映画『オーシャンズ11』あらすじ・キャスト・ネタバレを徹底解説!

2018年8月11日更新

2001年公開の人気クライムムービー『オーシャンズ11』が、リブート作品『オーシャンズ8』として帰ってきました。シリーズ共通の見所は超豪華なキャストとウィットに富んだストーリー。今回は、そんな人気シリーズ第1作目『オーシャンズ11』を、ネタバレ込みで振り返ってみたいと思います。

映画『オーシャンズ11』のあらすじ・キャストをネタバレ解説!

『オーシャンズ11』は2001年に各国で公開、日本でも大ヒットしました。稀代の詐欺師であり名泥棒として知られたダニー・オーシャンが、10人の「その道」のスペシャリストたちと組んで、大金を強奪する姿を描いたクライムアクションムービーです。 なんといってもその魅力は、犯罪者なのに愛すべき魅力に溢れたキャラクターたち。オーシャンの仲間たちはもちろんですが敵役も含めて、超一流の俳優陣が揃っていたことも公開当時、大きな話題を呼びました。 実はこの作品、予算的には非常に厳しいものだったと言われています。にも関わらず豪華キャストを集めることができたのは、ジョージ・クルーニーという名優と、スティーブン・ソダーバーグという名監督がいたからこそ。 プロの役者なら一度は一緒に仕事をしてみたい!というふたりの存在が、まさにドリームチームを誕生させました。さながら物語の中で、オーシャンのもとに腕利きたちが集まってきたように。 彼らが挑むのは、「核ミサイル基地なみ」と言われる難攻不落の金庫。役者も舞台も超一級なその世界観は、最新作の『オーシャンズ8』にもしっかり受け継がれています。まさに『オーシャンズ11』はシリーズの原点なのです。

難攻不落の地下金庫に潜入し、1億6000万ドルを奪ってトンヅラせよ!

ダニー・オーシャンの犯罪計画は、「仕事仲間」のラスティ・ライアンとともに信頼できる仲間を集めるところからスタート。その顔ぶれは、驚くほど多彩なものでした。 頭の切れるカジノ・ディーラーに始まりカジノホテルを経営する大富豪や爆弾専門家、ラジコン&クルママニアの兄弟に中国雑技団の曲芸師、天才的なスリの技術を持つ青年、さらには電気設備のプロフェッショナルから引退して悠々自適の生活を送っていた元気なおじいちゃんまで、年齢も職業も一見無関係な面々が揃います。 彼らが狙うのは、巨大な金庫に保管されているラスベガス3大カジノの運営資金1億6000万ドルです。その強固なセキュリティシステムもさることながら、カジノのオーナーである大富豪、テリー・ベネディクトそのものが実は難敵。冷静沈着かつ冷酷非情な彼から逃げおおせることができて初めて、彼らの計画は大成功と言えます。 計画は緻密で役割分担も完璧。なハズが、さまざまなトラブルが発生。ダニー自ら、元妻に会うためにターゲットとなる大富豪に存在を知られてしまいます。果たしてダニーたちは、お目当の大金を自分のものにすることができるのでしょうか。

ハンサムなのにどこかユーモラスなジョージ・クルーニー。監督としても一級品

ジョージ・クルーニーが演じたリーダー、ダニー・オーシャン(TV版cv.磯部勉)は、詐欺師としても泥棒としても超一流。ひょうひょうとした中に感じられる独特のユーモラスな雰囲気は、NESPRESSOのCMで見せている「素」の雰囲気にどことなく似ています。 テレビドラマ『ER救命救急室』で大ブレイクしたジョージは、映画でも大活躍。『アウト・オブ・サイト』(1998年)で知り合ったスティーブン・ソダーバーグ監督とともに制作会社を立ち上げ、本作をヒットに導きました。 俳優としてはもちろん、監督や制作に関しても非常に高い評価を受けています。製作として参加した『アルゴ』(2012年)ではアカデミー賞作品賞を受賞。ほかに助演男優賞を1回受賞、主演男優賞にも3回ノミネートされてきました。 本作では、自分の正体を知って逃げてしまった妻・テスへの想いが断ち切れない不器用でピュアな主人公を、巧みに演じています。

本作の日本語吹き替えキャストについてはこちら!

ブラッド・ピット演じるラスティ・ライアンは、いつも何かを口にしていた

ダニーの右腕としてブラッド・ピットが熱演していたのが、ラスティ・ライアン(TV版cv:堀内賢雄)。常に何かしらを口にしているという奇妙なクセの持ち主ですが、現場監督さながらに司令塔として強奪計画を支えるとともに、仲間たちを率いる中心的な人物像も持ち合わせているようです。 なにしろ一級品の仲間たちが集められたのは、ラスティがいたからこそ。ハリウッドセレブの若者たちにポーカーでのいかさまを教えるなど、「いけないこと」のインストラクターとしても経験豊富です。 この作品での共演をきっかけに、ブラッドとジョージは非常に親しい交友関係を作り上げたといいます。マット・デイモンを弟分に、劇中での三人の関係そのままにリアルでも仲良しなのだそうです。

アンディ・ガルシア演じるテリー・ベネディクトは非情で根に持つ大富豪

3大カジノのオーナーであり、大金を管理する大富豪。英語はもちろん、スペイン語や中国語といった複数の国の言葉を自在に操るなど、テリー・ベネディクト(TV版cv:大塚芳忠)は、社長として非常に優秀です。アンディ・ガルシアが時にクールで時に荒々しい姿を、見事に演じて見せました。 テリーの性格は、嫉妬心むき出しの「激情家」というだけでなく、いつまでも根に持つ粘着質タイプ。『オーシャンズ12』(2004年)ではダニーの仲間たちの居場所をつきとめ、奪われた金に利息をつけて返すように脅すのでした。 整った顔立ちとともに独特の迫力をまとったアンディ・ガルシアは、『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990年)のように凄みのある犯罪者がとても似合う印象。一方で、『アンチャッチャブル』(1987年)や『ブラックレイン』(1989年)では、正義感溢れる刑事役も好演しています。

育児のために3作目はおやすみしたジュリア・ロバーツ。でも、テスはいつも魅力的

イケメン揃い?とはいえ11人プラスαのむくつけき男どもが揃う中で、まさに紅一点と言えるのが、オーシャンの妻テス(TV版cv:勝生真沙子)でしょう。演じたのは2000年公開の『エリン・ブロコビッチ』でアカデミー賞など主要な映画賞の主演女優賞を総なめにした超人気女優ジュリア・ロバーツでした。 テリー・ベネディクトと公私ともにパートナーとして暮らしているものの、オーシャンに対する愛情がまったくなくなったワケでもなく、微妙な女心を好演しています。 結果的には収まるべき鞘に収まった形で、ダニーとの生活に戻ったテス。「12」では元気に活躍してくれますが、『オーシャンズ13』(2007年)では残念ながらダニーのセリフの中で名前が出てくるだけでした。 「おやすみ」になった理由は、ジュリア・ロバーツ自身の出産・育児というリアルイベントのためだとか。設定上も一応、幸せな夫婦生活は継続しているようです。

揃いもそろって「主役級」の存在感を発揮する、素晴らしき9人の仲間たち

1. ライナス・コールドウェル/マット・デイモン(TV版cv:桐本琢也)

天才的なスリですが、仕事は小者な青年を「ボーン」シリーズで大人気となったマット・デイモンが演じました。 凄腕の詐欺師の息子という「親の七光り」的扱いを嫌うあまり独断専行、危うく計画を台無しにしかけます。それでも「本番」は見事に役をこなして、仲間たちからも認められるのでした。

2. バシャー・ター/ドン・チードル(TV版cv:壇臣幸)

爆発物のスペシャリスト。ただしギャグは「不発」になりがち。 演じたドン・チードルは、とくに『アイアンマン2』(2010年)からのジェームズ・ローズ役の印象が強いかもしれません。最新作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)にも登場しています。

3. フランク・キャットン/バーニー・マック(TV版cv:銀河万丈)

ダニーとラスティが真っ先に会いに行った昔馴染み。ディーラーとしてテリーのカジノに潜入、重要な役割を果たします。 演じたバーニー・マックはコメディアン出身。『トランスフォーマー』(2007年)にも出演しましたが、その翌年、50歳の若さで早逝しています。

4. バージル・モロイ/ケイシー・アフレック(TV版cv:村治学)

常に他愛のない口喧嘩をしていてけっこううるさい印象の双子、モロイ兄弟の兄。 ベン・アフレックの実の弟です。ホラーからSFまでさまざまな作品に出演していますが、2016年の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』では、アカデミー賞をはじめ数多くの主演男優賞を獲得しました。

5. ターク・モロイ/スコット・カーン(TV版cv:吉田信幸)

双子の弟はもっぱらドライバー役で、「仕事」に参加。兄が操るラジコンマシンに煽られて、思わず大型トラックで踏み潰してしまう負けず嫌いなタイプです。 スコット・カーンは現在もシーズンが継続中の人気テレビドラマ『HAWAII FIVE-O』では、主要キャラクターのひとりを熱演しています。

6. ルーベン・ティシュコフ/エリオット・グールド(TV版cv:内海賢二)

カジノホテルを経営する金持ち。主に、資金的なバックアップを担当しました。目的は、お金のためではなくかつて自分のカジノのひとつをテリーに潰された腹いせ。 エリオット・グールドが『ロンググッドバイ』(1973年)で演じたフィリップ・マーロウ役などがソダーバーグ監督のお気に入りだったことから、オファーされたそうです。

7. イエン/シャオボー・チン(TV版cv:樫井笙人)

中国雑技団の軽業師役として登場しましたが、演じたシャオボー・チン自身も中国のアクロバットグループに所属している「本物」です。柔軟な身体を生かして金庫室に潜入する、重要な役割を見事に果たしました。

8. リヴィングストン・デル/エディ・ジェイミソン(TV版cv:田原アルノ)

保安システムに割り込むという困難なミッションを、おどおどしながらもなんとかやり遂げた電気技師。 演じたエディ・ジェイミソンはシカゴを中心に活躍する舞台俳優で、2009年にはジョージ・クルーニーが製作総指揮、マット・デイモンが主演した『インフォーマント!』に出演しています。

9. ソール・ブルーム/カール・ライナー(TV版cv:宮田耕生)

引退したハズだったのに、ついついダニーの話に乗ってしまった元天才詐欺師。要所要所でコミカルかつ存在感抜群の演技を見せてくれたのは、役者としてだけでなく映画監督としても評価が高いカール・ライナーです。『2つの頭脳を持つ男』(1983年)など、コメディ系がお得意だそう。

ハッピーエンド?のカギを握るのは駆けつけたS.W.A.T.と、モニターの画像。【ネタバレ注意】

計画は緻密でもところどころで問題発生。金庫に入るまでのダニーたちの行動は、すべてが緊張感たっぷり。けれどそのプロセスの中でも、観ている方が常に気になっているのが「入ったはいいけど、どうやって出るのか?」ということでした。なにしろ1億6000万ドル。最大の難関が持ち出す方法にあることは確かです。 そのハードルを、ダニーたちはテリーを利用して乗り越えることに成功します。カギは、テリーによるS.W.A.T.への通報。そして部隊が突入してから繰り広げられる逮捕劇のモニター映像。このふたつに仕掛けられたトリックによって、ダニーたちは大金をまったく咎められることなく運び出すことに成功するのでした。 さらにダニーは、この時もうひとつの罠をテリーに仕掛けていました。その目的はテスを取り戻すこと。どれだけダニーが語りかけても頑なだったテリーですが、思わぬシーンを目にしたことでテリーのもとを去る決意をします。 仕事を終えた仲間たちはその存在を知られることなく、三々五々満足げな笑みを浮かべながら散っていきます。しかし、仮釈放中にも関わらず州外に出たダニーは、再逮捕されてしまいました。それでも再び釈放された時、大切な女性がダニーを待っていてくれるのでした。

リメイクの元ネタ「オーシャンズと十一人の仲間たち」とはかなり違う?

『オーシャンズ11』は、1960年に公開された『オーシャンと十一人の仲間』が、ベースになっています。こちらの元ネタの原題も『Ocean's Eleven』でした。監督はルイス・マイルストーン。ダニー役をフランク・シナトラ、サミー・デイヴィスJr.やディーン・マーティンなど、こちらも豪華な俳優陣がそろっていました。 仲間としての設定は第二次世界大戦をともに戦った戦友、ということで、『オーシャンズ11』よりわかりやすい信頼感と結びつきが感じられそう。それ以外にも、「ラスベガスのカジノから現金を盗む」という基本的なところを除いて、かなり印象は異なるようです。 仲間たちが集まるまでに1時間ほどかかったり、現金を盗む過程よりも盗んでからの展開が俄然面白くなるなど、プロット的にも大きな違いが。なにより登場人物のほとんどがダークスーツにネクタイ姿というファッションに、時代を感じます。

今度はダニーの妹が大暴れ?『オーシャンズ8』の見どころをチェック

「11」「12」「13」と来て……約10年を経たところでいきなり「8」。ちょっと唐突に思えるかもしれないけれど、ソダーバーグ監督はかねてから『オーシャンズ14』を制作しないことを明らかにしていました。また2009年にメインキャストのバーニー・マックが急逝したことで、その可能性がまったくなくなったようです。 そんな中、新たに女性キャストのみで制作された『オーシャンズ8』は、時系列的には「13」につながるものの、実際はまったく新たな物語として生み出されています。 主人公は、ダニーの妹、デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)。ケイト・ブランシェット、ミンディ・カリング、サラ・ポールソン、リアーナ、ヘレナ・ボナム=カーター、オークワフィナら豪華女優陣が演じる犯罪のスペシャリストたちとともに、メトロポリタン美術館主催のファッションイベント「Met Gala」で、1億5000万ドル分の宝石を盗み出すことを計画します。 彼女たちのターゲットとなるハリウッド女優をアン・ハサウェイが演じるなど、狙う方も狙われる方も華麗な美女揃い。新しい「オーシャン」の世界は、『オーシャンズ11』以来の刺激的なクライムアクションストーリーを、たっぷり堪能させてくれそうです。