2024年6月19日更新

【ネタバレ】映画「スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)」を徹底解説!絶対に観るべき6つの魅力

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映画「スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)」あらすじ【ネタバレ注意】

タイトル 『THE FIRST SLAM DUNK』
公開日 2022年12月3日
監督/脚本 井上雄彦
声優 桜木花道役/木村昴 流川楓役/神尾晋一郎 宮城リョータ役/仲村宗悟 三井寿役/笠間淳 赤木剛憲役/三宅健太
公式HP https://slamdunk-movie.jp/

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の物語は、インターハイでの神奈川県立湘北高校対秋田県立山王工業高校の試合を軸として進行します。それと同時に描かれるのは、湘北高校7番PGである宮城リョータの過去。 リョータは過去に、大好きな兄である宮城ソータを亡くしていました。その喪失感から、家族との関係や学校生活も上手くいかず、ただソータとの唯一のつながりであるバスケだけを続けている人生を送っています。 そんな彼が、問題児の仲間とともについに臨む山王工業戦。それぞれの視点からあの名試合を表現し、リョータが自身の過去を乗り越える物語です。

【映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観るべき6つの魅力】

原作漫画連載とテレビアニメ放送の終了から26年が経った「スラムダンク」。映画化に当たり、声優の総入れ替えや予告編での「CG感」から、公開前にはファンから不安の声も聞かれていましたが……実際に鑑賞したファンからは、大絶賛の声が! ここからは、映画『THE FIRST SLAM DUNK』のもつ魅力6つを紹介。絶対に観るべきであるその理由を、詳しく解説していきます!

①:激アツなオープニング

リョータの知られざる過去が描かれる冒頭。リョータが主人公だと提示され、まだ見ぬ「スラダン」への期待が高まる中、渋いベースラインに乗せて、場面は現在のコートへ。 リョータと共に並び立つ湘北のスターター5人がゆっくり歩いてくる線画での演出が激アツです!原作25巻の「ワルモノ見参」のページを彷彿とさせるロックな歌詞が見事にハマり、そして彼らの前には山王工業のスターターが並び立ちます。 前情報なしの初見時なら「山王戦!!!」と興奮すること間違いなしですし、何度観てもかっこよくて心掴まれるOPです。

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②:リアルに再現された山王戦

原作漫画では描かれていたものの、テレビアニメでは制作されていなかった「山王戦」。ファンの間では長らく山王戦のアニメ化が望まれていました。映画ではその山王戦を最初から最後まで余すことなく、2時間たっぷりと見せてくれました! もちろん、試合の合間にリョータを中心としたそれぞれの登場人物たちの回想が入ります。とはいえ終始一貫、山王戦をメインにしており、原作者の井上雄彦が自ら手がけた脚本ならではの思い切った構成。しかも監督も自ら務め、徹底的に「リアルさ」にこだわり抜いて表現されたアニメーションも、本当のスピード感を体感できます。 スポーツアニメでありがちな冗長なセリフのシーンなど一切なく、まるで本物の試合を観ているかのような緊張感!その上で、原作の名シーン・名セリフもしっかりと再現されていました。

③:初めて明かされる宮城の過去

原作漫画やテレビアニメでは、キャラクターの家族の物語はあまり語られていません。映画では宮城リョータが主人公としてスポットが当てられ、初めて彼の過去が詳しく描かれました。 宮城家は兄ソータ、弟リョータ、妹アンナの3人兄妹で、父親を幼くして亡くしています。母カオルは夫に続いて長男も海難事故で失い、長い間その心の傷から立ち直れずにいました。 兄という憧れの存在を失ったリョータも、バスケを続けることで心の均衡を保っていましたが、母との関係性は悪化する一方。喧嘩っ早く、転校先では度々問題を起こしていました。 原作者の井上雄彦によれば、リョータを主人公にしたのは「もう1回『SLAM DUNK』をやるからには新しい視点でやりたかった」のと、リョータは漫画連載中にもっと描きたかったキャラクターだったそう。3年生の赤木と三井、1年生の流川と桜木に挟まれた2年生のリョータは「新たな視点」としては格好の存在だったのでしょう。

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④:原作で描かれなかった湘北メンバーの物語

宮城リョータ

漫画やアニメでは描かれなかった湘北メンバーの物語が、映画で伏線として回想シーンで登場。リョータは山王戦前日に、マネージャーの彩子と話すシーンがありました。 平気そうに見えると言われたリョータは、彩子に「本当は怖い」と語ります。彩子は「そんな時は手のひらを見て」と告げ、試合の最中、劣勢に立った時にリョータの手のひらに「No.1ガード」とマジックで書きました。 2人の信頼関係がうかがい知れるエピソードで、彩子のことが好きなリョータにとっては何より力が沸く言葉!

赤木剛憲

赤木はリョータが1年で新入部員として入ってきた時、2年にしてすでにバスケ部で“独裁的な”アツい指導をしていました。それも「全国制覇」の夢のためで、3年の先輩からはウザがられており、地方大会で敗退した時は嫌味も言われていました。 山王戦の最中、河田とぶつかって倒れた際、そのことがフラッシュバックし、心の中の「先輩の顔をした悪魔」が“あきらめろ”と囁きます。全国制覇なんて重い夢、人に押し付けるなと。 それでも、赤木は悪魔を叩き潰し、試合に戻っていきました。赤木がそれを乗り越えた後、試合展開にも勝機を見出していきます。

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三井寿

三井はもともと中学時代は県MVPにも選ばれるほど、有望視されていた選手でした。実はその頃にリョータと出会っており、町のバスケコートで1on1をしたことも。 ところが足のケガによって、一時はバスケを挫折。高校では不良仲間たちと荒れた日々を送っていました。しかし本当は「バスケがしたい」という気持ちが誰より強い三井。映画ではランニング中の安西先生を秘かに見守っていたり、心残りがある様子が描かれています。 バスケ部のリョータが気に食わず、取っ組み合いのケンカになりますが、その後思い直して一緒にバスケ部へ復帰。安西先生に向かって深々と一礼していました。

流川楓

クールで自信家、他人を寄せ付けない雰囲気のある流川。彼を勝手にライバル視している花道とはなんやかんやで会話もありますが、普段からチームメイトともあまり話をしていないようです。 そんな流川のキャラクターがわかるシーンとして挿入されているのが、山王戦前日の試合会場でのリョータとの会話。リョータ曰く、流川と2人で話すのはこれが初めてらしい……。試合中、流川が初めてパスを出した時も、いの一番に驚いていましたね!

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⑤:宮城・沢北の原作のその後

沢北は試合中、流川に「高校No.1プレーヤーになりたいのか」と聞き、「なるがいいさ。オレのいない日本でな」と言っていました。その言葉通り、映画のラストで沢北がアメリカのチームでバスケをしているシーンが描かれています。 沢北は試合前に神社で「高校バスケはやりきった。他にするべき経験があるならさせてほしい」と願っていましたが、神様は彼に“負ける”という経験をさせ、一回り成長させることにしたのかもしれませんね。 原作では流川が安西先生にアメリカへのバスケ留学を相談して反対されていましたが、映画のラストでは沢北の前に立ちはだかるのは、流川ではなくリョータ!原作ではリョータは3年になって湘北バスケ部のキャプテンになりますが、その後の物語とするならば大学でバスケ留学したのでしょうか。これまた先が気になります!

⑥:井上雄彦の画がそのまま動いているかのような作画

公開前は徹底的に情報解禁が制限されており、予告編でもあまり詳しい情報は明らかになっていませんでした。そんな中で予告編のアニメーションがCG感強めだったため、旧来のアニメファンからは声優陣の件とともに不安要素にはなっていたようです。 しかし蓋を開けてみると、井上雄彦の画がそのまま動いているかのような作画になっていて、驚くほど「リアル」。そもそも原作の画自体がリアルであることの証明が、こんなところでなされるとは! 本番制作前のCG映像「プリビズ」を担当した演出の大橋聡雄によると、本物のプレーヤーで再現した山王戦をCGカメラで撮影した際、ほぼ映像と原作に矛盾がなかったとのこと。昔はなかった映像技術によって、原作により近いアニメーションを作ることに成功しました。

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【考察】「THE FIRST」の意味は?

気になるのは「スラムダンク」の前についた「THE FIRST」の意味。映画本編でも明確に明かされているわけではないため、さまざまな意味が考察されています。 井上雄彦は「スラムダンクを知らない人には初めての、知ってる人には、知ってるけどこんなスラムダンクは初めて」という作品だと発言しています。この言葉から、「初めての=THE FIRST」という解釈が可能。 また、映画を観たファンからは最高のスラムダンクだったと称して、「最高の=THE FIRST」という意味だと唱える人も。 その他には、「THE SECOND」などのように2部作3部作と続くのでは?という声もあり、映画を鑑賞したそれぞれの人間が、それぞれの解釈をすることが出来そうです。

【ラスト】映画『THE FIRST SLAM DUNK』結末までネタバレ解説

vs山王工業のなか、明かされる宮城リョータの過去

湘北高校バスケ部がインターハイ2回戦で当たったのは、全国三連覇の強豪校・山王工業高校。その王者に、バスケを初めて4カ月というド素人の桜木花道を含め問題児ばかりの湘北高校は、対等な戦いを見せ前半を折り返します。 湘北2年のポイントガードで、試合の司令塔を務める宮城リョータは、この山王戦にひとかたならぬ想いを抱いて臨んでいました。リョータの兄ソータは12歳にして亡き父の代わりに宮城家を支えていこうとしていましたが、海釣りに出て海難事故に遭い帰らぬ人に。リョータにバスケを教えたのはソータで、夢は「山王高校に勝つ」こと。リョータにとって山王に勝つことは、兄の夢を叶えることでもありました。 沖縄から神奈川へ引っ越した宮城家。それでもリョータと母・カオルはソータの死を乗り越えられず、リョータは1人黙々とバスケを続けていました。リョータにとってバスケは唯一の救いであり、兄との接点を持ち続けられるものだったのです。

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激闘の末、山王工業を制した湘北!

後半に作戦を変え、一気に20点差を見せつけてきた山王高校。自信家の花道ですら不安になる中、安西先生だけは「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」と語り、花道にリバウンドの秘策を授けます。再投入されて教えの通り実践し、試合の流れを変えた花道。山王に詰め寄りますが、今度は花道が完全にマークされ、またも20点以上の差を開けられてしまいます。 激闘の中、シューティングガードの三井はスタミナが切れかけ、キャプテンの赤木は全国制覇の夢と山王の強敵・河田に押しつぶされそうに。流川も同じ1年でエースの沢北との対決に勝てずにいました。それでも、花道の捨て身のボールキープで湘北に再び勝機が訪れ、それぞれが「覚醒」します。 後半残り1分、湘北に1点差を付けられた山王は猛攻で再び1点差で追い越します。残り時間わずか数十秒の中、ボールを手にした流川が速攻で上がり、シュートを打つ直前に花道にパス。しっかりと受け取った花道は見事シュートを決め、山王を倒しました。

宮城リョータのその後

海辺で待つカオルのもとに、帰ってきたリョータ。兄の形見でもあった赤のリストバンドを母に渡し、2人は長らくわだかまっていた心をようやく通わせることができました。 それを印象づけるのが母からリョータへの「おかえり」というセリフです。帰らぬ人に言えなかった「おかえり」を、いまを生きるリョータに伝えるシーンは、2人がソータの死で止まっていた時間を少しだけ進めることができた証なのでしょう。 母がかけた「背、大きくなった?」という言葉も、母がようやく“今”に目を向けたことを提示しています。 一方、“負ける”という経験を乗り越え、アメリカへバスケ留学した沢北。彼の目の前には、なんとリョータの姿が!2人はアメリカで再び同じコートに立ったのでした。

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食卓に置かれたソータの写真

ラストシーンでは宮城家の食卓が描かれます。テーブルの傍らには、末っ子アンナの提案でソータの写真が飾られていました。 母とリョータはソータの遺品をどうするかで以前揉めており、当時の2人がソータの死を受け入れきれていないのだと分かります。しかし、海辺での「おかえり」の会話から分かるように、2人は時間はかかりましたが一歩前へと進めたのです。 写真という形になってしまいましたが、ソータは宮城家へ帰ってきました。家族を失いバラバラになった家族の心が再び1つになったことが、一家団欒を象徴する食卓を通じて描かれます。

【原作との違い】映画ではカットされてしまったシーン・セリフ

原作での山王戦は単行本21巻から35巻に収録されており、2時間の映画に収めるには尺が足りません。そのため映画ではところどころカット、省略されており、あのシーンが観たかったのに!と感じたファンも多いのではないでしょうか。 ここでは、残念ながら『THE FIRST SLAM DUNK』では描かれなかった名シーン、セリフを一覧で紹介します。

映画では描かれなかったシーン・セリフ
  • 試合前半、美紀男vs花道の戦い
  • 魚住「お前は鰈だ 泥にまみれろよ」
  • 三井「おう俺は三井 諦めの悪い男……」
  • 木暮「2年間も 待たせやがって…」
  • 流川「沢北じゃねーか…どあほう!!」
  • 安西先生「おい…見てるか谷沢…」
  • ゴリ「湘北に必要な男になったぞ……」
  • ゴリ「まだ何かを成し遂げたわけじゃない なぜこんなことを思い出してる バカめ」
  • 花道「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
  • 花道「ダンコたる決意ってのができたよ」

さらに、有名なラストシーンである花道の「左手は添えるだけ…」は、無音の演出に。リアルな緊張感を意識した井上雄彦のこだわりかも知れませんね。

重要キャラ・シーンのカット

原作は少年漫画らしく、かつて雌雄を決したライバルたちがクライマックスの山王戦を見守っていました。 なかでも魚住が挫折しそうなゴリに声を掛けるシーンは、原作ではゴリ再起のきっかけとなる重要シーン。ですがリアル重視な本作では試合に乱入するのは非現実的なので、魚住の役割を三井が果たすことに。 仙道が沢北の名前を北沢だと勘違いしていたエピソードや、海南による解説的要素もカット。ちなみに海南カラーのジャージが客席に確認できるので、観戦はしていたようです。 花道の告白シーンや、後半戦で花道が流川のシュートを邪魔してしまう場面も残念ながらカットに。流川とのシュートのくだりは、ラストパスの伏線になるので入っていてほしかったですね。

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ギャグシーンのカット

試合シーンは引きのアングルも多く、実際に試合中継を観ているような臨場感にこだわったことが伝わってくる演出となっていました。そうなってくると、漫画ならではのギャグシーンは緊張感が緩む、リズムを乱す要素となってしまいます。 実際に、クスッとできるギャグシーンは極力削られていました。花道の「顔面シュート」は健在でしたが、さらっと試合は流れていきます。 細かいところを見つけてニヤッと笑うことはできるかもしれませんが、試合は笛が鳴れば刻一刻と無情にも試合時間が進んでいくもの。徹底したリアルへのこだわりが、全編通して表現されていました。

【感想・評価】映画「スラムダンク」の口コミ

THE FIRST SLAM DUNK』の総合評価
4.5 / 3人のレビュー
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40代女性

原作漫画とテレビアニメをリアルタイムで体験した世代です。待ちに待った、といえる山王戦のアニメ化。まさかこんなにもリアルに、しかも井上先生の画がそのまま動いているようなアニメーションで見せてもらえるなんて!感動を通り越して衝撃で、2時間フルの試合を手に汗握りながら、ひたすら身震いしつつ見守りました。山王戦最後の最後、あの無音のシーンは鳥肌ものです。リョータ目線で語られる物語にも惹きつけられ、キャラクターの造形がより深まった感じ。とにかく構成が神!

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20代男性

まずオープニングが良い!山王のメンバーがドンと登場したときは思わずきたあああ!!と心の中で叫んでしまいました。試合のシーンではところどころカットしている部分はあれど、大好きな原作の名場面たちが劇場で観れるというだけで、くるか…!!とワクワクドキドキしながら観ることが出来ました。そしてリョータのあの名シーンでは、彼の過去の重みが加わったことで原作より感動……。井上先生ありがとう!!

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20代女性

超熱い試合を本当に1本観たくらいの充実感と緊張感と満足感でした!元々原作のファンですが、リョータの過去やゴリの葛藤で感情を揺さぶられつつ、健在だった花道と流川のやりとりにクスッと笑い、まさに「新しいスラムダンク」という感じでした。観る前は絵柄や声優が気になってましたが、観たら全く気にならず、それ以上に圧巻のストーリー……。終盤は思わず息止めてました笑。私的には今年1番の映画です!

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【声優】映画『THE FIRST SLAM DUNK』のキャスト

湘北のメインキャストまとめ

ここからは「スラムダンク」に登場するメインキャラクターたちとテレビアニメ版・映画版の声優を紹介。2022年11月4日に発表された新情報では、TVアニメ版から一新された声優キャストがお披露目になりました。

桜木花道 木村昴
流川楓 神尾晋一郎
宮城リョータ 仲村宗悟
三井寿 笠間淳
赤木剛憲 三宅健太

1993年放送のテレビアニメ版の声優一覧

テレビアニメ版は放送から20年以上の時が経っているだけあって、メインキャラクターを演じた声優たちのほとんどはすでに50代を超えています。しかしまだまだ現役で活躍しているベテラン揃い。

桜木花道 草尾毅
流川楓 緑川光
宮城リョータ 塩屋翼
三井寿 置鮎龍太郎
赤木剛憲 梁田清之

桜木花道/(TVアニメ)草尾毅、(映画)木村昴

湘北高校1年生の桜木花道は、元不良のバスケ部員。赤木晴子に身体能力を買われ、素人ながらバスケ部に入部し、才能を開花させていく本作の主人公です。気性が荒く喧嘩っ早いトラブルメーカーでもあります。 テレビアニメで桜木花道の声を務めたのは、「ドラゴンボール」シリーズのトランクス役で知られる声優の草尾毅。2020年のテレビアニメ『デジモンアドベンチャー』では、城戸丈役を担当しています。 映画版では俳優や歌手としても活動する、アトミックモンキー所属の声優である木村昴が花道を演じます。 2005年にはアニメ『ドラえもん』のジャイアンこと剛田武(ごうだたけし)役に抜擢され、大きな話題となった木村。『東京リベンジャーズ』の林田春樹(パーちん)役などを演じており男らしい声に定評があるので、花道役もぴったりです!

赤木剛憲/(TVアニメ)梁田清之、(映画)三宅健太

湘北高校3年生で、バスケ部主将を務める赤木剛憲。バスケに対する熱意と厳しさにおいて右に出るものはなく、花道を含めた不良や問題児、他校の生徒からも恐れられています。 テレビアニメで「ゴリ」こと赤木剛憲の声を務めたのは、重厚な低音が特徴の声優・梁田清之。ゲーム版『ジョジョの奇妙な冒険』では、空条承太郎の声優を担当しています。 そして映画版でゴリを演じるのは、81プロデュース所属の声優である三宅健太です。低音でありながらハリのある声質が特徴的な彼であれば、高校生でありながら迫力があるゴリをしっかりと演じられそうですね。 代表的な役には「ジョジョの奇妙な冒険」のモハメド・アヴドゥル役や、『僕のヒーローアカデミア』のオールマイト役などがあります。

流川楓/(TVアニメ)緑川光、(映画)神尾晋一郎

湘北高校1年生の流川楓は、花道にとって「終生のライバル」。中学時代からスタープレイヤーとして活躍し、インターハイ予選では新人王を獲得しています。ニヒルで無口なタイプで女子受けが良い反面、かなりの鈍感です。 テレビアニメで流川楓の声を務めたのは、『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイ役や『蒼き伝説 シュート!』の田仲俊彦役で知られる緑川光。流川のようなクールで二枚目といった役どころが多い人気声優です。 映画版で流川を演じるのは、マルチに活躍する81プロデュース所属の声優である神尾晋一郎です。若々しくセクシーな声が特徴的な声優で、声優以外にマジシャンや俳優としても活躍しています。 神尾の代表的な役には『あんさんぶるスターズ!』の鬼龍紅郎(きりゅうくろう)役や、『約束のネバーランド』のソンジュ役などがあります。

三井寿/(TVアニメ)置鮎龍太郎、(映画)笠間淳

湘北高校3年生の三井寿。中学時代は県大会最優秀選手にも選ばれた天才シューターでしたが、高校ではケガで挫折して不良に。安西先生を尊敬しており、バスケへの情熱を思い出してバスケ部に復帰しました。 テレビアニメで三井寿の声を務めたのは、アニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』の鵺野鳴介役で知られる声優の置鮎龍太郎。2020年〜2021年の前後編『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』では、ランスロット役を担当しています。 映画版では東京俳優生活協同組合所属である声優の笠間淳(かさまじゅん)が三井役を演じます。 代表的な役には『お前はまだグンマを知らない』の轟二矢(とどろきおとや)役や、『ガンダムビルドダイバーズ』のクジョウ・キョウヤ役などが挙げられる彼。本人の趣味がバスケットボールなのもあり、人気キャラである三井をしっかりと演じてくれるでしょう!

宮城リョータ/(TVアニメ)塩屋翼、(映画)仲村宗悟

宮城リョータは湘北高校2年生のバスケ部員。小柄ながら湘北バスケ部一のスピードを誇り、次期キャプテンともいわれる実力の持ち主です。マネージャーの彩子に想いを寄せています。 テレビアニメで宮城リョータの声を務めたのは、声優のほか俳優や音響監督としても活動する塩屋翼。「劇団ひまわり」の元子役であり、代表作は「科学忍者隊ガッチャマン」のつばくろの甚平役です。 映画版で宮城を演じるのは、シンガーソングライターとしても活動しているアクロスエンタテインメント所属の仲村宗悟です。 第13回声優アワードでは新人男優賞を受賞した、大注目の仲村。代表的な役には『アイドルマスター SideM』の天道輝(てんどうてる)役や、『ブルーロック』の我牙丸吟(ががまるぎん)役などが挙げられます!

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山王のメインキャストまとめ

旧作のアニメでは登場する前に終了してしまったため、動いてしゃべる姿は本作で初となる山王工業のメンバー。そんな彼らの記念すべきキャスト一覧がこちら。

深津一成 奈良徹
松本稔 長谷川芳明
沢北栄治 武内駿輔
野辺将広 鶴岡聡
河田雅史 かぬか光明
一之倉聡 岩城泰司
河田美紀男 かぬか光明
堂本五郎 真木駿一

個人的に観ていてどのキャラも違和感なく、原作のイメージぴったりでした。特に堂本監督は智将といった感じの雰囲気がすごい! さらに河田兄弟が同じ声優なことも驚き。美紀男のセリフは少なかったですが、河田兄の力強い声もたっぷり堪能することが出来ます。 25年越しに激しい動きやセリフを見せてくれる山王工業のメンバーにも、要注目です!!

その他キャストまとめ

木暮公延 岩崎諒太
水戸洋平 小林親弘
高宮望 こばたけまさふみ
野間忠一郎 松田健一郎
彩子 瀬戸麻沙美
安西光義 宝亀克寿
赤木晴子 坂本真綾

最後の試合なのに腐らず応援する木暮改めメガネくんの誠実な声が個人的にはすごく合っていました!ギャグシーンが削られてしまいましたが、声優が変わっても水戸の声が渋いのはいいですね。 安西先生はやや癒やし要素少なめ。鬼時代の声を当ててもらったらぴったりだな、という印象でした。ダイエットに成功した安西先生の声、といった雰囲気です。 彩子さんは美女系というより美少女系に。もう少しハスキー美女っぽい感じのイメージでしたが、晴子ときゃっきゃしている女子高生トークがかわいいので大満足です。

赤木晴子/(TVアニメ)平松晶子、(映画)坂本真綾

湘北高校1年生の赤木晴子は、バスケ部主将・赤木剛憲の妹。花道をバスケの世界に誘った張本人で、彼の力を信じて応援し続ける花道の理解者です。花道に想われながらも、流川に片想いしています。 テレビアニメ版『SLAM DUNK』で赤木晴子の声を務めたのは、アニメ『逮捕しちゃうぞ』の小早川美幸役で知られる平松晶子。2004年のテレビアニメ『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』では、林原めぐみの代役としてムサシ役を務めました。 映画版ではまさかのベテラン声優・坂本真綾が晴子役を担当。「〈物語〉シリーズ」忍野忍役や『黒執事』のシエル役、『鬼滅の刃』珠世役など幅広い役柄をこなします。あまりに違和感のない晴子の声が話題となっています。

【主題歌】The Birthday『LOVE ROCKETS』/10-FEET『第ゼロ感』

オープニング主題歌 The Birthday『LOVE ROCKETS』
エンディング主題歌 10-FEET『第ゼロ感』

映画「スラムダンク」のオープニング主題歌を担当するのは、「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」や「ROSSO」など人気ロックバンドの意志を継ぐ「The Birthday」です。 2015年には日本武道館でのライブも成功させた超実力派で、ボーカルのチバユウスケは話を受けてびっくりしたと前置きし、疾走感にこだわったとコメントを残しています。 そしてスリーピースロックバンドの10-FEETが、エンディング主題歌を担当します。エンドロールが終わるまでが映画という思いで制作したと語る10-FEETは、最後の1音まで映画館で楽しんでいただきたいとコメントしました!

【公開前】『THE FIRST SLAM DUNK』公開前の内容考察

公開前に山王戦と予想されていた理由

最新映画「スラムダンク」の詳細な内容はあらゆる理由から、公開前からファン待望の山王戦が描かれるのではと予想されていました。 山王戦とは漫画「スラムダンク」の最終章と言える試合で、単行本では25巻から31巻に収録されています。 対戦相手である山王工業高校は秋田県の代表校で、高校バスケ界のトップに君臨する高校。そんな強豪校と我らが湘北高校が戦う本編は、手に汗握るアツい展開が目白押しとなっています。

ここから先は、内容が山王戦だと予想されていた根拠を詳しく解説していきます。

1.まだアニメ化されていない

アニメはインターハイの試合会場に向け出発する場面で終了しているので、インターハイでの活躍が描かれると考えるのが自然でしょう。 正直、「スラダン」のクライマックスとあって山王戦は激アツ。なのにアニメ化されていないので、不完全燃焼な気持ちが残っています。 ティザー映像を観る限りCG作画のようなのでそこは賛否が分かれそうですが、キャラデザも原作に忠実でクオリティはかなり期待できそう。だからこそこの作画でインターハイを、山王戦を観せてくれ!という気持ちでした。

2.桜木花道が坊主

公開されているビジュアルの花道が、リーゼントではなく坊主頭でした。彼が坊主にしたのは、インターハイ予選の海南大附属戦後であり、原作漫画だと15巻に収録されているエピソードです。 インターハイ予選の途中から映画にするというのもなんだか不自然。予選3戦目での宿敵・陵南との試合も熱いのは熱いのですが、区切りとしてはインターハイ出場決定後からの方がキリがいいように感じます。

3.湘北高校のユニフォームが赤色

事前に公開された予告動画やティザービジュアルには、赤いユニフォームを着た湘北高校メンバーが登場していました。インターハイ1回戦となる豊玉戦では湘北は白いユニフォームを着用しており、赤は山王戦で着ていたユニフォームカラーなのです。

4.円陣を組むメンバー

ティザービジュアルで円陣を組んでいるメンバーを見ていきましょう。左上から時計回りに見ていくと、 11番:流川楓 4番:赤木剛憲 10番:桜木花道 7番:宮城リョータ 14番:三井寿 となります。この5人が山王戦のメンバーと合致しており、ファンの中では山王戦アニメ化の期待が高まっていました! 湘北スタメンといえばこの5人なので、これだけで山王戦確定といかないのがもどかしいところでした。とはいえ、インターハイ後に引退する3年生の赤木が円陣にいるので、時間軸としてはやっぱりインターハイがしっくりくるんですよね。

5.とにかく観たい!!

ここまででかなり願望が漏れ出ているのですが、正直、山王戦観たいですよね。 山王戦はどこも名シーンだらけですが、31巻の試合終了後のあのハイタッチシーン!あそこに胸震えた読者は多いでしょう。あれをアニメで観られる日がきたら……と何度も妄想してきました。 結果として、実際に劇場で描かれることとなった山王戦。ぜひ自身の目であの名シーンを確認しましょう!!

公開前から宮城リョータが主役説も出ていた?

1部のファンの間では、公開前から桜木花道ではなく宮城リョータが主役の作品なのではないか、という声もあがっていました。そう考えられていた主な理由は以下です。

  • 予告PVでセリフがあり目立っている
  • PVに映る海岸が宮城主役の読み切り『ピアス』と似ている
  • ポスターや声優発表も宮城が真ん中
  • THE FIRST(1番)はPGのポジションの番号

これらに加え、予告で「行け」と言っている女性は彩子なのでは?とも考察されていました。結果的に宮城の母でしたが、やはりファンの考察通り宮城にスポットが当てられた物語でしたね。 他には、山王戦などの湘北の物語を宮城目線で描いた作品……という観点から、他の4人のメンバーに焦点を当てた続編も今後続くかもしれないと言われています。 そうなった場合は、ぜひ全メンバー分観たいですよね!

公開前に山王戦以外に期待されていたエピソード

ここでは、公開前に山王戦以外に期待されていたエピソードを紹介します。 原作者・井上雄彦が監督・脚本を担当するのでどう転んでも名作だと思いますが、せっかく「スラダン」創造主が手掛けてくれるので漫画では拝めなかったエピソードが観れても嬉しいなと思います。 宮城リョータ新キャプテンのもと新体制となった湘北とか、リハビリに励んでいた花道のその後のバスケ人生とか、流川と花道がプロの道に進む未来とか……。 Bリーグ発足など、当時とはバスケをめぐる環境も変わってきているので、そのあたりを反映していても面白かったかもしれません。 結果的には多くの期待に応える山王戦でしたが、本作をきっかけに当時のように強烈なバスケ旋風が巻き起こってくれると、「スラダン」とともに青春を過ごしたファンはめちゃくちゃ盛り上がるのではないでしょうか!

【制作】映画「スラムダンク」の監督・脚本は井上雄彦

SLAM DUNK スラムダンク
(C)I.T.PLANNING,INC.

映画化の第1報を放ったのは、他ならぬ原作者の井上雄彦。自身のアカウントで「映画になります!」と直筆のメッセージをツイートしたことで、一気にニュースが拡散しました。 井上雄彦のツイートを受けて、制作を担う東映アニメーションも公式に映画化を発表。映画のティザーサイトと作品公式ツイッターアカウントを開設しました。 「“新しいアニメーション映画”を制作する」とのことで、ティザーサイトや公式ツイッターにも詳細は明かされていません。テレビアニメ版を制作していたのが、東映アニメーションの前身である「東映動画」だっただけに、今回の映画化にも大きな期待が寄せられていました。 さらに監督・脚本を原作者である井上雄彦自らが務めることも発表。作品のファンはこのニュースには喜んだ人も多かったのではないでしょうか。

映画「スラムダンク(THE FIRST SLAM DUNK)」は全てのスラダン読者が観るべき作品

バスケファンでなくても、漫画やアニメを通して「スラムダンク」ブームを経験してきた世代には驚きの吉報であった、今回の映画化。原作を深く愛している人はもちろん、「スラムダンク」を少しも知らない人でも楽しめる内容となっています。 この記事では『THE FIRST SLAM DUNK』の内容を解説・考察していきました。この作品の持つパワーを間近に体験するためにも、ぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。