2023年10月31日更新

無垢の巨人の謎を徹底解明!人を喰う理由や弱点とは【進撃の巨人】

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進撃の巨人 エレン ミカサ アルミン
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

無垢の巨人は『進撃の巨人』を象徴する無数の巨人たちです。インパクトのある動き方や表情でむしゃむしゃと人を食べるため、作品のトラウマメーカーともなっています。 本記事ではそんな無垢の巨人について、正体や弱点などを徹底解説。実際に登場した無垢の巨人なども紹介しながら、その生態に迫ります。 ※この記事は『進撃の巨人』の重要なネタバレを含みます。

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無垢の巨人の基本概要・特徴【進撃の巨人】

無知性巨人とも呼ばれる無垢の巨人は、おもに3m~15mサイズの巨人です。人類の大半を食い尽くした存在として登場しました。体つきは人間の男性に酷似しているものがほとんどで、生殖器はついていません。 無垢の巨人は人間を捕食して殺すことを行動原理としており、人間以外のものには興味を示さないのも特徴です。人間を食べても消化せずに吐き出すのみ。歯は人間を噛みちぎるために特化しているのか、人間よりもはるかに本数が多くなっています。 無表情で何も考えていないような顔つきの個体が目立ち、彼らはその見た目通りに人語を解しません。身体は大きいものの見た目よりも体重は軽く、驚異的な生命力と再生力を有しています。

無知性巨人と奇行種の違い

特異な行動をとる巨人の総称が奇行種です。眼前の障害物を避けずに突進する個体や、目の前の人間を無視して遠くにいる大勢の人間を標的にする個体などが奇行種に分類されています。無知性巨人より足が速いうえに行動が読めないことから、壁外調査における脅威とみなされていました。 当初は超大型巨人や女型の巨人といった「九つの巨人」も、その特異な容姿や行動から壁内においては奇行種として扱われていましたが、実際は奇行種とは別物です。

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無垢の巨人の弱点

無垢の巨人の弱点は後頭部の下にあたる縦1m幅10cmのうなじ部分です。巨人のサイズに関係なくこの部分が唯一の弱点になっており、うなじを切り落とすことで巨人は消滅します。 また例外はありますが、無垢の巨人は活動には日光を必要するため、夜や暗所はほぼ活動停止状態になる点も弱点といえるでしょう。

無垢の巨人の正体!巨人化する条件とは

巨人化の条件と正体

巨人の正体は巨人の脊髄液を取り込んだエルディア人です。最初に巨人化した少女・始祖ユミルの因子を受け継ぐユミルの民=エルディア人は、壁外では迫害の対象となっています。 大国マーレで暮らすエルディア人は、なんらかの罪状で「楽園送り」になると、「巨人化学」によって生産された巨人の脊髄液をうなじに注射されることに。するとエルディア人は無垢の巨人となり、壁外をさまようことになるのです。 またフリッツ王家の血筋を持つ九つの巨人の継承者の脊髄液を摂取したエルディア人は、継承者の「叫び」によって任意のタイミングで無垢の巨人化します。この場合、叫びの主の命令を聞き、夜でも活動できる特殊な無垢の巨人となります。

人を食う理由を解説

作中では無垢の巨人が人を捕食する理由は明言されませんでしたが、無垢の巨人は九つの巨人の継承者を食うと人間に戻ることができます。無知性の彼らは、本能的に人に戻れる可能性を求めて捕食しているのではないでしょうか。 また始祖ユミルの時代から捕食によって能力を継承してきたため、本能に人を食うことが刻まれている可能性もあります。

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喋る無垢の巨人がいるのはなぜ?

イルゼ・ラングナーを食べたイルゼイーターや、コニー・スプリンガーの母親は、巨人化する前に強い思いを持っていたため、巨人化後もかろうじて人間の頃の自我を残しているのでしょう。 自我を長時間保つことは無理な様子だったので、思い入れのある人物と対峙するなど、条件が揃わないと喋れないのだと考えられます。

無垢の巨人が人間の姿に戻るには?

進撃の巨人
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

無垢の巨人が人間に戻るには、九つの巨人の継承者を捕食する必要があります。九つの巨人の継承者を捕食すると、その巨人の固有の能力と記憶を継承すると同時に、人間の姿に戻れるようになるのです。ただし九つの巨人の継承者は、継承から13年で死んでしまいます。 もう1つの方法は、巨人の力を完全に地上から消滅させることです。最終回では始祖ユミルが呪縛から放たれ、エレンが倒されることで、地上の巨人はすべて人間に戻ることができました。

無垢の巨人一覧

ユミル

104期生のユミルは約60年前にマーレで暮らしていた孤児でした。楽園送りで無垢の巨人となって60年間、パラディ島をさまよい続けた彼女は偶然、「始祖奪還作戦」のためパラディ島に上陸していた「顎の巨人」の継承者のマルセル・ガリアードを捕食したのです。 以降は壁内に潜り込み、壁内の人間として暮らしていくことになります。

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イルゼイーター

イルゼ・ラングナーを捕食した巨人・イルゼイーターはもとはユミル(104期生)を教祖として崇める教団の幹部でした。イルゼをユミルだと勘違いしたイルゼイーターは、彼女に平伏して「ユミルさまよくぞ」と声をかけます。 結局本能には抗えずイルゼを食べてしまいましたが、重大な伏線の1つとなっていました。

ダイナ・フリッツ(カルライーター)

ジーク・イェーガーの母でエレンの父・グリシャの前妻であるダイナ・フリッツは、グリシャとともに楽園送りになって無垢の巨人になりました。 エレンの母・カルラを捕食した通称カルライーターが、実はこのダイナ巨人体だったことが後に明かされます。エレンが巨人の駆逐を誓うきっかけとなった存在で、歯茎をむき出しにして笑う姿が印象的な巨人です。 エレンと接触した際に、ダイナ巨人体はなぜか他の巨人に一斉に襲われ食われてしまいました。これは王家の末裔だったダイナとエレンの接触によって、「座標」の力が発動したためです。 最終話では未来のエレンがダイナ巨人体を操ってわざとカルラを食わせたことが判明しました。

コニーの母親

ラガコ村の住人たちはジークの脊髄液を含んだガスによって全員が無垢の巨人化しています。そのうちの1人がコニー・スプリンガーの母親でした。 もともと足が悪かったコニーの母親は、極端に手足の短い巨人の姿となり、ベッドに横たわったままの姿で登場。コニーに「オ…アエリ…」と声を掛けた姿が印象的でした。

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マーティン・スプリンガー

マーティンはコニーの弟です。ラガコ村巨人化事件の際にマーティンと妹サニーが行方不明になっていました。 ウトガルド城で調査兵団たちを包囲した巨人のなかに、じゃれあう2体の巨人がいます。ラガコ村の巨人はジークの駒としてこの戦いに駆り出されていたので、この2体はコニーの弟マーティンと妹サニーだったのでしょう。

『進撃の巨人』無垢の巨人は伏線の宝庫だった!

無垢の巨人は後から振り返ってみると、いろんな伏線を担っていたことが分かります。『進撃の巨人』の世界をより深く堪能したい!という人は、ぜひ無垢の巨人に注目しながら物語を読み返してみてくださいね。