2020年1月15日更新

『天気の子』のキャラ声優一覧 意外なキャストも出演していた?

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

2019年のNo.1ヒットとなった新海誠監督の『天気の子』。本作で各キャラクターの声を担当した声優・俳優を紹介していきます。

目次

2019年No.1ヒット作『天気の子』の声優を一覧で紹介

『君の名は。』以来3年ぶりとなる新海誠監督の新作アニメ『天気の子』。2019年7月19日に全国公開され、この年のNo.1ヒットとなりました。 『天気の子』の主人公は、離島から東京へやって来た家出少年・帆高と、親を亡くして幼い弟と二人で暮らす少女・陽菜。二人が出会い、運命に翻弄されながらも自分の意思で未来と世界を変えていく物語です。 ここでは、『天気の子』に登場したキャラクターたちに声を吹き込んだ声優・俳優たちを一覧で紹介。新海誠監督作ならではのお馴染みの人物も登場しています。 ※本記事には『天気の子』に関するネタバレ情報を含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

森嶋帆高(もりしまほだか)/醍醐虎汰朗(だいごこたろう)

主人公・森嶋帆高の声優を担当するのは、エーライツに所属する18歳の醍醐虎汰朗(だいごこたろう)。醍醐の真っ直ぐな声から、東京で行く宛のない帆高の不安、どことなく感じている息苦しさ、真っ直ぐすぎる故に不器用なところ。そんな感情や人柄が伝わってくるようで、声優初挑戦とは思えないほど違和感のない熱演を披露していました。

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

醍醐虎汰朗は、2017年の舞台『弱虫ペダル』で主人公・小野田坂道を演じた経験はあるものの、芸歴は浅く声優は初挑戦という今注目の新人俳優です。

天野陽菜(あまのひな)/森七菜(もりなな)

映画のキーパーソンとなる、天気を変える不思議な力を持ったヒロイン・天野陽菜を演じたのは17歳の森七菜(もりなな)です。 帆高にお姉さんぶってみたり、笑ったり、ふと陰のある雰囲気を漂わせたりと、ころころと表情を変える陽菜の感情を素直に表現しています。ストーリーが進むに連れて、森と陽菜が一体化していくようで、「あ、陽菜だ」と感じる瞬間がありました。

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

森七菜は2016年、大分でスカウトされたことをきっかけに女優デビュー。デビュー半年で数々のオーディションを勝ち抜いたことが紹介されるなど、新進気鋭な若手女優として注目を集めていました。 すでに2019年に公開される岩井俊二監督作『Last Letter』で、松たか子や福山雅治、広瀬すずらと共演することが決まっています。『天気の子』の声優抜擢は、彼女の2019年の活躍をさらに後押しすることとなりそうです。

須賀圭介/小栗旬

家出少年の帆高を住み込みで雇うライターの須賀圭介は小栗旬が演じています。小さな編集プロダクションを営んでおり、現在の仕事はオカルト雑誌のライティングです。 圭介は何となく胡散臭いけれど、きちんと大切なモノを持っていて、誰よりも自分が望むことと現実とのギャップに葛藤している大人。気だるげな雰囲気、娘に見せる父親の顔、帆高の兄貴分の顔、圭介の”人間臭さ”を見事に表現していました。 演じた小栗旬は、映画・ドラマ問わず数々の主演作をヒットさせてきた人気俳優で、2020年のハリウッド映画『ゴジラVSコング(仮)』でハリウッドにも進出しています。

夏美/本田翼

主人公・帆高を雇うライターの須賀の事務所で働いている女子大生・夏美の声を、モデル・女優の本田翼が担当。 夏美は、本作の”男の夢”を詰め込んだキャラクターでした。色気というよりは、子どもと大人の間にいるようなイメージで、「帆高、走れーっ!」と背中を押す姉貴分を好演。一部では、キャスティングに不安や批判の声が上がっていましたが、言われるほどの違和感はありませんでした。 演じた本田翼はモデルから女優業にも邁進中で、2019年前半は映画『空母いぶき』やドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート』に出演しました。本田は、自然な声を演じられるようすっぴん&裸足で収録に挑んだそうです。

天野凪/吉柳咲良

ヒロイン・陽菜の小学生の弟・天野凪の声を担当したのは、新人女優の吉柳咲良。 個人的にはMVPをあげたいキャラクター・声優でした。声優初挑戦ながら、きちんと小学生の”男の子の”声だったのが驚きです。姉の苦労を理解し、常に大人びた言動を見せていた少年の感情が爆発する、「姉ちゃんを返せよ!」と泣く演技にはかなりグッときます。 演じた吉柳咲良は2016年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で最年少グランプリを受賞し、翌年ミュージカル「ピーターパン」で主役に抜擢された有望株です。

安井/平泉成

都内で起きた事件を追う刑事・安井役を務めるのは、長いキャリアを誇る名俳優・平泉成。登場時間は短いですが、独特のハスキーな声で存在感を発揮しています。平泉にあて書きするような形で生まれたキャラだけに、ぴったりとハマっていました。 演じる平泉成は1964年から映画・舞台・ドラマと幅広く活躍している俳優。2019年はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に、大隈重信役で出演しています。

高井/梶裕貴

安井刑事の相棒で若い刑事・高井役を務めるのは声優の梶裕貴。ある少年についての聞き込みをしており、やはり帆高に深く関わりを持つ役柄のようです。予想外に低いトーンで、最初は梶裕貴と気付かない人が多いかもしれません。 頑固で気難しく、けれど帆高に出し抜かれて激しい動揺も見せる”青臭さ”。芯には刑事としての正義感もある、そんな刑事像を作り上げていました。 演じた梶裕貴は『進撃の巨人』のエレンや『七つの大罪』のメリオダスなど数々の人気作で主役を歴任する人気と実力を兼ね備えた声優です。

立花冨美/倍賞千恵子

下町に住む老婦人・冨美の声は、名女優の倍賞千恵子が担当。帆高に「お彼岸」について語り、“空の上は別の世界”であることを伝えます。 名字でピンときた人もいるかもしれませんが、立花冨美は『君の名は。』に登場した立花瀧の祖母です。『天気の子』では、夫の初盆の日に晴れてほしいからと、陽菜に「晴れの日バイト」を頼んでいました。 『ハウルの動く城』など声優経験豊富なだけあって、説得力のある演技を披露。帆高と陽菜、凪に優しく接するおばあちゃんを、穏やかな語り口で演じていました。 平泉成と同世代で60年代から活躍している倍賞千恵子は松竹歌劇団出身の女優で、「男はつらいよ」シリーズの主人公・寅次郎の妹・さくら役で有名です。

佐々木巡査/市ノ瀬加那

保護された凪の世話をしていた婦人警官・佐々木巡査の声は、2016年のテレビアニメ『アイカツスターズ!』でデビューした声優の市ノ瀬加那が担当。凪が逃亡しないよう見張りの役割もしていましたが、凪の彼女たちの演技に騙されて目を離したすきに逃げられてしまいました。

カナ/花澤香菜

カナは凪の彼女で、凪より一つ下の小学4年生。劇中初登場したのは、帆高が乗る都営バスに乗り込んで来たシーンで、花火大会では凪とデートしていました。凪が児童相談所に保護された時は、元カノのアヤネとともに逃亡の手助けをしています。カナの声を担当したのは、声優・女優・歌手として活動する花澤香菜です。

アヤネ/佐倉綾音

アヤネは凪の元彼女で、凪とは同い年です。都営バスのシーンではカナと入れ替わりに凪の隣を陣取っていました。カナと二人で凪が児童相談所から逃げる手助けをしています。アヤネの声を担当したのは、アニメやゲームなど幅広く活躍する声優の佐倉綾音。カナ同様、声優の名前からキャラクター名 付けられているようです。

スカウトマン木村/木村良平

新宿歌舞伎町で風俗嬢のスカウトマンをしていた木村の声は、『黒子のバスケ』の黄瀬涼太役で知られる声優・木村良平が務めました。劇中では初め、店の前で休んでいた帆高を厄介払いしようとしたシーンで登場。その後、陽菜をスカウトしようとしていたところを帆高に邪魔され、暴行したため帆高に銃を発砲されています。

占いおババ/野沢雅子

100%の晴れ女の取材のため、夏美と帆高が訪れた占い師の老婆。二人に「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」と、気象神社の神主が語る「天気の巫女伝承」につながる話をしています。実はこの占いおババの声を吹き込んでいたのは、『ドラゴンボール』の孫悟空役で有名な野沢雅子。気付かずに聞いていた人も多いのでは?

荒木研究員/荒木健太郎

気象庁気象研究所の荒木研究員の声を担当したのは、気象学者で雲研究者の荒木健太郎。実際に気象庁気象研究所の研究員を務めており、本作には気象監修として協力しています。『天気の子』の雲のリアルな表現は、その協力の賜物。劇中では、夏美と帆高からオカルト雑誌取材のインタビューを受け、雲の中の魚についての仮説を熱く語っていました。

神主/柴田秀勝

気象神社の神主の声を務めたのは、声優をはじめ俳優やナレーターとしても活躍する柴田秀勝。圭介と夏美が取材で訪れた気象神社の神主で、「天気の巫女伝承」について伝えています。現代の天候については、100年程度の観測結果から例外が出る度に異常気象だと騒ぐ風潮を嫌っているようです。

立花瀧/神木隆之介

立花冨美の孫として、新海誠監督の前作『君の名は。』の主人公だった立花瀧が登場。もちろん声優は前作同様、俳優の神木隆之介が務めています。お盆休みで祖母の家を訪れた瀧が、「晴れ女」サービスで来ていた帆高たちと出会いました。この時、陽菜に誕生日プレゼントを贈るようアドバイスしています。

宮水三葉/上白石萌音

『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉も劇中に登場しています。瀧と同じく前作で声優を務めた女優の上白石萌音が声を担当。ルミネ新宿2にあるジュエリーショップの販売員をしており、陽菜の誕生日プレゼントを買いに来た帆高に指輪を販売していました。帆高の恋を応援する様子も描かれています。

勅使河原克彦(てしがわら かつひこ)/成田凌

三葉の高校の同級生だったテッシーこと勅使河原克彦も登場。テッシーの声は、実は『君の名は。』から俳優の成田凌が担当しており、本作でも続投しています。劇中では、帆高と陽菜が初めて晴れ女サービスを行った台場のフリーマーケットで観覧車に乗っていました。晴れていく様子に感嘆の声を上げています。

名取早耶香/悠木碧

テッシーと同じく三葉の高校の同級生だった名取早耶香は、テッシーとともに観覧車に乗って登場。二人で陽菜が天気を晴れにする様子を目撃しています。早耶香の声を担当したのは、『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目まどか役で知られる悠木碧です。

宮水四葉/谷花音

さらに『君の名は。』からは、高校生になった三葉の妹・四葉が登場しています。登場シーンは陽菜が神隠しに遭った後、東京に晴天が戻る場面。学校のベランダから友だちと空を見上げて「なんか、涙出るね」と言っていました。四葉の声優を務めたのは、『上京ものがたり』で映画デビューも飾った女優の谷花音です。

『天気の子』は声優陣も大きな魅力!世界観がつながる新海誠監督作の面白さ

メインキャストにはフレッシュな人材を抜擢する一方、脇にベテラン声優・俳優を配し、自身の前作『君の名は。』のキャラクターを再登場させるなど、やはり新海誠監督の狙いは観客の興味のピンポイントを突いてきます。 作品同士の世界観がつながる面白さは抜群で、今後の作品にもそれが活かされるのではと、ついつい期待してしまいますね。声優陣からも作品の安定感とチャレンジ精神の両方がうかがい知れるのは、実に興味深いところです。