羽田浩司(はねだこうじ)はなぜ殺された?幼児化して生きている説も考察【名探偵コナン】
『名探偵コナン』に登場する、17年前に殺害されたプロ棋士・羽田浩司。何かと謎が多い彼は、物語の鍵を握るかもしれない存在として注目されてきました。 本記事ではそんな羽田浩司のプロフィールのほか、ついに明らかになった「羽田浩司殺人事件」の真相について解説していきます! ※この記事は『名探偵コナン』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
羽田浩司(はねだこうじ)の正体は?
少年サンデー11号の『名探偵コナン』は、シリーズ第1話! 17年前、何者かに殺された棋士・羽田浩司…その裏には組織の影が!? 昴さんも登場する緊迫の新シリーズ開幕!!
— 江戸川コナン (@conan_file) February 9, 2016
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年齢 | 不明(故人) |
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職業 | プロ棋士 |
身長 | 不明 |
初登場回 | 原作コミックス89巻FILE.10「座右の銘」 テレビアニメ849~850話「婚姻届のパスワード」 |
声優 | 安元洋貴 |
羽田浩司はプロ棋士で、「七冠に最も近い」といわれるほどの実力を誇っていました。しかし17年前に起こったとある事件で命を落としており、物語開始時点ですでに亡くなっています。 「APTX4869(アポトキシン4869)」の被害者リストの中に名前があるなど、黒の組織とのかかわりがほのめかされる存在でもあります。亡くなったときダイイングメッセージを残しているのですが、その内容が重要な真実をしめしているようで……。
羽田浩司殺人事件は何話?事件の真相をネタバレ!
羽田浩司殺人事件該当巻 | 原作コミックス89巻FILE.10「座右の銘」 テレビアニメ849~850話「婚姻届のパスワード」 |
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犯人が判明する巻 | 原作コミックス104巻FILE.6「名人の囲い」 テレビアニメ未放送 |
羽田浩司殺人事件とは、17年前にアメリカのホテルで将棋の四冠王・羽田浩司とそのファンだったアマンダ・ヒューズが殺害された事件です。 事件の犯人は長らくわかっていませんでしたが、1108話「名人の囲い」にて羽田を殺したのがラムだということが明かされました。以下では彼が殺された理由や、死の間際に残したダイイングメッセージについて解説していきます。
羽田浩司が黒の組織(ラム)に狙われた理由は?
ラムたち黒の組織はアマンダ・ヒューズを仲間にすることを目論んでおり、彼女が娘のように可愛がっている浅香を人質にするつもりでした。そこでアマンダはなんとしてでも浅香を守ろうとし、何も知らない彼女を羽田の部屋に向かわせます。彼に浅香を匿ってもらおうとしたのです。 それに気づいた羽田は浅香を隠れさせ、最後まで彼女の居場所を吐こうとしませんでした。その結果、組織の人間に暴行を受けたすえラムに「APTX4869」を飲まされ命を落とします。彼は本来組織とは何のかかわりもない人間でしたが、浅香を守ったことで殺害されてしまったのです。
ラムが犯したミス
そもそも羽田はターゲットではなく、彼の殺害は予想外の出来事でした。そのうえラムはアマンダと羽田によって、ダイイングメッセージを残されてしまいます。これは組織に損害を与えかねない、ラムの重大なミスです。 この失態を知っているジンは一連の騒動を「ラムがぬかった事件」と皮肉っています。もしかするとこの事件がきっかけとなり、ラムは失脚するかもしれません。
羽田浩司のダイイングメッセージ
羽田は殺害現場に、「PUT ON MASCARA」と刻まれた手鏡の文字を切り取って「P T O N」というメッセージを残していました。重要なのは残された文字ではなく切り離されたほうの文字、つまり「UMASCARA」です。 この文字は並び替えると「ASACA RUM」となり、犯人が浅香でありラムなのではないかと推測されていました。しかし1008話「ホラ♡」にて新一の父である優作が、文字を2つの単語に分けるのではなく1つにまとめることで、「CARASUMA」という名称にたどりつきます。 結果、CARASUMA=烏丸蓮耶が黒の組織のボスであることが明らかになり、物語は一歩前進することになりました。
「それでも僕を……殺すというんですか?」の真意
これまで作中ではたびたび、若狭(=浅香)が羽田に「それでも僕を……殺すというんですか?」と言われた過去を思い起こすシーンが登場しました。そのためファンのあいだでは、彼女が過去に羽田を殺そうとした、もしくは実際に殺したという予想がされることに。 しかしその真相は、自分を匿えばあなたも組織に殺されると言う浅香に対し、羽田が自分と組織に接点はないとしたうえで、「それでも(組織は)僕を……殺すというんですか?」と確認していただけのことでした。 騙された人も多いでしょうが、少々意地悪なミスディレクションなので、賛否が分かれそうなところではあります。
羽田浩司との関係が深いキャラクター
アマンダは羽田浩司のファンだった
連邦捜査局や中央情報局にも顔が利くアメリカの資産家アマンダ・ヒューズ。アマンダは羽田浩司の大ファンで、ふたりのあいだには交流がありました。一緒にチェスを楽しむなど、それなりに気心の知れた間柄だったようです。しかし、アマンダは浅香(若狭)を守るためにラムが脅しとして見せた「APTX4869」を自ら服毒。最終的に亡くなってしまいました。
浅香(若狭)とは親しい関係だった?
かつてアマンダのボディーガードをしていたレイチェル・浅香は、現在若狭留美と名乗りコナンたちの担任をしています。彼女は羽田の形見である将棋の駒を大切に持っていたため、「羽田の恋人説」が囁かれていました。しかしながらその後の展開で、2人は恋愛関係にはなかったと判明します。 前述した通り、アマンダと羽田は親交が深く、羽田は浅香とも信頼関係を築いていました。そのなかで羽田は浅香に対し好意を抱くようになり、最後にはその身を挺して彼女を守り抜いたのです。 2人は恋人ではありませんでしたが、そこには間違いなく深い絆が存在していました。そして現在も浅香は羽田を忘れず、その存在を胸に留め続けているのです。
羽田秀吉は義弟
プロ棋士として活躍する羽田秀吉は、高校卒業後に羽田家の養子になり、浩司の義弟となりました。故人である浩司とは兄弟としての関わりはなかったものの、秀吉は最も尊敬する棋士として浩司の名を挙げており、「初志貫徹」という座右の銘も引き継ぐなど深く慕っている様子を見せています。 このように秀吉が羽田家との深い縁を築いた背景には、彼のもともとの父である赤井務武(あかいつとむ)が深く関わっているようです。務武はかねてより羽田家と親交があり、浩司が殺害された事件の調査依頼を受けていました。それをきっかけに彼はアメリカへ向かったものの、そのまま消息不明の状態に。 その後、日本へ戻った赤井家は次男の秀吉を羽田家の養子に出し、さらに長男の秀一は父の消息を探るためにFBIに所属します。羽田家と赤井家は切っても切れない、強固な繋がりを持っているのです。
大岡家との関わり
服部平次に想いを寄せる女性として、作品の随所に登場している大岡紅葉。実は彼女の実家である大岡家と羽田家にはちょっとした縁があります。 かつて羽田家で働いていた家政婦は、その家の息子たちを再会させるためにある暗号を残していました。しかし暗号共有後に長男が音信不通となる騒動に発展し、そのなかで羽田家は大岡家に暗号解読を依頼していたのです。もしかしたら紅葉のいる大岡家も、物語のカギを握る重要な存在なのかもしれません。
羽田浩司は生きてる?幼児化説は本当?
コナンの世界では“死亡したはずの人間が実は生きていた”という展開がしばしば見受けられるので、羽田についても実は生きているのではないかと疑う読者もいます。また殺害の際「APTX4869」を飲まされているため、幼児化しているかもしれないという説も浮上しました。 しかし遺体がきちんと発見されていたり、そのようすが警察の資料と一致したりしていることからも、彼が生存している可能性は限りなく低いといえるでしょう。
名前の由来は棋士・谷川浩司
羽田浩司の名前の由来は、プロ棋士の谷川浩司です。彼は史上2人目の中学生棋士で、21歳のときに当時の史上最年少名人の記録を打ち立てました。その後も数々の輝かしい成績を残し、2022年には永世名人(十七世名人)を襲位しています。 ちなみに義理の弟である羽田秀吉は、名前にかんしては羽柴秀吉、設定や容姿にかんしては羽生善治をモデルに生み出されました。
アニメで羽田浩司の声優を担当したのは安元洋貴
アニメ『名探偵コナン』で羽田浩司を演じるのは、シグマ・セブン所属の安元洋貴です。低音ボイスが特徴の声優で、過去には『BLEACH』の茶渡泰虎役、「ヘタリア」シリーズのドイツ役などを演じてきました。 今のところアニメではそれほど出番が多くない羽田ですが、話数が進めば浅香を守るかっこいい姿が見られます。彼のアニメでの今後の活躍が楽しみですね!
「名探偵コナン」羽田浩司は浅香を守って命を落としたかっこよすぎる男……
黒の組織とは何のかかわりもなかったにもかかわらず、浅香を守って彼らに殺されてしまった羽田浩司。当時の描写を見ると、浅香が彼のため復讐に燃えるのも無理はないといえるでしょう。今後、浅香がラムに対しどんな動きに出るのか気になりますね。