黒川イザナは死亡する?マイキーとの関係や過去を徹底解説【東京リベンジャーズ】
『東京卍リベンジャーズ』に登場する黒川イザナは暴走族「天竺」の総長。おとなしそうな見た目に反して残酷な人物ですが、実はその裏には複雑な事情がありました……。 本記事ではそんな黒川イザナのプロフィールをはじめとして、作中での活躍や悲しい過去について徹底解説していきます! ※この記事は『東京卍リベンジャーズ』の重要なネタバレを含みます。
黒川イザナのプロフィール【ネタバレ注意】
誕生日 | 1987年8月30日 |
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身長 | 165cm |
体重 | 58kg |
愛車 | Honda CBR400F |
所属 | 天竺総長 元黒龍8代目総長 |
声優 | 島崎信長 |
初登場 | 14巻121話 |
イザナは天竺の総長で、かつては黒龍八代目総長を務めていました。褐色の肌と白っぽい髪が見た目で、わりと小柄で細身の身体つきをしています。 一見温和でおとなしそうですが、実際はとても闇が深く敵と見なした相手には一切容赦しません。またケンカの強さもマイキーと匹敵するほどで、まさに暴力団のトップに立つにふさわしい存在だといえるでしょう。
天竺のリーダーとして東卍に立ちはだかる
黒川イザナの初登場回は原作漫画の129話であり、防波堤でマイキーと出会ったのが最初のシーンです。この時の彼はまだ天竺のリーダーとしての残忍さは一切見せておらず、マイキーと他愛ない会話を楽しんでいます。 イザナはその後天竺のリーダーとして君臨し、本格的に東卍と対立することになりますが、彼の喧嘩の腕は劇中屈指の強さです。S62世代でイザナに敵う者はおらず、天竺四天王は全員彼の実力によってねじ伏せられてしまいました。 関東事変の魁戦では、イザナは東卍の参番隊副隊長“ペーやん”こと林良平を蹴りの一撃で倒しています。ペーやんが天竺四天王の1人・班目獅音を倒した実力者だからこそ、彼をいとも簡単に沈めるイザナの強さが際立つのです。
黒川イザナの目的とは・真一郎との出会い
真一郎との出会いと万次郎への嫉妬
黒川イザナが残酷な性格になってしまった背景として、真一郎との出会いと万次郎への嫉妬が挙げられます。幼少期、両親を亡くして身寄りのないイザナは自分を実の弟のように可愛がってくれた真一郎を実兄と思い慕っていました。 ところが、彼は手紙で真一郎が自分ではなくマイキーに黒龍総長を譲ると話していることに嫉妬し、徐々に万次郎への憎しみを募らせていきます。しまいには「もう万次郎の話はしないで」と手紙に書いているので、イザナの中に強烈な嫉妬があったことが分かります。 切ないのは真一郎が悪意ではなく善意でイザナの嫉妬を引き起こしてしまったということです。彼がよかれと思って行ったことが裏目に出てしまい、かえって2人の人間関係を修復不可能なレベルにまで拗らせてしまいました。
マイキーを精神的に潰すため、妹・エマを犠牲に
マイキーへの嫉妬をこじらせたイザナは精神的に彼を潰すために妹・エマを犠牲にするというとんでもない作戦に打って出ます。実際に妹を殺したのは稀咲(きさき)だったのですが、殺人教唆をしたのはイザナであり、2人はグルだったことが分かります。 エマを殺されて絶望したマイキーはイザナとの一騎打ちにもつれ込みますが、喧嘩の腕前はイザナが圧倒的に上でした。しかし、徐々にマイキーの攻撃が効き始め、イザナの動きは徐々に鈍っていき形成逆転となります。 喧嘩で負けなしだった彼は初めて負けを確信し、稀咲から銃を奪ってマイキーを殺そうとするという卑劣な手段に出たのです。逆にいえば、卑劣な行為をしなければならないほど彼が追い詰められていたということではないでしょうか。
イザナと佐野兄弟の本当の関係は?
登場初期は黒川イザナと佐野真一郎が異母兄弟という設定であり、イザナ本人も読者もこの設定が事実であることを信じていました。しかし実際には両者に血縁関係などなく、完全な赤の他人であったという衝撃の事実が明かされます。 イザナはエマの母の元旦那がフィリピン人の女性との間に設けた子供でしかなかったのです。しかも幼少期に育ての親にも捨てられたので、彼は天涯孤独の身として生きなければなりませんでした。 自分のアイデンティティーだと信じていたものが全て崩されたイザナは精神崩壊を起こしてしまいます。彼が天竺リーダーとして数々の残虐な行為を起こしていく予兆は既に幼少期にあったといっても過言ではありません。
【死亡?】イザナの最期に涙 鶴蝶との絆が切ない
信じていた他者に裏切られる天涯孤独な人生を歩んできたイザナの最期は切ないものでした。苛立った稀咲が鶴蝶に向けて銃を発射しますが、この時イザナは身を呈して鶴蝶を庇い、銃弾を浴びて死亡してしまいます。 家族に捨てられ、誰も信じることの出来なかったイザナにとって、施設の中で一緒に過ごしてきた鶴蝶は唯一心の底から信頼できる仲間だったのです。冷酷非道なイザナが命を賭けて大切な人を守ったのはこのシーンが最初で最後です。 「オレにはオマエしかしないから」というイザナの台詞と安堵の表情が全てを物語っています。方法こそ間違えてしまった彼ですが、最期に自分が求めていたものを守ることができたのは物語としての「救い」だったのかもしれません。
【最終回】イザナのその後はどうなる?
死亡してもう二度と登場しないかに思われたイザナでしたが、武道が最後のタイムリープで多くのキャラの運命を変えました。その結果、イザナの死もなかったことになります。 大人になってからはNPO法人「TENJIKU」の理事として世界を飛び回っており、充実した人生を送っているようです。
【かっこいい】黒川イザナの名言
名言①ゴメンな鶴蝶…でもオレにはオマエしかいないから
鶴蝶を庇って銃撃を喰らったイザナが、最期に口にした言葉です。真一郎に対する歪んだ愛に突き動かされているだけに見えた彼ですが、幼馴染で仲間の鶴蝶をどれほど大切に想っていたかがこの一言に詰まっています。
名言②身寄りのない奴らをみんな国民にして居場所を作ってやるんだ
幼い頃のイザナが鶴蝶に対して語った夢です。彼自身、孤独な身の上だったからこそ、似たような境遇でつらい想いをしている人たちに心を寄せていたのでしょう。今でこそ残酷で横暴な振る舞いが目立つイザナですが、その根本にあるのはやさしさだということが伝わってきます。
【強さ】黒川イザナはどのくらい強い?
イザナは腕っぷしの強さが自慢のぺーやんを一発KOするなど、おとなしそうな見かけによらず非常に強いです。東京で名の知れた不良たちとタイマンを張り、その全員に勝利をおさめる姿も描かれていました。 また作中トップクラスの強さを誇るマイキーと戦ったときには、その攻撃を見切ったうえで互角の戦いを見せています。その後反撃されて敗北してしまったとはいえ、あのマイキーと張り合えるのであれば、かなりの喧嘩の腕前の持ち主だといえるでしょう。
【声優】アニメで声を演じるのは島﨑信長
アニメでイザナ役を演じるのは、青二プロダクション所属の島﨑信長です。さわやかボイスで人気が高い声優で、これまでに『Free!』の七瀬遙役や『ブルーロック』の凪誠士郎役などを演じてきました。 演技力にも定評がありこれまでにもさまざまな役柄をこなしてきたため、見た目とその強さにギャップがあるイザナのことも見事に演じ切ってくれることでしょう。感動の名シーンの数々がどう表現されるか楽しみですね!
【実写】黒川イザナを演じる俳優を予想!有力候補は誰?
黒川イザナはまだ実写映画には登場しておらず、当然ながらキャストも発表されていません。しかしファンからはさらなる続編の制作が熱望されており、特にイザナ役には山田涼介を推す声が多く見られました! 山田涼介といえばキレイな顔立ちが魅力で、過去に『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリックを演じるなど、漫画の実写化作品への出演も経験しています。 さらに本人もラジオで「イザナ役でオファーお願いします!」と発言したこともあり、ノリノリのようす。これはいろいろな意味で、最有力候補といっても良いのではないでしょうか。
本当に欲しかったものは兄弟の絆……イザナよ安らかに眠れ
今回は黒川イザナのキャラクターについて細かく解説してきましたが、いかがでしたか?天竺リーダーとしての強さと残忍さが目立った彼ですが、その背景には共感できる過去があります。また、最期に見せた鶴蝶との絆は涙なしでは読めませんね。 物語を読めば読むほど、イザナというキャラの魅力がより深く伝わります。皆さんもぜひこの機会に『東京卍リベンジャーズ』を読んで、イザナたちの活躍をチェックしてみてください。