『黙示録の四騎士』アーサーはなぜ敵になったのか?花嫁の正体や強さを解説します!
大人気ファンタジー漫画『七つの大罪』の続編にあたる『黙示録の四騎士』。メインで活躍するのは前作の子ども世代になっていますが、もちろん中には引き続き登場するキャラもいます。 本記事ではその中から、両作品で立ち位置が大きく変わった重要人物アーサー・ペンドラゴンについて紹介!少々ややこしいキャラでもあるので、情報の整理に役立ててみてくださいね。
『黙示録の四騎士』アーサー・ペンドラゴンのプロフィール
性別 | 男性 |
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初登場 | 『七つの大罪』8巻62話 |
出身地 | リオネス王国 |
種族 | 人間 |
両親 | 不明 |
身長 | 170cm |
年齢 | 16歳→33歳以上? |
誕生日 | 8月17日 |
声優 | 國立幸 |
アーサーは『黙示録の四騎士』では敵として登場するキャラです。「人間だけの世界」を理想としており、そのために人間以外の種族を滅ぼそうとしています。 「黙示録の四騎士」の存在を警戒しており、主人公サイドとたびたび対立することになります。
前作:『七つの大罪』での経歴
アーサーは『七つの大罪』では味方サイドのキャラでした。さらに元ネタである「アーサー王伝説」と同じく、聖剣エクスカリバーを抜いて新興国キャメロットの王となった、まさに選ばれし存在です。 メリオダスをはじめとした七つの大罪メンバーに憧れるなど、無邪気な一面もあり、後の歪んだ思想は気配すらありませんでした。
気さくな性格→冷酷な性格
アーサーは若くして王となっただけあって、非常に高い実力を持っています。その一方で人柄も良く、『七つの大罪』ではフレンドリーかつ器が広い人物として皆に愛されていました。笑顔もチャーミングで、いわゆる「光属性」の人間といえるでしょう。 しかし『黙示録の四騎士』ではそれが激変。過激な思想を叶えるためならなんでもする冷酷さを身につけ、どこかミステリアスな雰囲気を漂わせるようになります。光属性から一転、「闇属性」へと堕ちてしまったのです。
【闇堕ち】アーサーはなぜ敵になったのか
臣下やキャメロットの民から「光」や「希望」として愛されていたアーサーですが、『黙示録の四騎士』ではそれが一転、人間以外の種族にとっての脅威、そして主人公たちの敵として立ちはだかることになりました。 いわゆる「闇堕ち」をしてしまったアーサーですが、もちろん何の脈絡もなくそうなってしまったわけではありません。 彼の闇堕ちの理由は、大きく分けて「多くの人間が命を落としたのを目の当たりにしたから」、「マーリンが自分のもとを去ってしまったから」、「純粋すぎるがゆえに闇にも染まりやすかったから」の3つ。以下ではそれぞれについて詳しく紹介していきます!
①多くの人間が命を落としたのを目の当たりにしたから
アーサーが闇堕ちした理由としてまず挙げられるのが、聖戦でキャメロットが壊滅状態に陥り、多くの民が犠牲になったことです。そもそも聖戦が繰り広げられる中、数ある種族の中で特に弱い人間が虐げられ続けることにも、彼は納得いかなかったのでしょう。 要するに、王として自身の国や民を愛していたアーサーは、悲劇をきっかけに「人間を守りたい」という思いを暴走させ、「それ以外を滅ぼす」という極端な思考に走らざるを得なかったのです。 戦いの中で多くの者が命を落としていくのに心を痛め、それを「しかたがないこと」と片付けられなかったあたりに、彼の心根のやさしさがあらわれているように思えます。
②マーリンが自分のもとを去ってしまったから
マーリンはアーサーにとって、なくてはならない友人であると同時に尊敬する師でした。実際、アーサーの成長を見守り王としての彼を支えていたのも彼女です。しかし『黙示録の四騎士』ではマーリンはもはやアーサーのそばにいません。 マーリンがなぜいなくなったのか、そもそも今どこにいるのかは不明ですが、作中の描写から彼女がアーサーの理想に賛同しなかったことは確かです。自分を導き見守ってくれた相手に“わかってもらえなかった”という失望も、アーサーの闇堕ちを加速させてしまったのかもしれません。
③純粋すぎるがゆえに闇にも染まりやすかったから
かつてのアーサーは「光」や「希望」という言葉が似合う、まっすぐで純粋な少年でした。しかしその一方で、大切なものが傷つけられると怒りや悲しみをあらわにするだけでなく、その感情を引きずることで「闇」を自身の中に少しずつ取り込んでいっているようなところもありました。 純粋であるがゆえにうまく清濁併せ吞むことができず、逆に闇に染まってしまったアーサー。「人間だけの世界」という理想にこだわりすぎるのも、そのまっすぐすぎる性格のあらわれなのではないでしょうか。
【目的】敵になったアーサーは何を成し遂げたいのか
アーサーは漫画『黙示録の四騎士』の9巻77話にて、自身の目的について語っています。それは人間という種族がどんな脅威や厄災にも脅かされない「安息の地」を作るというもの。これだけ聞けば、非常にまっとうなことを言っているようにも思えますよね……。 しかしこの目的を達成するため、アーサーは人間以外の種族を根絶やしにしようとしています。これは当然許されないことであり、だからこそアーサーは主人公サイド、果ては世界全体にとっての脅威とされているのです。
【花嫁】アーサーの花嫁の正体は!?
花嫁 | ギネヴィア |
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判明回 | 11巻88話 |
アーサーは作中でたびたび「私の花嫁」という言葉を使っていますが、88話でその正体がブリタニアの小国カメリアードの姫・ギネヴィアだということが明らかになりました。 といっても、ふたりは合意の上で「結婚」したわけではなく、アーサーがギネヴィアの持つ能力「未来視(カレイドスコープ)」を狙って勝手に花嫁扱いしているだけです。 彼女の元ネタは『アーサー王伝説』に出てくるアーサーの王妃・グィネヴィア。ランスロットとの不倫でも有名な人物で、作中での動向を見るに『黙示録の四騎士』の設定にもそれが反映されていると思われます。
ギネヴィア、お転婆で気が強くてかわいすぎる……。
【強さ】アーサーはどのくらい強い?
誰も敵わないほど最強!?
アーサーはただ単に戦闘力が高いだけでなく、「混沌」という強大な力の持ち主でもあります。混沌はこの世界を作り出し、最高神に魔神王、神樹などを次々と生み落とした、いわば「創造主」のような存在です。 そんな力を持つアーサーは、イメージしたものを自由自在に作り出したり、非常に高い再生能力で欠けた腕や歯を瞬時に復活させたりと、もはや理を超越した存在になっています。 『黙示録の四騎士』の9巻76話~10巻81話で描かれたトリスタンやメリオダス、ランスロットとの戦いでも、まだ本気ではなさそうな素振りにもかかわらず、彼らを返り討ちにしていました。
【関係①】アーサーの隣にいたマーリンは偽物!?
『黙示録の四騎士』でもはじめアーサーの隣にはマーリンがいましたが、11巻91話でそれが偽物だということが判明しました。捕虜にした妖精族をマーリンに変化させ、それを本物のように扱っていたのです。 ギネヴィアにそのことについて指摘されると、アーサーは怒り狂って偽物のマーリンを斬り殺してしまいます。 わざわざ偽物を生み出すあたり、アーサーはマーリンにまだ未練を抱いているようす。本物のマーリンはまだ登場しておらず、生死すらもわかっていませんが、ふたりは何らかの理由で決別してしまったのでしょう……。
【関係②】アーサーとメリオダスの関係が激変している?
七つの大罪 | お互いを認め合う相手 |
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黙示録の四騎士 | 敵同士 |
『七つの大罪』でアーサーはメリオダスのことを尊敬しており、キャメロットの聖騎士長になってもらおうと勧誘するほどでした。その誘いには乗らなかったものの、メリオダスもアーサーの強さを認めていました。 しかし『黙示録の四騎士』でのアーサーにとっては、かつて憧れだったメリオダスさえ滅ぼすべき敵です。メリオダスのほうは彼を止めようとしているようですが、今のところアーサーがそれに耳を貸すようすはありません。
【声優】アーサーを演じるのは國立幸
アニメ『七つの大罪』と『黙示録の四騎士』でアーサーを演じるのは、劇団ひまわり所属の國立幸です。おもな代表作には『家庭教師ヒットマンREBORN!』のフラン役や『おそ松さん』のチビ太役などがあります。 中性的な声の持ち主であり、少年役や青年役の演技にも定評がある國立幸。アーサーの持つ光の面と闇の面をどう演じ分けているのか、比較してみるのも面白いかもしれませんね。
『黙示録の四騎士』アーサーは闇堕ちした“混沌の王”!
さまざまな事情があって、『七つの大罪』の頃とは大きく変わってしまった『黙示録の四騎士』のアーサー。主人公たちの前に敵として立ちはだかりますが、今後どんな戦いが繰り広げられていくのか気になりますね。