「コナン」シルバーブレットの意味や誰を指すのかを超分かりやすく解説!なぜコナンがベルモットの"銀の弾丸"なのか
たびたび『名探偵コナン』で出てくる「シルバーブレット」という言葉。2023年に公開された黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)でもベルモットがコナンのことをシルバーブレットと呼んでいました。このシルバーブレットという言葉には、どんな意味があるのでしょうか? 本記事では、コナンに出てくるシルバーブレットの意味を解説します! ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
【名探偵コナン】シルバーブレットの意味は?
ベルモットがよく言うシルバーブレットですが、実は他の人もシルバーブレットという言葉を使って特定のものを指しています。コナンに出てくるシルバーブレットは全部で3つです。 1つ目は、ベルモットが言うシルバーブレット。この対象者はコナンのことです。作中でも1番見かけますね。 2つ目は、黒の組織のボスである「あの方」が言うシルバーブレット。この対象はFBIである赤井秀一です。 3つ目は、灰原の両親である宮野夫妻が言うシルバーブレット。これは宮野夫妻が作っていたAPTX4869(アポトキシン4869)を指します。 このように広い意味で使われるシルバーブレットですが、そもそもどんな意味があるのでしょうか?
そもそもシルバーブレット(銀の弾丸)って?
シルバーブレットはそのまま訳すと「銀の弾丸」になりますが、実は「未知の存在を倒す手段」という意味でも使われています。銀は反射率が高く強い輝きを放つため、銀の弾丸は魔女や狼男など、普通の弾丸では倒せない超常的なものに大きな効果を発揮すると言われてきました。 さらにシルバーブレットはドライ・ジンをベースにしたカクテルの名前としても有名です。お酒との繋がりが深い黒の組織が多用するのも、納得の言葉というわけですね。
言葉としてのシルバーブレット
シルバーブレットには「未知の存在を倒す手段」から派生した、「困難な問題を解決するための一手」という意味も存在しています。この言葉はあらゆる苦境を跳ね返す、「万能な解決策」という使い方もされているのです。 ちなみに銀の弾丸は「シルバーバレット」と表記されることも多いのですが、前述したカクテル名が「シルバーブレット」で浸透しているため、コナン内ではそちらの表記を使用しているのだと思われます。
①ベルモットにとってのシルバーブレットはコナン
ベルモットにとってのシルバーブレットはコナンを指しています。彼は黒の組織に対抗してくる危険分子のひとりです。組織幹部のベルモットにとって、コナンは「黒の組織を壊滅させうる危険な一手」ということなのでしょう。 しかしその一方で彼女には「黒の組織壊滅を目論んでいる」という噂も存在します。もしそれが真実ならば、コナンを指すシルバーブレットには「目的達成のための解決策」という意味も存在するのかもしれません。
コナンをシルバーブレットとはじめて呼んだのは何話?
コナンがはじめてシルバーブレットと呼ばれたのは、単行本42巻(アニメ版345話)となります。ここでは船上のハロウィンパーティーで巻き起こる、とある殺人事件が描かれていました。そのなかでシルバーブレットは「狼男の息の根を止める唯一の武器」として言及されています。 さらにベルモットはコナンを思い浮かべながら、「私の胸を貫いた彼なら…なれるかもしれない…長い間待ち望んだ…銀の弾丸(シルバーブレット)に」と発言したのです。 一連の流れから彼女は「狼男を倒す=黒の組織を壊滅させる」ことを望んでいると推測できます。コナンはその切り札となる、待ち望んだ一手ということなのでしょう。
ベルモットはコナンに助けられた?
実はベルモットとコナンには古くからの繋がりが存在。単行本34巻~35巻(アニメ版286話~288話)にはコナンになる前の新一と蘭の物語が描かれており、2人はここで変装したベルモットと対峙しています。 通り魔に扮していたベルモットは2人を殺そうとしますが、その際高所から落ちそうになり新一たちに助けられることに。襲い掛かってきた相手ですら助ける、彼らの行動に感銘を受けたベルモットは、それ以来新一たちを大切な存在として扱うようになります。 そののち、ベルモットは数多のヒントから「コナン=新一」だと察知。コナンをシルバーブレットと呼んだ背景には、新一との過去も大きく影響しているようです。
『黒鉄の魚影(サブマリン)』でベルモットが口にしたシルバーブレット
「黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)」では、ベルモットの活躍により灰原哀の正体が黒の組織にバレずに済みました。作中では、コナンたちはベルモットがなぜ灰原を助けたのかわかりません。ベルモットはそんなコナンに「助けたワケ?それを探るのがあなたの仕事でしょ? シルバーブレット君」と心中で語りかけます。 今作で出た「老若認証」は年代を超えて顔認証するシステムでした。そんなシステムが黒の組織に渡れば、灰原もコナンも正体が黒の組織にバレてしまう可能性があります。そのため、ベルモットはシルバーブレットとして期待しているコナンを救うために、助けたのかもしれませんね。
②「あの方」にとってのシルバーブレットは赤井秀一
黒の組織のボスである「あの方」にとってのシルバーブレットは赤井秀一であり、コナンと同じく「黒の組織を壊滅させうる一手」の意味で呼んでいると思われます。 あの方はほとんど出てこないので直接的な描写はありませんが、単行本42巻(アニメ版345話)ではベルモットがジンに「あの方が我々のシルバーブレットになるかもしれないと恐れている、あの男を」と発言。あの男は赤井を指しており、あの方から危険視されていると伝わってきます。 ではなぜ赤井をそこまで警戒しているのでしょうか?それは、赤井が組織を追い込むほどの力を持っているからだと思われます。彼は知略面も戦闘面もハイスペックな作中屈指の実力者。そのうえFBIという巨大組織に属しています。赤井は動き次第で黒の組織を壊滅しうる、非常に危険な存在なのです。
③宮野夫妻にとってのシルバーブレットはAPTX4869
単行本78巻には灰原が母・宮野エレーナからのメッセージを聞くシーンが描かれています。このなかで宮野夫妻がAPTX4869(アポトキシン4869)をシルバーブレットと呼んでいたと判明。 おそらく彼らは希望を込めた万能の解決策という意味でこの言葉を使っていたと思われます。宮野夫妻はAPTX4869の開発に意欲的であり、毒薬ではなく別の目的で薬を開発していました。若返り、あるいは不老不死をメインの目的と考えていたのでしょう。 このことから、寿命を恐れる必要がなくなるということで、宮野エレーナは希望を込めてシルバーブレットと呼んでいたのかもしれません。
【コナン】シルバーブレットは黒の組織に関わる大切なキーパーソン!
シルバーブレットは黒の組織の壊滅に関わる大切な人物であることや、「あの方」の目的や秘密を握る重要なキーパーソンであることがわかりますね。今後、シルバーブレットがどのように動いて話が展開していくのか、楽しみです!