【ネタバレ感想】『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』の最後は救いがない?あらすじと共に熱く解説!
「ノー・ウェイ・ホーム」を観る前に視聴しておきたい作品は?
「ノー・ウェイ・ホーム」を観る前に、本シリーズ1作目の「ホームカミング」や、2作目「ファー・フロム・ホーム」を観ておくのがおすすめ。特に2作目「ファー・フロム・ホーム」のラストと今作が直接つながっているため、必見です。 また「トビー・マグワイア版スパイダーマン」3作品と「アンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマン」2作品を観ておくと、より本作を楽しめます。「そんなに見れない!」という人はこの記事で紹介するキャラクター紹介を読んでみてくださいね。
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』のあらすじ
タイトル | 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 |
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キャスト | トム・ホランド , ベネディクト・カンバーバッチ , ゼンデイヤ |
シリーズ | 1作目『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年) 2作目『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年) 本作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022年) |
前作「ファー・フロム・ホーム」のラストで、ミステリオに正体をバラされてしまったスパイダーマンことピーター・パーカー。彼がミステリオを殺害したのでは、と世界中から疑いの目を向けられ、ピーターと彼の周囲の人々は世間から糾弾されてしまいます。 そこでピーターはドクター・ストレンジに頼み、彼の魔術で人々から「スパイダーマン=ピーター・パーカー」という記憶を消してもらおうとしました。しかしそれが、思わぬ事態を招いてしまうのです。
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』ネタバレあらすじ
【起】ストレンジの失敗によって集結する別世界のヴィランたち
ピーター、MJ、ネッドの3人は一連の騒動の件でマサチューセッツ工科大学から入学を拒否されてしまいました。自分のせいで周囲の人たちが傷ついていくことに責任を感じたピーターは、ドクター・ストレンジの住むサンクタム・サンクトラムにやって来ます。 スパイダーマンの正体を人々の記憶から消してほしいというピーター。しかしストレンジはピーターの大切な人たちを含む世界中の人たちから記憶を消してしまう魔術を発動させようとし、慌てたピーターがストレンジの邪魔をして魔術は失敗します。 その影響でマルチバースが開いてしまい、なんと「スパイダーマン=ピーター・パーカー」だと知る別の世界の者たちが集まってきたのです。
ストレンジの魔法を何度も中断するピーター・パーカーにヒヤヒヤ……。
【承】ヒーローとしての決意と壮絶な別れ
ピーターは高速道路で出会った"あの"ドクター・オクトパスとグリーン・ゴブリン、目撃情報をもとに向かった森で現れたエレクトロとサンドマン、さらにストレンジが見つけたリザードをサンクタムの地下牢へ閉じ込めます。 命を落とす直前にこの世界にやって来た彼らを救うべく、治療してから元の世界に帰そうとするピーター。しかしストレンジと意見が対立してしまい、戦いの末ストレンジをミラー次元に閉じ込めます。 ヴィランたちをハッピーの家へ連れてきたピーターは治療を開始し、ドクター・オクトパスを救うことに成功。しかしグリーン・ゴブリンの反乱をきっかけにエレクトロとサンドマン、リザードはピーターを攻撃します。 その戦いにメイおばさんが巻き込まれ、彼女は息を引き取ったのでした……。
過去シリーズのヴィランに、あの名セリフ!いろんな意味で胸が熱くなる......。
【転】別世界のスパイダーマンが集結!いざ最終決戦へ
一方ピーターの帰りを待つネッドとMJ。しびれを切らしたネッドは「ピーターに会いたい」と口にすると、指にはめていたスリング・リングが反応しました。するとポータルが開き、なんと別の世界のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)がやって来ます。 そしてもう一度ポータルを開くと、そこから出てきたのはまた別の世界のピーター・パーカー(トビー・マグワイア)でした。2人のアドバイスをもとにピーターがいると思われる場所へ向かい、彼を抱きしめるネッドとMJ。 別世界のピーターの助けもあり、ピーターはヴィランを治療するために協力して特効薬を開発します。そして自由の女神でヴィランたちを待ち受け、厳しい戦いの中エレクトロ、サンドマン、リザードの治療に成功しました。
夢の共演すぎ!!!こうして見るとMCUのピーターの幼さが際立つかも?
【結末】ピーター・パーカーの決断
スパイダーマンたちが戦っている間、ネッドは安全な場所に避難しようとポータルを開け、ドクター・ストレンジが解放されました。しかしグリーン・ゴブリンによって魔術が暴走し、マルチバースの境界が崩れはじめます。 メイおばさんのことでグリーン・ゴブリンに挑発され、彼を殺そうとするピーター。しかし別のスパイダーマンの協力で、ピーターはノーマンの治療を完了させます。それでも境界の崩壊は止まりません。しかし世界を救うためには、自分についての記憶を人々から消す必要があることに気づくピーター。 つまり「ピーター・パーカー」の存在自体が、周囲の人々の人生から消えることでもありました。ストレンジはピーターの願いを承諾し、忘却の魔術を発動させます。 後日ピーターはネッドやMJ、ハッピーに出会いますが彼らはピーター・パーカーの存在を知りません。しかしピーターは前に進むことを決意し、物語は幕を閉じます。
他のスパイダーマンたちが取れなった悲しすぎる選択をするMCU版ピーター!もう「親愛なる隣人」じゃなくてヒーローなんだね......。
ラストのエンドロールをネタバレ考察
ミッドクレジット:ヴェノムがMCUに参戦?
ミッドクレジットシーンでMCUの世界に飛ばされたエディとヴェノムは、バーテンダーからこの世界のヒーローたちについて話を聞いていました。 その途中でドクター・ストレンジの魔術が完成し、彼らも元の世界に戻されます。そして去ったあとのカウンターには、わずかなシンビオートが残されており……。 そのため、MCU独自の新しいシンビオート共生体が登場することは充分に考えられます。コミックではシンビオートが5体いますが、そのなかの1体がMCU用に改変され、登場する可能性も予想できますね。
ポストクレジット:ドクターストレンジ2との繋がり
「ノーウェイホーム」のポストクレジットシーンは、2022年5月4日に公開された『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の予告映像になっていました。 スパイダーマンの一件でマルチバースの危険性を理解したストレンジは、ある日マルチバースを自由に移動できる少女アメリカ・チャベスと出会います。そして彼女の力を奪おうとするワンダと多元宇宙を超えた大規模な戦闘を繰り広げました。 作中ではストレンジが「ノーウェイホーム」で起きた事件についても触れています。
「ノー・ウェイ・ホーム」の謎を感想ありでネタバレ考察
MCU版スパイダーマンのその後は?続編はあるのか
本作はドクター・ストレンジの魔術によって、「世界中の人が“ピーター・パーカー”の存在を忘れる」という衝撃の結末を迎えました。しかしこの魔術で、人々は“スパイダーマン”の存在を忘れたわけではありません。スパイダーマンは正体不明のまま、「親愛なる隣人」としてヒーロー活動をつづけているのです。 では「ノー・ウェイ・ホーム」が、シリーズ最後の「スパイダーマン」になるのでしょうか。2023年2月にはマーベル・スタジオ社長のケビン・ファイギが「スパイダーマン」4作目の脚本の制作が始まっていると明かしており、再びトム・ホランド演じるスパイダーマンが見られるのが楽しみですね!
なぜメイおばさんは死ななければならなかったのか?
本作で衝撃的なシーンの1つが、シリーズを通してピーターを支えてきたメイおばさんの死。なぜ彼女は死ななければならなかったのでしょうか。 その理由は、彼女が死に際に言った「大いなる力には大いなる責任が伴う」というセリフにあります。元々この言葉は、他シリーズではベンおじさんが言っていたセリフで、後々のピーターに大きな影響を与えた重要な言葉です。 ほかのシリーズでもスパイダーマンは「愛する人を救うか、世界を救うか」の選択を迫られ、「世界を救う」選択をしたことで、一人前のヒーローになります。本作の主人公であるピーターは、ほかのバースからやってきた先輩スパイダーマンたちから、このことを教えられました。 MCU版では、ほかの多くのシリーズで先述した重要な言葉をピーターに託し、究極の選択のきっかけとなったベンおじさんが登場していないため、メイおばさんにその役割を持たせたのだと思われます。
最後のシーンでMJたちに声をかけなかったのはなぜ?
世界から忘れ去られたピーターは、MJのバイト先であるカフェを訪れますが、もちろんMJとネッドは彼に気が付きません。さらに2人がMITに進学することを知ったピーターは、なにも告げずに店を後にします。 今回の1件で、自分がスパイダーマンであるせいで、愛する人たちが危険にさらされる可能性があると悟ったピーターは、彼らと距離を置くことを決意したのです。もし再び「愛する人か、世界か」の選択を迫られたときに、愛する人が近くにいない方がいいと考えたのではないでしょうか。 またMJは、ピーターに関する記憶が消える前に、「会いにこなかったら、私が会いに行く」と言っていました。今後、その伏線が回収されることを期待したいですね!
過去シリーズとの合流がどれだけ凄いことなのか
実写スパイダーマン映画には3つのシリーズが存在しています。そのうちサム・ライミが監督を務めた初代シリーズと、次にまったく別物として生まれた「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは、ソニー・ピクチャーズが配給していました。 しかし2015年に、ソニーがマーベルとスパイダーマンをMCUに結合する契約を結んだことを発表。これにより、トム・ホランド主演のMCU版「スパイダーマン」シリーズが誕生したのです。 つまり「スパイダーマン」シリーズは配給会社(=権利元)が別であり、物語が展開していた舞台もバラバラ。そんな3シリーズが、この「ノー・ウェイ・ホーム」で交わるのです!「スパイダーマン」シリーズのファンにとっては、この上なく胸熱な展開ですね。 この共同製作の実現の裏側には、トム・ホランドの存在がありました。2019年、マーベルとソニーは「ファー・フロム・ホーム」に続く作品の条件をめぐって対立するも、すぐに和解します。この時、トム・ホランドが双方の幹部を説得してくれたというのです。 マーベル親会社ディズニーのCEOアイガー氏もこれを認めています。素晴らしい企画を実現させてくれたトム・ホランドに、感謝してもしきれません!
「ノー・ウェイ・ホーム」小ネタ5つを解説
①デアデビル登場
ミステリオ殺害の容疑で、ダメージコントロール局に逮捕されてしまったピーターとその周囲の人たち。彼らを救ったのは、盲目の弁護士マット・マードックでした。 マードックはスパイダーマンと同じく、ニューヨークを拠点に活躍するヒーロー「デアデビル」です。しかも本作で彼を演じたのは、Netflixが制作したドラマ『デアデビル』で主演を務めたチャーリー・コックス。 公開前から登場が噂されていましたが、実際にピーター・パーカーとマット・マードックが同じスクリーンに収まっているのを見て、感激したファンも多いのではないでしょうか。
②MJを救ったアンドリュー/ピーター
自由の女神でのヴィランたちとの戦闘シーンで、MJは像から落下してしまいます。このシーンは公開前から『アメイジング・スパイダーマン2』で、ピーターの恋人グウェン・ステイシーが時計塔から落下し、死亡したシーンのオマージュだと言われていました。そのためMJがどうなってしまうのか、心配したファンも多かったでしょう。 本編では、落下するMJにトム・ホランド演じるMCUスパイダーマンの手は届かず、絶望的な状況に。しかし、そこへやって来たのはグウェンを失ったアメスパ版スパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド)でした。彼は無事にMJを救ったのです。 自分の恋人は助けられなかった彼だからこそ、後輩スパイダーマンの恋人であるMJを救ったときの表情は、胸に迫るものがありました。
③マイルズ・モラレス登場への布石?
激しい戦闘のすえ治療されたエレクトロは、アンドリュー・ガーフィールド演じるスパイダーマンと言葉を交わしたときに「スパイダーマンは黒人だと思っていた」と口にします。つづけて本作で3人のスパイダーマンが別々の世界に存在しているという状況を知り、「黒人のスパイダーマンもどこかにいる」とも言いました。 アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、まさに黒人のスパイダーマン、マイルズ・モラレスを主人公とした物語です。マイルズも本作への登場が期待されていましたが、残念ながら今回は登場せず。 しかしこの言及があったということは、今後MCUへの登場も絶対にないとは言い切れないものになったのではないでしょうか。
④トビー/ピーターの腰痛
自由の女神像にヴィランたちが来るのを待つ間、トビー・マグワイア演じるスパイダーマンは、腰痛がひどいと訴えます。3人のスパイダーマンのなかで、最も年上であることを感じさせるシーンですが、実はそれだけではありません。 トビー・マグワイアのスパイダーマンシリーズが終了したのは、彼の腰痛が悪化したためという報道がされたことがあったのです。 メタ的なネタも取り入れられていたのですね。
⑤【おまけ】実はスクリーンに登場しているキャラクターたち
ハワード・スターク
大騒ぎのなかピーターが学校にやってくると、先生たちが彼をあらためて歓迎すると言って話し始めました。 そのシーンで彼の通う高校の壁には、偉人たちの似顔絵が描かれているのがわかるのですが、そのなかに、なんとトニー・スタークの父であるハワード・スタークの顔もあります。ぜひ探してみてください!
ライノとスコーピオンは?
「ノー・ウェイ・ホーム」には過去の2シリーズのヴィランたちが勢揃いしましたが、そのほかにもスパイダーマンのヴィランが映っていると言われています。 そのなかの1人は、『アメイジング・スパイダーマン2』でポール・ジアマッティが演じたライノ。サイのかたちのロボットに乗ったヴィランです。もうひとりは、『スパイダーマン ホームカミング』に登場したスコーピオン。ただし彼は、同作では人間の姿でしか映っていません。 この2人が目撃されたのは、世界の裂け目からスパイダーマンの正体を知る者たちが姿を現したとき。映画版では、どちらもスパイダーマンの正体を知らないはずですが、別のユニバースでは知っているのかもしれませんね。
歴代スパイダーマンについて解説
スパイダーマン(ピーター・パーカー)役/トビー・マグワイア
2002年から2007年にかけて3部作が制作された、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズ。 このシリーズでトビー・マグワイアが演じたピーター・パーカーは、いじめられっ子でオタクという側面の強いキャラクターでした。本作ではドクター・オクトパスからも「大人になったな」と言われたとおり、すっかり成長しています。 スパイダーマンたちとの会話では、彼だけ手首から直接クモの糸が出ることで「カッコいい!」と言われていました。実は彼が演じたシリーズの1作目が公開されたとき、この手首から糸が出る設定には賛否があったのです。「からかわれてる?」と本人が気にしているのは、そのせいかもしれません。
スパイダーマン(ピーター・パーカー)役/アンドリュー・ガーフィールド
マーク・ウェブが監督を務めた「アメイジング・スパイダーマン」シリーズで、アンドリュー・ガーフィールドが演じたピーター・パーカーは、科学の才能があることが強調されたキャラクターでした。しかし一方では「イケメンすぎる」という批判も。 本作で彼はかつて恋人を亡くしたことを話し、別のシーンでは現在恋人はいないと言っています。グウェンを失った心の傷は深かったのでしょう。 しかしだからこそ、前述のMJを救うシーンにはさまざまな感情がこみ上げます。
集結した過去作のヴィランたちを解説
グリーン・ゴブリン役/ウィレム・デフォー
サム・ライミ監督による「スパイダーマン」シリーズ3作品に登場したヴィランのグリーン・ゴブリンこと、ノーマン・オズボーンも「ノー・ウェイ・ホーム」への出演が発表されました。 ノーマン・オズボーンは、軍事企業「オズコープ」の社長で、ピーターの親友であるハリー・オズボーンの父親。パワー増強剤によって別人格が覚醒し、スパイダーマンを苦しめました。 グリーンゴブリンを演じるのは、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(2018年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたウィレム・デフォーです。
ドクター・オクトパス役/アルフレッド・モリーナ
サム・ライミ監督による『スパイダーマン2』(2004年)のメインヴィラン、ドクター・オクトパスも「ノー・ウェイ・ホーム」への登場が決定。 ドクター・オクトパスは、ある研究の失敗により脊髄に人工知能を搭載したロボットアームが埋め込まれたヴィランです。 演じるのは『ダ・ヴィンチ・コード』(2005年)や『人生は小説よりも奇なり』(2014年)などで知られるアルフレッド・モリーナです。
エレクトロ役/ジェイミー・フォックス
エレクトロはアンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマンを演じた『アメイジング・スパイダーマン2』(2012年)のヴィランです。 エレクトロは気弱な性格のマックス・ディロンが、ある事故によって電気を操るヴィランになってしまったキャラクターです。 演じるジェイミー・フォックスは、映画『バレンタインデー』(2010年)や『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)などに出演する俳優。レイ・チャールズの伝記映画『Ray/レイ』(2004年)でアカデミー主演男優賞を受賞しています。
サンドマン役/トーマス・ヘイデン・チャーチ
トビー・マグワイア版『スパイダーマン3』にヴィランとして登場したサンドマンも、出演。 サンドマンの正体は、強盗犯のフリント・マルコ。病気の娘ペニーの治療費のために強盗を働いており、脱獄中に素粒子分解装置に入ってしまったことで、体の分子が全て砂状になってしまいました。 演じるトーマス・ヘイデン・チャーチは、映画『サイドウェイ』(2005年)でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど注目を集めた俳優です。
リザード役/リス・エヴァンス
アンドリュー・ガーフィールドがスパイダーマンを演じた1作目『アメイジング・スパイダーマン』のメイン・ヴィラン、リザードも出演。 リザードはトカゲの姿をしたヴィランで、その正体はカート・コナーズ博士です。 続投でリザードを演じるリス・エヴァンスは、映画『ノッティングヒルの恋人』(1999年)への出演や、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010年)のゼノフィリウス・ラブグッド役などで知られています。
「ノー・ウェイ・ホーム」登場人物・キャスト一覧
スパイダーマン(ピーター・パーカー)役/トム・ホランド
主人公スパイダーマン(ピーター・パーカー)を演じるのは、もちろんトム・ホランド。1996年、イギリス出身の俳優です。 スパイダーマンとしては『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で初登場。その後、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)で主人公としてのスパイダーマンを演じました。 MCU以外にも、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画『エジソンズ・ゲーム』(2017年)にも出演しているほか、Netflixオリジナル映画『悪魔はいつもそこに』(2020年)やSF映画『カオス・ウォーキング』(2021年)では主演を務めています。
ミシェル・ジョーンズ役/ゼンデイヤ
ピーター・パーカーのクラスメイトで、彼が思いを寄せるヒロインのミシェル・ジョーンズ(MJ)も登場。演じるのは引き続き、女優・歌手のゼンデイヤです。 1996年、アメリカ出身のゼンデイヤは、2010年からディズニー・チャンネルで放送されたコメディドラマシリーズ『シェキラ!』で人気を獲得。「スパイダーマン」シリーズへの出演で注目を浴び、日本での知名度もアップしました。 映画『グレイテスト・ショーマン』(2017年)や、『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021年)にも出演しています。
ネッド・リーズ役/ジェイコブ・バタロン
ピーターのクラスメイトで親友のネッドも引き続き登場し、ジェイコブ・バタロンが続投します。“椅子の男”の異名を持つ彼は、「ホームカミング」でピーターの正体を知ってしまい、秘密を守りながらパソコンを使って彼をサポートしてきました。 「ファー・フロム・ホーム」ではピーターをサポートしたり、恋人とイチャイチャしたり。太っちょだった彼ですが、最新作の予告編を見ると驚くほど痩せています!ストーリーとは何か関係があるのでしょうか?それともジェイコブ・バタロンがダイエットしただけ?
ドクター・ストレンジ役/ベネディクト・カンバーバッチ
これまでの「アベンジャーズ」シリーズで大活躍したベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジも、「ファー・フロム・ホーム」にも参戦することが決定しています。 「ファー・フロム・ホーム」では、ピーターのためにある呪文を使い、マルチバースに接続してしまうようです。 MCUで「ファー・フロム・ホーム」の次作は、2022年公開予定のドクター・ストレンジ主演映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』。「ファー・フロム・ホーム」での彼の行動によって、MCUが本格的にマルチバースに突入していくことが予想されます。 演じるベネディクト・カンバーバッチは、ドラマ『SHERLOCK』や映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014年)などで知られる人気俳優です。
ハロルド・“ハッピー”・ホーガン役/ジョン・ファヴロー
トニー・スタークの親友で、彼をサポートする役回りとしてMCU第1作目『アイアンマン』(2008年)から登場しているハッピー・ホーガン。MCU版「スパイダーマン」シリーズに「ホームカミング」から出演してきた彼も、しっかり最新作に出演します。 前作「ファー・フロム・ホーム」ではピーターのサポーターとして登場し、ピーターのおばであるメイに惚れていました。 演じるのは、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2014年)などで知られるジョン・ファヴローです。
ウォン役/ベネディクト・ウォン
『ドクター・ストレンジ』からはもう1人、ウォンも登場することがわかっています。ウォンはカマー・タージの書庫の番人で、ストレンジの盟友です。 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)および「エンドゲーム」(2019年)でも、ストレンジとともに戦ってきました。 演じるのは香港系イギリス人のベネディクト・ウォン。『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』にも引き続き出演予定です。
トムホ版「スパイダーマン」シリーズをおさらい
「ホームカミング」(2016年)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)でMCU初登場を果たし、「見習い」としてアイアンマンことトニー・スタークからヒーロー指導を受けることになったスパイダーマン/ピーター・パーカー。 しかし彼は正式にアベンジャーズのメンバーになりたいと焦るあまり、ピンチを招いてしまい、トニーにも見放されてしまいます。 本作のヴィランは、トニー・スタークに恨みを抱くヴァルチャーことエイドリアン・トゥームス。彼の素顔を知ったピーターは衝撃を受け葛藤します。
トゥームスに正体を暴かれ脅されたピーターは一時諦めますが、再びヒーローとして立ち向かうことを決意。トゥームスが乗っ取った飛行機が街へ墜落するのを防ぎ、彼を逮捕へ追いやります。 そうして活躍を見せたピーターは、トニー・スタークから正式にアベンジャーズにスカウトされます。しかし夢だったはずのその提案を、ピーターは「親愛なる隣人として弱者を守ります」と辞退するのでした。
「ファー・フロム・ホーム」(2019年)
学校の友人たちとともにヨーロッパ旅行に出かけるピーター。しかし行く先々で事件が相次ぎ、ニック・フューリーは彼にその真相を突き止めるよう指示。 別の世界からやってきたというヒーローのミステリオと協力して、調査することになります。
しかし実はミステリオこそが事件の黒幕だったことが判明!ピーターは、ヒーローとしての自覚と決意を固めます。 パニックに陥ったロンドンで、なんとか友人たちと世界を救ったスパイダーマン。しかしニューヨークに戻った彼には、予想もしなかった事態が待ち受けていました。 まるでヒーローのミステリオをスパイダーマンが殺害したかのように加工された映像と、そのスパイダーマンの正体はピーター・パーカーであることを暴露する映像が、スクリーンに映し出されたのです!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)
「スパイダーマン」シリーズではありませんが、トム・ホランド版ピーター・パーカーの成長を語るときに、「エンドゲーム」は外せないでしょう。 「インフィニティ・ウォー」の結末から3週間。ピーター・パーカーは、宿敵サノスによる“デシメーション”にて消滅しました。トニー・スタークは、ピーターを救えなかったことを悔やみ深い悲しみの中にいます。 残されたアベンジャーズのメンバーたちは、過去に行きインフィニティ・ストーンを手にいれる「タイムヘイスト作戦」を決行。デシメーションによって消えていた者たちが戻ったと判明したところで、現代に来てしまった過去のサノスの襲撃を受けます。
追い詰められるアベンジャーズでしたが、ピーターを含む復活したヒーローたちや、他のヒーローがアベンジャーズに参戦。最後は、トニー・スタークの自己犠牲によりサノスに勝利します。 師匠であるトニーを失ったピーターは悲しみに暮れ、涙を流していました。MCUシリーズの次作に当たる「ファー・フロム・ホーム」の中で、彼がヒーローとして立ち直る姿が描かれています。
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』のネタバレ考察を読んで理解を深めよう
フェーズ4から新たに「マルチバース・サーガ」に突入したことに加え、過去の「スパイダーマン」シリーズの歴代スパイダーマンやヴィランの出演した『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』。 MCUファンだけでなく、スパイダーマンを知っている方なら絶対に見逃せない作品です!