2020年7月31日更新

『借りぐらしのアリエッティ』声優キャスト&あらすじを紹介!海外版で声優を務めたのは注目の若手俳優

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『借りぐらしのアリエッティ』
© 2010 Studio Ghibli・NDHDMTW

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『借りぐらしのアリエッティ』豪華な声優陣で繰り広げられる小人たちの物語

2010年に公開された、スタジオジブリによる長編アニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』。企画・脚本を宮崎駿が、監督を米林宏昌が担当しました。 本作は、イギリスの作家メアリー・ノートンによる『床下の小人たち』を原作としています。小人のアリエッティが主人公であるため、彼女たちの視点でミクロの世界が描かれている点に注目です。 この記事では、本作を彩る豪華な声優キャスト陣や主題歌、感想をまとめて紹介していきます。

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まずはあらすじを振り返る!

小人のアリエッティは先祖代々とある郊外の家に暮らしていました。彼らは人間世界から、生活に必要な物資を借りて暮らす「借りぐらし」の種族です。 アリエッティが暮らす家に、病気の療養のため翔という少年がやってきます。彼は心臓に疾患を抱えていました。もともと人間が住んでいた家でしたが、子どもが加わった事でアリエッティの家族は警戒心を高めます。 とある晩、アリエッティは父親で一緒に「狩り」に行くことに。狩りとは、人間の住処から物を借りてくることです。初めての狩りに胸を踊らせていたアリエッティでしたが、なんとその最中に彼女は翔に見つかってしまいます。 翔自身は彼の母親から「この家で小人を見たことがある」と聞いていたので、驚くことはありませんでした。しかしアリエッティは彼に姿を見られてしまったこと、さらにそのショックで狩りの獲物であった角砂糖を落としたことにひどく落ち込みます。 次の日翔は、アリエッティが住んでいる軒下に落としていった角砂糖を届けてあげます。人間と接触してはいけないアリエッティは、彼に自分とこれ以上関わってはいけないと警告しにいくことを決意。 しかし翔は、彼女のことをもっと知りたがっていました。彼は両親が離婚しており、父親とあまり会えず、母親も仕事で海外出張に行っていて、孤独を抱えていたからです。 そんな彼に対して、複雑な感情を抱くようになるアリエッティ。一方で、その家の家政婦であるハルは小人の存在に気づきはじめ、ネズミ駆除会社に連絡をとろうとしていたのでした。

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アリエッティ:志田未来/シアーシャ・ローナン

志田未来

主人公アリエッティの声優を務めたのは、女優の志田未来です。可憐でおてんばなアリエッティの性格を見事に表現しました。 志田未来は女優として『14歳の母』(2006年)や『信長のシェフ』(2013年)など多数のドラマに出演。また『誰も守ってくれない』(2009年)などの映画にも出演しています。 2020年には、Netflixで独占配信されたアニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』で主演声優を務めました。

シアーシャ・ローナン

英版アリエッティの声優を務めたのは、アメリカの女優シアーシャ・ローナンです。彼女はウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014年)に出演し、2015年に公開された『ブルックリン』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。 その後も『レディ・バード』(2017年)や「ストーリー・オブ・マイライフ」(2019年)でも主演を務め、アカデミー賞にノミネートするなど、幅広い活躍を見せています。

翔:神木隆之介/トム・ホランド

神木隆之介

アリエッティの住んでいる家にやってきた少年・翔を演じたのは、俳優の神木隆之介です。彼の声は透明感があり、どこかミステリアスでとても魅力的ですよね。 神木隆之介は俳優として、映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年)やドラマ「SPEC」シリーズなど多くの作品に出演されています。 声優としても、スタジオジブリ作品の『千と千尋の神隠し』(2001年)や『ハウルの動く城』(2004年)で活躍。『借りぐらしのアリエッティ』を手がけた米林宏昌監督の『メアリと魔女の花』(2017年)にも参加しています。

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トム・ホランド

Could Rome be anymore more amazing. Thank you for having us. #spidermanhomecoming

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英版『借りぐらしのアリエッティ』で翔の声優を務めたのは、トム・ホランド。彼は2017年に公開されたマーベル作品『スパイダーマン:ホームカミング』で、主演を務めたことでも有名です。 「アベンジャーズ」シリーズで、スパイダーマンことピーター・パーカーを演じたことで一躍有名俳優となった彼ですが、実は『借りぐらしのアリエッティ』が彼にとってのデビュー作でした。

ホミリー(アリエッティの母):大竹しのぶ/エイミー・ポーラー

大竹しのぶ

アリエッティの母ホミリーを演じるのは、大女優の大竹しのぶです。彼女は女優業のみならず、声優としても素晴らしい演技を披露しています。近年では映画『トイレのピエタ』(2015年)や、是枝裕和監督の『海街diary』(2015年)、三谷幸喜監督作『ギャラクシー街道』(2015年)に出演しました。 またスタジオジブリの作品では、『風立ちぬ』(2013年)や『メアリと魔女の花』(2017年)でも声優を務めています。

エイミー・ポーラー

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北米版『借りぐらしのアリエッティ』でアリエッティの母・ホミリーの声優を担当したのは、女優のエイミー・ポーラーです。 彼女は声優として数多くの作品に参加しており、なかでも知られているのはピクサー作品である『インサイド・ヘッド』(2015年)のジョイ役。本作での演技が高く評価され、声優としても人気を得ています。

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ポッド(アリエッティの父):三浦友和/マーク・ストロング

三浦友和

アリエッティ父・ポッドを演じたのは、ベテラン俳優・三浦友和です。彼は20歳で芸能界入りを果たし、近年ではドラマ「就活家族」(2017年)や映画『64 -ロクヨン-』(2016年)などに出演しています。 またアイドルの山口百恵と結婚したことでも有名です。息子である三浦祐太朗と三浦貴大も同じく俳優として活動しています。

マーク・ストロング

英版でアリエッティの父・ポッドを演じるのは、俳優のマーク・ストロングです。彼は『シャーロック・ホームズ』(2009年)や『キック・アス』(2010年)、『キングスマン』(2014年)など、アクション映画に多く出演しています。 その一方で『裏切りのサーカス』(2011年)や『記憶探偵と鍵のかかった少女』(2013年)、『リピーテッド』(2014年)といったミステリー映画にも出演。 『プラダを着た悪魔』(2006年)にナイジェル役として出演していると勘違いされることも多いですが、実際のナイジェル役はスタンリー・トゥッチという俳優です。

スピラー:藤原竜也/ルーク・アレン=ゲール

藤原達也

家族を持たない小人族の少年・スピラーを演じたのは、俳優の藤原竜也です。彼は映画「デスノート」シリーズでブレイクしました。その後「カイジ」シリーズや『藁の楯』(2003年)などの映画で、立て続けに“クズ役”を演じていることで有名です。 普段は舞台や映画、ドラマへの出演で多忙な彼ですが、声優としても多数の作品で活動しています。映画「スチュワートリトル」シリーズのスチュワート役や、韓国ドラマ『IRIS-アイリス- 』でイ・ビョンホン演じる主人公の声を担当していました。

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ルーク・アレン=ゲール

英版スピラーを演じているのは、マーベル作品「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)にも出演したルーク・アラン=ゲールです。 主に海外ドラマへの出演が多く、近年ではNetflixオリジナルドラマ『Crazyhead』(2016年)に出演。

ハルさん:樹木希林/ジェラルディン・マキューアン

樹木希林

樹木希林
© WENN.com

アリエッティたち小人の存在を暴こうとする家政婦ハルを演じたのは、大女優の樹木希林です。近年では映画『万引き家族』(2018年)や『日々是好日』(2018年)に出演。 2018年8月に、多くの人に惜しまれながら亡くなりました。その年のアカデミー賞で、最優秀助演女優賞を受賞しています。

ジェラルディン・マキューアン

英版でハルを演じたのは、女優のジェラルディン・マキューアンです。彼女はドラマ「ミス・マープル」シリーズでの主人公ミス・マープル役や、映画『ロビン・フッド』(1991年)などへの出演で知られています。2015年、脳卒中のためこの世を去りました。

牧貞子:竹下景子/フィリダ・ロー

竹下景子

翔の祖母である牧貞子を演じたのは、女優の竹下景子です。ドラマ「北の国から」シリーズや「ソープ嬢モモ子」シリーズなど、そのほか数多くの作品に出演しています。 ポット役の三浦友和とは、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(1987年)で共演しました。 また『借りぐらしのアリエッティ』以降、『コクリコ坂から』(2011年)や『風立ちぬ』(2013年)と連続でスタジオジブリ作品に出演しています。

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フィリダ・ロー

英版で貞子を演じているのは、スコットランド出身のベテラン女優フィリダ・ローです。1996年の映画『Emma エマ』をはじめ、数多くのドラマや映画に出演。また「ハリー・ポッター」シリーズに出演している女優エマ・トンプソンの母としても知られています。

不思議な魅力を持つ主題歌「Arrietty's Song」

スタジオジブリ作品は新作が公開されるたびに、世界観にマッチした主題歌が注目を集めます。 『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌「Arrietty's Song」を手がけたのは、フランス人歌手のセシル・コルベル。実はジブリ作品の主題歌を外国人アーティストが担当するのは、これが初めてでした。 米林監督から、アリエッティや翔をはじめとする登場人物の心情を伝えられた彼女は、それをもとに歌詞を制作。その後、提供された日本語歌詞を耳で覚え、あくまでサウンドとして落とし込んでいったようです。彼女はハープ奏者としても活躍していて、作曲にも携わっています。 これにより、不思議な空気を持つ心地良いサウンドに、アリエッティの想いをのせた歌詞が美しい曲が完成しました。

感想や評判を紹介!謎が多いという声も?

HMworldtraveller
HMworldtraveller 4

この作品はストーリーやメッセージがどうのこうのと言う以前に、まず単純にアリエッテイの部屋や洗濯バサミのバレッタやマチ針の剣などがすごく素敵で世界観にハマった。昔、シルバニアシリーズが大好きだった私にはまさにツボでした。ジブリの中では地味で知名度も支持率も高くないとされてるようだけど私は好きだなぁ。 確かにジブリ特有の未知数で奥行きを感じる雄大な世界観やエンターテイメント性は少なめだし、おそらくは環境破壊への警鐘を鳴らす意味も込められているんだろうと思いつつ問題提起のフェーズで終わった感はあります。が、私は、生活に密着した優しいファンタジーという側面だけで充分楽しめました。 ただ、この『借りぐらし』というタイトルは変えてほしいくらい違和感ありありです。人間のような風貌だけど人間ではなくファンタジックな存在の小人が、生きるために必要なものだけを『狩る』のなら、そこに『借り』という表現をわざわざ使わなくていいんじゃないかなと思いました。 あとはエンディングかな。もう少し先まで観たいのにというところでお話が終わってしまって少し物足りなさを感じたけれど、ファンタジー感をキープするには、観る側に想像する余地を残すこの終わり方で良かったのかもしれません。

『借りぐらしのアリエッティ』の感想で多かったのは、洗濯バサミやまち針を使った小人の世界がかわいらしくて素敵!というものです。子どもの頃に人形遊びをした記憶が蘇ってきたという人も多く、その世界観が高く評価されていました。 はっきりした結末を明示しないエンディングには謎が残りますが、考察や想像を膨らませる楽しみがあり、ファンタジー作品にはぴったりといえるでしょう。 また翔を演じた神木隆之介の演技を評価する声が多く集まりました。本作では、のちに『君の名は。』(20 16年)で大絶賛を受ける彼の、声優としての素晴らしい演技を見ることができます。

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『借りぐらしのアリエッティ』の声優キャストが彩るスタジオジブリの世界

アリエッティたち小人と人間の関わりや、小人たちの生き辛さなど、シリアスなテーマを美しく描き出した『借りぐらしのアリエッティ』。登場人物たちの繊細な心の動きが、儚さや切なさを感じさせてくれます。 そんな本作を彩るのが、豪華な声優キャスト陣です。アリエッティや翔をはじめとする、登場人物たちの魅力を最大限に引き出してくれています。 ぜひ小人たちの美しい世界を堪能し、小さな世界の大きな物語を見守ってみてください。