2022年10月25日更新

『天気の子』全声優・キャラクター一覧 帆高や陽菜の声は誰?登場人物相関図で解説!

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『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

君の名は。』以来3年ぶりとなった新海誠監督のアニメ映画『天気の子』。 『天気の子』の主人公は、離島から東京へやって来た家出少年・帆高と、親を亡くして幼い弟と二人で暮らす少女・陽菜。二人が出会い、運命に翻弄されながらも自分の意思で未来と世界を変えていく物語です。 ここでは、『天気の子』に登場したキャラクターたちに声を吹き込んだ声優・俳優たちを一覧で紹介。新海誠監督作ならではのお馴染みの人物も登場しています。 ※本記事には『天気の子』や『君の名は。』に関するネタバレ情報を含みます。未鑑賞の方はご注意ください。

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『天気の子』声優一覧・キャラクター相関図

『天気の子』キャラクター相関図

森嶋帆高役/醍醐虎汰朗

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

本作の主人公・森嶋帆高(もりしま ほだか)は神津島高校の1年生。島から東京へフェリーで家出してきました。家出少年のためアルバイトもできず、ネットカフェに寝泊まりしていたところ、須賀圭介に住み込みで雇ってもらって安定した生活を手にします。 陽菜とはマクドナルドでビッグマックをおごってもらった縁で知り合い、彼女の「晴れ女」の力をビジネスに転換しようと「晴れ女サービス」を始めました。性格は普段は律儀で真面目ながら、陽菜のこととなると後先顧みずに行動するような大胆さを持っています。

醍醐 虎汰朗(だいご こたろう)

主人公・森嶋帆高の声優を務めたのは、エーライツに所属する当時18歳の醍醐虎汰朗(だいご こたろう)。 醍醐の真っ直ぐな声から、東京で行く宛のない帆高の不安、どことなく感じている息苦しさ、真っ直ぐすぎる故に不器用なところ、そんな感情や人柄が伝わってくるようで、声優初挑戦とは思えないほど違和感のない熱演を披露していました。 醍醐虎汰朗は、2017年の舞台『弱虫ペダル』で主人公・小野田坂道を演じた経験はあるものの、芸歴は浅く声優は初挑戦という今注目の新人俳優です。

天野陽菜役/森七菜

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

本作のヒロイン・天野陽菜(あまの ひな)は中学3年生の少女。帆高には次の誕生日で18歳になると伝えていました。1年前に母親を亡くし、弟の凪と2人暮らし。ある時、廃ビル屋上の鳥居をくぐったことで、一時的に局地的な範囲を「祈り」で晴れにする力を手に入れます。 マクドナルドで年齢を詐称してアルバイトしていましたが、発覚して解雇されてしまいます。生活のため水商売のスカウトに乗りかかっていたところ、帆高に助けられました。弟想いのしっかり者ですが、晴れ女の力を過信して使いすぎたり、危うい一面もあります。

森 七菜

ヒロイン・天野陽菜の声優を務めたのは、当時17歳の森七菜(もり なな)。 帆高にお姉さんぶってみたり、笑ったり、ふと陰のある雰囲気を漂わせたりと、ころころと表情を変える陽菜の感情を素直に表現しています。ストーリーが進むに連れて、森と陽菜が一体化していくようで、「あ、陽菜だ」と感じる瞬間がありました。 森七菜は2016年、大分でスカウトされたことをきっかけに女優デビュー。デビュー半年で数々のオーディションを勝ち抜いたことが紹介されるなど、新進気鋭な若手女優として注目を集めていました。 2019年公開の岩井俊二監督作『Last Letter』では、松たか子や福山雅治と共演。『天気の子』の声優抜擢は、彼女の今後の活躍をさらに後押しすることとなりました。

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須賀圭介役/小栗旬

須賀圭介(すが けいすけ)は小さな編集プロダクションを営んでおり、現在の仕事はオカルト雑誌のライティングです。 圭介は何となく胡散臭いけれど、きちんと大切なモノを持っていて、誰よりも自分が望むことと現実とのギャップに葛藤している大人。気だるげな雰囲気、娘に見せる父親の顔、帆高の兄貴分の顔、圭介の”人間臭さ”が本作のスパイスとなっています。

小栗旬

家出少年の帆高を住み込みで雇うライターの須賀圭介の声は、小栗旬が担当。 演じた小栗旬は、映画・ドラマ問わず数々の主演作をヒットさせてきた人気俳優で、2020年のハリウッド映画『ゴジラVSコング』でハリウッドにも進出しました。2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、主人公・北条義時を演じています。

須賀夏美役/本田翼

主人公・帆高を雇うライター・須賀の事務所で働いている女子大生・須賀夏美(すが なつみ)。彼女は圭介の姪に当たります。 夏美は、本作の”男の夢”を詰め込んだキャラクターでした。色気というよりは、子どもと大人の間にいるようなイメージで、「帆高、走れーっ!」と背中を押す姉貴分の役割を果たしています。

本田翼
GLOBAL WORK 本田翼特別インタビュー

須賀夏美の声優を務めたのは、モデル・女優の本田翼。夏美を自然な声を演じられるよう、すっぴん&裸足で収録に挑んだそうです。 本田翼はモデルから女優業にも邁進中で、2019年前半は映画『空母いぶき』やドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート』に出演しました。2022年10月期のドラマ『君の花になる』では、主人公の仲町あす花役を務めています。

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天野凪役/吉柳咲良

天野凪(あまの なぎ)は陽菜の弟で、小学5年生。小学生ながらすでに元カノと今カノを持つ、女の子の扱いが上手いプレイボーイです。 初めは帆高に良い印象を持っていませんでしたが、「晴れ女サービス」を始め出してからは打ち解けていきました。姉の陽菜を誰よりも大切に想っていて、大人びた言動をします。

ヒロイン・陽菜の小学生の弟・天野凪の声を担当したのは、新人女優の吉柳咲良(きりゅう さくら)。 声優初挑戦ながら、きちんと小学生の男の子の声を見事に表現。姉の苦労を理解し、常に大人びた言動を見せていた少年の感情が爆発する、「姉ちゃんを返せよ!」と泣く演技にはかなりグッときます。 吉柳咲良は2016年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」で最年少グランプリを受賞し、翌年ミュージカル『ピーター・パン』で主役に抜擢された有望株です。

安井刑事役/平泉成

都内で起きた事件を追う刑事・安井役を務めるのは、長いキャリアを誇る名俳優・平泉成(ひらいずみ せい)。登場時間は短いですが、独特のハスキーな声で存在感を発揮しています。平泉にあて書きするような形で生まれたキャラだけに、ぴったりとハマっていました。 平泉成は1964年から映画・舞台・ドラマと幅広く活躍しているベテラン俳優です。2019年はNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に大隈重信役で出演。2022年は『20歳のソウル』や『千夜、一夜』など映画3本に出演しています。

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高井刑事役/梶裕貴

梶裕貴
©S.Y,S/TKG 2022

安井刑事の相棒で、若い刑事・高井役を務めるのは声優の梶裕貴(かじ ゆうき)。リーゼントヘアが特徴で、ある少年についての聞き込みをしており、やはり帆高に深く関わりを持つ役柄です。予想外に低いトーンで、最初は梶裕貴と気付かない人が多いかもしれません。 頑固で気難しく、けれど帆高に出し抜かれて激しい動揺も見せる「青臭さ」。芯には刑事としての正義感もある、そんな刑事像を作り上げていました。 演じた梶裕貴は『進撃の巨人』のエレンや『七つの大罪』のメリオダスなど、数々の人気作で主役を歴任する人気と実力を兼ね備えた声優です。

立花冨美役/倍賞千恵子

下町に住む老婦人・冨美(ふみ)の声は、名女優の倍賞千恵子が担当。帆高に「お彼岸」について語り、「空の上は別の世界」であることを伝えます。 名字でピンときた人もいるかもしれませんが、立花冨美は『君の名は。』に登場した立花瀧の祖母です。『天気の子』では、夫の初盆の日に晴れてほしいからと、陽菜に「晴れの日バイト」を頼んでいました。 『ハウルの動く城』など声優経験豊富なだけあって、説得力のある演技を披露。帆高と陽菜、凪に優しく接するおばあちゃんを、穏やかな語り口で演じていました。 平泉成と同世代で60年代から活躍している倍賞千恵子は松竹歌劇団出身の女優で、「男はつらいよ」シリーズの主人公・寅次郎の妹・さくら役で有名です。

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カナ役/花澤香菜

花澤香菜

カナは凪の彼女で、凪より一つ下の小学4年生。劇中初登場したのは、帆高が乗る都営バスに乗り込んで来たシーンで、花火大会では凪とデートしていました。凪が児童相談所に保護された時は、元カノのアヤネとともに逃亡の手助けをしています。 カナの声を担当したのは、声優・女優・歌手として活動する花澤香菜です。新海誠監督作の常連で、『言の葉の庭』(2013年)ではヒロイン・雪野百香里(ユキノ)の声を担当。また同役で『君の名は。』にも出演しています。

アヤネ役/佐倉綾音

アヤネは凪の元カノで、凪とは同い年です。都営バスのシーンでは、カナと入れ替わりに凪の隣を陣取っていました。カナと二人で凪が児童相談所から逃げる手助けをしています。 アヤネの声を担当したのは、アニメやゲームなど幅広く活躍する声優の佐倉綾音。カナ同様、声優の名前からキャラクター名から付けられているようです。

佐々木巡査役/市ノ瀬加那

保護された凪の世話をしていた婦人警官・佐々木巡査の声は、2016年のテレビアニメ『アイカツスターズ!』でデビューした声優の市ノ瀬加那が担当。 凪が逃亡しないよう見張りの役割もしていましたが、凪の彼女たちの演技に騙されて目を離したすきに逃げられてしまいました。

スカウトマン木村役/木村良平

新宿歌舞伎町で風俗嬢のスカウトマンをしていた木村の声は、『黒子のバスケ』の黄瀬涼太役で知られる声優・木村良平が務めました。 劇中では初め、店の前で休んでいた帆高を厄介払いしようとしたシーンで登場。その後、陽菜をスカウトしようとしていたところを帆高に邪魔され、暴行したため帆高に銃を発砲されています。

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占いおババ役/野沢雅子

100%の晴れ女の取材のため、夏美と帆高が訪れた占い師の老婆。二人に「天の気のバランスが崩れると晴れ女が生まれやすい」と、気象神社の神主が語る「天気の巫女伝承」につながる話をしています。 実はこの占いおババの声を吹き込んでいたのは、『ドラゴンボール』の孫悟空役で有名な野沢雅子。気付かずに聞いていた人も多いのでは?

荒木研究員役/荒木健太郎

気象庁気象研究所の荒木研究員の声を担当したのは、気象学者で雲研究者の荒木健太郎。実際に気象庁気象研究所の研究員を務めており、本作には気象監修として協力しています。 『天気の子』の雲のリアルな表現は、その協力の賜物。劇中では、夏美と帆高からオカルト雑誌取材のインタビューを受け、雲の中の魚についての仮説を熱く語っていました。

神主役/柴田秀勝

気象神社の神主の声を務めたのは、声優をはじめ俳優やナレーターとしても活躍する柴田秀勝。 圭介と夏美が取材で訪れた気象神社の神主で、「天気の巫女伝承」について伝えています。現代の天候については、100年程度の観測結果から例外が出る度に異常気象だと騒ぐ風潮を嫌っているようです。

『君の名は。』の声優・メインキャラクターも出演!

立花瀧役/神木隆之介

神木隆之介

立花冨美の孫として、新海誠監督の前作『君の名は。』の主人公だった立花瀧が登場。もちろん声優は前作同様、俳優の神木隆之介が務めています。 登場シーンは劇中の中盤で、お盆休みで祖母の家を訪れた瀧が、「晴れ女」サービスで来ていた帆高たちと出会いました。この時、陽菜に誕生日プレゼントを贈るようアドバイスしています。

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宮水三葉役/上白石萌音

『君の名は。』のヒロイン・宮水三葉も劇中に登場しています。瀧と同じく前作で声優を務めた女優の上白石萌音が声を担当。 登場シーンは劇中の中盤終わりほど。ルミネ新宿2にあるジュエリーショップの販売員をしており、陽菜の誕生日プレゼントを買いに来た帆高に指輪を販売していました。帆高の恋を応援する様子も描かれています。

勅使河原克彦役/成田凌

成田凌

三葉の高校の同級生だったテッシーこと勅使河原克彦も登場。テッシーの声は、実は『君の名は。』から俳優の成田凌が担当しており、本作でも続投しています。 劇中では中盤の初め頃に登場し、帆高と陽菜が初めて晴れ女サービスを行った台場のフリーマーケットで観覧車に乗っていました。晴れていく様子に感嘆の声を上げています。

名取早耶香役/悠木碧

テッシーと同じく三葉の高校の同級生だった名取早耶香は、テッシーとともに観覧車に乗って登場。二人で陽菜が天気を晴れにする様子を目撃しています。 早耶香の声を担当したのは、『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目まどか役で知られる悠木碧です。

宮水四葉役/谷花音

さらに『君の名は。』からは、高校生になった三葉の妹・四葉が登場しています。登場シーンはクライマックスに近い終盤で、陽菜が神隠しに遭った後、東京に晴天が戻る場面。学校のベランダから友だちと空を見上げて「なんか、涙出るね」と言っていました。 四葉の声優を務めたのは、『上京ものがたり』で映画デビューも飾った女優の谷花音です。

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『天気の子』声優・キャラクターも大きな魅力!

メインキャストにはフレッシュな人材を抜擢する一方、脇にベテラン声優・俳優を配し、自身の前作『君の名は。』のキャラクターを再登場させるなど、やはり新海誠監督の狙いは観客の興味のピンポイントを突いてきます。 作品同士の世界観がつながる面白さは抜群で、今後の作品にもそれが活かされるのではと、ついつい期待してしまいますね。声優陣からも作品の安定感とチャレンジ精神の両方がうかがい知れるのは、実に興味深いところです。