、昭和の懐かしい歌謡曲がたくさん盛り込まれていることも高評価。 この記事では、そんな『すずめの戸締まり』の主題歌や曲の情報をまとめて紹介します。

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『すずめの戸締まり』主題歌・曲一覧

主題歌 カナタハルカすずめ feat.十明
劇中 挿入歌 糸守高校 ※『君の名は。』より ・K&A初訪問 ※『天気の子』より
昭和の 懐メロ ・ギザギザハートの子守唄 (チェッカーズ) ・2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン- (郷ひろみ) ・俺ら東京さいくだ (吉幾三) ・糸 (中島みゆき) ・男と女のラブゲーム (日野美歌と葵司朗) ・銀河鉄道999 (ゴダイゴ) ・ルージュの伝言 (荒井由実) ・SWEET MEMORIES〜甘い記憶~ (松田聖子) ・夢の中へ (井上陽水) ・卒業 (斎藤由貴) ・バレンタイン・キッス (国生さゆりwithおニャン子クラブ) ・けんかをやめて (河合奈保子)
番外編 Tamakiすずめの涙

表には主題歌と劇中使用曲をまとめました。陣内一真とRADWIMPSがでがけた歌がないサウンドトラックはSpotifyのアルバムから探すことができます。

『すずめの戸締まり』プレイリスト

映画『すずめの戸締まり』の主題歌、劇中使用曲、懐メロをまとめたプレイリストを作成しました。Apple Musicを活用している人はぜひ追加して余韻に浸ってください!

以下では、特に印象に残る主題歌・劇中使用曲をそれぞれ紹介していきましょう。神木隆之介が歌っていた懐メロがいつ頃のどんな音楽なのか、思い出せればもっと楽しいはず!

主題歌①「カナタハルカ」

2曲目の主題歌は「カナタハルカ」。この曲で涙が止まらなくなった人もたくさんいるのではないでしょうか。 あたたくも切なくも壮大でもあるメロディーが心にまっすぐ刺さってきます。「何千年後の人類が何をしているかより、まだ誰も知らない顔で笑う君が見たい」という歌詞からは、要石になった草太を救いたいすずめのまっすぐな愛が伝わってくるようです。 また「君の笑い方はなぜか優しさに似てた」「君の話す声は母の鼻歌に似てた」という歌詞は、すずめが母親のあたたかさを恋しがっていることともリンクしているよう。すずめは届かない母親を恋しがる思いを、草太との出会いや戸締まりの旅によって卒業したのかもしれません。

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主題歌②「すずめ」

2曲ある主題歌のうち、先に音源が解禁された「すずめ」。和テイストなメロディーと耳に残る深い歌詞、透明感あふれる歌声が早速大好評を博しています。 2022年7月の特報で曲の一部が解禁され、歌を歌っているのは誰なのか、考察がSNSを賑わせました。

歌っているのは十明

主題歌を歌っているのはTikTokを中心に活動する十明(とあか)。神秘的で透明感のある歌声が魅力的な、歌手の原石です。 楽曲製作陣がさまざまな歌声を聴き、オーディションも行った結果選ばれた十明。なんとオーディションが人生で初めてのレコーディングだったそうです。RADWIMPSの野田は、「この楽曲と十明の間に、誰も割って入ることのできない結びつきを感じた」と歌声を絶賛しています。 SNSでは声質や雰囲気から、上白石萌歌やKOKIA、手嶌葵、湯木慧、三浦透子、ダズビーなどの名が挙がっていましたが、正解に辿り着いていた人はほぼいなかったようですね。

本編未収録の新曲①「Tamaki」

すずめの叔母、環の思いを綴った歌「Tamaki」。映画の中では流れませんでしたが、RADWIMPSが映画の劇伴を制作する過程で生まれたオリジナルソングです。 「Tamaki」つまり環は本作の影の主役とも言えるような大事なキャラクターでした。「あなたが嫌いだった」という歌詞を繰り返す棘のあるイントロから始まる曲ですが、だからこそ明るくも暗くもある複雑で強い愛が歌われています。 愛おしくも疎ましい、そして思い通りにならない子どもに手を焼いたことがある親なら、誰もが共感してしまう内容ではないでしょうか。

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本編未収録の新曲②「すずめの涙」

同じく本編未収録の新曲「すずめの涙」。ピアノの優しい伴奏とRADWIMPS野田洋次郎の柔らかい歌声がまっすぐこころに染みてくる曲です。 曲のタイトルには、2つの意味が込められているよう。1つは直接的に主人公すずめの涙という意味で、もう1つは「ごくわずかなもの」という慣用句の意味です。 「泣いてなんかないよ 泣くわけがないよ、あなたが見てるのはすずめの涙」という歌詞からは、“すずめの涙”ほどしか泣きたくない、強くなりたいという意志が感じられ、しかし「なぜだろうその眼は私を弱くさせる」という歌詞からは、泣かずにはいられない弱い心が読み取れます。 涙を流したいけど流したくない、強くなりたいけどなれない、そんな矛盾した2つのすずめの心情を歌った歌が「すずめの涙」ではないでしょうか。

挿入歌①「糸森高校」

新海誠監督の前前作『君の名は。』からも1曲挿入歌が用いられていました。タイトルは「糸森高校」。三葉が日常を送っていた、そして彗星でなくなってしまった高校です。 過去作品の音楽をこっそりつかっているところに、製作陣の遊び心が感じられますね。

挿入歌②「K&A 初訪問」

同じく過去作品『天気の子』の挿入歌である「K&A 初訪問」も劇中で使用されていました。KとAはそれぞれ「圭介」と「明日香」の頭文字。須賀夫婦の会社のことを指しています。 過去の作品の曲を使うのは、作品のテーマである「過去と向き合う」をより伝えるためなの伏線だったのかもしれませんね。以下では、もっと遡って振り返っている楽曲たちも紹介していきます!

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懐メロ①「ルージュの伝言」

「旅立ちにはこの曲でしょ!」と芹沢がオープンカーで歌っていたこの曲。言わずとしれた松任谷由実の名曲で、ジブリ映画『魔女の宅急便』のオープニングテーマソングでした。 実はコーラスには山下達郎など超豪華メンバーが参加しており、いつ聞いても元気になれる曲です。 新海誠監督は『すずめの戸締まり』を作る過程で、『魔女の宅急便』にストレートに影響を受けたと公式パンフレッドで語っています。この曲がドライブの1曲目だったのは、『魔女の宅急便』へのリスペクトの現れかもしれませんね。

懐メロ②「夢の中へ」

たびたびCMソングに起用され、多くの歌手にカバーされている井上陽水の「夢の中へ」もドライブの曲として使われていました。 もともとは映画『放課後』の主題歌だった本楽曲。関連があるかはわかりませんが、この映画の主人公もすずめと同じく反抗期の女子高生でした。また探しものの中身自体を問い直す歌詞は、すずめの状況ともマッチしていたかもしれません。

懐メロ③「けんかをやめて」

険悪な雰囲気になっていた環とすずめを見て、芹沢がチョイスした「けんかをやめて」。ドライブで最後にかかった曲です。 もともとは竹内まりやが河合奈保子に作った楽曲。2人のボーイフレンドが自分を巡ってけんかする話なのでもちろん映画の状況とは合っていませんが、環とすずめに頭を冷やす時間や機会をくれた、芹沢の不器用な気遣いでした。

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なぜ昭和の懐メロを劇中使用曲に?

『すずめの戸締まり』
(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

①芹沢が環の年代に合わせて選曲したから

車でかかる曲は芹沢が環に向けて選んだ設定になっていると、公式パンフレッドでは述べられています。環が大人の女性だから、芹沢は昭和の曲をかけたのです。 しかし環より上の世代の曲をチョイスしてしまっている芹沢。不器用ながらも実は優しい芹沢の愛らしい人柄が見えるエピソードですね。

②暗い旅に明るいサウンドが必要だったから

東北へ向かう旅には「少し懐かしくて、サウンドとしては明るい曲が旅のパートナーとして必要だった」と新海誠は語っています。 この旅自体が、すずめは過去のトラウマと向き合おうとする重たい内容で、さらに環とも喧嘩するというかなり暗いシーンだったので、それを少しでも見やすくするような効果があったのではないでしょうか。 また昭和の歌は、過去を悼むという今回の映画の内容とどこか被る部分があります。そういった意味でもノスタルジックな雰囲気を持つ楽曲が必要だったのかもしれません。

楽曲制作はRADWIMPS×陣内一真

本作の音楽を担当するのはRADWIMPSと世界で活躍する作曲家である陣内一真です。 RADWIMPSは新海監督とは3度目のタッグ。これまでも『君の名は。』の主題歌「前前前世」や、『天気の子』の主題歌「愛にできることはまだあるかい」を制作し、映画を成功に導きました。 しかし今作では、これまでの作品とは違うあらたな劇場体験を作り出したいという監督の意向のもと、あらたにもう1人、陣内一真にも共同制作のオファーが。 陣内一真は映画やドラマ、アニメ、ゲームなど幅広く楽曲を手がける超一流の作曲家。ハリウッド映画にも楽曲を提供しています。 代表作はゲーム「メタルギアソリッド」や「アイアンマンVR」、アニメ『スター・ウォーズ:ビジョンズ /九人目のジェダイ』、「ウマ娘」、ドラマ『東京ラブストーリー』(2020年)などです。

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『すずめの戸締まり』主題歌やほかの曲の発表にも期待!

RADWIMPSと陣内一真が担当した映画『すずめの戸締まり』の楽曲。前作までの音楽体験を凌駕する壮大な音楽・主題歌だけでなく、昭和の熱メロがたくさん使われていることも、良いスパイスになっていました。