閲覧注意!グロすぎるおすすめ映画ランキング25【2024最新版】
タップできる目次
- 編集部のおすすめグロ映画は?
- 第25位:『ハウス・ジャック・ビルト』(2018年)
- 第24位:『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』(2011年)
- 第23位:『屋敷女』(2007年)
- 第22位:『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』(1976年)
- 第21位:『地獄の門』(1980年)
- 第20位:『グリーン・インフェルノ』(2015)
- 第19位:『野火』(1959年/2014年)
- 第18位:『ドリーム・ホーム』(2010年)
- 第17位:『セルビアン・フィルム』(2010年)
- 第16位:『オーディション』(2000年)
- 第15位:『ブレインデッド』(1992年)
- 第14位:『ハンニバル』(2001年)
- 第13位:『食人族』(1981年)
- 第12位:『ムカデ人間2』(2011年)
- 第11位:『ソウ』(2004年)
- 第10位:『グロテスク』(2009年)
- 第9位:『アス/us』(2019)
- 第8位:『ネクロマンティック』(1987年)
- 第7位:『冷たい熱帯魚』(2010年)
- 第6位:『スナッフ/SNUFF』(1976年)
- 第5位:『ホステル/HOSTEL』(2006)
- 第4位:『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)
- 第3位:『プライベート・ライアン』(1998年)
- 第2位:『ピンク・フラミンゴ』(1972年)
- 第1位:『ソドムの市』(1975年)
- 名作・傑作も!「グロいらしいから観ない」はもったいない
編集部のおすすめグロ映画は?
第25位:『ハウス・ジャック・ビルト』(2018年)
シリアルキラーの心理に迫る問題作
シリアルキラー・ジャック(マット・ディロン)を主人公に、彼の回想する12年に渡る残酷な殺しのエピソードを描写する作品。犠牲者を演じる女優陣が「キル・ビル」シリーズのユマ・サーマンや、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのライリー・キーオと非常に豪華です。 監督は1980年代以来、過激かつ挑発的で賛否両論分かれる作品を送り出してきた、ラース・フォン・トリアー。ちなみに彼の長編映画デビューである『エレメント・オブ・クライム』もシリアルキラーの心理を題材にした作品でした。 本作について彼は「人生は邪悪で個性のないものであることを賛美する」作品である、と述べています。その言葉どおり、目を背けたくなるような残虐な殺人シーンの連続と最後の虚無感が対照的な作品です。
第24位:『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』(2011年)
殺す・切り刻む・食べる……ここまでやるか!
マニアックなB級映画で知られるカナダ人5人組の映像作家集団「アストロン6」によって製作された、アクション・ホラー・コメディ。 「ファーザーズ・デイ・キラー」とも呼ばれ、父親ばかりを狙って殺し続ける謎の殺人鬼・ファックマン。父を殺された主人公のエイハブは、父親の仇を討つためこの殺人鬼を追い詰めますが、実は彼の正体は悪魔だったのです。ファックマンを追って地獄に落ちたエイハブが目にするものは……。 B級シネマへのオマージュで溢れ、ブラックユーモアのきいた荒唐無稽さが魅力の作品です。B級映画に定番の、大きなピストルや大きな胸の女性も登場します。 もちろん随所に散りばめられたグロテスクなシーンはゴア映像が好きな人にはたまらないでしょう。
第23位:『屋敷女』(2007年)
ヤバすぎて映倫がストップをかけた?
2007年フランスで製作されました。監督はジュリアン・モーリーアレクサンドル・バスティロが務めています。 公開にあたって各国で修正されたという曰くつきのスプラッタ・ホラー映画。日本でも映倫にて修正され一部モザイク、R-18指定での公開となった衝撃作です。 クリスマスイヴの夜、主人公サラの家に突然現れた黒い女。彼女は手にした巨大なハサミで妊娠中のサラを執拗に切りつけます。はたして女の正体は……。
第22位:『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』(1976年)
限界越えの拷問ショー
超低予算にもかかわらず、日本でもヒットを記録した映画『スナッフ/SNUFF』に衝撃を受けた東映社長・岡田茂。話題性を軸にした「見世物映画」を売ろうという彼の方針で、『徳川女刑罰史』の助監督も努めた牧口雄二を監督に起用して製作されたのが『徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑』です。 2つのエピソードからなる映画で、前半は圧巻の拷問シーンの連続!水責め、火責めとありとあらゆる拷問を繰り返し、最後の決め手はタイトルにもある「牛裂き」。どうなるかは実際に観て確かめてくださいね。 後半のエピソードは遊女と駆け落ちした捨蔵(川谷拓三)が、鋸挽きで処刑されるまでを描きます。テレビ時代劇を多数手掛けた牧口監督の手腕が存分に発揮され、カルト的な人気を獲得しました。
第21位:『地獄の門』(1980年)
神への冒涜!巨匠フルチ監督最恐の作品
イタリア・ホラー映画の巨匠・ルチオ・フルチ監督の手になるゾンビ・ホラー映画です。 H. P. ラヴクラフトの小説『ダンウィッチの怪』にならって、舞台地を「ダンウィッチ」と名付けるなど、ラヴクラフト作品から多くの着想を得ています。 霊媒師のサークルで、何十年も前に田舎町で自殺したトーマス神父の姿を霊視したマリーは、ショックで死亡。彼女は埋葬されるのですが、棺の中で蘇生します。 たまたま墓地に取材に来ていた新聞記者ピーターに救出されたマリーは、彼とともに霊視で見た謎の町「ダンウィッチ」探索に乗り出しました。 後半は強烈なグロ描写満載。ラストは思わぬどんでん返し展開をむかえます。マリー役は実写版『ベルサイユのばら』(1979年)でオスカルを演じたカトリオーナ・マッコール。彼女は、本作と『ビヨンド』、『墓地裏の家』からなる「地獄の門3部作」の主演を務めました。
第20位:『グリーン・インフェルノ』(2015)
飛行機が墜落したアマゾンの奥地に住んでいたのは人間を食う部族……。
映画『食人族』(1981年)をモチーフに、同作に登場するジャングル地帯の名前をタイトルとしたサスペンス・ホラー映画。「ホステル」シリーズのイーライ・ロスが監督・脚本を手がけました。 慈善活動をしている学生グループは、アマゾンの森林伐採によって原住民・ヤハ族を迫害している石油化学企業の悪行を暴くべく、現地へ乗り込みます。 過激な妨害行為とライブ中継により世間の関心を引くことに成功した彼らでしたが、帰りの飛行機がエンジントラブルに見舞われ、不運にも熱帯雨林に墜落。なんとか生き延びた学生たちは助けを求めますが、そこにいたヤハ族は、人間を食べる習慣をもつ食人族でした。 思わず目を背けたくなるショッキングな映像ながら、一定のグロ映画ファンならきっとゾクゾクさせられてしまう、魅力のある作品です。
第19位:『野火』(1959年/2014年)
極限で感情をなくした人間の行動を描いたリアリティ
大岡昇平の小説を映画化した作品。1959年と2014年に映画化されそれぞれ市川崑・塚本晋也が監督を務めています。 太平洋戦争終戦間際の、フィリピンのレイテ島を舞台に戦争の悲惨さをリアルに描きます。手足がちぎれ血しぶきが噴き出すグロシーンは思わず目を覆ってしまうはず。これが実際に起こった惨状と思うと、さらに恐怖が増してくる映画です。
第18位:『ドリーム・ホーム』(2010年)
連続殺人の理由がすごい?中国初のスプラッター・ホラー
2011年公開の中国作品。監督は香港のタランティーノと呼ばれているパン・ホーチョンです。 香港の湾岸エリアにそびえ立つ超高級マンション「ビクトリアNO1」。主人公のチェンはこのマンションに住むことを夢見るOLです。 誰もが羨望の眼差しで見るこのマンションで、惨劇は起こります。ある日マンション内で連続殺人が始まるのです。チェンはマンションに住むため、とんでもない計画を実行するのでした。 映画全編の3分の2がバイオレンスシーンというとんでもない作品、布団圧縮機を使って窒息死させるシーンはグロ映画好き必見です。
第17位:『セルビアン・フィルム』(2010年)
人格崩壊!心底震える非道のバイオレンス
2010年セルビアで製作されたこの映画、20歳未満は視聴不可の問題作品です。 あるポルノ男優が破格の報酬と引き換えに狂気の世界に引きずり込まれるストーリー。残虐非道なスプラッターシーンもさる事ながら、人間としての倫理や道徳をぶち壊す衝撃的な描写など、直視できないシーンが繰り広げられます。 グロ映画好きでも、生半可な覚悟では鑑賞できない作品でしょう。
第16位:『オーディション』(2000年)
甘いラブストーリーが、突如スプラッターに豹変
村上龍の同名小説を、映画『殺し屋1』(2001年)の三池崇史監督により映画化した和製サイコホラー映画です。 2007年に米タイム誌が発表した「ホラー映画トップ25」に、『ハロウィン』『悪魔のいけにえ』をはじめとした世界的傑作と並んで選出されるなど、海外で高い評価を得ました。同時に、各国の映画祭で上映された際にはギブアップ者が続出し、物議を醸した作品でもあります。 息子に再婚を勧められた青山は、友人・吉川の悪ふざけのような提案に乗り、映画制作のオーディションと称して応募者の中から再婚相手を探すことに。その中の1人の美女に惹かれた青山は、彼女を不審がる吉川の忠告にも耳を貸さず、強く魅了されていき……。 “キリキリキリ……”という音が頭から離れなくなるトラウマ級スプラッター描写は、インパクト抜群です。
第15位:『ブレインデッド』(1992年)
「ロード・オブ・ザ・リング」監督によるスプラッター・ゾンビ映画
1992年ニュージーランドで公開されたスプラッターホラー作品。監督・脚本はなんとあの大ヒット作「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンが務めています。 スプラッター・ホラーの王道ゾンビ映画ですが、コミカルなホラーと言えるこの作品は笑いながら観られるホラー映画です。全編に渡り肉が剝ぎ取られ、血しぶきが噴き出すスプラッターですが、しばしばコミカルなテイストが入る不思議な作品です。
第14位:『ハンニバル』(2001年)
殺人鬼と女性捜査官の屈折したロマンス
天才殺人鬼・ハンニバル・レクター博士と、彼を追うFBIの女性エージェント、クラリス・スターリングのロマンスとも言える関係に焦点を置いたホラー・サスペンス。アカデミー賞を受賞した『羊たちの沈黙』の続編です。 グロテスクなシーンも多く、敬遠する方も多いかもしれませんがテーマは愛。1組の男女の屈折した愛を描いているのです。 レクター博士に扮するのは、『羊たちの沈黙』と同じくアンソニー・ホプキンス。一方、前作のジョディ・フォスターが辞退したため、本作ではクラリス役はジュリアン・ムーアが演じました。 監督も『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミが断ったため、『エイリアン』などで有名なリドリー・スコットが引き受けました。前作を上回るボリュームの原作を徹底的に抽出して作り上げた脚本に、CGIまで使ったグロテスクな描写で、見事に映像化しています。
第13位:『食人族』(1981年)
人類最大の禁忌、直視できない映像の衝撃作品
1980年公開の衝撃的な話題作、イタリアのルッジェロ・デオダート監督作品。 フェイクドキュメンタリーの本作は、アマゾンの奥地「グリーン・インフェルノ」と呼ばれる密林地帯で消息を絶った探検隊を捜索に行ったジョン・モンロー教授が現地で見つけた記録フィルムを入手することから物語が始まります。 入手したフィルムには衝撃的な事実が記されていました……。 公開当時、ドキュメンタリー風に撮影された映画のため本当の出来事と錯覚する観客が続出し、物議をかもした作品です。
第12位:『ムカデ人間2』(2011年)
タイトルだけは知ってる人が多い『ムカデ人間』の続編
人間の口と肛門をつなぎ合わせてムカデ人間を作るという映画『ムカデ人間』に刺激されて、自分でムカデ人間を実際に作ろうとする男が主人公のホラー映画です。 知的障がいを持ち、母親とペットであるムカデ1匹と暮らしているマーティン。彼の楽しみは、夜間警備員として働いているロンドンの地下駐車場の管理室で、『ムカデ人間』のDVDを繰り返し鑑賞することでした。 次第に欲望がエスカレートして歯止めを失ったマーティンは、倉庫を借りて12人の男女を拉致して監禁。医学的知識も、手先の器用さもないのに、ムカデ人間の製作を開始するのですが……。 拉致されてくる人たちが、私たちの周りにいてもおかしくない、ちょっと癖のある人たちばかりで、ブラックユーモアも満載。社会との関係を築けない主人公の特異な性癖や苦悩の描写も迫真です。 前作と『ムカデ人間3』とで、ゆるやかにつながる3部作を構成しています。
第11位:『ソウ』(2004年)
グロテスク映画として有名な低予算映画
本作の魅力は低予算映画にもかかわらず、綿密に仕組まれたその脚本と演出です。後に『ワイルド・スピード SKY MISSION』と『アクアマン』で2度の興行収入10億ドル突破を達成するジェームズ・ワンの、長編映画監督デビュー作でもあります。 ストーリーの主軸は、猟奇殺人鬼ジグソウによって密室に監禁され、生き残るためにゲームを強制される2人の男性・アダムとゴードンです。ゴードンのポケットにあったカセットには、「6時までにアダムを殺せ、そうしなければアダムの家族が死ぬ」というメッセージが録音されていました。 一方密室の外では、警察がジグソウを必死で探していますが、アダムの家族がジグソウに強制された別の男によって監禁されてしまいます。この殺人ゲームで生き残るのは誰か、最後まで目が離せません。 密室での生存をかけたゲームという斬新なアイデアが好評でシリーズ化され、合計8作品が制作されました。
第10位:『グロテスク』(2009年)
邦画が誇る最高峰のグロテスク描写
注目のホラー映画監督・白石晃士の手になるスプラッター・ホラー。監禁されたカップルが愛を試されなぶられ続けます。 会社員の和男とアキは初デート中に何者かに誘拐され、気がつくと地下室に監禁されていました。やがて現れた誘拐犯は、「2人の愛に感動できたら、2人を解放してやる」と告げ、さまざまな拷問を始めます。拷問に耐えた2人に、誘拐犯は1度は解放を予告するのですが……。 レンタル版でカットされたシーンを含むUnrated Version(セル版)は、英国において等級審査機構BBFCから成人向けの認定が得られず、上映・販売禁止となるほど。この決定に対して白石監督は、この映画は、「いわゆる道徳家を動揺させることは折り込み済み」の真面目で良心的な作品である、と反論しました。 ちなみにBBFCの審査は、いくつかのシーンをカットして合格することが多く、前述の『ムカデ人間2』でさえも通過しています。
第9位:『アス/us』(2019)
自分のドッペルゲンガーに命を狙われる
第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞したスリラー映画『ゲット・アウト』(2017年)のジョーダン・ピール監督・脚本による社会派サスペンススリラーです。 夏休みを過ごすため、家族4人でカリフォルニア州サンタクルーズのビーチハウスを訪れたウィルソン一家。ビーチで遊んだその夜、玄関の外に4人の不審者が立っている事に気が付きます。追い払おうとするも押し入ってきた彼らは、なんとウィルソン一家のドッペルゲンガーで……。 大ヒットを記録しているだけに、スプラッター映画というほど過激ではありません。しかし『ゲット・アウト』とは異なり、鋭く光るハサミを凶器とした直接的で痛々しい流血描写があります。しかもその相手が自分と同じ顔・同じ感情を持つ人間だというのですから、その不気味さは異様なもの。 驚きの連続が待ち構えるストーリーにも、最後までハラハラさせられます。“日用品”であり“凶器”にもなる「ハサミ」というモチーフにもメッセージが込められた名作です。
第8位:『ネクロマンティック』(1987年)
死体愛好という禁断のフェチを描くエログロ作品
タイトルは「ネクロフィリア(死体愛好症)」と「ロマンティック」の合成語。死と愛欲の関係を挑発的な映像で描く作品です。 交通事故現場などの清掃を行う架空の会社の従業員・ロブの趣味は、犠牲者の眼球や内臓をホルマリン漬けにすること。一方、彼のガールフレンド・ベティは何と死体愛好癖の持ち主でした。 ベティのために死体を調達することができなくなったロブは、彼女に捨てられ、深い鬱に陥ります。死のもたらす究極の性的満足を得るためにロブが選択した最後の手段とは? 超低予算の映画ながら、迫真のグロテスク映像と独自の美学が評判で、ビデオ愛好家の間では早くから知られていました。 監督のイェルク・ブットゲライトは、西ベルリンのパンク・ロック・シーンにも深く関わっており、本作のサウンドトラックも絶妙です。
第7位:『冷たい熱帯魚』(2010年)
度肝を抜かれる和製スプラッター・ホラー
2011年公開、園子温が監督を務めた21世紀を代表するグロ映画のひとつ。キャストに吹越満、でんでんを迎え、1993年に起こった「埼玉県愛犬家連続殺人事件」をモチーフに製作された作品です。 熱帯魚店を営む社本信行(吹越満)は、同じく熱帯魚店を経営する村田幸雄(でんでん)と知り合います。社本は、村田の強引な誘いにより事件に巻き込まれていき……。 衝撃的な死体解体シーンが大きな見どころのひとつ。グロ映画が苦手な人は目を背けずにはいられないでしょう。また、人間の暗部をでんでんが迫真の演技でさらけ出す様は、観るものを釘付けにしてしまいます。
第6位:『スナッフ/SNUFF』(1976年)
本物の殺人映像、ではありません
作品そのものの出来栄えよりは、売り込みのうまさと政治団体のヒステリーで有名になった作品です。 1976年、「スター・トレック」のパロディ映画の計画を、本家パラマウントによる映画製作決定でボツにされたB級映画プロデューサー・アラン・シャックルトン。 金に困った彼は、お蔵入りになっていた失敗作の映画の末尾に、まったく関係のない女優の虐殺シーンをつけて売り込むことを思いつきました。 当時流行した都市伝説の1つ、「本物の殺人映像(スナッフ)」というタイトルにして、「命の値段の安い南米でなければ作れない映画」というキャッチコピーで発表したところ、大きな話題に。 その上、フェミニストや保守系政治団体から続々と抗議が寄せられたことから人気に拍車がかかって観客が殺到、映画は大儲けになりました。 製作者の1人が「まったくリアルに見えない」と述懐する殺人シーンの出来栄えは、実際に鑑賞してご確認ください。
第5位:『ホステル/HOSTEL』(2006)
天国のようなホステル、その実態はまさに地獄
『パルプ・フィクション』(1994年)のクエンティン・タランティーノ監督が製作総指揮を務めたスリラー&スプラッター映画。監督・脚本は、映画『グリーン・インフェルノ』(2015年)の監督でもあるイーライ・ロスです。 主役は、ヨーロッパ各地をセックス目当てに旅する大学生の男たち。ある田舎町で男の欲を満たす“ホステル”があると耳にして、早速そのホステルで女性と楽しい夜を過ごします。しかし、翌朝友人の1人が失踪し、残された彼らに想像を絶する恐怖が襲いかかります。 映画の後半は、あまりにも痛々しいサディスティックな拷問描写の連続。前半の天国のような展開があるからこそ、その後のグロさが際立ちます。シリーズは3まで制作されました。 ちなみに、イーライ・ロスが尊敬している映画監督の1人である、『オーディション』(2000年)の三池崇史が少しだけ出演しています。
第4位:『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)
香港のグロ映画、ここに極まれり
マカオで実際に起きた殺人事件と、それに関連した、死体を肉饅頭にして売った男という都市伝説にもとづいた実録犯罪モノ。本作は内容が映倫規定に触れるものだったため、日本国内では映画祭などを除いて劇場公開されていません。 一方、香港では一定の評価を受けて、主演を務めたアンソニー・ウォンは1994年の香港アカデミー賞で主演男優賞を受賞しています。 舞台は1986年のマカオ。大衆食堂・八仙飯店の経営者・チェン一家が行方不明になり、警察は店を切り盛りするウォンに容疑をかけます。警察のさまざまな拷問にもかかわらず否認を続けるウォンでしたが、覚醒剤を投与されて自白に追い込まれ、ついに事件の一部始終を語るのでした。 食堂従業員の暴行殺害に始まり、監獄内でのリンチ、刑事による凄惨な取り調べから、終盤の店主一家殺害シーンまで、暴力・残酷描写の連続です。
第3位:『プライベート・ライアン』(1998年)
名作にもグロテスク描写が
巨匠スティーブン・スピルバーグによる映画史に残る名作戦争映画。 時は1944年6月。ノルマンディー上陸作戦を何とか生きのびた、ミラー大尉(トム・ハンクス)率いるアメリカ・レンジャー部隊に与えられた新しい任務が与えられます。 それはドイツ軍がひしめく戦線の背後に潜入して、1人の兵士を救出するという特攻作戦。大尉に率いられて若い兵士たちは、至るところに死が待ち受ける戦場の奥へと足を踏み入れていきます。 公開時、戦闘シーンのグロテスクな描写が話題になりました。実際の戦場も、従軍していた往年の巨匠・ジョン・フォード監督が撮影した上陸作戦の映像のほとんどが一般公開できないほどの、凄まじい地獄絵図だったようです。
第2位:『ピンク・フラミンゴ』(1972年)
エロ・グロ・汚い!ザ・下品映画ここに極まる
巨漢のドラッグクィーン・ディヴァインを主演に迎えた、カルト・コメディ映画です。 バブス・ジョンソンという偽名を使って、変人ばかりの家族とともにトレーラーハウスに暮らすディヴァイン。ある日、新聞が彼女のことを「世界で最も下劣な人間」と書いたことがきっかけで、自分たちこそが「世界で最も下劣な人間」だと主張する、マーブル一家とのお下劣合戦がはじまります。 筆舌に尽くしがたい悪趣味の連続ですが、ケネス・アンガーやアンディ・ウォーホールといったニューヨークのアングラ映画の影響が見られます。ドラッグショーや1950年代のロックンロールを取り入れた独特のスタイルは、皮肉にも「ボルチモア美学」と呼ばれました。 ちなみに監督・脚本・製作・編集・ナレーターを務めたジョン・ウォーターズは、本作の撮影が行われたアメリカ・メリーランド州ボルチモアで育っています。
第1位:『ソドムの市』(1975年)
グロテスクと芸術は紙一重!
マルキ・ド・サドの小説『ソドム百二十日あるいは淫蕩学校』をもとにした、芸術性の高い歴史映画。20世紀の映画史に残る奇才・ピエル・パオロ・パゾリーニの遺作です。 舞台は第2次世界大戦末期のイタリア北部の街・サロ。4人のファシスト政権の権力者たちが、18人のティーンエージャーを秘密の館に誘拐して、淫蕩と嗜虐的趣味に耽る4カ月間を描きます。 ダンテの『神曲』の構成を借りて、「地獄の門」、「変態地獄」、「糞尿地獄」、「血の地獄」の4章から成っています。 社会批判と文学からの引用がふんだんに盛り込まれた作品です。さまざまな暴力や性行為の描写には、政治家、資本主義、道徳の腐敗への批判が込められています。映像に絶妙にマッチした音楽は、エンニオ・モリコーネ、カール・オルフやフレデリック・ショパンの作品です。 西洋の歴史・文学・思想に興味のある方は、必見の映画と言えます。
名作・傑作も!「グロいらしいから観ない」はもったいない
グロテスクな描写で定評のある映画にも、映画史に残る傑作から個性的なインディーズ系まで、さまざまな作品があります。 VHSビデオが普及した頃から広く鑑賞されるようになった幻の名作も、今ではインターネットで簡単に手に入るようになりました。 グロ映画というと敬遠される方も多いですが、この記事を参考にいくつかご覧になってはいかがでしょうか。意外な発見があるかもしれません。