2025年4月17日更新

名探偵コナン「風林火山」あらすじネタバレと犯人の動機も考察!漫画だと何巻にある?

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名探偵コナン「風林火山」のあらすじ【ネタバレなし】

長野県の歴史ある名家で、古くからいがみ合いを続けてきた虎田(とらだ)家龍尾(たつお)家小五郎は虎田家の依頼を受け、跡取り息子・義郎の死の真相を探ることになります。その一方、龍尾家は平次に対し、跡取り息子・康司の死の真相を突き止めて欲しいと依頼。 両家の人間はお互いを犯人と思い、疑い合っているようでした。コナンと平次は協力しながら、絡み合う2つの事件について捜査を開始します。

「風林火山」は漫画何巻?アニメは何話?

「風林火山」は『名探偵コナン』59巻のFile5~10、6話かけて物語が展開していく長編エピソードです。アニメでは13シーズン516話・517話で描かれました。516話が1時間SPとして放送されたため、実質3話分の長さになっています。 こちらは長野県警の主要メンバーである大和敢助・上原由衣が初登場する、非常に重要な回です。ファンからの支持も厚い、人気エピソードとなっています。

59巻「File5:百足」あらすじネタバレ

大和敢助 名探偵コナン 長野県警
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

とある事件で跡取り息子を亡くしてしまった虎田家と龍尾家。虎田家の義郎は竜巻に巻き込まれたのち、そのまま見殺しに。龍尾家の康司は土に埋められ撲殺されるという、なんとも惨い最期を迎えました。それぞれの死体のそばには、なぜかムカデの死骸が転がっていたと言います。 義郎の育ての母にあたる達栄は「龍尾家が犯人」と疑い、康司の祖母にあたる盛代は「虎田家のしわざ」と信じ込んでいました。小五郎は虎田家の依頼を受け捜査を開始。その一方、平次は龍尾家から依頼を受け、事件について調べ始めていました。 そんななか、義郎の妻・由衣に対し、乱暴な口調で詰め寄る刑事・大和敢助が登場します。彼は6年前に起きた甲斐玄人という人物の死亡事件が、義郎と康司の死に関係があると考えている様子。甲斐の死体を発見した由衣に対し、当時のことを聞き出そうとしていたのです。

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59巻「File6:鎧武者」あらすじネタバレ

名探偵コナン 服部平次 江戸川コナン 工藤新一
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

一連の事件について、協力して捜査を進めるコナンと平次。そのなかで、虎田家の面々から気になる話が飛び出しました。義郎と康司は亡くなる前に密談をしており、なぜか大和に会いに行こうとしていたようなのです。 さらに、義郎が亡くなった後、康司が怯えるような様子を見せていたと判明。このことから、コナンたちは義郎と康司を殺したのは同じ人物、連続殺人事件だと推理するのでした。 そんななか、新たな事件が発生します。なんと龍尾家の一員である綾華が、森の中で首を吊り死んでいたのです。犯人はいったい何者なのか、そしてその狙いはいったい何なのでしょうか……。

59巻「File7:兵法」あらすじネタバレ

名探偵コナン 大和敢助 長野県警
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

綾華の遺体を降ろし、現場の状況を探る大和。付近にムカデの死骸が落ちていたため、一連の事件に関係する連続殺人だと断定します。 そんななか、被害者たちのとある共通点が判明。これまでに殺された義郎・康司・綾華は、武田信玄の隠し金山を探していたと言うのです。信玄の配下には「百足衆」と呼ばれる者たちが存在。これにより、殺人現場のムカデが「信玄の呪い」を表している可能性が浮上してきました。 さらに、コナンと平次はこれまでの事件が、信玄の好んだ軍略「風林火山」に見立てられたものだと気付きます。竜巻で死んだ義郎は「風」、森のなかで死んだ綾華は「林」、そして土に埋められ撲殺された康司は「山」。コナンたちは次に「火」にまつわる殺人が起きると推理するのでした。

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59巻「File8:風林火山」あらすじネタバレ

コナン 江戸川コナン
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition

コナンと平次は次に狙われるのが、被害者と共に金山探しをしていた虎田繁次龍尾景と推理。彼らを守るため動き始めます。そんななか、大和が一連の殺人に関係があると踏んでいた、甲斐玄人の死について語られることに。この事件には村でおこなわれている、とある祭りが関係しているようでした。 この祭りの花形は馬に乗り的を射る、流鏑馬の射手。その射手を決める予選で、6年前に決勝まで残っていたのが甲斐だったのです。彼はひとりで練習を重ねていたところ、崖から転落して死亡。結果的に、同じく決勝に残っていた景が射手に選ばれたのでした。 一連の事件に「流鏑馬の射手」が関わってくるのか……と思われた矢先、電車の架線で感電した繁次が焼け死ぬ事件が発生!ついに「火」にまつわる殺人が起きてしまったのです。

59巻「File9:戦」あらすじネタバレ

名探偵コナン 江戸川コナン
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

繁次の死について捜査が進むなか、彼の手帳らしきものが発見されます。そこには、甲斐の死に関する意外な事実が記されていました。こちらは4人の交換日記形式となっており、日記を記していた人物は景を射手にするため甲斐に怪我を負わせようと考えていた様子。 しかしそれが失敗し、甲斐は崖から転落することに……。それを知った大和は「交換日記をしていた人物=今回の事件被害者」と推理。繁次が他の3人を殺し、最後に自殺を図り全てを闇に葬ろうとしたと考えたのです。 これで全ての事件が終わったか……と思われましたが、由衣「雷よ」と意味深につぶやきます。コナンと平次はまだ何かあると勘付き、捜査を継続するのでした。

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59巻「File10:陰と雷」あらすじネタバレ

コナン

実は「風林火山」には続きがあり、「陰」と「雷」という2つの文字に繋がっていきます。由衣はそれを知っており、まだ事件が終わっていないと気付いたのです。彼女は崖の下で死んだ甲斐が「陰」、感電死した繁次が「雷」を指していると推理。 由衣は残った「火」の被害者になるであろう景を守ろうとしますが、そこに犯人が登場します。その人物は義郎の育ての母・達栄でした。実は彼女こそが、甲斐が死ぬきっかけを作った人物。殺された義郎たちは現場に居合わせており、口封じのため殺されてしまったのです。 達栄は由衣と景を始末しようとしますが、近くに潜んでいたコナン・平次・大和が登場!彼らに勝てるはずもなく、達栄は捕まることに。6年前から続く一連の事件が、ついに決着を迎えたのでした。

「風林火山」の犯人と殺害の動機は?

コナン 犯人
©︎GA/S・Y・T ©︎BUSHI・Ambition

6年前から続く「風林火山」にまつわる事件の犯人は達栄でした。彼女は祭りで行われる流鏑馬を利用し、「的に何度的中するか」というギャンブルを主催していた様子。そんな彼女にとって、「全射的中」が当たり前の甲斐は邪魔な存在でした。 彼に怪我を負わせようと銃を放ちますが、その拍子に馬ごと崖下へ転落。それが第1の事件です。そして、偶然にもここに居合わせたのが、義郎・康司・綾華・繁次の4人でした。彼らもまた景に勝たせるため甲斐の邪魔をしようとしており、なんと甲斐の死は自分たちのせいだと勘違い。 罪悪感に襲われ、警察への出頭を考えるようになったのです。もし、彼らが事件の話を表に出したら、自身にも疑いが及ぶかもしれない。そう考えた達栄は口封じのため、殺人に手を染めたのです。ちなみに、景を殺そうとした理由は「射手として優秀だから賭けの邪魔」という身勝手なものでした。

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「風林火山」の登場人物をおさらい!甲斐巡査と大和&由衣の関係は?

名探偵コナン 上原由衣 長野県警
©︎GA/S・Y・T ©︎CYBIRD

「風林火山」のキーマンとして登場する大和と由衣。当初は刑事と事件関係者、まったくの他人と思われていましたが、話が進むにつれそうではないと判明。2人はもともと幼馴染で、刑事として働いていた元同僚だったのです。 しかし、大和が雪崩事故に巻き込まれ現場を離れていたあいだに、由衣は辞職し虎田家に嫁いでいました。2人のあいだには、少々複雑な事情が隠されていたのです。 そして、そんな彼らが幼い頃から慕っていたのが甲斐玄人でした。彼は大和と由衣より年上で、2人にとっては兄のような頼れる存在。甲斐は警察に勤めており、大和たちが警察を目指すきっかけにもなっています。そして彼の死が、大和と由衣の人生を大きく変えてしまったのです。

【解説】甲斐の死で変わった大和と由衣の人生

①大和が雪崩に巻き込まれた経緯とは

名探偵コナン 隻眼の残像 大和敢助 上原由衣
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

大和は甲斐が死んだあと、事件の真相を掴むべく捜査を開始しました。そのなかで、甲斐が過去に逮捕した窃盗犯が怪しいと推理。その犯人は仮出所中に行方をくらませており、そのタイミングが甲斐の死亡時期と重なっていたのです。 大和はその人物を追って雪山へ入るも、そこで雪崩に巻きこまれることに。彼はそのまま半年間意識不明になったうえ、左目を失明し、左足も負傷してしまいます。そののち体が次第に回復し刑事として復帰したものの、その頃には由衣が退職済み。 彼女は虎田家に嫁いでおり、大和の環境は驚くほど変わってしまったのでした。

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②由衣はなぜ虎田家に嫁いだのか

名探偵コナン 隻眼の残像 上原由衣
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

由衣はもともと刑事として、大和と共に働いていました。彼と協力して甲斐が死んだ真相を追っていましたが、その途中で大和が雪崩に巻き込まれ戦線離脱。由衣は単独で捜査を続けることを決意し、事件に深く関わっていると思しき虎田家に近付こうと画策。 刑事を辞めて好きでもない義郎と結婚し、内部から真実を暴こうとしたのです。そんななか「風林火山」にまつわる事件が起き、甲斐の死に関する謎も解決。由衣は夫の義郎を亡くしたものの、自身の目的を達成することに成功します。 ちなみに、「風林火山」のラストで大和は由衣の刑事復帰を後押しし、彼女はそののち長野県警に復帰。再び大和の同僚となり、作中の随所で活躍を見せています。

【考察】「隻眼の残像」との関係とは

①大和が巻き込まれた雪崩に潜む陰謀とは

名探偵コナン 隻眼の残像
©2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

コナン映画最新作『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』には、「風林火山」で語られた大和の雪崩事故が深く関わってきます。実は大和は雪崩に巻き込まれる直前、何者かによるライフル狙撃を受けていたのです。彼を狙った犯人は何者なのか、それは甲斐がかつて逮捕したという窃盗犯なのか。 さらに、映画本編には天文台施設研究員の襲撃事件も絡んできます。しかも、その天文台の巨大パラボラアンテナに呼応するように、大和の左目が疼き出すのです。どうやら雪崩と天文台事件には、深い関係がある様子。 そしてひとつ気になるのが、映画に公安の降谷や風見が登場する点です。もしかしたら一連の事件の裏には、公安が動くレベルの巨大な陰謀が隠されているのかもしれません。気になる方は、是非「隻眼の残像」をチェックしてみてください!

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②映画で進展あり?大和と由衣の恋模様

大和と由衣は幼馴染として深い関係を構築していますが、恋人同士ではありません。ただ、「風林火山」では由衣が「ボヤボヤしていると、気持ちを伝える前にその相手が目の前から消えて、取り返しのつかなくなることがあるんだから」と語っており、大和に思いを寄せていることを匂わせていました。 また、大和の方も不器用ながらも由衣を気遣っており、「風林火山」のラストでは彼女の刑事復帰を待っていると柔らかな表情で伝えています。2人が想い合っていることはほぼ確定なのですが、なかなかその仲が進展しないのです。 しかし、「隻眼の残像」では2人が主要キャラとなり、予告映像には由衣が「敢ちゃんを放ってはおけない」と訴えるシーンが存在。「風林火山」から描かれ始めた彼らの関係性に、大きな変化が起きる予感がします。

「隻眼の残像」鑑賞前に!「風林火山」のあらすじネタバレを予習しよう!

大和と由衣の初登場回、そして「隻眼の残像」に深く関わるエピソードとして注目を集める「風林火山」。 このなかで語られた数々の情報が、「隻眼の残像」のキーになると思われます。鑑賞前に「風林火山」をチェックし、万全の状態で映画を楽しみましょう!