『君の名は。』の心に残る名言・名セリフ集 ロマンチックで壮大な世界を振り返ろう
遠く離れた場所に住む男子高校生と女子高生の中身が入れ替わってしまうという不思議な現象を通して、壮大なストーリーを描いた『君の名は。』。 そんな本作のロマンチックな名言からかわいらしい名言、おもしろ名言まで、ストーリーをおさらいしながら紹介します。
『君の名は。』名言ランキング
『君の名は』名言ランキング
- 「三葉が笑うと……今になって俺は気付く。世界までが一緒になって喜んでるみたいだ」(瀧)
- 「私たちは会えば絶対すぐに分かる」(三葉)
- 「寄り集まって、形を作って、捻れて絡まって、時には戻って、また繋がってーそれが“結び”、それが“時間”」(一葉)
瀧と三葉 2人の名セリフ
オープニング
「ずっと何か、誰かを探している」「そういう気持ちに取り憑かれたのは多分、あの日から」「あの日、星が降った日。それはまるで」「まるで夢の景色のように、ただひたすらに」――「「美しい眺めだった」」 瀧と三葉が交互にセリフを言うオープニング。これからはじまるストーリーに関わる大事な要素に言及していますが、オープニングの時点では詳しいことはわかりません。ただ、不思議なことが起きるのではと予感させます。 美しい映像と相まって、最初からグッと心をつかむシーンです。
「私は、俺は、だれかひとりを、だれかひとりだけを、探している」
瀧と三葉が、お互いに相手を探していることを示すこのセリフ。ここだけ聞くと、単に「名前しか知らない相手」を探しているようにも思えますが、ストーリーが進むにつれ、彼らの記憶についても重要な設定があることがわかります。
「「君の、名前は――」」
このセリフでは、焦りを感じさせる2人の声が重なリます。「思い出したいのに、どうしても思い出せない」「なにか重要な意味があるはずなのに、思い出せない」という焦燥感があります。
瀧のロマンチックな名言
「でも何故か、もう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった」
奥村先輩とのデートで、瀧は彼女に「今、他に好きな子がいるでしょう」と言われてしまいます。彼は次に入れ替わったときに三葉にそのことを報告しようとしていました。しかしその後、2人が入れ替わることはありませんでした。 実は瀧と三葉が生きている時間には3年間のズレがあったのです。このときは瀧も観客も、三葉の身になにが起こったのか知りません。このセリフは、ただ漠然とした不安を煽ります。
「三葉が笑うと……今になって俺は気付く。世界までが一緒になって喜んでるみたいだ」
入れ替わりが無くなってから、自分にとって三葉がどんな存在だったのか気づいた瀧のセリフ。 たった1人の笑顔で世界が輝いて見えるというのは、まさに恋をしているときの感覚ですね。とてもロマンチックなセリフです。
「三葉、そこにいちゃだめだ。彗星が落ちる前に町から逃げるんだ」
3年前に三葉の住む糸守町に彗星が落ち、彼女を含む住民500名が死亡したことを知った瀧は、なんとかして三葉を救おうとします。 瀧は現在の宮水神社の御神体にたどり着き、口噛み酒を飲めばもう1度入れ替われるのではと考えましたが、その後、頭を打って自分と入れ替わる前の三葉の人生を見ます。 そして運命の彗星の欠片が落ちる日。祭りの準備をする三葉に、瀧は必死にこのセリフで訴えかけます。彼女を救いたいという気持ちに観客も共感してしまうシーンです。
「言おうと思ったんだ、お前がどこの世界にいても、俺が必ずもう一度会いに行くって」
片割れ時が終わる直前、2人はお互いの名前を忘れないようにと、それぞれの手に名前を書くことにします。しかし夕日が沈んでしまい、お互いが目の前から消えてしまいました。 それでも瀧は、「三葉と生きる時代が違っても、どんなに離れた場所にいても、絶対に忘れない。必ず会いに行く」と誓ったのです。
「大事な人。忘れたくない人。忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ?名前は!」
ついさっきまで覚えていたはずの三葉の名前を思い出せなくなってしまった瀧。名前だけでなく顔や声も記憶から消えていきます。 「大事な人」の記憶を失い、なにも思い出せなくなりながら、しかし失ったことだけはわかるという、切ないセリフです。
三葉のかわいい名セリフ
「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!」
田舎町に住む三葉の願いは、「来世では東京のイケメン男子になること」。ささやかなような、壮大なような、ちょっと笑ってしまう願いですが、三葉の性格を表しています。 その後、彼女は瀧と入れ替わり、「東京のイケメン男子」の生活を満喫することになります。来世ではなく、不思議な入れ替わり現象で願いが叶ったのですね。
「男子の視線、スカート注意!人生の基本でしょう」
自分と入れ替わった瀧がいつもどおり、ズボンを履いているときのように行動したことで、クラスの注目を集めてしまった三葉。スカートを履いたことがない彼に、日記を通して振る舞いを注意します。 笑えるシーンではありますが、スカートを履く女子は気をつけなければいけないことが多くて大変だなあ、と思うセリフでもありますね。
「私たちは会えば絶対すぐに分かる」
三葉の妹・四葉の言葉で、瀧は中学生のときに電車の中である人物に会ったことを思い出します。 3年前、三葉は瀧に会いたい一心で東京へ行きましたが、そのときの瀧はまだ入れ替わりを経験する前。当然三葉のことも知らず、奇跡的に会えたものの、声をかけてきた三葉に瀧は「お前、誰?」と返しました。 「絶対に会えばすぐにわかる」と信じていた三葉の、このときの気持ちを考えると切なくなります。
「瀧くん、瀧くん――。瀧くんがいる!」
糸守町を隕石から救うため、宮水神社の御神体へ向かった瀧。3年前の三葉もその場所におり、最初はお互いの声だけが聞こえていました。 しかし片割れ時になると、三葉の目の前には瀧の姿が!それを見た彼女は、やっと瀧に会えたことに感激し、このセリフを言います。2人がようやく出会えたことに、こちらも感動するシーンです。
「これじゃ……名前、わかんないよ」
お互いを忘れないために、手に名前を書くことにした瀧と三葉。しかし三葉が自分の名前を書く前に夕日が沈み、瀧は姿を消してしまいます。 三葉が自分の手のひらを見ると、そこには「すきだ」と書かれていました。これを見た彼女は、気持ちが通じていたうれしさと、彼を探す手がかりがない困惑の混じった、なんともいえない声で、このセリフをつぶやいています。
奥寺先輩のオトナな名言
「好きだったんだ、私。ここ最近の瀧くん。でもきっと瀧くんは誰かに会って、その子が瀧くんを変えたのよ。それだけは確かなんじゃないかな」
瀧は三葉が暮らす場所を探すため、藤井、奥村先輩とともに岐阜県飛騨市にやって来ます。そこで彼女が住んでいたのは、隕石の落下で無くなってしまった糸守町だと判明。瀧は「そんなはずはない」と言い張リます。 彼の様子を怪しんだ藤井は、奥村先輩に瀧の言っていることをどう思うかききました。すると彼女はこのセリフを言います。 好きになりかけていた相手が、別の誰かを好きだったという彼女の切ない気持ちと同時に、瀧の言うことを否定しない大人の余裕が感じられます。
「君も、いつかちゃんと幸せになりなさい」
糸守町を救ってから数年後、就職活動中の瀧は久しぶりに奥村先輩に会います。彼女の左手薬指には指輪が。 入れ替わりのことはなにも覚えていないはずなのに、どこか違和感を持っていた瀧に彼女はこのセリフを言いました。彼女も飛騨市に行ったときのことははっきり覚えていないようでしたが、それが瀧の幸せに関わることだと、どこかで感じ取っていたのかもしれません。
一葉おばあちゃんの意味深すぎる名セリフ
「寄り集まって、形を作って、捻れて絡まって、時には戻って、また繋がってーそれが“結び”、それが“時間”」
三葉が組紐を編んでいたときの一葉おばあちゃんのセリフ。巫女の家系である彼女は、現実的なものだけがすべてではないと知っているようです。 このセリフは、普段私たちが考えている時間の直線的なイメージとは違う複雑な時間の流れや、人との関わりを教えてくれます。
「夢は目覚めればいつか消える」
一葉おばあちゃんは、三葉と同じように若い頃に入れ替わりを経験していたようです。しかしその相手に会うことがなかった彼女は、それを夢として片付けていました。 夢は目覚めてしまえばいつか消えますが、その不思議な感覚は残っているのでしょう。
その他のおもしろ名セリフ
「男子にとってバカの2文字は勲章なので、言われれば言われるほど身を捩って喜ぶのだ」(宮水四葉)
三葉の妹・四葉による名言。小学生の彼女がこのセリフを言うことも面白いですが、意外と真理をついているのではないでしょうか。
「腐敗の匂いがするぜ」(勅使河原克彦)
建設業を営む自分の父親と、町長である三葉の父親がお酒を飲みながら会話をしているのを見て、彼がボソッと言った一言。2人の癒着を疑っているようです。
『君の名は。』名言とともに名シーンをふりかえり!
それぞれの登場人物に印象的なセリフがあり、名言の多い『君の名は。』。何度も観ると、それぞれのセリフが味わいを増していきます。 名言とともに名シーンを振り返ってみてください。