ジンの兄貴は無能なの!? シェリー(灰原哀)との関係も考察【名探偵コナン】
『名探偵コナン』ジンの基本情報・プロフィール
画像中央がジンです。
本名 | 黒澤陣(くろさわじん) |
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所属 | 黒の組織 |
役職 | 幹部 |
年齢 | 30歳以上 |
性格 | 冷酷 |
声優 | 堀之紀 |
黒澤陣ことジンは国際的な大規模犯罪組織である黒の組織の幹部であり、江戸川コナンにとっての最大の宿敵でもあります。黒ずくめの衣装と銀色の長髪が特徴的な彼は組織における役職持ちではありませんが、指揮を執ることが多いようです。 高い戦闘能力を有しているだけでなく、非常に頭の切れる優秀な人物でもあるジン。あらゆる分野への知識も深く、時と場合によってはコナンや安室透たちにも引けをとらないような推理力を発揮することも。 黒の組織については↓の記事で詳しく解説しています。
【疑惑】ジンの兄貴は本当に無能なの?エピソードを紹介
目立つ格好でジェットコースターに
記念すべき第1巻。工藤新一に薬を飲ませる謎の組織の男として登場したジン。しかし、実はそれよりも前に衝撃的な登場シーンがあるのです。その日は遊園地に来ていた新一と蘭。2人でジェットコースターに乗るのですが、なんと同じコースターにジンとウォッカの姿が。取引相手を探すために乗ったようですが、黒ずくめでジェットコースターに乗る姿は大変シュールです。 そして、乗っている最中のジェットコースターで殺人事件が起きてしまい、容疑者としてカウントされる2人。警察が来たと知り焦って顔を隠すシーンなど、改めて振り返るとレアなシーンと言えるでしょう。その時はまだ口調も荒っぽくチンピラのようでした。
直前でロッカーを開けることを止めてコナンを取り逃す
原作37巻から38巻にかけて収録された「黒の組織との接触」の中で、コナンが小さなロッカーに隠れるシーンがあります。そして、コナンを探してロッカールームに現れるジンとウォッカ。コナンがいないと分かると、ジンは突然ロッカーを開け始めます。通常で考えれば新一がロッカーに隠れることは不可能なのです。ロッカーを開け始めた時は、流石ジンは有能だ、と思われていたのですが。 コナンが入っているロッカーにも手を触れ、開けようとするも「大の大人がこんな所に隠れられるわけねえか…」と開けることを止めてしまいます。そこにコナンが入っているのに、と言わずにはいられません。
ポエム中にシェリーを取り逃がし、情報ごとピスコを葬る
原作24巻、コナンと灰原が組織が事件を起こそうとしていることを知り、ホテルに潜入する話でのこと。実行犯のピスコを絞り込むことに成功するも、灰原が捕まりピンチになってしまった際のエピソードです。 たまたま現場にあったバイカルで大人になった灰原。なんとか屋上に逃れるも、そこでジンに追い詰められてしまいます。ジンにとってはチャンスだったはずなのですが、「闇に舞い散る白い雪…それを染める緋色の鮮血…」等とポエミーな台詞を吐いている内にコナンが駆け付けたことで彼女を殺し損なうという失態。 更にはピスコから情報を引っ張り出す前に始末してしまいます。ピスコはシェリーが子供になった真相という重大な秘密を握っていたのですが、それはジンに伝わらないままでした。始末する前に何故確認しなかったのでしょうかね。
劇場版で園子とシェリーを間違える
劇場版『天国へのカウントダウン』にて。この話では、園子がイメチェンをし、灰原そっくりの髪型になって登場。そのお陰でジンは園子をシェリーだと勘違いし、彼女を殺害しようと狙います。 結果的にはライフルのレーダーに気が付いたコナンが「園子姉ちゃん、パンツ丸見えっ!!」と叫んだことで狙撃を回避。そして、取り乱す園子を見てジンはそれがシェリーではないと気が付いた様でした。 このジンのうっかりエピソードは一部ファンの間で話題となり、ジンの名前をとって「ドジン事件」「別ジン事件」などと呼ばれているのだそうです。
思い込みで小五郎に話しかけてしまう
ジンの笑えるエピソードといえば、これが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。問題のシーンは黒の組織が衆議院議員候補者、DJ暗殺を計画していた原作49巻。コナンが仕掛けた発信機に気が付いた組織は、仕掛けた人物が毛利小五郎だと思い、ターゲットを小五郎に変更。 毛利探偵事務所の向のビルから彼を狙います。その時小五郎は偶然にも競馬中継をラジオで聞いており、耳にはイヤホンが。それを見たジンは「自分が仕掛けた盗聴器の音でも聞いているんだろう」と思い込み、盗聴器から小五郎に話しかけてしまいます。 当然小五郎は聞こえていませんので、違うよ、と突っ込みたくなってしまうシーンですね。1人で話し続けるジンに爆笑必至です。
正体を知る優秀なメンバーを始末
先ほど紹介したシェリーを取り逃がしたエピソードに関連することですが、ジンは灰原哀をひと目見て彼女がシェリーであることに気がついた黒の組織 のメンバーであるピスコのことをなんのためらいもなく始末してしまっています。 ピスコは灰原哀の正体だけでなくコナンの存在に関する有益な情報なども握っていたことから、これはジンが気づいていないだけでかなりの大打撃なのではないでしょうか。この正体がボスやジンに伝わっていたら……を考えると良かったのかもしれませんが……。
殺した相手の顔は忘れちゃう
ジンの有名な台詞に「殺した奴の顔と名前は忘れる事にしてるんだ…」というものがあります。これはなんとなくカッコよく聞こえる台詞ですが、立場的なことを考えると普通に忘れないほうがいいのではないかと思ってしまいますね。 実際に薬を飲ませた相手である新一の顔を忘れてしまっているのも、よく考えるとまあまあ問題ですよね。新一のように万が一殺しそこねている場合もあるので……。
【関係】シェリー(灰原哀)とは元恋人?
結論から言うと、ジンがシェリー(灰原哀)と以前恋人関係にあった可能性は低そうです。 作者である青山剛昌は、SDBにおいて「(ジンは)灰原のタイプじゃないと思う(笑)」とも語っています。これは事実上の否定とも考えられるので、やはりシェリーとジンが付き合っていたとは考えにくいでしょう。 とはいえジンはシェリーのことを髪の毛一本で認識するなど、彼女との間になんらかの深い関係があったことは考えられます。 2023年4月に公開される新作映画「黒鉄の魚影」では灰原メインのストーリーが描かれるため、もしかするとジンとの関係性が描かれるかもしれませんね。 黒鉄の魚影の公開済み情報やあらすじ予想などは↓の記事で解説しています!
髪の毛一本で灰原を判別する
先ほども軽く触れましたが、ジンは落ちていたたった1本の灰原哀の髪の毛を見てすぐにシェリーのものであると判別しています。2人がなんでもない関係であれば、すぐにそのように気付いたりはしませんよね。 例えジンとシェリーが付き合っていなかったとしても、ジンが彼女に執着している可能性は高そうです。
シェリー(灰原)を思い出す時いつも裸
ジンが回想の中でシェリーを思い出す時、なぜかいつも彼女は裸の姿です。このことからかつて2人は大人の関係にあったのではないかという意見もありますが、ジンの単なる妄想という可能性も。 またシェリーは研究者なので、なんらかの実験台にされていた関係で裸の姿であるということも考えられます。 シェリー(灰原)については↓の記事で解説しています。
【理由】シェリー(灰原哀)に執着するのはなぜ?
①黒の組織で重要な存在だった
シェリーが黒の組織から抜け出してからというもの、ジンはずっと彼女のことを探し続けています。彼がシェリーに執着する理由の1つ目として考えられるのは、彼女がとても優秀な人間であったからというものです。 ジンはシェリーを組織に連れ戻し、薬の研究を再開させようと目論んでいるのかもしれません。
②裏切り者は許さない
2つ目の理由として、ジンは「組織の裏切り者は必ず始末しなければならない」と考えている可能性があります。過去の劇場版作品でも、ジンの手によってスパイが次々と殺害されていました。 黒の組織は裏切り者に厳しい部分があるため、組織の事情を深いところまで知っているシェリーのことを野放しにはできないため探し続けているのでしょう。
③シェリーへの好意
3つ目の理由は至ってシンプルですが、ただ単にジンがシェリーに好意を抱いているということも考えられます。ジンはたびたびシェリーに深い執着を見せており、彼女に好意を抱いているからこそ自身の手によって始末したいと思っている可能性はあります。
【関係】他のキャラとの関係・エピソードを紹介
ウォッカ
黒の組織のほかのメンバーと登場することもあるジンですが、相棒と呼ばれているウォッカとよく行動をともにしています。ジンはウォッカのことをまるで部下のように扱っていますが、立場にはどうやら2人は同格のようです。 ただ役割としてウォッカがジンのサポートに徹していることが多いため、2人の間に上下関係があるように見えてしまうのかもしれませんね。
ベルモット
同じく黒の組織のメンバーでもあるベルモットとジンが肉体関係を持っていることは、作中で示唆されています。ちなみに作者である青山剛昌も、ベルモットがジンに好意を抱いている可能性については一切否定していません。 しかしジンは彼女の独断行動の多さや秘密主義にうんざりしているような様子も見られ、以前よりも警戒しながら接しています。彼女に対する情などはあまり無いようで、ウォッカには「少しでも怪しい素振りを見せたら構わず殺せ」とまで告げています。 彼らも大人の男女、後腐れのない関係なのかも知れませんね。 ベルモットについては↓の記事で詳しく解説しています。
江戸川コナン/工藤新一
ジンは最初の頃、工藤新一(江戸川コナン)が腕のある高校生探偵であるということを知っていました。しかし彼の中では新一が完全に死んでいるという認識だったため、ウォッカたちから彼の名前を聞いても「殺した奴の顔と名前は忘れる」という特性からあまりぱっとしていないようでした。 彼はコナンが小さくなってしまう原因を作った張本人ですが、コナンが新一であることはまだ一切気がついていません。万が一今後気づかれてしまった場合は恐らく全力で消そうとしてくるため、今は気づかれないことを祈るしかないでしょう。
赤井秀一/ライ
ジンはFBIの赤井秀一のことを黒の組織に潜入捜査していた頃から嫌っており、日頃から警戒かつ目の敵にしています。しかし今となってはお互いを宿敵として認めあっているような描写も見られます。 そしてジンはあの方からの命令で間接的に赤井秀一を抹殺したかのように見えましたが、赤井はコナンたちの策略によってなんとか生き延びていることが緋色シリーズで判明しています。ジンは「赤井は死んだ」と思い込んでいたようですよ。 赤井秀一については↓の記事で詳しく解説しています。
【モデル】ジン(gin)の元ネタのお酒
ジンのコードネームの元ネタであるジンは、ウォッカ・テキーラ・ラムと並んで世界4大スピリッツの1つとされています。薬草や香草を使用したボタニカルな香りが魅力のこのお酒は、カクテルのベースとしても人気が高いです。
【声優】ジンを演じるのは堀之紀
「名探偵コナン」には欠かせない悪役であるジンの声を演じるのは、ベテラン声優の堀之紀。元々は舞台俳優としても活躍していた彼は、深みのあるバリトンボイスが魅力です。 そんな彼の代表作には、アニメ『ドラゴンボールZ』のドドリア役と人造人間19号役、さらにアニメ「ダイの大冒険」のへろへろ役などがありますよ。
どこか憎めない悪役・ジン!今後の動向に注目
コナンの宿敵であるジンは「まさに悪役!」といったかっこよさがありながら無能な一面もあり、なぜか目が離せません。今後の灰原との関係性も気になるため、ますます目が離せません!2023年4月から公開される劇場版にも、ぜひ注目してみてくださいね。