千切豹馬(ちぎりひょうま)はかわいい顔して速すぎる！脱落するの？【ブルーロック】

かっこよくて可愛い千切豹馬(ちぎりひょうま)は、エースストライカー育成サバイバルサッカー漫画『ブルーロック』に登場する選手の1人。チームメイトから「お嬢」と呼ばれる千切の武器や活躍、魅力を、本記事でまるっと解説します！ ※この記事は2023年2月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

千切豹馬(ちぎりひょうま)はブルーロックランキング292位で登場した長い赤髪が印象的な選手。端正な顔立ちとマイペースでクールな振る舞いから周りからは「お嬢」「ワガママお嬢」と呼ばれています。 女性に見間違えるほどのルックスですが、性別はれっきとした男です。 彼はもともと名門校で活躍する選手でした。BL入寮1年前に選手生命を左右する大怪我を負っており、BLにやってきたのは夢を諦めるため。 序盤はトラウマに苦しみ夢を諦めようとする儚げな雰囲気がありましたが、予選が進むなかで次第にエゴイストな部分が見え隠れするように。そのギャップも彼を人気キャラへと押し上げています。

（出典：「ブルーロック」公式キャラクターブックEGOIST　BIBLE）

千切の「お嬢」というあだ名は、その女性に見違えるような中性的な見た目からきています。とくに「女子力」を高めているのが、そのうるツヤでサラサラな赤髪の長髪です。 試合時は左サイドを編み込みますが、休日はお団子ヘアにすることも。その美髪は美意識トップクラスのオシャな蟻生十兵衛(ありゅうじゅうべえ)にも初対面で褒められていました。 彼自身の自称は「俺」ですし、プレー自体にもお嬢要素は一切ないのですが、彼もいちいち否定もしないため、そのまま定着しているようです。

「ワガママお嬢」はチームZ時代のチームメイト雷市陣吾(らいちじんご)が、非協力的な態度を取った千切に対して言ったもの。 ツンケンしたお嬢様というより、気ままでなかなか懐かない猫といったイメージでしょうか。そのかわいさと、プレー時のかっこよさのいいとこ取りなキャラが、この千切豹馬なのです。

基本的にはクールな千切ですが、そんな彼がトラウマを乗り越えた1次選考の潔とのシーンは作中屈指の胸熱シーンです。「俺は走るぞ この足が壊れるまで この熱が尽きるまで」と、潔の夢への熱さに呼応するように宣言するシーンは、千切豹馬という選手のかっこよさがつまっています。 千切はわりと序盤に覚醒する選手ですが、最終選考「新英雄大戦(ネオ・エゴイスト・リーグ)」ではさらに進化した姿を見せてくれました。 美少女並の容姿ながら、フィールドではとにかく負けず嫌いでがむしゃら。そんなギャップこそ、彼の最大の魅力でしょう。

「お嬢」千切豹馬の端麗なルックスは、家族譲りのものでした。 VS.U20日本代表の試合に、千切の母と姉が応援に駆けつけていて、漫画に初登場しました。ハーフタイム中に、ロッカールームへと移動する千切に「こっちこっちー♡」と声をかけている千切母と、手を振る千切姉が描かれています。 千切姉のルックスは、弟の豹馬にそっくり。髪型は腰の位置まで伸びたロングヘアーで、身長も高そうです。 その姿に、チームメイトも「美人姉弟」や「可愛い」と評していました。

千切の最大の武器は50m5秒77というトップスピードです。ストライカーにとって一気にゴール前へと切り込める足の速さは大事な要素。千切の場合は、他の追随を許さないこの圧倒的なトップスピードで、相手を置き去りにして駆け抜けていくことができます。 これだけのスピードを可能にする彼の筋肉は、もちろん走る以外でも強さを発揮。瞬間的に繰り出されるパスやシュートも、さらっとこなしているように見えますが、かなりのコントロール力を要されるものばかりです。 ただ、怪我でのブランクがあるため、スタミナ面ではやや不安が残ります。

無減速(ノーダウン)ドリブルは2次選考の3rdステージで編み出した千切のトップスピードを生かした武器です。いくら足が速くても、どうしてもトラップのときにはスピードが落ちてしまって勢いが削がれてしまうのが彼の弱点でした。 彼はこれを克服するために、パスを受けた際にトラップをせずに足でボールを進行方向に弾き、そのままドリブルへと持ち込むスタイルを会得。これによってトラップ時の停止状態がなくなり、より持ち味のスピードを活かしたドリブルによるゲームメイクができるようになりました。

千切が最終選考の新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)で披露したのが、44°赤豹狙撃(フォーティーフォー・パンサースナイプ)です。 これは彼が最もシュートを狙える黄金特区(ゴールデンゾーン)である「ゴールから19m射程、左斜め44度」の位置に、自慢の高速ドリブルで切り込み、そこから正確性重視のシュートを放つという千切ならではのシュートスタイル。 高速ドリブラーでは終わらない、自らゴールを狙いにいくぞ、という彼のエゴが反映された新技です。最終選考の対ドイツ戦ではこの技によって先制点を決めました。

主人公・潔世一(いさぎよいち)が所属するチームZのチームメンバーとなった千切。この頃の千切は、怪我によって世界一になれると信じていた自分が変わってしまうことを恐れて、怪我以前のようなプレーができなくなっていました。 対W戦の終盤でようやく千切は覚醒。潔の姿に感化される形で、自分を縛り付けるトラウマの鎖を断ち切りがむしゃらな走りで敵をごぼう抜きしてゴールを決めます。 V戦では自分以上の初速を誇る剣城(つるぎ)に苦戦するも、自分のトップスピードが生かせる長距離疾走に持ち込み、チームの勝利に貢献しました。

千切は國神錬介(くにがみれんすけ)・御影玲王(みかげれお)とチームを組み、潔・凪誠士郎(なぎせいしろう)・馬狼照英(ばろうしょうえい)チームと対戦。 千切は試合の中で覚醒、弱点克服とともに無減速ドリブル体得するものの、勝負には負けてしまいます。しかし逆境でも新たな戦法を生み出した点を買われた千切が潔チームにセレクトされ、4thステージへ。 BLランキングNo.1の糸師凛チームとの対戦では先制点やアシストで活躍するも敗北。セレクトされなかった千切は3rdステージに降格してしまいますが、剣城と清羅刃(きよらじん)と組んで二次選考突破を果たします。

U-20戦と戦うBL選抜メンバーを選ぶ適性試験(トライアウト)で、千切はNo.3の烏旅人(からすたびと)とNo.4の乙夜影汰(おとやえいた)のチームBを選択。 千切は序盤に対戦チームの潔の思考を読んでパスカットに成功しますが、そこからは別格のTOP6が試合を牽引(けんいん)する形に。千切は打開策を考えた末、烏や乙夜にあわせるのではなく自分の武器で戦場をこじ開ける作戦にでます。 空いた空間にトップスピードで走り込み「俺の俊足が欲しくないのか」と存在をアピールした千切は、パスをもらい乙夜のゴールをアシスト。烏からも「使えるでコイツ」と評価され、ゴールは決められなかったものの自身を主張することに成功します。

千切はBL選抜チームの右サイドバックとしてスタメン入りを果たします。前半では烏・乙夜と連携し、右サイドを高速ドリブルで駆け上がりチャンスを作り出しました。最後は糸師冴(いとしさえ)に止められてゴールにはなりませんでしたが、日本代表も追いつけない千切のスピードに観客はどよめきます。 後半は開始早々に右足が痙攣。さらにスタミナ切れもあって交代させられます。悔しさを顕にする千切は、絵心(えご)から「それがお前の限界だ」と指摘され涙をながすのでした。

イングランドを選択した千切は、指導者ストライカーであるクリス・プリンスの指導を受けドイツ戦にスタメン出場します。 千切が特訓でクリスに伝えた理想は「俊足でDF全部ブチ抜いてストライカーとしてゴールが欲しい」というものでした。その理想を現実にするため、クリスの指導のもと身につけたのが新技の44°赤豹狙撃です。 潔とマッチアップした千切は、ゴール確率の高い黄金特区にマッハ・カットインで切り込み、正確性重視のシュートを放ち見事先制点を奪取。黄金式を手に入れた千切はFLOW覚醒には至らないものの存在感を見せつけ、試合にフル出場を果たしました。

千切は6歳で初めてドリブルで相手をブチ抜く快感を知ります。それからサッカーが人生のすべてとなった千切は、強豪校に進学。 そこでエースとなった彼は、自分の才能を信じて疑いませんでした。ところが、世界一を目指す千切を、右膝前十字靭帯断裂という大怪我が襲います。なんとか復帰するものの、再断裂すれば選手生命は終了。 千切はかつて世界一になれると信じていた自分が変わってしまうことを恐れ、以前のようにプレーできなくなります。そうして夢の諦め方を探すためにブルーロックへの参加を決意したのでした。 彼の入寮前の前日譚は『小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 千切・玲王・凛』にて読むことができますよ。

主人公の潔とは一次選考で同じチームになって以来、互いに刺激しあってきました。当時、自分の武器を言語化できずにいた潔にヒントを与えたのは千切です。同時に潔はこのとき、夢を諦めると口にする千切に対して、自分に嘘をつくなと核心をつきます。 その後の試合で、潔の不屈の精神を目の当たりにした千切は、潔に呼応するように本当は諦めきれていなかった自分の夢を思い出すのでした。「世界一になるのは俺だ！！」と潔に宣言するシーンは、とくに印象的ですね。 最終選考では逆に、千切の進化が潔の刺激となっており、2人はまさに切磋琢磨しあうよきライバルなのです。

アニメで千切豹馬役を演じるのは斉藤壮馬(さいとうそうま)です。甘い容姿と柔らかな声色を生かした演技で人気を博す売れっ子声優の1人。 『ハイキュー!!』の山口忠役でブレイク、「刀剣乱舞」鶴丸国永役や「アイドリッシュセブン」九条天役などが有名。2023年版「るろうに剣心」では緋村剣心役を演じます。 読書家な点やマイペースなところなど千切と通じる部分も多く、彼をかっこかわいく熱演しています。

『ブルーロック』の千切豹馬の活躍や魅力を紹介しました。2022年12月現在、作品は最終選考が進行中。果たしてかっこかわいい千切はどこまで生き残るのか。彼の熱いサッカー人生を見届けましょう！