2019年5月20日更新

広瀬アリスの出演ドラマ・映画から、女優としての魅力を紐解く【2019年最新版】

探偵が早すぎる
探偵が早すぎる

女優・モデルとして活躍する広瀬アリス。これまでは妹の広瀬すずと比べられがちでしたが、シリアスからコメディな役までそつなくこなす女優としてじわじわと評価され始めています。この記事では彼女の魅力を、出演ドラマ、映画から紐解きます。

目次

女優・広瀬アリスの魅力を出演ドラマ、映画から辿る

“広瀬すずの姉”から脱却!

紹介文には必ずといっていいほど、“広瀬すずの姉”と入る女優でモデルの広瀬アリス。姉妹そろって雑誌「Seventeen」でモデルデビューを飾り、姉妹ともに女優としても活動を始め、芸能界きっての美人姉妹として世間の注目を集めています。 そんな広瀬アリスですが、最近ではドラマや映画で主演やメインキャストを務める機会も増え、“広瀬アリス”個人としても世間的な認知度が高まってきました。今回はプロフィールからおすすめ出演作品、レギュラー出演したドラマ・映画も一覧表で詳しく紹介していきます。

広瀬アリスのプロフィール

広瀬アリスは1994年12月11日生まれの女優・モデルで、本名は大石麻由子。静岡県静岡市で生まれ育ち、3人兄弟で妹に女優の広瀬すずがいます。姉妹で度々イベントやテレビ共演もしており、プライベートでも仲が良いようです。 純日本人であるものの、芸名「広瀬アリス」からハーフと間違えられることも。小学6年生の時に地元のお祭りで、男の子と間違えてスカウトされたエピソードをもつ彼女。実はかなりの人見知りで、人に話しかけられてもオドオドしてしまう性格なそうです。 2008年のNHKドラマ『ファイブ』で女優デビューし、映画『死にぞこないの青』で映画デビューを果たしています。2009年には、雑誌「Seventeen」の「ミス・セブンティーン」でグランプリを獲得。同グランプリ獲得者4人の中には、橋本愛もいました。 2015年に姉妹そろって初めて雑誌「Seventeen」の表紙を飾りました。同年、雑誌の専属モデルの卒業を発表と共に女優に専念すると決意を新たにし、その頃から話題ドラマ、映画への出演が増え始めました。

レギュラー出演の連続ドラマ一覧

放送年 ドラマ名 役名
2010年 『激・恋…運命のラブストーリー…』 久永夏帆
2010年 『明日の光をつかめ』 沢口遥
2011年 『大切なことはすべて君が教えてくれた』 加川涼子
2012年 『放課後はミステリーとともに』 高林奈緒子
2012年 『黒の女教師』 佐伯江衣花
2013年 『35歳の高校生』 長谷川里奈
2014年 『ルーズヴェルト・ゲーム』 山崎美里
2014年 『玉川区役所 OF THE DEAD』 立花凛
2015年 『妄想彼女』 はる
2015年 『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』 小林みち子
2017年 連続テレビ小説『わろてんか』 秦野リリコ
2017年 『釣りバカ日誌 Season2 〜新米社員 浜崎伝助〜』 小林みち子
2018年 『正義のセ』 竹村温子
2018年 『探偵が早すぎる』 一華
2018年 『ハラスメントゲーム』 高村真琴
2019年 『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』 広瀬裕乃

テレビドラマ出演初期には、学生役が多かった広瀬アリス。しかし役どころは決して一辺倒ではなく、ある時は明朗快活なリーダー格、ある時はいじめを受ける弱者と常に両極端な役柄を交互に演じており、その力量を示してきました。 女優としてのキャリアも徐々に築かれていくと、“明るく美人なヒロイン”としての需要も高まり、『妄想彼女』や『釣りバカ日誌』などでその役割を果たし始めます。 転機となったのはNHK連続テレビ小説『わろてんか』での秦野リリコ役。多芸に秀でたリリコを演じることでコメディエンヌとして開花し、以降はシリアスなドラマもある一方、『探偵が早すぎる』などでコメディセンスも存分に発揮しています。

広瀬アリスの魅力が伝わるおすすめ出演ドラマ

『明日の光をつかめ』(2010)

東海テレビで2010年から2013年に放送されたいじめを題材とした社会派ドラマシリーズ。広瀬アリスは2010年放送の第一シリーズの主人公・沢口遙を演じ、本作がテレビドラマ初主演作品となりました。 心に傷を受けた少年少女の拠り所となる「たんぽぽ農場」を舞台に、彼らが人生のどん底から這い上がって“明日の光をつかんで”いく物語です。 広瀬アリスが演じた遥はバスケット部でいじめを受け、退部した後たんぽぽ農場で手伝いを始めることに。そこで農場で暮らす桜木翼と出会って惹かれ、互いの人生を見つめ直していきます。

学園ドラマに多数出演(2011-2013)

2011年から2013年にかけては、立て続けに学園ドラマに生徒役で出演しています。 2011年の『大切なことはすべて君が教えてくれた』では明るくクラスの中心的存在である加川涼子役、2012年の『放課後はミステリーとともに』では川口春奈演じる主人公・涼の親友・奈緒子役で出演。同年、榮倉奈々が主演を務めた『黒の女教師』で3年D組女子のリーダー格である佐伯江衣花を演じ、目立つ存在からクラスで孤立していく様をリアルに演じました。 2013年の『35歳の高校生』は、米倉涼子扮する35歳の女性が高校生となり、学校内で起こる数々の問題に立ち向かっていくという斬新な設定の学園ドラマ。スクールカーストやいじめを真正面から描くなど、現代の学校が抱える闇に焦点を当てたことで話題となりました。 広瀬アリスは、クラスの中でも最下層でいじめを受ける女子生徒・長谷川里奈を演じています。トイレで一人きりで弁当を食べたり、リストカットを繰り返したりと壮絶な役どころで注目を浴びました。

『妄想彼女』(2015)

2015年5月から6月にかけてフジテレビ系「土ドラ」で放送されたドラマ『妄想彼女』は、広瀬アリスにとって初の恋愛ドラマ主演作品。主人公の高島圭祐を演じた浅利陽介とも初共演しました。 高島圭佑は、自分で作り上げた理想の彼女“ハル”との生活をSNSにアップしている恋愛経験がない青年。しかし突然、現実世界に妄想のはずのハルが“はる”として現れてしまいます。広瀬アリスは、美人で明るくやさしい性格の妄想彼女・はるを演じました。

『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』(2015)

2015年には、濱田岳が主演を務める連続ドラマ『釣りバカ日誌~新入社員・浜崎伝助』に、ヒロインの小林みち子役として出演。みち子は浜崎伝助こと浜ちゃんが通っている定食屋の看板娘です。2017年のシーズン2や正月スペシャルにも同役で出演しています。 映画版では石田えりや浅田美代子と大物女優たちが演じてきた生粋のヒロイン役ということもあり、プレッシャーもあったのではないでしょうか。しかし作中では見事なツンデレっぷりを披露。また、作中で彼女が話している秋田弁も可愛いと話題になりました。

朝ドラ『わろてんか』(2017)

2017年度下半期のNHK連続テレビ小説『わろてんか』では娘義太夫の秦野リリコを演じ、葵わかな演じる主人公・てんとその夫となる藤吉を取り合う恋のライバルに。やがて活動写真の女優となり、漫才師の川上四郎と漫才コンビを組んで「北村笑店」の一員となっていきます。 松尾諭演じる四郎とは初めは気が合わず反発し合っていましたが、お互いを必要として両想いになっていく役どころ。初の朝ドラ出演で、娘義太夫から女優、そして漫才師へと様々な芸を披露する職業を経るという難しい役を見事にやり切りました。

『探偵が早すぎる』(2018)

探偵が早すぎる
探偵が早すぎる

滝藤賢一とのW主演で話題となった『探偵が早すぎる』では、突然亡き父の遺産5兆円を相続することになった女子大生・十川一華を演じました。遺産を相続したことで一華は父の兄弟である大陀羅一族に命を狙われ、それを阻止するために滝藤賢一演じる探偵・千曲川光が雇われます。 気が強く、いつも千曲川とはぶつかっている一華。そもそも千曲川は“早すぎる探偵”で、常に犯罪を未然に防いでいるため一華は守られていることすら気づいていません。ミステリー・コメディの本作でも、『わろてんか』で開花させたコメディエンヌぶりをしっかり発揮させています。

『ハラスメントゲーム』(2018)

2018年10月から12月にかけてテレビ東京系「ドラマBiz」で放送された『ハラスメントゲーム』では、高村真琴役で出演しました。同名の企業小説のドラマ化作品で、主人公の秋津渉を唐沢寿明が務めています。 広瀬アリス演じる真琴は、秋津が室長を務めるコンプライアンス室の唯一の社員。会社のリスクマネジメントを担う部署で、パワハラやセクハラなど社内のハラスメント問題に立ち向かっていきます。広瀬にとってビジネスドラマもキャリアウーマン役も初めてで、新しいジャンルへの挑戦となったようです。

『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(2019)

2019年4月からスタートしたフジテレビ系の月9ドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』では、新人の放射線技師・広瀬裕乃を演じています。主演は窪田正孝で、ヒロイン役は本田翼。窪田演じる主人公の五十嵐唯織とともに、裕乃が放射線科へ着任するところから物語が始まります。 医療ドラマは初で、初々しい技師のユニホーム姿を披露している広瀬アリス。天才技師・五十嵐の仕事を新人技師・裕乃がピュアな視点で目撃していくという側面もあり、いわば語り部的な重要な役どころ。裕乃の成長物語ともなっており、不器用ながらも精一杯患者と向き合う姿が好評です。

出演映画一覧

公開年 映画 役名
2009年 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』 岬ユリコ/電波人間タックル
2010年 『マリア様がみてる』 武島蔦子
2011年 『Lost Harmony』 宮田サナエ
2012年 『スープ〜生まれ変わりの物語〜』 美崎瞳
2013年 『絶叫学級』 高見沢リオ
2014年 『銀の匙 Silver Spoon』 御影アキ
2016年 『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』 小川みゆき
2016年 『全員、片想い』 希美
2016年 『L -エル-』 エル
2017年 『新宿スワンII』 小沢マユミ
2017年 『氷菓』 千反田える
2018年 『巫女っちゃけん。』 しわす
2018年 『食べる女』 本津あかり
2018年 『旅猫リポート』 千佳子
2018年 『銃』 ヨシカワユウコ
2018年 『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』 ソラ(声)
2019年 『ドラえもん のび太の月面探査記』 ルナ(声)
2020年 『AI崩壊』 役名未定

映画デビュー作は2008年の『死にぞこないの青』、初主演作は2011年のホラーサスペンス『Lost Harmony』だった広瀬アリス。映画でもヒロイン役が多く、『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』では映画オリジナルのヒロイン・小川みゆきを演じました。 『全員、片想い』や『L -エル-』では、Web小説を原案とした短編やロックバンドのアルバム映画化など、かなり趣きの変わった作品で主演を経験。それ以降も『氷菓』や『巫女っちゃけん。』と主演作が続きます。 2018年には『食べる女』や『旅猫リポート』などの話題作で印象的なサブキャラクターを演じ、『銃』では驚くほどシリアスな演技も見せました。2020年には大沢たかお主演の『AI崩壊』も控えており、今後の出演作にも注目が集まっています。

広瀬アリスの魅力が伝わるおすすめ映画

『銀の匙 Silver Spoon』(2014)

『銀の匙 Silver Spoon』 は、荒川弘の同名コミックを映画化した作品。北海道の農業学校に入学した主人公・八軒勇吾(中島健人)が、農業をめぐる理想と現実の間で成長してくストーリーです。広瀬アリスは勇吾が好意を寄せる同級生の御影アキを演じています。 この時、役作りのために行ったことがすごいと話題になりました。アキは乗馬部のため、広瀬はかなりの腕前になるまで乗馬の猛特訓を積んだようです。そしてなんと長かかった髪をばっさり切り落とし、私服の中で可愛いものは全て捨ててしまったんだとか。役に自分を寄せていくタイプの女優なのかもしれませんね。

『全員、片想い』(2016)

『全員、片想い』は、片思いをテーマにした短編を集めたオムニバス映画。広瀬アリスは斎藤工とともに、美容師と彼に恋する女子高生・希美を描いた「サムシングブルー」に出演しました。母親以外に初めて髪を切ってもらって胸をときめかせる希美の純粋な恋心を、初々しく表現しています。 他作品には、伊藤沙莉と中川大志による幼なじみの恋を描いた「MY NICKNAME is BUTATCHI」や、清水富美加と千葉雄大がいとこを演じる「あさはんのゆげ」などがあり、様々な形の恋を注目俳優たちがリアルに再現しています。

『L -エル-』(2016)

Acid Black Cherryのアルバム「L -エル-」の映画化という異色の作品でも主演を務めました。「L -エル-」は、エルという名の一人の女性の壮絶な一生を描いたストーリー性の強いコンセプトアルバムで、書籍化もされています。 この作品の見どころは、なんと言っても15歳から80歳までの生涯を特殊メイクを用いて彼女が一人で演じきる点。女優としての広瀬アリスの底力を垣間見ることができそうですね。

『氷菓』(2017)

『氷菓』は米澤穂信のミステリー小説「〈古典部〉シリーズ」の第1作を映画化した作品。活動内容が不明という不思議な部「古典部」に入部した主人公・折木奉太郎(山﨑賢人)が、古典部で起こる日常の謎を解いていく物語です。 広瀬アリスは、奉太郎より先に古典部に“一身上の都合”で入部していた千反田えるを演じました。好奇心旺盛なえるは、奉太郎を古典部の謎に巻き込んでいきます。 広瀬演じるえるは原作やアニメのイメージと違うといった批判も相次ぎましたが、「私、気になります!」の決め台詞を言うシーンでの目力は瞳の大きな広瀬ならではのもので、えるの好奇心を良く表現していました。

『巫女っちゃけん。』(2018年)

福岡県福津市の宮地嶽神社を舞台にした『巫女っちゃけん。』では、広瀬アリスが型破りで破天荒な巫女の役を演じました。広瀬演じる主人公・しわすは、伝統的な巫女のイメージとはかけはなれた大胆で個性的な性格。 父親が宮司を務める神社で巫女のアルバイトをしているしわす。ひょんなことから誘拐事件の容疑をかけらてしまいます。警察に追われながらも、しわすならではの大胆な言動で奮闘していく姿を描きました。これまでにない新たな巫女の姿に注目です!

『銃』(2018年)

『銃』は芥川賞作家の中村文則のデビュー作を映画化した作品で、監督は『百円の恋』の武正晴、主演を村上虹郎と広瀬アリスが務めました。 大学生の西川トオル(村上虹郎)は、ある日雨の中で一丁の拳銃を拾ったことから、銃の不思議な魅力に取り憑かれていきます。広瀬アリスはトオルの同級生で、彼が興味を示しているヨシカワユウコを演じました。 銃に心を支配されて狂気を体験していくトオルと、快活に見えて心に問題を抱えているユウコを主演の二人が鬼気迫る演技で魅せています。映像もモノクロと赤のコントラストが素晴らしく、純文学の世界観を見事に表していました。

人気モデルから演技派女優へ!ドラマ、映画での広瀬アリスに注目

姉妹で人気モデルとして活躍するかたわら、女優業へ進出して成功を収めてきた広瀬アリス。 『銀の匙 Silver Spoon』出演時に語っていた自身の漫画愛は広く知られており、休日は引きこもって漫画を読み、ロケ先にも『キングダム』全巻を持っていくほど。今後も漫画原作のドラマ・映画化作品への出演で、渾身の演技を見せてくれるのではないでしょうか。 相変わらず妹の広瀬すずと比較されることも多いようですが、シリアスでもコメディでも、持ち前の演技力で努力で役柄をものにしていく力は秀でているのではないでしょうか。これからもどんな作品に出演するのか、大いに気になる若手女優の一人といっていいでしょう。